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行政書士のホームページ制作法!必要なコンテンツや参考サイトを解説
行政書士のホームページで成果を上げるためには、競合との差別化が不可欠です。
行政書士業界では、司法書士や弁護士も類似業務を扱えるため、行政書士が独占できる業務は限られていて、ホームページの集客や成約競争が非常に激化しています。この競争の中で成果を出すためには、ユーザーに選ばれる効果的なホームページを制作することが重要です。
当ページでは、行政書士のホームページ制作で大切なポイント、基本的な対策法、必要なコンテンツ、参考サイト、集客対策を解説します。
目次
行政書士のホームページ制作で大切なポイント
ここでは、行政書士のホームページ制作における重要なポイントについて解説します。
集客力を高める
ホームページから成果を上げるためには、集客力の向上が不可欠です。どんなに優れたデザインやコンテンツを用意しても、見込み顧客が訪れなければ、期待する成果は得られません。
また、行政書士のホームページでは、近隣の行政書士だけでなく、司法書士や弁護士など他の業種もライバルとなります。そのため、集客難易度は高く、見込み顧客がホームページに訪れやすくなるよう、どのような対策を講じるべきかを事前に検討することが重要です。
信頼性を高める
ホームページから成果を出すためには、集客力以外にも、訪問者の信頼性を高めて、コンバージョンへと導く必要があります。
信頼性を高めるには、デザインや文章などで、ユーザーに価値あるコンテンツを作成することが大切です。訪問者が信頼できるホームページを制作すれば、自然と高いコンバージョン率の獲得を実現できます。
ライバルサイトと差別化を図る
行政書士のライバルは、近隣の行政書士はもちろん司法書士や弁護士も含まれます。
インターネットを通じた消費者の購買行動では、複数のサービスを比較検討することが一般的です。そのため、ライバルサイトにはない独自の魅力をホームページに公開することで、差別化を図ることができ、選ばれやすい行政書士事務所となることが期待できます。
行政書士のホームページ制作で基本的な対策法
行政書士のホームページ制作で行いたい基本的な対策法を解説します。
ホームページのSSL化
ホームページのSSL化とは、訪問者のデータを守るための基本的なセキュリティ対策の一つです。
訪問者が、サイト内で行った行動はすべてインターネットを経由してサーバーに送られます。その際に、ホームページのSSL化を行うことで、インターネット上でデータがやり取りされる際に、情報が暗号化され、第三者に見られるリスクを防ぐことができます。
つまり悪意のある第三者が訪問者の情報を得たとしても、解読することができないという状況を作れます。
現在ではSSL化は必須とも言えるため、ホームページ制作の際には必ずSSLを導入しましょう。
ちなみに、昨今のレンタルサーバー会社は、無料SSLを提供しているので、ホームページ制作前に申し込むだけで対応することができます。
レスポンシブWebデザイン
レスポンシブWebデザインとは、1枚のページなのに、パソコンとスマートフォンのそれぞれで、レイアウトが最適化されるホームページ制作手法のことです。
通常のホームページで言うと、パソコンでは操作がしやすいレイアウトになっているのですが、スマートフォンでは、パソコンでのレイアウトが縮小表示されるだけなので、文字サイズが小さくて読めなかったり、リンクがクリックしづらくなっています。
そこで、レスポンシブWebデザイン作成を行うことで、パソコンやスマートフォンのそれぞれで見やすいデザインになります。
行政書士などのBtoCやネットショップでは、多いホームページだと8割以上がスマートフォンからのアクセスになってくるので、必ずレスポンシブWebデザインを導入しましょう。
WordPressの実装
ホームページから成果を出すためには、継続した更新が必要です。しかし、更新のたびにホームページ制作会社に依頼をしていると、運営予算が高くなってしまうリスクがあります。
そこで、WordPressと呼ばれるシステムを実装したホームページを制作することで、行政書士自身で更新ができるようになり、予算を大幅に節約することができます。
サイト更新システムであればなんでも良いのですが、当社がWordPressをおすすめする理由は以下です。
- 更新画面が分かりやすい
- SEO系のプラグインが豊富
- 高い成果を出しているホームページが多い
このようにWordPressは、SEOに強く、更新画面がシンプルで、成果を実現できる可能性が高いというメリットがあるので、当社に限らず、多くのホームページ制作会社がおすすめしています。
WordPressについて詳しくはこちらからご確認ください。
ページの表示速度を意識
ホームページから高い成果を実現するためには表示速度への意識が必須で、二つのポイントを解説します。
Webマスターが目視で確認
Webマスターが直接ホームページを開いて、ページが表示される速度を目で確認しましょう。このとき、以下のポイントに注意して確認することが重要です。
- ページ全体が何秒以内に表示されるか
一般的に、ページの表示が3秒以内に完了することが理想です。それ以上かかる場合は、ユーザーが離脱する可能性が高くなります。 - 画像や動画の読み込みの遅さ
ページ内の画像や動画が遅れて表示される場合、表示速度が問題になっている可能性があります。 - スクロールがスムーズにできるか
ページの読み込み中にスクロールがスムーズに行えるかどうかも重要な指標です。
もし、これらの確認項目で表示速度が遅いと感じた場合は、ホームページ制作会社に問題点を報告し、表示速度の改善に取り組んでもらうことが必要です。
PageSpeed Insightsを活用
ホームページの表示速度はSEOにも影響を与えます。
ただし、ここで言うホームページの表示速度はWebマスターの目視ではなく、検索エンジンの情報収集を行うクローラーの表示速度になっており、目視で確認をしても意味がありません。
そこで利用するのが、Googleが提供するPageSpeed Insightsです。PageSpeed Insightsは、ページの表示速度を100点満点で採点してくれ、さらには問題点の提示まで行ってくれる優れたサービスです。
そのため、PageSpeed Insightsを利用してホームページの表示速度を調査して、60点未満の場合は改善に取り組みましょう。ちなみに100点を目指す必要はなく、60点以上であればSEO上の問題はありません。
また、PageSpeed Insightsの活用についてはこちらで詳しく解説しています。
行政書士のホームページに必要なコンテンツ
行政書士のホームページで必要なコンテンツを解説します。
事務所の強み
行政書士事務所の強みを打ち出しましょう。
例えば、「親身なサポート」や「豊富な実績」、「行政書士の業務以外もサポートできるネットワークに自信がある」などを打ち出します。これらの自社の強みは、単に行政書士事務所の魅力をアピールしているのではなく、訪問者にとって問い合わせを行う根拠となり、「ライバルサイトとの差別化」にもなります。
営業経験の中で、顧客が依頼をしてくれた理由を掲載することで、コンバージョン率の向上が期待できます。
サービス案内
行政書士が提供しているサービスは、すべてホームページに公開しましょう。例えば、在留資格取得サポートや相続サポート、遺言書作成などの具体的なサービスをきちんと掲載することが重要です。
サービス内容を公開していない場合、訪問者は「このサービスは提供していない」と誤解してしまい、他の行政書士事務所へ離れてしまう可能性があります。すべてのサービスを網羅的に公開し、詳細な説明を付けることで、訪問者が求めている情報を確実に伝えることができ、離脱を防ぐことができます。
さらに、単にサービスをリストアップするだけでなく、それぞれのサービスに関連する事例や、どのような手続きをサポートできるかをわかりやすく説明し、訪問者が具体的な価値を認識できるようにしましょう。
スタッフ紹介
どんな行政書士がサポートしてくれるのかと不安に感じている訪問者は必ずいます。
そのため、ホームページにはスタッフの顔写真や簡単な自己紹介を掲載することで、ユーザーの安心感を高めることができます。
ただし、プライバシーの観点から必須とは言えず、イラストや顔がはっきり分からない写真を使うなどであっても十分高い効果を見込めます。
アクセスマップ
行政書士のビジネスは、事務所への訪問を促すことが重要です。そのため、最寄駅から行政書士事務所までのアクセスマップを詳しく解説しましょう。
単にGoogleマップを埋め込むだけではなく、年配の方でも分かりやすいようにアクセスマップを用意することで、ユーザーにとって親切なホームページへと成長します。
ユーザーが間違えてしまいそうな二道などのポイントを写真付きの説明文で紹介することで、ユーザーが迷わず訪問できるようになります。
事例紹介
これまでの実績を事例として紹介しましょう。
事例紹介は、訪問者がコンバージョンを行う後押しをする効果があります。訪問者が悩んでいることと同じ事例を紹介すれば、ユーザーは「ここなら安心して任せられる」と感じることができ、高い効果を発揮できます。
行政書士のホームページ制作で確認すべき参考サイト
行政書士のホームページ制作で確認すべき参考サイトを紹介します。
行政書士法人 佐藤事務所
トップページでは、親しみやすさを打ち出したイラストを利用しており、難しいと感じられる行政書士業務の敷居を下げることができていると感じます。
基本的にはトップページですべての内容を網羅していますが、ユーザーが気になるコンテンツを適切に強調することができているので、非常に読みやすく理解がしやすいホームページとなっています。
冨田行政書士事務所
トップページのファーストビューでは、相続を打ち出しており、メイン画像で写真を利用することで、親しみやすさが向上しています。
また、ブログの書き方なども、非常に魅力的なものになっていて、ページタイトルに対して必要な情報のみを掲載しており、ページによっては高い検索順位を獲得できていました。
行政書士のホームページ制作で行う集客対策
行政書士のホームページ制作で行うべき集客対策を解説します。
SEO
ホームページを制作したらSEOに取り組みましょう。
SEOとは、検索エンジンで狙ったキーワードで上位表示を行う対策のことを言い、良質なホームページへと成長させることで、多くの見込み顧客を集客することが可能です。
ただし、いきなり【行政書士 大阪】などのキーワードでSEOを行うのではなく、まずは【相続 遺言書作成】や【建築業 許可申請 サポート】などのニッチな検索キーワードで上位表示を狙いましょう。
ニッチなキーワードで確実に上位表示を実現していれば、サイト全体のSEO評価が高まっていき、【行政書士 大阪】などの難易度が高めのキーワードでも自然と検索順位が高まります。
事例紹介コンテンツを充実させることや、さらに余力があればスタッフブログを更新することで、高いSEO効果を実現することができます。
Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供するSNSのようなものです。
Googleビジネスプロフィールをユーザー目線で運用することで、Googleマップでの検索順位が高まっていくのですが、行政書士においては、実はGoogleマップからのアクセスはそれほど期待できません。
しかし、Googleマップで【行政書士 大阪】と検索したときに3位以内に表示されるようになると、ローカルパックでの表示を実現することができます。
ローカルパックは、1位表示を実現しているホームページよりも上位に表示されるので、多くの見込み顧客を集客できる可能性があります。
ローカルパックで表示させる対策法は、MEO対策と言われます。MEOの対策法はこちらで解説しているので、興味があればご確認ください。
行政書士のホームページ制作法のまとめ
行政書士のホームページ制作法を解説しました。
行政書士のホームページ制作で大切なポイントは、集客対策と信頼性を高めること、さらには競合他社との差別化をしっかりと行うことになります。さらにサービス内容を網羅的に紹介することで、多くのコンバージョンを獲得できるようになるでしょう。
これからホームページ制作を検討中の行政書士事務所のWebマスターの参考になれば幸いです。