Broken Link Checkerとは?設定方法と使い方
ホームページを運営していると、サイト内のリンクが正しく機能しているかを定期的にチェックすることが重要です。Broken Link Checkerは、WordPressサイト内のリンクを自動でスキャンし、問題のあるリンクを検出できる便利な拡張機能です。
このページでは、Broken Link Checkerのインストール方法、設定方法、使い方を解説します。設定時のポイントやエラーの確認方法にも触れながら、スムーズなサイト運用に役立つ手順を紹介します。
WordPressを運営している方にとって、Broken Link Checkerはサイト管理に欠かせないツールです。適切に設定し、運用することで、サイトのユーザビリティ向上やSEO効果の維持に役立ちます。
目次
Broken Link Checkerとは
Broken Link Checkerは、WordPressのリンクを自動でチェックし、リンクエラーを検出するツールです。
サイトのリンクが正常に動作しているかを定期的に確認することは、ユーザーの利便性を維持するうえで重要です。特に、長期間運営しているホームページでは、外部サイトのURL変更や削除によってリンクが無効になるケースがよくあります。
手作業でリンクをひとつひとつ確認するのは手間がかかりますが、Broken Link Checkerを使えば、サイト全体を自動でスキャンし、問題のあるリンクを簡単に特定できます。
Broken Link Checkerの特徴は、管理画面からエラーのあるリンクを一覧で確認し、必要に応じて修正や削除ができることです。内部リンクと外部リンクの両方をチェックできるため、サイトのメンテナンスに役立ちます。
ただし、サイトの規模や設定によっては動作が重くなることがあるため、適切な設定が必要です。適切に運用することで、パフォーマンスを維持しながら効率的にリンク管理ができます。
Broken Link Checkerは、サイトの信頼性を保ち、ユーザーが快適に閲覧できる環境を維持するための便利な拡張機能です。リンクエラーを放置すると、訪問者の離脱やサイト評価の低下につながる可能性があるため、定期的なチェックをおすすめします。
Broken Link Checkerのインストール方法
Broken Link Checkerをインストールするには、まずWordPressの管理画面にログインし、プラグイン→新規追加をクリックします。
次に、検索窓にBroken Link Checkerと入力すると、プラグインが表示されるので、今すぐインストール→有効化をクリックすれば完了です。
Broken Link Checkerの設定方法
Broken Link Checkerを適切に設定することで、サイト内のリンク管理がより効率的になります。以下に、各設定項目のポイントを解説します。設定を変更した後は、必ず変更を保存しましょう。
サブメニューの選択
プラグインを有効化すると、WordPressの管理画面にBroken Link Checkerというメニューが追加されます。Broken Link CheckerのサブメニューにはCloud [new]とLocal [old]の2つのオプションがあります。
Cloud [new]は、会員登録を行うことで、クラウド上でリンクエラーを検出することができますが、Local [old]でも十分な機能を提供しているため、特別な理由がない限りLocal [old]を選択することをおすすめします。
Local [old]を選んだあと、ページの上部にある設定をクリックし、それぞれのタブを選択します。
一般
一般タブでは、以下の設定を確認しましょう。
各リンクをチェックする頻度
デフォルトでは72時間ごとにリンクをチェックする設定になっています。リンクエラーは頻繁に発生するものではないため、168時間(1週間)に設定することで、サイトのパフォーマンスへの影響を軽減できます。
新たに検出されたリンクエラーについてメール通知を受け取る
リンクエラーが検出された際に通知を受け取るため、新たに検出されたリンクエラーについてメール通知を受け取るにチェックを入れましょう。
リンクエラーにカスタムCSSを適用する
リンクエラーにカスタムCSSを適用するのチェックを外すと、リンクエラーが発生した際にリンクに打ち消し線が表示されるのを防げます。サイトの見栄えを損なわないためにも、このオプションはオフにしておくのがおすすめです。
検索エンジンにリンクエラーをたどらせない(nofollow属性をつける)
検索エンジンにリンクエラーをたどらせない(nofollow属性をつける)にチェックを入れることで、検索エンジンがリンクエラーを辿るのを防ぐことができます。リンクエラーがあるとSEOに悪影響を及ぼす可能性があるため、この設定を有効にしておくとよいでしょう。
リンク編集時に投稿の更新日を変えない
リンク編集時に投稿の更新日を変えないにチェックを入れることで、リンク修正時に投稿の更新日が変更されるのを防ぎ、ユーザーの混乱を避けられます。
含まれているリンクを探す
含まれているリンクを探すタブでは、リンクチェックの対象とするコンテンツを選択します。
チェック対象が多すぎるとサイトの動作が重くなる可能性があるため、必要な部分のみを選択しましょう。デフォルトでチェックが入っている項目に加えて、パターンにもチェックを入れることで、テンプレートとして使用しているコンテンツのリンクも確認できます。
チェックするリンクの種類
チェックするリンクの種類タブは、デフォルトの設定で問題ない場合が多いですが、自社の状況に応じて必要に応じて調整してください。
プロトコル&API
プロトコル&APIタブは、リンクチェックの手段を選択するセクションです。基本的にはHTTPとYouTube APIにチェックが入っていれば問題ありません。
高度な設定
高度な設定タブでは、以下の項目を確認しましょう。
バックグラウンドで1時間ごとに実行する
バックグラウンドで1時間ごとに実行するのチェックを外すことで、バックグラウンドでのチェックが行われなくなり、サイトのパフォーマンスへの影響を軽減できます。
サーバー負荷の制限
サーバー負荷の制限の値が大きいほどサイトが重くなる可能性があるため、可能な限り小さい数値に設定することをおすすめします。
Broken Link Checkerの使い方
Broken Link Checkerを活用することで、サイト内のリンクエラーを簡単に確認し、修正できます。ここでは、リンクエラーの確認方法と修正方法について解説します。
リンクエラーの確認方法
Broken Link Checkerのリンクエラーメニューを開くと、サイト内のリンクエラーが一覧で表示されます。各エラーには、以下の情報が含まれています。
- URL:エラーが発生しているURL
- リンクのステータス:403 Forbiddenなど
- リンクテキスト:実際に表示されているリンクの文字列
- ソース:リンクが配置されているページのタイトル
URLをクリックするとリンク先ページを直接確認でき、ソースのタイトルをクリックすると該当ページの編集画面が開きます。注意点として、Broken Link Checkerは誤作動を起こすことがあり、正常なリンクをエラーとして表示するケースがあります。
そのため、リストに表示されたリンクが本当にエラーなのか、目視での確認が必須です。
リンクエラーの修正方法
リンクエラーを修正する方法は、該当のリンクエラーにオンマウスをして、以下の3つの選択肢から選びます。
- リンク解除:リンクが不要な場合リンクを削除することで対応できます
- URLを編集:誤ったURLが設定されている場合は正しいリンク先へ修正できます
- リンクエラーではない:誤作動の場合に選びます
誤った修正を防ぐためにも、実際のリンクをチェックして適切な対応を行うことが重要です。
Broken Link Checkerのまとめ
Broken Link Checkerは、サイト内のリンクエラーを検出し、管理するための便利なツールです。適切に設定し、定期的に運用することで、リンクエラーによるユーザーの離脱やSEOへの悪影響を防ぐことができます。
特に、サイトの規模が大きくなるほどリンク管理の負担は増えますが、Broken Link Checkerを活用することで手動でのチェックを省略し、効率的なサイト運営が可能になります。また、誤作動や動作が重いと感じる場合は、設定を見直すことで改善できるケースが多いため、適切な調整を行いながら運用することが重要です。
また、Broken Link Checkerを利用せずにリンクエラーを発見する方法を紹介するリンク切れ(デッドリンク)とは?のページもご用意しております。
サイトの品質を維持し、訪問者にとって快適な環境を提供するためにも、Broken Link Checkerを活用してリンク管理を徹底しましょう。