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Web制作におすすめのGoogle Chrome拡張機能12選
Web制作の現場では、作業の効率化や情報収集に役立つツールを活用することで、業務の質とスピードが大きく変わります。中でも、Google Chromeの拡張機能は、企画・デザイン・コーディングといったさまざまな工程で活躍する便利なものが多数あります。
この記事では、Web制作に関わる方に向けて、実務で使いやすいGoogle Chrome拡張機能を紹介します。
目次
Google Chromeの拡張機能とは
Google Chromeの拡張機能とは、ブラウザにさまざまな機能を追加できるツールのことです。
広告ブロックやパスワード管理、翻訳、スクリーンショットの保存など、日常的な操作を便利にしてくれるものから、業務効率化や開発サポートに役立つものまで、種類は多岐にわたります。Chromeウェブストアから簡単にインストールでき、用途に応じて自由にカスタマイズできるのが特徴です。
Webサイトの企画におすすめのGoogle Chrome拡張機能
Webサイトの企画段階では、競合調査や技術調査、構成把握など、情報収集の質が成果物の方向性に大きく影響します。ここでは、Web制作の企画フェーズで活躍するGoogle Chrome拡張機能を紹介します。
FireShot:ウェブページ全体をスクリーンショット
FireShotは、ページのスクリーンショットを撮影し、画像やPDFで保存できるGoogle Chromeの拡張機能です。
ページ全体・表示部分・選択範囲の3パターンでキャプチャ可能で、保存形式もPNG、JPG、PDFに対応しています。Webサイトの構成をそのまま保存しておけるため、競合分析や資料作成に役立ちます。簡単な操作で高精度のキャプチャができ、クリップボードへのコピーにも対応しているのが便利なポイントです。
Wappalyzer:Webページに使われている要素を表示
Wappalyzerは、Webページに使用されているCMS、フレームワーク、分析ツール、広告タグなどの技術要素を自動で解析して一覧表示してくれるGoogle Chromeの拡張機能です。
競合サイトがどのようなシステム構成で作られているかを把握したいときに最適で、SEO対策や、マーケティングツール、eコマースプラットフォームなどの導入状況が確認できます。Web制作の初期調査に欠かせない定番のツールです。
Checkbot: SEO, Web Speed & Security Tester:SEOを検証
Checkbotは、SEO・表示速度・セキュリティといったWebサイトの技術的な品質をまとめてチェックできるGoogle Chromeの拡張機能です。
サイト全体をクロールし、リンク切れやリダイレクト、metaタグ、HTTPヘッダー、SSL設定などの問題点を洗い出します。簡易的な監査ツールとして、改善点の把握や企画資料の裏付けとして活用しやすいのが特長です。
Checkbot: SEO, Web Speed & Security Testerはこちら
Alt & Meta viewer:Meta情報を取得
Alt & Meta viewerは、Webページ内のalt属性やmeta情報を一覧で確認できるGoogle Chromeの拡張機能です。
企画段階で競合サイトのSEO設計や構造を参考にしたいときに便利で、画像のalt属性はページ上に視覚的に表示されるため、わかりやすさも抜群です。meta情報をすぐにチェックできるので、構成設計や要件定義に活用しやすいツールです。
WebデザインにおすすめのGoogle Chrome拡張機能
配色やフォント、トレンドデザインのチェックなど、Webデザインには細かな確認作業がつきものです。ここでは、デザインの精度や作業効率を高めてくれるGoogle Chrome拡張機能を紹介します。
WhatFont:フォントサイズを表示
WhatFontは、Webページ上のフォント情報を簡単に調べられるGoogle Chromeの拡張機能です。
任意のテキストをクリックするだけで、フォント名・サイズ・行間・カラーなどの詳細がポップアップに表示されます。デザインの参考にしたいサイトのフォント設計を素早く確認でき、検討中のフォントと比較したいときに便利です。
ColorZilla:色を確認
ColorZillaは、画面上の任意の色をスポイトツールで取得できるGoogle Chromeの拡張機能です。
HEX、RGB、HSLなどのカラーコードをワンクリックでコピーでき、配色パターンの履歴機能も搭載しています。Webサイトの配色チェックや参考色の抽出に役立ちます。Photoshop風のカラーピッカーも備えており、デザイン作業との相性も良好です。
CSS Peeper:フォントやカラーなどを確認
CSS Peeperは、Webページ上で使用されているフォント、カラー、画像、アイコンなどのデザイン要素を一括で確認できるGoogle Chromeの拡張機能です。
選択した要素のカラーコードをコピーしたり、画像アセットをダウンロードしたりと、コーディングなしで視覚的に情報を取得できます。コンポーネント単位でデザインを確認したいときに重宝します。
Muzli:トレンドを検索
Muzliは、新しいタブを開くたびに世界中の最新デザインやインスピレーションを表示してくれるGoogle Chromeの拡張機能です。
Webデザイン、ロゴ、UIなどカテゴリ別にトレンドをチェックでき、デザインのアイデア収集に最適です。検索機能も備えており、キーワードからインスピレーションを得たいときにも活用できます。
コーディングにおすすめのGoogle Chrome拡張機能
コーディング作業では、動作確認や表示チェック、キャッシュのクリア、HTMLのエラー検知など、制作フローをスムーズに進めるための支援ツールが欠かせません。ここでは、Web制作のコーディング業務に役立つGoogle Chrome拡張機能を紹介します。
Window Resizer:ウィンドウサイズを変更
Window Resizerは、ブラウザの表示サイズをワンクリックで変更できるGoogle Chromeの拡張機能です。
スマートフォンやタブレット、PCなど、さまざまな画面サイズでの表示確認が簡単にできるため、レスポンシブデザインのチェックにも最適です。あらかじめ用意されたサイズだけでなく、カスタムサイズの登録にも対応しており、検証作業の効率化に役立ちます。
Clear Cache:キャッシュをクリア
Clear Cacheは、キャッシュを素早く消去できるGoogle Chromeの拡張機能です。
Web制作では、修正後のページがキャッシュの影響で正しく表示されないケースがあるため、都度キャッシュをクリアする作業が欠かせません。このツールを使えば、ワンクリックでキャッシュを削除でき、オプション設定によって履歴やCookie、ダウンロード履歴の消去にも対応可能です。
HTMLエラーチェッカー:HTMLエラーを確認
HTMLエラーチェッカーは、ページ内のHTML構文エラーを検出してくれるGoogle Chromeの拡張機能です。
タグの閉じ忘れやネストのミスなど、表示崩れの原因となる問題を視覚的に知らせてくれます。独自の警告ルールを追加することもでき、http://の混在チェックなどにも対応です。自動チェックを有効にすれば、ページを開くだけでエラーの有無がすぐに分かります。
Web Developer:ページの表示を確認
Web Developerは、Webページの構造や動作を多角的に検証できる多機能なGoogle Chromeの拡張機能です。
JavaScriptやCSSの無効化、画像の非表示、レスポンシブ表示のチェック、リンクやalt属性の表示など、制作時の検証に必要な機能が一通り揃っています。特殊な環境下での表示確認や、意図しないレイアウト崩れの検出にも役立つため、Web制作の現場で重宝されるツールのひとつです。
Google Chrome拡張機能のまとめ
Web制作の現場では、作業を効率化し、クオリティを高めるためのツール選びが重要です。Google Chromeの拡張機能を活用すれば、企画・デザイン・コーディングといった各工程での業務がよりスムーズに進められます。
目的や作業内容に応じて、最適なGoogle Chrome拡張機能を選んで導入してください。