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病院やクリニックのホームページ制作法!大切なポイントや参考サイト
病院やクリニックのホームページでは、医療広告ガイドラインを一読してから制作しなくては、罰則の対象になる恐れがあります。
医療広告ガイドラインを遵守しつつ、病院やクリニックの魅力をコンテンツ化したホームページを制作しなくてはなりません。
当ページでは、病院やクリニックのホームページ制作で大切なポイント、基本的な対策法、掲載すべきコンテンツ、参考サイト、集客対策法を解説します。
目次
病院やクリニックのホームページ制作で大切なポイント
病院やクリニックのホームページ制作で大切なポイントを解説します。
医療広告ガイドラインに注意
病院やクリニックのホームページを制作する前には、医療広告ガイドラインを一読しましょう。
医療広告ガイドラインとは、医療機関が広告を行う際に、誇大表現や誤解を招く内容を避け、正確で適切な情報を提供するために国が定めたルールです。
医療広告規制に違反している場合は、是正が命じられたり罰則が科されることがあります。
情報量が多く、読むだけでも大変ですが、後から問題になる可能性が高いので、必ず一読しましょう。
ユーザーが知りたい情報を網羅する
病院やクリニックのホームページでは、提供しているサービスを網羅的に解説しましょう。
例えば、皮膚科であれば、小児や美容、整形などの対応サービス、発疹やアトピー性皮膚炎、蕁麻疹などの症状を打ち出すことで、ユーザーが求めているコンテンツを適切に確認できるようになります。
ユーザーが知りたい内容がコンテンツ化されていないホームページは、そのサービスがないと受け取られる可能性があるので、ユーザーが知りたいであろう情報が何かを考えて、網羅的に掲載することが重要です。
病院やクリニックのホームページ制作における基本的な対策
病院やクリニックのホームページ制作における基本的な対策を解説します。
SSL対応
SSL対応とは、ホームページの安全性を高める対策の1つです。
ホームページに訪れたユーザーがアクションを行うと、その情報がインターネットを経由してサーバーに届くのですが、SSLに対応することで、そのときに暗号化させるようになります。
暗号化されることによって、その情報を悪意のある第三者が容易に閲覧できなくなり、訪問者の安全性を高めることができます。
昨今では、レンタルサーバー会社の多くが無料のSSLを提供しているので、ホームページ制作前に、必ずSSLの申し込みを行うようにしましょう。
また、GoogleはSSL(HTTPS)をランキング要因に加えていると明言しているので、SEOを行っているホームページにおいても重要な対策の1つと言えます。
レスポンシブWebデザイン作成
レスポンシブWebデザイン作成とは、ホームページのスマホ対応のことを言います。
昨今では、ネットショップではなく、BtoBやBtoC企業であったとしても、スマートフォンを使ってアクセスするユーザー数が増えているので、病院やクリニックのホームページでもスマホ対応は必須です。
レスポンシブWebデザインでは、パソコンとスマートフォンで同じページにアクセスしたとしても、訪問者のデバイスの幅によって、レイアウトが切り替わるホームページ制作手法になるので、1サイトの制作でもスマホ対応が可能です。
また、Googleはモバイルファーストインデックスを実装し、モバイルサイトを中心にSEO評価を定めているので、SEOにおいても重要な対策となっています。
モバイルファーストインデックスについて詳しくはこちらをご覧ください。
WordPressの実装
昨今のホームページで成果を出すためには、良質な運営の継続が大切になるので、サイト更新システムの実装が必要になり、おすすめできるのがWordPressになります。
WordPressを実装することで以下のメリットがあります。
- 世界で最も利用者数が多いサイト更新システムなので情報量が多い
- オープンソースなのでコストが安い
- 管理画面の操作性が高い
- SEOに最適化できるプラグインが多い
もちろん他のサイト更新システムでも問題はありませんが、WordPressの更新のしやすさやSEO効果の高さは、多くの方がおすすめするポイントになるので、おすすめのツールと言えます。
また、WordPressについて詳しくはこちらをご覧ください。
ページの表示速度対策
ホームページを制作する際には、2つの方法でページの表示速度を確認しましょう。
1つ目が、Webマスターがホームページにアクセスして、遅くなっているページがないかを確認します。
検索エンジンからアクセスしたときに、なかなか表示されないと、ユーザーはブラウザバックを使って、検索結果に戻ってしまいまい、ライバルサイトで情報収集をしてしまう可能性があります。
2つ目が、Googleが提供するPageSpeed Insightsを利用して、ページの表示速度を点数化しましょう。
PageSpeed Insightsでは、人間ではなく、Googleのクローラーがホームページを巡回しやすい速度かを点数化しているので、Webマスターが見たときに快適でも、点数が低いとSEOでマイナス評価を受けてしまいます。
ただし、100点を目指す必要はなく、60点以上あれば、クローラーの巡回に影響はありません。
PageSpeed Insightsの詳細はこちらからご確認ください。
病院やクリニックのホームページに掲載すべきコンテンツ
病院やクリニックのホームページに掲載すべきコンテンツを解説します。
当院について
治療方針や、院内のイメージを写真で伝える、初めて来院の方への流れを打ち出します。
一度でも受診した経験がある方に対してではなく、新規の患者に対して、病院のイメージを持ってもらうことで、予約のハードルを下げることができます。
ドクター紹介
ドクター紹介を行うコンテンツを作成することで、新規の患者は、どんな先生が見てくれるのかを気にしているので、不安の払拭や親近感の向上に繋がり、予約のハードルを下げることができます。
診療内容
診療内容では、例えば、診療科目を打ち出すことや、症状別治療内容の解説を行うことで、訪問者は適切なコンテンツを見つけやすくなります。
施設・設備紹介
病院やクリニックの施設や設備を写真で紹介しましょう。
診察室や受付、待合室、駐車場を写真と短文のメッセージで紹介することで、ユーザーは具体的なイメージを持つことが可能です。
さらに、治療で使う機器も紹介することで、例えば、最新の機器であれば、他の医院では対応ができない診察や治療ができるとアピールすることが可能です。
診療時間・アクセスマップ
病院やクリニックのホームページで、すべてのページに掲載したいのが、診療時間とアクセスマップです。
現在のホームページの訪問者は、トップページからよりも、下層ページからアクセスすることの方が多く、どのページを入口としてアクセスされたとしても、診療時間とアクセスマップが掲載されていることが重要です。
また、アクセスマップは、単にGoogleマップを掲載するだけではなく、お客さまがアクセスマップを見ながらスムーズに来院できるかを考えて作成しましょう。
例えば、制作実績の治療院のホームページにあるアクセスマップでは、最寄駅からのルートでユーザーが間違えやすい箇所の写真を撮影して、正しい道順を解説しています。
このように、なぜアクセスマップを掲載するのかを考えて、目的を達成できるコンテンツを作成しましょう。
よくあるご質問
ユーザーから質問が多い内容は、よくあるご質問に掲載しましょう。
質問が多い内容は、受診をしたことがないユーザーにとっても、気になるポイントであることが多いです。
よくあるご質問コンテンツは、ページとして作成をしても良いですが、当社のこれまでの経験では、診療科目や治療内容のページに関連した内容を掲載したほうが高い効果を発揮できます。
ページで作成してしまうと、さまざまなニーズのコンテンツを作成しなくてはならないので、ユーザーが探すときに関係がない内容もチェックしなくてはなりません。
また、よくあるご質問はページの内容ほど重要性は高くないので、コンテンツの開閉ができるアコーディオンメニューを活用することで、よりユーザーに親切なホームページへと成長します。
お知らせ
病院やクリニックのホームページでは、必ずお知らせコンテンツを作成しましょう。
お知らせコンテンツでは、診療時間の変更や休業日の情報、求人の案内など、来院を希望される方に伝えておくべき内容を発信します。
特に、病院やクリニックでは、診療時間の変更は定期的にあると思うので、これらの内容を新着情報に打ち出すことで、ユーザーに親切なホームページへと成長します。
病院やクリニックのホームページの参考サイト
病院やクリニックのホームページ制作における参考サイトを解説します。
森整形外科リハビリクリニック
茶色と緑をメインカラーにしたさわやかなイメージのWebデザインです。
トップページのメイン画像には4枚の院内写真が利用され具体的なイメージを持ってもらったり、院長やスタッフの紹介も実施されているのでユーザーに安心感を与えることができています。
ページの作り方もうまく、症状別に解説しているページが豊富にあるので、ユーザーは自分の症状に合わせたコンテンツの確認が行え、予約や問い合わせに繋がりやすいホームページとなっています。
一宮美容クリニック
ゴールドをメインに差し色でピンクを利用することで、高級感のあるWebデザインになっています。
トップページのメイン画像では、写真が利用され、ユーザーに安心感を与えることができていると感じます。
さらに、サイト内のコンテンツの作り込みや、Instagramの運用なども力を入れて行われていると感じるので、集客効果が高く多くの成果を実現できているのではないかと感じます。
病院やクリニックのホームページ制作で行いたい集客対策
病院やクリニックのホームページ制作で行いたい集客対策を解説します。
SEO
SEOとは、狙ったキーワードでの検索順位を高める対策法です。
SEOの対策法としては、同じキーワードで上位表示を狙う病院やクリニックよりも、その検索キーワードと関連した内容のページ数を多くすることが大切です。
さらに、検索エンジンは、情報量の多さ以外にも、品質の高さも確認して検索順位を定めているので、10ページほどを多く作成して、後は品質の高まるリライトに取り組みましょう。
ホームページの集客対策の中で、検索エンジンは一番アクセス数が多くなってくるので、運営時間に余裕のあるすべての病院やクリニックはSEOに取り組むことがおすすめです。
TwitterかInstagram運用
TwitterかInstagramを運用することで、比較的短時間で集客効果を発揮できます。
SEOではボリュームも重要な要素でしたが、TwitterかInstagramでは良質を意識したコンテンツの投稿に取り組み、拡散を狙うことで、高い集客効果を発揮できます。
MEO
MEOとは、GoogleマップのSEOのことを言います。
例えば、【クリニック 大阪市】などの地域名を含めた検索を行うと、検索結果にGoogleマップが表示され、1位のホームページよりも上位に表示されます。
これをローカルパックと言い、ローカルパックで表示されることで、多くの訪問者を集客することができます。
MEOの対策法は、MEOとは?のページで解説しているので、興味があればご覧ください。
病院やクリニックのホームページ制作法のまとめ
病院やクリニックのホームページ制作法を解説しました。
病院やクリニックのホームページでは、ユーザーが知りたいであろうコンテンツを網羅的に掲載することと、医療広告ガイドラインに注意を払うことが大切です。
病院やクリニックで、ホームページ制作を検討中のWebマスターの参考になれば幸いです。