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サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」の原因と対処法

サーチコンソールを確認すると「ページにリダイレクトがあります」というエラーが表示されることがあります。これは、サイトのリダイレクト設定が影響している可能性があり、適切に対応しないとSEOに悪影響を及ぼすこともあります。

このページでは、「ページにリダイレクトがあります」の意味やSEOへの影響、原因、そして解決方法について解説します。サーチコンソールでこのエラーが表示され、どのように対処すればいいのか分からない方は、ぜひ参考にしてください。

サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」とは

「ページにリダイレクトがあります」は、Googleが特定のページにリダイレクト設定が適用されていることを検出した際に表示されるメッセージです。

リダイレクトとは、ユーザーや検索エンジンをあるURLから別のURLへ転送する仕組みのことで、サイトの構成変更やHTTPS対応、ページの統合など、さまざまな場面で活用されます。

「ページにリダイレクトがあります」の通知は、サイトのリダイレクト設定が機能しているかを確認するための情報の一つであり、必ずしも問題を示しているわけではありません。しかし、意図しないリダイレクトや不適切な設定があると、検索結果に影響を及ぼす可能性があるため、適切に対応することが重要です。

「ページにリダイレクトがあります」の確認方法

「ページにリダイレクトがあります」を確認するには、サーチコンソールを利用します。このエラーは、特定のページがリダイレクトされていることをGoogleが検出した際に表示されるため、リダイレクトが発生しているページと、その転送先を確認することが重要です。

サーチコンソールにログインし、インデックス作成→ページセクションを開くと、エラーの一覧が表示されます。その中に、ページにリダイレクトがありますというメッセージがあれば、クリックするとGoogleが検知したリダイレクト元ページの一覧が表示されます。

サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」の表示の画像

該当のURLにアクセスすると、どのページにリダイレクトされているのかを確認できます。リダイレクトの状況が意図した通りになっているか、不要なリダイレクトが発生していないかを調べる際に役立ちます。

「ページにリダイレクトがあります」がSEOに与える影響

「ページにリダイレクトがあります」のメッセージが表示された場合、そのリダイレクト設定がSEOにどのような影響を及ぼすかを理解することが重要です。ここでは、影響について解説します。

関連性が低いリダイレクトはSEOに悪影響がある

リダイレクト先が元のページと関連性が低い場合、Googleはそのリダイレクトを適切ではないと判断します。

たとえば、ミニチュアダックスフンドの紹介ページを、全く関連のないペルシャ猫の紹介ページにリダイレクトすると、検索エンジンはそのページを正しく評価できません。関連性の低いリダイレクトが増えると、検索順位の低下だけでなく、Googleのクロールが非効率になる原因にもなります。

このようなリダイレクトが続くと、検索エンジンはサイト全体の評価を下げる可能性があり、結果として検索順位の下落やインデックス登録の遅延が発生するリスクがあります。

リダイレクト数が多いとクローラビリティが低下する

Googlebotはページをクロールする際に、リダイレクトをたどって最終的なページに到達します。しかし、リダイレクトの回数が多すぎると、クロールの効率が低下し、サイト全体のインデックス登録に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、大量のリダイレクトが発生すると、Googlebotが1回のクロールで処理できるページ数が制限され、新しいコンテンツのインデックス登録が遅れることがあります。また、リダイレクトを繰り返すことでリンク評価が分散し、検索順位の低下につながることもあります。

このように、リダイレクトの過剰な設定はクローラビリティの低下を招き、結果としてSEOに悪影響を与える可能性があります。

チェーンやループはSEOで大きなマイナスになる

リダイレクトの設定が誤っていると、リダイレクトチェーンやリダイレクトループが発生することがあります。

  • リダイレクトチェーン:ページA→ページB→ページCのように複数のリダイレクトが連続する状態
  • リダイレクトループ:ページA→ページB→ページAのように無限ループが発生する状態

これらの問題が発生すると、Googlebotが適切にクロールできず、ページがインデックスされない可能性があります。また、リンク評価が正しく伝わらず、検索順位の低下を招く原因にもなります。

リダイレクトが適切に機能しないと、検索エンジンの評価が下がり、サイト全体のSEOに悪影響を与えるリスクがあります。

「ページにリダイレクトがあります」の原因

「ページにリダイレクトがあります」というエラーがサーチコンソールに表示されるのは、ページが意図的または意図せずリダイレクトされていることをGoogleが検出した場合です。ここでは、主な原因として考えられるケースを紹介します。

自分で301や302リダイレクトを設定している

サイトの運営者が301リダイレクトや302リダイレクトを設定している場合、Googleがこれを検出し、サーチコンソールで「ページにリダイレクトがあります」と表示することがあります。

リダイレクトは、サイトのページ構成を変更した際やURLの統一を行う場合に一般的に使用されます。例えば、以下のようなケースでリダイレクトが設定されることがあります。

リダイレクトの主な用途 具体例
ページの移動 サイトリニューアルでURLを変更し、旧URLから新URLへ転送する
URLの正規化 indexからphp、wwwありからなしなど、URLの統一のためにリダイレクトを設定する

サーチコンソールではリダイレクトが正しいか正しくないかに限らず検出され、通知として表示されます。そのため、「ページにリダイレクトがあります」と表示されても、それ自体が問題であるとは限りません。

CMSの自動補完リダイレクトが影響している

WordPressなどのCMSには、URLの変更や削除が行われた際に自動でリダイレクトを設定する機能があります。例えば、以下のようなケースでリダイレクトが自動的に適用されることがあります。

  • URLの末尾にスラッシュが付いているかどうかの違い
  • ページのスラッグを変更した際に旧URLが新URLにリダイレクトされる

このような自動補完リダイレクトが原因で「ページにリダイレクトがあります」のエラーが表示されることがあります。CMSのリダイレクト機能を使用する場合は、意図しないリダイレクトが発生していないかを確認し、不要なリダイレクトを削除することが重要です。

「ページにリダイレクトがあります」の対処法

「ページにリダイレクトがあります」のメッセージがサーチコンソールに表示された場合、リダイレクトが意図した通りに設定されているかを確認し、必要に応じて適切な対処を行うことが重要です。ここでは、対処方法について解説します。

WordPressの自動補完リダイレクトを停止する

WordPressには、URLを変更した際に自動でリダイレクトを設定する機能があります。この機能によって、「ページにリダイレクトがあります」の通知がサーチコンソールに表示されることがあります。

このような自動補完リダイレクトを停止するには、WordPressのfunctions.phpを編集する必要があります。自動補完リダイレクト機能の停止方法は以下です。

  • WordPressの管理画面にログインします
  • 外観メニューをクリックしてテーマエディターを選択します
  • テーマエディター画面で右側のテーマファイル一覧からfunctions.phpをクリックします
  • functions.phpファイルが開いたら以下のコードを追加します
    add_filter( 'do_redirect_guess_404_permalink', '__return_false' );
  • コードを追加したらファイルを更新ボタンをクリックします

さらに、WordPressは、スラッグを変更すると、旧URLから新URLに自動リダイレクトを設定します。この機能を停止したい場合は、functions.phpに以下のコードを追加します。

remove_action( 'template_redirect', 'wp_old_slug_redirect' );

functions.phpを編集する際の注意点は、間違った編集をするとサイトにエラーが発生する可能性があります。そのため、編集前には必ずバックアップを取るようにしましょう。

また、テーマをアップデートするとfunctions.phpの編集内容が上書きされる可能性があります。そのため、子テーマを作成して、そのfunctions.phpを編集することをおすすめします。

1年以上はリダイレクトを保持する

Googleは、リダイレクトを設定した場合、少なくとも1年以上は保持することを推奨しています。

短期間でリダイレクトを解除すると、検索エンジンがURLの変更を適切に認識できず、インデックスの問題やSEO評価の低下につながる可能性があります。特に、サイトリニューアルやURL変更を行った場合、最低でも1年間はリダイレクトを維持する必要があります。

リダイレクト元のURLを再利用する

リダイレクト元のURLに対するアクセスが一定数ある場合、リダイレクトを解除し、そのURLを再利用することでSEOの価値を維持できます。

例えば、過去に公開していたリダイレクト元ページの内容を確認し、類似テーマのページを作成することで、リダイレクトを回避しつつ、検索エンジンやユーザーにとって有益なコンテンツを提供できます。

ただし、無理に再利用せず、コンテンツの一貫性を保つことが重要です。過去のページとテーマが大きく異なる場合や、他のページと内容が重複する場合は、URLの再利用を避けた方が適切です。

404エラーにする

リダイレクト元のURLが不要であり、適切な転送先もない場合は、リダイレクトを解除し、404エラーを返すのが適切な対応となることもあります。

404エラーを適切に処理することで、GoogleはそのURLをインデックスから削除し、検索結果のクリーンアップが行われます。ただし、404エラーを設定する場合は、本当にそのページが不要であることを確認し、誤って有用なページを削除しないよう注意が必要です。

サーチコンソールの「ページにリダイレクトがあります」のまとめ

「ページにリダイレクトがあります」は、Googleがページのリダイレクトを検出した際に表示されるメッセージです。リダイレクトの設定が適切であれば問題ありませんが、不適切なリダイレクトがあるとSEOに悪影響を及ぼす可能性があります。

このメッセージが表示された場合は、サーチコンソールでリダイレクトの詳細を確認し、不要なリダイレクトや誤った設定がないかチェックすることが重要です。CMSの自動補完リダイレクトや301・302リダイレクトの設定によって問題が発生するケースもあるため、適切な管理を行うことでSEOリスクを軽減できます。

また、1年以上リダイレクトを保持する、リダイレクト元のURLを再利用する、不要な場合は404エラーを返すなど、適切な対処を行うことが重要です。ホームページリニューアルやサイト運営の際には、リダイレクト設定を定期的に見直し、検索エンジンに正しく評価されるサイト構造を維持しましょう。

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