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ホームページはデザイン思考とアート思考のバランスが大切
ホームページのデザインを作成する際には、デザイン思考とアート思考のバランスが重要です。
デザイン思考とは、ユーザーニーズに最適化した商業デザインを指し、アート思考とはクリエイティブで独自性のある美的デザインを指します。
当ページでは、ホームページにおけるデザイン思考とアート思考とは何か、両立する必要性、バランスを取る方法について解説します。
目次
ホームページにおけるデザイン思考とアート思考とは
ホームページにおけるデザイン思考とアート思考を解説します。
デザイン思考とは
デザイン思考とは、ユーザーにとってわかりやすく、操作しやすい商業デザインを指します。
たとえば、ボタンの配置や色、画像の選定など、すべてがユーザーの行動を促すために計画されたWebデザインになり、これにより、サイト全体がコンバージョンを高めるための最適化が行えます。
デザイン思考を追求することで、理論に基づいた効果的なWebデザインを作成することができます。
また、デザイン思考では、Webデザインの言語化が重要なポイントです。
アート思考とは
アート思考とは、クリエイティブな表現や美的価値に重点を置いたデザインを指します。
たとえば、Awwwardsやグッドデザイン賞を受賞するような斬新なデザインがその一例です。
アート思考は、ユーザーの感性に訴える独創的なデザインであり、単なる見た目の美しさだけでなく、ブランドイメージや印象を強化する役割を果たします。
ただし、アート思考の実現には高度なデザインスキルが必要で、経験が豊富で専門的なホームページ制作会社に依頼することが有効です。
デザイン思考とアート思考を両立する必要性
ホームページのデザインを作成する際には、デザイン思考とアート思考の両立が重要になります。
デザイン思考だけだと、ユーザーニーズに応えることはできますが、訪問者が見ていて、一切楽しみも驚きもないホームページとなってしまいます。
また、アート思考に特化したデザインだと、ユーザーニーズに応えることが難しくなってしまい、ぱっと見では優れたホームページと認識できますが、利用しづらいと感じられる可能性が高くなります。
そのため、ホームページのデザイン作成では、デザイン思考とアート思考のバランスが重要になっており、お客さまもデザインを確認する際には、その両方からのチェックが求められています。
絶対に行ってはならないWebデザインは、なんとなくの流行りを採用することになり、流行っているデザインを取り入れるだけだと、単に真似をしているだけになるので、ホームページから成果を出すことができません。
デザイン思考とアート思考のバランスを取る方法
ホームページでデザイン思考とアート思考のバランスを取る方法を解説します。
デザイン思考でワイヤーフレームを作成
まず、デザイン思考でワイヤーフレームの作成を行いましょう。
ワイヤーフレームとは、各ページの線画のことを言い、デザインが一切含まれていませんが、各ページでどんなコンテンツをどこに配置するかが分かります。
どこにどんなコンテンツを配置するかを考える際に、すべてに対して言語化を行うことが大切です。
言語化を行えば、すべてのコンテンツに根拠が生まれるので、デザイン思考を追及することが可能です。
Webデザイナーのアート思考を活かす
Webデザイナーは、ワイヤーフレーム通りにデザインを作成するのではなく、言語化された文章を確認して、アート思考を活かしましょう。
よくWebデザイナーは引き出しの多さが重要だと言われるのですが、アート思考において、どのようなデザインパーツを利用すれば、ユーザーが魅力に感じるかを知ることの重要性は高いです。
そのため、Webデザイナーはさまざまな業界のホームページ制作に関わることが重要で、多くの引き出しを持つことで、アート思考を追及することができます。
デザイン思考とアート思考の事例
実際にデザイン思考とアート思考のホームページの事例を解説します。
デザイン思考の事例
ロート製薬オンラインでは、従来は「ブランド」が主語になっていたのですが、2021年7月に「顧客」に変更するサイトリニューアルを行っています。
サイトリニューアルでは、デザイン思考が取り入れられ、エスノグラフィックリサーチなどを用いて消費者の潜在ニーズを可視化したとのことです。
顕在ニーズを明確に定義したうえで、ネットショップのデザインやコンテンツを変更し、さらにはホームページだけではなく、商品をお届けする箱や袋のデザインリニューアルも行っています。
アート思考の事例
マツダは2010年から、生命感や日本の美意識をコンセプトにし、美しい車を目指「魂動デザイン」といった理念を掲げています。
どんな状況であったとしても、美しい車づくりを徹底的にこだわるという理念です。
そのコンセプトが活かされたホームページになっており、独創的で、ブランドイメージを強調できるデザインに仕上がっています。
デザイン思考とアート思考のまとめ
ホームページのデザイン思考とアート思考を解説しました。
ホームページから高い成果を実現するためには、デザイン思考とアート思考を両立させ、バランスを取ることが重要になります。
なんとなく直感でホームページのデザインを確認している方の参考になれば幸いです。