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無料で使えるおすすめの文章校正ツール!AI対応ツールも紹介
文章の質を高めるうえで、誤字や文法のミスを見逃さないことは欠かせません。最近では、無料で利用できる文章校正ツールも充実しており、気軽に文章チェックを行えるようになってきました。
このページでは、誤字脱字の修正や表現の見直しに役立つ無料の文章校正ツールを紹介します。AIを活用したツールも取り上げているので、自分に合った方法で文章の精度を高めたい方は参考にしてください。
目次
文章校正ツールとは
文章校正ツールとは、書いた文章に含まれる誤りや不自然な表現を見つけ、より読みやすく整えるためのツールです。校正の手間を減らし、正確な情報発信を助けてくれます。ここでは、文章校正ツールが持つ主な機能について紹介をいたします。
誤字脱字の検出
文章校正ツールの基本的な機能として、誤字や脱字の検出があります。
文章を書いていると、どれだけ注意していてもタイプミスや入力漏れが発生することがあります。これらのミスは、読み手にとって違和感や不信感を与える原因になるため、ツールによるチェックが有効です。
特に長文になるほど目視では気づきにくくなるため、自動でのチェック機能は大きな助けとなります。
文法ミスの指摘
文法ミスは、文章の読みやすさや信頼性に大きく影響します。主語と述語の不一致や助詞の使い間違いなど、細かなミスを正すことで、文章全体が整った印象になります。
文章校正ツールでは、こうした文法的な誤りも自動で検出し、具体的な修正案を提示してくれるものも多く、文章力に自信がない人でも安心して利用できます。
表現の改善
言い回しが曖昧だったり、重複した表現を使ってしまったりすることは、誰にでも起こりえます。
文章校正ツールは、そういった表現のムラを指摘し、より分かりやすく自然な文章に改善する手助けをしてくれます。例えば、「〜することができます」というような冗長な表現を、「〜できます」と簡潔に整える提案など、読み手に配慮した表現への改善が可能です。
内容の整合性をチェック
文章が長くなると、前後の内容に一貫性がなくなることがあります。たとえば、2023年と書いた後に令和4年と誤って表記するようなケースです。
内容の整合性チェックを備えたツールであれば、こうした情報の食い違いも検出してくれます。また、日付と曜日の組み合わせや、地名の誤用などにも対応したツールもあり、実務的なチェックにも有効です。
無料で使えるおすすめの文章校正ツール
ここでは、登録不要で使えるおすすめの無料の文章校正ツールを紹介します。文章のチェック作業を効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
ENNO
ENNOは、日本語のタイポや誤変換、入力後の編集ミスなど、あからさまなエラーを自動で検出する文章チェックツールです。ユーザー登録は不要で、Web上のフォームに文章を貼り付け、タイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェックするボタンをクリックするだけで、すぐに校正結果が表示されます。
ツールの最大の特徴は、エラーの種類ごとにカテゴリ分けされたハイライト表示です。誤字脱字や句読点のミス、スペースの使い方、全角半角の違いなどが色分けされて表示され、該当箇所にマウスを乗せると詳細な説明がツールチップで確認できます。
ツールチップの内容は画面下部にも表形式で一覧表示され、操作性にも優れています。
ENNOはAIを使用せず、独自に蓄積したエラーパターンに基づいて動作しているため、誤検出が少なく、安定したチェックが可能です。AIで生成した文章を確認する用途にも有用で、他の校正ツールと併用して精度を高めたい方にも適しています。
また、全角句読点を含むフォーマルな文章や、ソースコードを含んだ理工系の文書にも対応しており、特定の文体や業種に依存しない点も魅力です。
一方で、ENNOは一般公開される文書のチェックを前提として設計されており、非公開の社内文書や取引先とのやり取り、個人情報を含む内容などのチェックには利用しないよう注意が促されています。
送信する文章は保存されず、運営側が内容を確認することもないため、プライバシーにも十分配慮されています。シンプルな操作で基本的なミスを効率よく検出できるENNOは、日常的な文章チェックからビジネス文書の見直しまで、幅広い用途で活用できる無料ツールです。
文章校正ツール
so-zou.jpが提供する文章校正ツールは、日本語の文章を解析し、表現の誤りや不適切な言い回しを自動でチェックできるWebサービスです。オンライン上のテキストボックスに文章を貼り付け、検査ボタンを押すだけで、簡単に校正結果が表示されます。
このツールでは、誤変換や誤用、使用注意語、不快語、機種依存文字、外国地名、固有名詞、人名、ら抜き言葉といった、表記や表現上のミスを検出できます。
また、当て字や表外漢字、用字の修正提案により、読み手にとってわかりやすい文章へ整えることも可能です。さらに、文章の質を高めるための改善提案として、用語の言い換え、二重否定の解消、助詞の不足、冗長な表現や略語の使用なども指摘され、全体として洗練された文章づくりをサポートします。
検査にはYahoo! JAPANのテキスト解析APIが使用されており、通信は暗号化されています。ただし、入力した情報がYahoo! JAPAN側に保存される可能性があるため、個人情報や機密性の高い内容を含む文章は利用を避ける方が安心です。
無料で最大1万文字まで対応しており、操作も非常にシンプルなため、文章の質を向上させたい方にとって手軽に使える便利な校正ツールとなっています。
無料で使えるおすすめのAI文章校正ツール
AIを活用した文章校正ツールは、誤字脱字の修正だけでなく、自然な言い回しや表現の改善まで幅広く対応できます。ここでは、無料で利用できるAI搭載の文章校正ツールを紹介します。
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが提供する対話型の生成AIツールで、文章の校正や要約、リライト提案など、幅広い用途に対応しています。
現在の無料プランでは、最新のGPT-4oを利用することができ、従来よりも高速かつ自然な応答が可能です。校正機能としては、誤字脱字の指摘はもちろん、表現の不自然さや文法の乱れにも対応し、より読みやすく洗練された文章への改善をサポートします。
また、アイデア出しや構成の提案、語調や文体の調整などにも対応しているため、ブログ記事やビジネス文書、SNS投稿の作成など、あらゆるシーンで活用できます。直感的な操作で使いやすく、文章チェックにとどまらない汎用性の高さが魅力のツールです。
Ahrefs AI文書き直しツール
AhrefsのAI文書リライトツールは、SEOで知られるAhrefsが提供する無料のリライト支援サービスです。
文法チェックや誤字修正はもちろん、原文の意味を維持しつつ、より明確で伝わりやすい言い回しへと文章を改善してくれます。特に、コンテンツの最適化や言い換えの提案を求めるライターやWeb担当者にとっては、SEO観点でも役立つツールです。
アカウント登録不要で手軽に使えるため、必要なときにすぐ利用できる利便性も魅力です。
User Local文章校正AI
User Localが提供する文章校正AIは、ChatGPTと連携した日本語文章のチェックツールです。入力した文章の文法ミスや表現の不自然さ、誤字脱字などをAIが自動で検出し、より自然で読みやすい文章への改善をサポートしてくれます。
操作はシンプルで、専用フォームに文章を入力するだけです。校正結果は即座に表示され、修正ポイントが明確に提示されます。特別な登録も必要なく、最大2,000文字まで無料で利用できる点も魅力です。
また、入力された文章は保存されない仕様となっており、セキュリティ面でも配慮されています。短文のチェックや日常的な文章の見直しに、誰でもすぐに活用できる便利な校正ツールです。
Shodo
Shodoは、日本語に特化したAI校正ツールで、文法や語彙の使い方を整え、自然で適切な文章表現に改善しています。ビジネス文書の作成者に多く利用されており、実用性の高いツールとして評価されています。GmailやSNSと連携できるブラウザ拡張機能も用意されており、Webブラウザ上で直接校正機能を使えるのも便利です。
無料プランでは最大4,000文字まで校正可能で、有料プランでは文字数制限の拡大や高度なチェックなど、さまざまな機能が利用できます。
PRUV
PRUVは、ルールベースと生成AIを組み合わせた高度な文章校正ツールです。英語のproof(校正)と同じ発音でプルーフと呼ばれ、編集・校閲の現場で得られた30年近い知見をもとに開発されています。
このツールの特徴は、PRUV独自のルールエンジンに加え、ChatGPTやGemini、Claudeといった生成AIとの連携機能も備えている点です。誤字脱字や文法ミス、表記ゆれといった基本的な校正はもちろん、西暦と和暦の整合、地名や企業名などの固有名詞の誤用にも対応しています。
さらに、ユーザーが独自に辞書を作成し、チェックルールを細かく設定できるカスタム機能も充実しています。無料で利用できるTrial版では、1回1,000文字までの校正が可能です。有料版に移行することで、最大5万文字までのチェックや表記ゆれチェック、生成AIを活用した高度な表現確認も利用できるようになります。
校正対象の文章は一切保存されず、SSLによる通信でセキュリティにも配慮されています。PCはもちろん、スマートフォンからも利用可能です。生成AIとルールベースの両方を活かした、実用性の高い文章校正ツールを求めている方にとって、PRUVは非常に有力な選択肢となるでしょう。
文章校正ツールを使う前に知っておきたい注意点
文章校正ツールは非常に便利な反面、使い方や目的によっては注意が必要です。ここでは、ツールを利用する際に気をつけておきたいポイントを紹介します。
AI対応ならセキュリティを意識する
AIを使った文章校正ツールの多くは、インターネット上に文章を送信してチェックを行います。そのため、個人情報や社外秘の内容を含む文章を入力する際は注意が必要です。
たとえセキュリティが強化されているとしても、利用規約やプライバシーポリシーを確認し、入力データが保存されたり外部に共有される可能性がないかを事前に把握しておくことが重要です。
業務上の機密文書などを扱う場合は、オフライン型や社内の校正ソフトの活用を検討するのが良いでしょう。
ツールが校正した文章を人が確認する
文章校正ツールは便利ですが、すべての誤りや不自然な表現を完全にカバーできるわけではありません。特に文脈に依存する言い回しや、意図的な表現などはツールが誤ってミスと判断してしまうこともあります。
そのため、ツールでのチェックが終わった後でも、最終的には人の目で確認することが大切です。文章の目的やターゲットに合わせて、自分自身または第三者の視点から再度読み直すことで、より信頼性の高い文章に仕上げることができます。
文章校正ツールによって向き不向きがある
文章校正ツールには、それぞれ得意な分野や機能の違いがあります。
たとえば、Web記事やブログ向けに特化したツールもあれば、ビジネス文書や学術論文のようなフォーマルな文章に特化している場合もあります。また、一部のツールはカジュアルな文体を前提に作られているため、丁寧語や敬語表現の判断が甘いこともあります。
使用する文章の内容や目的に応じて、適切なツールを選ぶことが大切です。必要に応じて複数のツールを併用し、相互に補完するのも効果的な使い方です。
まとめ:無料の文章校正ツールを活用して公開前に文章を見直そう
文章校正ツールは、誤字脱字や文法ミスを防ぐだけでなく、読みやすく伝わりやすい文章づくりにも役立つ便利なサポートツールです。
特に無料で使えるツールでも、十分な精度と機能を持ったものが多く、Web記事やビジネス文書の仕上げに取り入れる価値は大いにあります。また、AIを活用したツールは、従来の校正だけでなく文体の改善や自然な言い換えまで対応できるのが特徴です。
ただし、ツールの判断に頼りきらず、用途やセキュリティ面も考慮して使うことが大切です。公開前のひと手間で、文章の信頼性や印象は大きく変わります。ぜひ今回ご紹介した文章校正ツールを活用して、伝わる文章を目指してみてください。