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Googleサイトとは?ホームページの作り方と作成例
Googleサイトは、無料でホームページを作成できるツールです。特別な知識がなくても、簡単な操作でページを作れるため、個人や小規模ビジネスで活用されています。
このページでは、Googleサイトの基本や作り方、便利な機能について紹介します。また、実際にGoogleサイトで作られたホームページの作成例も掲載しているので、どのようなサイトが作れるのか参考にすることもできます。Googleサイトを使ってホームページを作成したい方に向けて、ポイントを分かりやすくまとめています。
目次
Googleサイトとは
Googleサイトは、Googleが提供する無料のホームページ作成ツールです。特別な知識がなくても、直感的な操作でホームページを作ることができ、個人や小規模ビジネス、社内向けサイトの制作に活用されています。
かつて存在した旧Googleサイトは、2021年9月に正式に廃止され、新しいGoogleサイトへ完全移行されました。現在のGoogleサイトは、シンプルなUIとクラウド上での管理機能を備え、Googleドライブとの連携や、スマホ・タブレットでの閲覧にも対応しています。
デザインの自由度には制限がありますが、無料という強みがあり、コストをかけずに基本的なホームページを制作するには十分な機能を備えています。企業サイトやブログには向かないものの、Googleサイトで作ったホームページの事例を参考にしながら、用途に応じた活用が可能です。
Googleサイトを利用するメリット
Googleサイトは、無料でホームページを作成できる便利なツールです。ここでは、Googleサイトを活用するメリットを紹介します。
無料で利用可能
Googleサイトは、Googleアカウントがあれば完全無料で利用できます。
追加の費用をかけることなく、基本的なホームページを作成できるため、コストを抑えながら情報発信をしたい方にとって大きなメリットです。簡易的なビジネスサイトや社内向けサイトの制作に適しています。
ノーコードでホームページ作成ができる
Googleサイトは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、直感的な操作でページを作成できるのが特徴です。
ドラッグ&ドロップでテキストや画像を配置できるため、初心者でも短時間でホームページ制作が可能です。また、テンプレートを活用すれば、デザインを簡単に整えられるため、ゼロからレイアウトを考える必要がないのもメリットの一つです。
Googleサービスとの連携が可能
Googleサイトは、GoogleドライブやGoogleカレンダー、Googleマップなどと簡単に連携できるため、業務用サイトやイベントページなどの作成に適しています。
例えば、Googleマップを埋め込んで所在地を表示したり、Googleカレンダーを連携してイベント情報を共有したりすることが可能です。特に、Googleドライブに保存されたファイルをそのままサイトに埋め込めるため、資料共有や社内向けサイトとしても活用できます。
共同編集・閲覧制限ができる
Googleサイトは、Googleドキュメントと同様に、複数人での共同編集が可能です。
編集権限を持つユーザーを指定できるため、チームや組織での運用にも適しています。また、閲覧権限の設定を行うことで、外部の人には公開せず、社内向けサイトとして利用することも可能です。
レスポンシブデザインに対応
Googleサイトで作成したホームページは、PC・スマホ・タブレットなどの異なるデバイスでも自動的に最適なレイアウトで表示されるため、特別な調整をしなくてもモバイルフレンドリーなサイトを作成できます。
スマホ対応が標準で備わっているため、スマホユーザー向けのサイトを意識しなくても快適な閲覧が可能です。
Googleサイトを利用するデメリット
Googleサイトは無料でホームページを作成でき、使い勝手の良いツールですが、いくつかの制限もあります。ここでは、Googleサイトの主なデメリットを紹介します。
テンプレートの種類が少ない
Googleサイトには、あらかじめ用意されたテンプレートが存在しますが、その種類は限られています。デザインのカスタマイズ性が低いため、オリジナリティのあるサイトを作るのが難しい点がデメリットの一つです。
また、おしゃれなデザインを求める場合、レイアウトの制約があるため、細かい調整ができません。他のホームページ制作ツールと比較すると、デザインの選択肢は少なく、特に企業サイトやブランドサイト向けのテンプレートはほとんど用意されていません。
コメント機能がない
Googleサイトでは、訪問者がコメントを投稿する機能がありません。ブログのようにユーザーとコミュニケーションを取りたい場合は、別途お問い合わせフォームを設置する必要があります。
基本的に一方的な情報発信の場としての利用が前提となります。ユーザーの声を集めたり、交流を目的としたサイトには向いていません。
ページごとに権限設定ができない
Googleサイトでは、サイト全体に対する閲覧制限や編集権限の設定は可能ですが、特定のページ単位での細かい権限設定はできません。例えば、社内向けのページと外部向けのページを1つのサイト内で管理したい場合、ページごとに閲覧制限を設定することができず、別サイトとして作成する必要があります。
また、ログインを必要とする内部サイトを作成する際も、アクセス制御の柔軟性が低いため、権限設定が重要なサイトには不向きです。
Googleサイトを使ったホームページの作り方・使い方
Googleサイトを使えば、無料で簡単にホームページを作成できます。ここでは、Googleサイトを使ってホームページを作成する手順を紹介します。
Googleサイトにログインする
公式サイトにアクセスし、Googleアカウントの情報を入力すると、管理画面が表示されます。
空白のサイトを選択する
Googleサイトでは、テンプレートを使用する方法と、空白のサイトから作成する方法があります。
シンプルなデザインで一から作りたい場合は空白のサイトを選択し、既存のデザインを利用したい場合はテンプレートを選びます。テンプレートを使用すると、あらかじめデザインやレイアウトが整えられているため、より短時間でホームページを作成することが可能です。
サイト名を入力する
サイトの作成を開始したら、まずサイト名を設定します。
メイン画像の左上にサイト名を入力と書かれている箇所がタイトルになります。ここで入力した内容は、ページタイトルにも反映されます。
また、その上にある無題のサイトと書かれている箇所は、Googleサイトの管理画面で表示される情報になるので、どういったサイトなのかを具体的に入力しておくことで、管理がしやすくなります。
テーマを設定する
画面右側にあるテーマタブをクリックします。すると、利用できるテンプレートが表示されるので、好みのテーマを選択してください。
また、カスタムテーマの作成や、外部のテーマをインポートすることも可能です。インポート機能を活用すれば、他のデザインデータを取り込み、サイトの外観をさらにカスタマイズできます。
用途に合わせて適切なテーマを設定し、サイトのデザインを整えましょう。
レイアウトを設定する
サイトのレイアウトを設定します。画面右側にある挿入タブをクリックすると、さまざまなコンテンツブロックが表示されます。
用途に合ったレイアウトを選択しましょう。コンテンツブロックは複数追加でき、不要なものは削除することも可能です。また、ドラッグ&ドロップで簡単に配置を変更できるため、直感的にデザインを調整できます。
イメージに合うレイアウトを選び、サイトの構成を整えましょう。
サイトを公開する
コンテンツの作成が完了したら、最後にサイトを公開します。画面右上の公開ボタンをクリックすると、サイトのURLを設定する画面が表示されます。
URLは、https://sites.google.com/view/○○の形式となるため、サイトの内容に適した名前を設定しましょう。また、公開範囲を全員に公開するのか特定のユーザーのみに限定するのかを選択できます。設定が完了したら公開ボタンを押し、サイトをインターネット上に公開します。
公開後も編集が可能なので、サイトの内容を変更したり、新しいページを追加したりすることができます。定期的に更新することで、より魅力的なサイトに仕上げることができます。
Googleサイトの便利な機能
Googleサイトには、ホームページの作成や編集をより快適に行うための便利な機能が多数備わっています。ここでは、Googleサイトで利用できる便利な機能を紹介します。
ロゴとファビコンの設定
Googleサイトでは、オリジナルのロゴやファビコンを設定できます。
編集画面の設定メニューからブランドの画像を選択し、ロゴやファビコンをアップロードすることで、サイト全体の統一感を高めることができます。ブランドイメージを伝えたい場合は、適切に設定するのがおすすめです。
編集者の追加
Googleサイトでは、複数のユーザーと共同でサイトを編集できます。
共有ボタンをクリックし、編集権限を付与するユーザーのメールアドレスを入力することで、リアルタイムでの共同編集が可能になります。チームでの運営や社内向けの情報共有サイトを作成する際に便利な機能です。
ナビゲーションメニューを追加する
ナビゲーションメニューを追加するには、編集画面のページタブを選択し、右下にある+をクリックします。
新しいページの名前を入力し、完了をクリックすると、自動的にナビゲーションメニューに追加されます。
また、作成したナビゲーションメニューにサブページを追加することも可能です。
サブページを追加するには、対象のナビゲーションメニューのアイコンをクリックし、サブページを追加を選択します。その後、ページ名を入力し完了をクリックすると、親ページの下に新しいサブページが作成されます。
ナビゲーションメニューの並び順は、ドラッグ&ドロップで自由に変更できます。サイトの構成に合わせて、最適な順番に調整しましょう。
画像やテキストの追加
Googleサイトでは、テキストや画像を簡単に追加できます。
挿入タブからテキストボックスを選択すると、見出しや説明文を入力できます。また、画像ボタンを使うと、パソコンやGoogleドライブから画像をアップロードできます。
画像やテキストを適切に配置することで、情報を整理しやすくなります。
コンテンツの埋め込み
Googleサイトでは、YouTube動画やGoogleマップ、SNSなど、外部のコンテンツをサイト内に埋め込むことができます。例えば、Googleマップを埋め込めば店舗の所在地を表示でき、SNSの投稿を埋め込めば最新情報をリアルタイムで発信できます。
埋め込みを行うには、編集画面の右側ナビゲーションから埋め込みボタンをクリックします。また、Googleマップやカレンダー、YouTubeなどを選択すると、簡単に埋め込むことができます。URLの入力や埋め込みコードを貼り付けるだけで表示できるので、直感的な操作が可能です。
リンクの追加
Googleサイトでは、テキストや画像にリンクを設定できます。リンクを追加することで、外部サイトや別のページへの誘導がスムーズになり、ユーザーの利便性が向上します。
リンクの設定はテキストの編集または画像のプロパティから行うことができます。
不要なコンテンツの削除
作成したコンテンツが不要になった場合は、簡単に削除できます。削除したいテキストボックスや画像を選択し、ゴミ箱アイコンをクリックするだけで削除できます。
ページを整理し、見やすいサイトを作るために、定期的に不要なコンテンツを整理すると良いでしょう。
独自ドメインの設定
Googleサイトでは、独自ドメインを設定することも可能です。デフォルトではsites.google.com/view/○○のURLになりますが、独自ドメインを設定すれば、より信頼性の高いサイトとして運営できます。
独自ドメインを設定するには、設定→カスタムドメインを選択し、所有権が確認済みのドメインを設定します。
所有権の確認は、Googleサーチコンソールでドメインの所有権を確認すれば完了です。
公開したサイトの停止
サイトを一時的に非公開にしたい場合は、公開設定を変更することで対応できます。公開ボタンの横にある設定メニューから公開解除を選択すると、サイトを非公開にできます。
サイトの公開・非公開を切り替えられるため、一時的にサイトをメンテナンスしたい場合に便利です。
Googleサイトを使う際の注意点
Googleサイトは手軽にホームページを作成できるツールですが、利用する際にはいくつかの制限があります。ここでは、Googleサイトを使用する際に注意すべき点を紹介します。
デザインやレイアウトの自由度は低い
Googleサイトは、テンプレートの種類が少なく、デザインのカスタマイズ性が限られているのが特徴です。
基本的なレイアウトやカラー変更は可能ですが、HTMLやCSSの直接編集には対応していません。そのため、オリジナルデザインを細かく調整したい場合には、不向きなツールといえます。特に、Googleサイトでおしゃれなホームページを作成したい場合は、テンプレートの選択や画像の工夫が必要になります。
企業のコーポレートサイトやブランドイメージを重視したサイトを作る場合は、Googleサイト以外のホームページ制作ツールも検討すると良いでしょう。
Googleサイトの編集はパソコンのみ
Googleサイトは、スマホやタブレットでの閲覧には対応していますが、サイトの編集作業はパソコンでしか行えません。そのため、外出先でスマホやタブレットから簡単に更新したい場合には不便な点があります。
編集する際は、必ずパソコンでアクセスする必要があるため、作業環境を整えておくことが重要です。
詳しくは、Googleサイトの編集制限についてのページをご覧ください。
階層に制限がある
Googleサイトでは、ページの階層構造に制限があります。最大5階層までしか作成できず、それ以上の深い階層は作成できません。
一般的には、5階層まで作成できれば、問題はありませんが、サブカテゴリーが多いホームページなどでは注意するようにしましょう。
Googleサイトで作ったホームページの作成例
Googleサイトを活用すれば、無料で簡単にホームページを作成できます。実際にGoogleサイトで作られたホームページの事例を紹介します。デザインや活用方法の参考にしてください。
当社の作成例
当社が制作したGoogleサイトのホームページです。当記事を作成するために、簡単に作成しています。Googleサイトの機能を活かしながら、シンプルで情報を整理しやすいレイアウトに仕上げています。
メディックメディア|MIGのお仕事
メディックメディアのイラストレーターによる作品やプロジェクトを紹介するサイトです。クリエイティブな内容をGoogleサイトでどのように表現できるのかを知るのに適した事例です。
株式会社ヒラノ
金属加工会社の株式会社ヒラノの公式サイトです。シンプルではありますが、コーポレートサイトとして必要なコンテンツを網羅しているホームページです。
Googleサイトの使い方
Googleサイトの基本的な使い方や、ホームページ作成の手順を紹介しているサイトです。Googleサイトを活用して、マニュアルを公開する目的で作成されたホームページです。
Googleサイトのよくある質問
Googleサイトを利用する際に、多くのユーザーが疑問に思うよくある質問と回答を紹介します。
デザインテンプレートを利用しても良いですか?
Googleサイトにはあらかじめ用意されたデザインテンプレートがあり、用途に応じて選択できます。テンプレートを活用すれば、ゼロからデザインを考える必要がなく、短時間でサイトを作成することが可能です。
ただし、テンプレートの種類は限られており、細かいデザインのカスタマイズは難しいため、自由度の高いデザインを求める場合は、他のホームページ作成ツールを検討するのも良いでしょう。
おしゃれなホームページを作れますか?
Googleサイトでは、HTMLやCSSの直接編集ができないため、カスタマイズの自由度は低いです。しかし、時間をかけて画像やレイアウトを工夫すれば、おしゃれなホームページを作成することも可能です。例えば、以下のような工夫をすると、見栄えの良いサイトになります。
- 高品質な画像を使用する
- フォントやカラーを統一する
- レイアウトを工夫して情報を整理する
また、Googleサイトで用意されているテンプレートを上手く活用することで、デザイン性の高いサイトに仕上げることができます。
SEOに強いですか?
Googleサイトだからといって特別にSEOに強いというわけではありません。Googleのアルゴリズムは、サイトのプラットフォームではなく、コンテンツの質や被リンクの数、ユーザー行動などを評価基準としています。
そのため、Googleサイトを使って検索結果で上位表示を狙う場合は、以下のようなSEO対策を意識することが重要です。
- キーワードを適切に配置する
- 画像のalt属性を設定する
- 内部リンクを適切に活用する
- 読みやすくユーザーの疑問を解決できるコンテンツを作成する
Googleサイト自体には基本的なSEO機能が備わっていますが、本格的なSEO対策を行うには、WordPressなどの他のCMSを利用する方が適している場合もあります。
Googleサイトでできることのまとめ
Googleサイトは、無料でホームページを作成できるツールであり、企業のコーポレートサイトや個人のポートフォリオ、社内用サイトなど、さまざまな用途で活用されています。簡単な操作でページを作成でき、GoogleドライブやYouTube、Googleカレンダーとの連携も可能です。
一方、デザインの自由度やカスタマイズには制限があるため、用途に応じて使い分けることが重要です。
本記事では、Googleサイトのメリットやデメリット、基本的な作り方、便利な機能について紹介しました。Googleサイトでホームページを作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。