株式会社セブンデザイン 大阪市都島区のホームページ制作会社

  • 公開日: 最終更新日:

ヒーローヘッダーとは?Webサイトでの役割とHTMLの作り方

ヒーローヘッダーは、Webサイトの印象を大きく左右するデザイン要素のひとつです。特に、ファーストビューでユーザーの関心を引きつける役割があり、ホームページ制作でも多く採用されています。しかし、ヒーローヘッダーって何?、どうやって作るの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ヒーローヘッダーのメリット・デメリットを解説し、HTMLとCSSを使った作り方を紹介します。また、スライドショーを取り入れたデザインの考え方や、実装時に気をつけるべきポイントにも触れています。

ヒーローヘッダーの作り方を知りたい、Webサイトのデザインに取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

ヒーローヘッダーとは

ヒーローヘッダーとは、Webサイトの最上部に配置されるデザインエリアのことです。ヒーローイメージや、ヒーロー動画、キャッチコピー、CTAボタンなどを組み合わせ、ユーザーの視線を引きつける役割を果たします。

ヒーローイメージについては、ヒーローイメージとは?をご覧ください。

英語ではHero Headerと表記され、海外のWebサイトでも一般的な手法です。

よく勘違いされますが、ヒーローヘッダーはファーストビューと同じではありません。ファーストビューは、Webサイトを開いた際にスクロールせずに見える画面全体を指します。一方、ヒーローヘッダーはそのファーストビューの中でも、特に視覚的に目立つエリアを指し、ナビゲーションメニューやロゴなどは含まれません。

詳しくは、ファーストビューとは?をご覧ください。

ホームページ制作において、ヒーローヘッダーは企業やブランドの第一印象を強めるために活用されるデザイン手法のひとつです。特に、ランディングページやコーポレートサイト、ECサイトなどで多く採用され、CTAボタンを設置することで、ユーザーの行動を促す役割を果たします。

近年では、スライドショーや動画を活用した動的なデザインも増えており、より印象的なファーストビューを作る手法として注目されています。

ヒーローヘッダーを使うメリット

ヒーローヘッダーは、Webサイトの第一印象を決定づける重要な要素です。視覚的なインパクトを与え、訪問者にサイトのコンセプトや目的を直感的に伝える役割を果たします。ここでは、ヒーローヘッダーを活用するメリットを紹介します。

テーマを明確に伝えられる

ヒーローヘッダーは、サイトのテーマやブランドメッセージを直感的に伝えるのに適しています。背景画像や動画と組み合わせることで、ユーザーに視覚的な印象を残しやすくなります。

特に、スライドショーやアニメーションを取り入れることで、複数の情報を効果的に伝えることも可能です。例えば、製品の特徴を強調したいECサイトでは、ヒーローヘッダーに新商品の画像やプロモーション情報を配置することで、ユーザーの関心を引きつける効果が期待できます。

ユーザーに良い印象を与えられる

洗練されたデザインのヒーローヘッダーは、Webサイト全体の印象を向上させます。

統一感のあるデザインや視覚的に魅力的な画像を使用することで、プロフェッショナルな印象を与え、信頼感を高めることができます。また、CTAボタンを適切に配置することで、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるようになり、サイトの使いやすさが向上します。

特に、ファーストビューの中で明確に誘導を促すことで、コンバージョン率の向上も期待できます。

今どきのWebサイトに見える

近年のWebデザインでは、ヒーローヘッダーを活用したレイアウトが主流になっています。

特に、スクロールせずにメッセージを伝えられる設計は、ユーザーにとって直感的に理解しやすいというメリットがあります。また、動画背景やパララックスエフェクトなどのモダンなデザイン要素を取り入れることで、より動的で魅力的なサイトに仕上げることができます。

デザイントレンドに合わせてカスタマイズすることで、最新のWebサイトらしい印象を与えられます。

ヒーローヘッダーを使うデメリット

ヒーローヘッダーは、視覚的なインパクトを与える一方で、適切に設計しないとユーザーの利便性を損ねる要因となることがあります。ここではヒーローヘッダーを使うデメリットを解説します。

メインコンテンツに到達するのに時間がかかる

ヒーローヘッダーは、ページの最上部に大きく配置されるため、ユーザーがスクロールしないと本来のコンテンツにたどり着けなくなります。

ファーストビューが画像や動画のみで構成されている場合、訪問者が求める情報をすぐに見つけられずに離脱する可能性が高まります。また、スマートフォンでは画面が小さいため、ヒーローヘッダーが画面の大部分を占めると、ユーザーは目的の情報にアクセスしにくくなるという問題もあります。

特に、情報を素早く取得したいユーザーにとっては、煩わしさを感じさせる原因となります。

画像を使うと重くなる可能性がある

ヒーローヘッダーは、大きな画像や動画を使用することが一般的ですが、これによりページの読み込み速度が遅くなるというデメリットがあります。

特に、解像度の高い画像をそのまま使用すると、ファイルサイズが大きくなり、表示速度の低下を招く可能性があります。読み込みが遅いと、ユーザーのストレスが増し、サイトからの離脱率が高まるだけでなく、SEO評価にも悪影響を及ぼすことがあります。

また、モバイル環境ではデータ通信量が増加し、表示の遅れがさらに顕著になることが懸念されます。

HTMLとCSSを使ったヒーローヘッダーの作り方

ヒーローヘッダーを作成するには、HTMLで基本構造を組み立て、CSSでデザインを調整することが重要です。ここではHTMLとCSSを使ったヒーローヘッダーの作り方を解説します。

HTMLの記述例

ヒーローヘッダーの基本的な構造は、<header>タグを使用して作成します。この中に、背景画像やキャッチコピー、ナビゲーションメニューを配置するのが一般的です。

<header class="hero-header">
<div class="hero-content">
<h1>あなたのビジネスを加速させるWebサイト</h1>
<p>魅力的なデザインで訪問者を引きつけましょう。</p>
<a href="#" class="btn">お問い合わせ</a>
</div>
</header>

この例では、<header>内にキャッチコピー<h1>、説明<p>、CTAボタン<a>を配置しています。

CSSの記述例

ヒーローヘッダーのデザインは、CSSを使って背景画像やレイアウトを整えることが重要です。特に、レスポンシブ対応を考慮しながら、各デバイスで適切に表示されるように調整する必要があります。

.hero-header {
position: relative;
width: 100%;
height: 100vh;
background: url('hero-image.jpg') no-repeat center center/cover;
display: flex;
align-items: center;
justify-content: center;
text-align: center;
color: #fff;
}
.hero-content {
max-width: 800px;
padding: 20px;
}
.hero-header h1 {
font-size: 2.5rem;
margin-bottom: 10px;
}
.hero-header p {
font-size: 1.2rem;
margin-bottom: 20px;
}
.btn {
display: inline-block;
background: #ff6600;
color: #fff;
padding: 10px 20px;
text-decoration: none;
border-radius: 5px;
font-size: 1rem;
}

このCSSでは、backgroundプロパティを使って背景画像を設定し、中央配置でフルスクリーン表示にしています。また、display: flex; を活用することで、コンテンツを中央に整列させています。

レスポンシブ対応

スマートフォンなどの小さい画面では、テキストサイズやレイアウトを調整することで、適切に表示されるように工夫します。

@media screen and (max-width: 768px) {
.hero-header h1 {
font-size: 2rem;
}
.hero-header p {
font-size: 1rem;
}
.btn {
padding: 8px 16px; font-size: 0.9rem;
}
}

このレスポンシブ対応では、画面幅が768px以下のデバイスではフォントサイズを縮小して、ボタンの大きさを調整しています。

ヒーローヘッダーにスライドショーを組み込むのは効果的なのか

ヒーローヘッダーにスライドショーを組み込むことで、視覚的なインパクトを強め、複数の情報を順番に伝えることができます。しかし、すべてのWebサイトにとって最適な選択肢とは限りません。

スライドショーのメリットは、限られたスペース内で複数のメッセージを表示できることです。製品の特徴やキャンペーン情報、ブランディング要素を動的に見せることで、訪問者の興味を引きやすくなります。

一方で、スライドの切り替えによって情報が十分に伝わらないリスクもあります。特に、ユーザーが短時間で離脱する場合、一部のスライドしか見てもらえない可能性があります。また、画像の枚数やファイルサイズが増えると、ページの読み込み速度が低下し、SEOやユーザビリティに悪影響を及ぼすことも考えられます。

そのため、スライドショーを導入する際は、切り替え速度や画像の最適化を工夫し、ユーザーの負担を減らすことが重要です。ヒーローヘッダーにスライドショーを組み込むかどうかは、サイトの目的やユーザーの行動を考慮して判断すべきでしょう。

ヒーローヘッダーをWebサイトに実装するときの注意点

ヒーローヘッダーを効果的に活用するには、デザインだけでなく、サイトのパフォーマンスやユーザビリティを考慮した実装が重要です。以下のポイントに注意することで、より使いやすく、魅力的なWebサイトを作ることができます。

表示速度を意識する

ヒーローヘッダーには高解像度の画像や動画を使用することが多く、ページの読み込み速度に影響を与える可能性があります。

特に、スマートフォンユーザーは通信環境によって表示速度が左右されるため、画像の最適化や、適切な圧縮を行うことが重要です。動画を使用する場合は、自動再生を避け、必要に応じてユーザーが再生できる形式を採用しましょう。

PCとスマホの両方で確認を行う

ヒーローヘッダーのデザインは、PCとスマホで表示領域が異なるため、デバイスごとに適切に調整する必要があります。

レスポンシブデザインを採用し、テキストの可読性や画像のトリミングに注意して、どの環境でも適切な表示を保てるようにしましょう。また、タッチ操作に適したボタンサイズを設定するなど、スマホでの操作性も考慮することが大切です。

ヒーローヘッダーの下に続くコンテンツが重要

ヒーローヘッダーは視覚的なインパクトが大きいため、デザインに注目しがちですが、最も重要なのはその下に続くコンテンツです。どれだけ魅力的なビジュアルを用いても、ユーザーが求める情報やアクションにつながらなければ意味がありません。

そのため、ヒーローヘッダーの役割は、次のコンテンツへスムーズに誘導することであると理解し、キャッチコピーやCTAボタンの配置を工夫することが重要です。訪問者がスクロールを迷わず、求める情報に自然にたどり着けるような設計を心がけましょう。

ヒーローヘッダーを活用したWebサイトの例

ヒーローヘッダーは、Webサイトの第一印象を決定づける重要な要素です。その効果的な活用方法を理解するために、実際のWebサイトを参考にすることは非常に有益です。以下に、ヒーローヘッダーを効果的に活用しているWebサイトの例をご紹介します。

代官山綜合法律事務所

代官山綜合法律事務所のホームページの画像

シンプルで洗練されたヒーローヘッダーを採用し、落ち着いた色合いと明瞭なフォントで信頼感を演出しています。法律事務所としての専門性と誠実さを表現し、訪問者が迷わず相談へ進めるようデザインされています。

東京日本橋の公式サイト

東京日本橋の公式サイトの画像

ヒーローヘッダーにスライドショーを活用し、地域の魅力を多角的に伝えています。美しいビジュアルとダイナミックな動きを取り入れることで、日本橋の活気と伝統を印象付けています。

KOBE CHOCO

KOBE CHOCOのホームページの画像

高品質なチョコレートのブランドイメージを強調するため、洗練されたヒーローヘッダーを使用しています。シンプルながらもインパクトのあるビジュアルと統一感のあるカラー設計で、上質な世界観を演出しています。

日本フクラ

日本フクラのホームページの画像

インテリアブランドとしての上品さを表現するため、大きなビジュアルと余白を活かしたデザインを採用しています。ヒーローヘッダーを通じて、ブランドの洗練されたスタイルや製品の魅力を伝えています。

ヒーローヘッダーのまとめ

ヒーローヘッダーは、Webサイトの第一印象を左右する重要な要素です。視覚的なインパクトを強め、ブランドのメッセージを効果的に伝える役割を果たします。

一方で、適切なデザインや実装を行わないと、ページの読み込み速度に影響を与えたり、ユーザーの離脱を招く可能性があります。実装にあたっては、表示速度の最適化やPC・スマホでの表示確認を行い、適切なコンテンツ配置を意識することが重要です。

また、スライドショーを活用する場合は、ユーザーがストレスなく情報を得られるよう調整が必要です。

Webサイトの目的やターゲットに応じて、ヒーローヘッダーのデザインを工夫し、ユーザーの期待に応える効果的なホームページ制作を目指しましょう。

関連サービス

大阪のWeb制作会社
ヒーローヘッダー作成のことなら大阪のWeb制作会社
記事一覧に戻る