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ホームページ作成の費用相場!比較表で料金をチェック
ホームページを作るとき、まず気になるのが費用はどのくらいかかるのか?という点ではないでしょうか。
個人・フリーランス・制作会社のどこに依頼するのか、どんな目的で作るのかによって、ホームページの費用は大きく変わります。さらに、レンタルサーバー・ドメイン・保守管理などの維持費も考える必要があります。
このページでは、ホームページ作成の費用相場を、依頼先・目的・規模・種類別に比較表を用いて解説します。どのくらいの費用がかかるのか知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ホームページ作成の費用相場を決める4つの要素
ホームページの作成費用は一律ではなく、いくつかの要素によって大きく変動します。特に重要なのが、依頼先・目的・規模・種類の4つの視点です。これらの4要素は、ホームページの内容や品質、成果などに大きく関わってきます。
ホームページ制作の目的は、単にサイトを作ることではなく、自社の目標を達成することにあります。そのため、この4つの要素を踏まえながら、どのようなホームページを作るべきかを検討することが重要です。
では、次にこの4つの要素について解説していきます。
依頼先別のホームページ作成費用相場
ホームページの作成費用は、どこに依頼するかによって大きく異なります。ここでは依頼先別の比較表とそれぞれの特徴を解説します。
依頼先 | 費用相場 |
大手の制作会社 | 100万円~ |
中小の制作会社 | 60万円~ |
個人・フリーランス | 30万円~ |
大手の制作会社
大手の制作会社では、専門チームによる高品質なデザイン・開発が可能です。成果が出る可能性は高いですが、その分、費用相場も100万円~と高くなりやすい傾向があります。費用が高い理由の一つに、プロジェクトごとにディレクターやデザイナー、エンジニアなどがチームを組んで制作することが挙げられます。
クオリティを重視する企業や、マーケティング戦略を考慮したホームページを求める場合に適しています。長期的な運用を見据え、質の高いサイトを作りたい場合におすすめです。
中小の制作会社
中小の制作会社は、大手ほどのコストをかけずに、一定のクオリティを確保できる選択肢です。費用相場は60万円~と、大手に比べて抑えられるため、コストを重視しながらもオリジナルのホームページを作りたい企業に適しています。
費用が比較的低い理由の一つに、チームの規模がコンパクトなことが挙げられます。デザインや機能のカスタマイズにも対応しやすく、中小企業のホームページや、集客を目的としたサイト制作に適しています。
また、60万円以上の予算が確保できる場合は、より高度なデザインやSEOを取り入れたサイト制作も可能です。大手ほどのリソースはないものの、コストを抑えつつ高品質なホームページを作りたい企業におすすめです。
個人・フリーランス
個人・フリーランスに依頼する場合、比較的低コストでホームページを作成できるのが最大のメリットです。費用相場は30万円~と、制作会社に比べて大幅に抑えられるため、予算が限られている小規模事業者や個人事業主に適しています。
費用が低めな理由の一つに、チームを組まずに一人で対応することが多く、コストがかからない点があります。デザインや機能の自由度は高いですが、フリーランスごとに得意分野やスキルが異なるため、制作クオリティにばらつきがある点には注意が必要です。
また、20万円以上の予算が確保できる場合は、デザインのカスタマイズや追加機能の実装も可能です。ただし、サポート体制はフリーランスごとに異なるため、ポートフォリオや実績を事前に確認し、長期的に対応できるかを見極めることが重要です。
目的別のホームページ作成費用相場
ホームページの作成費用は、目的によって大きく異なります。ここでは目的別の比較表とそれぞれの特徴を解説します。
目的 | 費用相場 |
とりあえずのホームページを公開したい | 30万円~ |
集客を目的としたホームページを作りたい | 60万円~ |
集客だけではなく成果にもつなげたい | 100万円~ |
とりあえずのホームページを公開したい
とりあえずホームページを持ちたい、最低限の情報を掲載できればよいという場合、30万円~で作成することが可能です。この場合、デザインや機能はシンプルなものになり、テンプレートを活用することが多いです。
主に、小規模な個人事業主やスタートアップが、会社概要や連絡先を掲載するためのホームページを作る際に選ばれることが多いです。ただし、集客機能やマーケティング施策はほとんど含まれないため、名刺代わりのサイトとしての運用が前提となります。
集客を目的としたホームページを作りたい
検索エンジン対策やSNS運用を意識したホームページを作りたい場合、費用相場は60万円~となります。デザインやコンテンツの質を向上させ、SEO対策を施した構成にすることで、見込み客の流入を狙えます。
このタイプのサイトは、店舗の集客や問い合わせの獲得を目的とした中小企業のサイトなどに適しています。競合と差別化を図るため、オリジナルデザインを採用するケースも多く、継続的なSEO施策やSNS運用と組み合わせることで、より効果を発揮します。
集客だけではなく成果にもつなげたい
集客だけでなく、問い合わせ・売上・資料請求などの成果を最大化するサイトを作りたい場合の費用相場は100万円~になります。
このクラスのホームページでは、訪問者の行動データを分析し、成約率を向上させる仕組みが組み込まれるのが特徴です。特に、ECサイト・高単価サービスのランディングページ・ブランディングを強化したコーポレートサイトなどで求められ、戦略的な設計やコンテンツマーケティングの要素が加わります。
費用はかかるものの、しっかりとした設計で長期的な成果につなげることが可能です。
規模別のホームページ作成の費用相場
ホームページの作成費用は、サイトの規模によっても大きく変わります。ここでは、サイトの規模ごとの比較表とそれぞれの特徴を解説します。
規模 | 費用相場 |
小規模サイト(10ページ未満) | 30万円~ |
中規模サイト(30ページ未満) | 60万円~ |
大規模サイト(30ページ以上) | 100万円~ |
小規模サイト(10ページ未満)
10ページ未満の小規模なホームページは、30万円~で作成可能です。
この規模のサイトは、会社案内やサービス紹介など、必要最低限の情報を掲載する目的で作られることが多いです。デザインはテンプレートを活用するケースが多く、オリジナルデザインや高度な機能の追加は制限されることが一般的です。
費用を抑えつつ、シンプルなホームページを持ちたい個人事業主や小規模企業に適しています。
中規模サイト(30ページ未満)
コンテンツが充実し、SEOやブログ機能を備えたサイトを作成する場合、費用相場は60万円~になります。
30ページ未満の中規模サイトでは、複数のサービスページや、問い合わせを促す導線設計が求められることが多いため、カスタマイズの幅も広がります。中小企業が集客を意識してホームページを活用したい場合に適しており、オリジナルデザインやCMSを導入するケースもあります。
大規模サイト(30ページ以上)
30ページ以上の大規模なホームページでは、費用相場は100万円~となります。
ページ数が多くなることで、情報設計・デザイン・開発の工数が大幅に増えるため、費用が高くなる傾向があります。特に、ECサイトやポータルサイト、オウンドメディアなど、ユーザーの動線を意識した設計や、多機能なシステムを導入する場合は、さらにコストがかかることもあります。
長期的な運用を前提に、しっかりとした設計で制作を進めることが重要です。
種類別のホームページ作成の費用相場
ホームページの作成費用は、サイトの種類によっても大きく変わります。ここでは、サイトの種類ごとの比較表とそれぞれの特徴を解説します。
種類 | 費用相場 |
コーポレートサイト | 70万円~ |
サービスサイト | 70万円~ |
ランディングページ | 50万円~ |
シングルページ | 40万円~ |
採用サイト | 70万円~ |
ECサイト | 80万円~ |
オウンドメディア | 150万円~ |
ポータルサイト | 300万円~ |
コーポレートサイト
企業の公式サイトとして、会社概要やサービス内容を発信する目的で作られるサイトです。
ブランドイメージを伝えたり、取引先や採用希望者に向けた情報提供の場として活用されます。デザイン性やコンテンツの充実度によって費用が変わりますが、相場は70万円~となります。
サービスサイト
特定のサービスや商品に特化した情報を発信するサイトで、集客や問い合わせの獲得を目的とします。
ターゲットに合わせたコンテンツ設計が求められ、SEO対策やマーケティング施策を組み込むケースもあります。費用相場は70万円~で、必要な機能によって変動します。
ランディングページ
広告やキャンペーンのために作られる単体のページで、ユーザーの問い合わせ・資料請求・購入などのアクションを促すことが目的です。
デザインや構成がコンバージョン率に大きく影響するため、戦略的に作成されます。費用相場は50万円~となり、ページの長さや内容によって増減します。
シングルページ
1ページ完結型のホームページで、シンプルなサイトが求められる場合に適しています。
会社や個人のポートフォリオ、簡単なサービス紹介などに活用されます。デザインの自由度やアニメーション効果を加えることで価格が変動しますが、費用相場は40万円~となります。
採用サイト
採用活動を強化するための専用サイトで、企業の魅力を伝えたり、求人応募を促すためのコンテンツが充実しているのが特徴です。
求職者向けのページ設計やインタビュー記事、動画コンテンツを取り入れることで、ブランディングにもつながります。費用相場は70万円~です。
ECサイト
オンラインで商品やサービスを販売するためのサイトで、カートシステムや決済機能が必要になります。
シンプルなECサイトなら比較的低コストで作成できますが、大規模なECサイトになるとカスタマイズが必要になり、費用も高額になります。相場は80万円~となります。
オウンドメディア
コンテンツマーケティングを目的としたメディア型のサイトで、記事や動画を通じて情報発信を行います。
SEO対策やコンテンツ管理機能が重要となり、継続的な運用が前提となるため、初期費用が高めです。費用相場は150万円~となります。
ポータルサイト
情報を集約し、ユーザー同士の交流や検索機能を持つ大規模なサイトです。
求人情報サイト、不動産情報サイト、比較サイトなど、多くのデータを管理するため、システム開発のコストが高くなります。費用相場は300万円~で、サイトの規模や機能によってさらに高額になることもあります。
ホームページ作成費用の内訳相場
ホームページの作成費用は、複数の工程で構成され、それぞれにかかるコストが異なります。ここでは内訳の比較表とそれぞれの特徴を解説します。
項目 | 費用相場 |
企画・ディレクション | 全体の20%前後 |
Webデザイン作成 | トップページ:10万円~ 下層ページ:5千円~ |
テキスト・画像・動画の作成 | テキスト:1文字0.5円~ 画像:千円~50万円 動画:10万円~300万円 |
コーディング | トップページ:5万円~ 下層ページ:1万円~ スマホ対応は1.5倍~ |
システム開発・カスタマイズ | システム開発 問い合わせフォーム:5万円~ CMS:60万円~ カスタマイズ 問い合わせフォーム:1万円~ WordPressカスタマイズ:15万円~ |
企画・ディレクション
ホームページを作成する際に、最初に行うのが企画・ディレクションです。
この工程では、サイトの目的やターゲットを明確にし、構成を決める作業が含まれます。費用の目安は、全体の制作費用の約20%となることが一般的です。この工程をしっかり行うことで、無駄な作業を減らし、成果につながるサイトを作ることができます。
Webデザイン作成
デザインの費用は、トップページと下層ページの制作費用で分かれることが一般的です。
- トップページのデザイン:10万円~
- 下層ページのデザイン:1ページあたり1万円~
- デザインパーツ作成:1ページあたり5千円~
すべての下層ページを個別にデザインするわけではなく、メインとなるページのデザインを作成し、それに合わせたテイストで他のページを統一していく形が一般的です。
また、デザインのクオリティやオリジナル性を重視する場合、追加費用が発生することがあります。アニメーションやイラスト制作を加えると、コストが上がる傾向があります。
テキスト・画像・動画の作成
ホームページ内のコンテンツとして、テキストや画像、動画の制作費用も考慮する必要があります。
- テキスト作成:1文字0.5円~
- 画像制作:千円~50万円
- 動画制作:10万円~300万円
特に、ブランディングを重視する場合、オリジナルの画像や動画を制作することが推奨されます。
コーディング
デザインが完成した後、Web上で正しく表示・動作させるためのコーディング作業が必要になります。
- トップページのコーディング:5万円~
- 下層ページのコーディング:1ページあたり1万円~
また、スマホ対応を行う場合、通常のコーディング費用の1.5倍~の料金になるケースが多いです。これは、PCとスマホの両方で最適に表示されるように調整する追加作業が発生するためです。
システム開発・カスタマイズ
お問い合わせフォームやCMSなど、システム開発が必要な場合は、別途費用が発生します。
システム開発の場合
- 問い合わせフォームの開発:5万円~
- CMSの構築:60万円~
カスタマイズの場合
- 問い合わせフォームのカスタマイズ:1万円~
- WordPressのカスタマイズ:15万円~
完全に一からシステムを開発するケースは少なく、既存のシステムやCMSをカスタマイズすることで、コストを抑えつつ必要な機能を実装する方法が一般的です。特にWordPressなどのCMSを活用すれば、低コストで管理しやすいサイトを制作することができます。
ホームページ作成以外にかかる費用相場
ホームページを公開するには、作成にかかる費用だけでなく、必要な環境を整えるための費用も発生します。ここではホームページ作成以外にかかる費用の比較表とそれぞれの特徴を解説します。
項目 | 費用相場 |
レンタルサーバー | 初期費用無料~ 月額500円~ |
ドメイン | 初期費用1,000円~ 年額1,000円~ |
SSL | 無料~5万円 |
保守管理 | 2万円~ |
レンタルサーバー
ホームページをインターネット上で公開するためには、レンタルサーバーを契約する必要があります。
価格は、初期費用無料~数千円、月額500円程度の格安プランから、専用サーバーを利用する場合は数万円以上まで幅があります。ビジネス利用では安定性の高いプランを選ぶのが一般的です。
ドメイン
ドメインとは、ホームページのURLのことです。
取得時に初期費用1,000円~、その後は年間1,000円程度~の更新費用がかかります。ドメインの種類によって料金が異なり、ブランド価値を高めるためには、.co.jpなどの信頼性の高いドメインを選ぶ必要があります。
SSL
SSLは、データを暗号化し、個人情報の漏洩を防ぐセキュリティ対策です。現在では、多くのサイトでSSL対応が必須となっており、GoogleもSSLを導入しているサイトを検索結果で優遇する傾向があります。
SSLには、無料で利用できるものと、有料で提供されるものがあります。無料SSLは、基本的な暗号化が可能で、小規模なホームページに適しています。一方、有料SSLは、より高い信頼性を確保できるため、大規模サイトやECサイトなど、顧客情報を扱うサイトで利用されることが一般的です。
費用相場は5万円~となります。
保守管理
ホームページを安全に運用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
保守管理には、システムの更新・セキュリティ対策・トラブル対応などが含まれ、費用相場は月額2万円~となります。特に、WordPressなどのCMSを使用している場合、定期的なアップデートが必要になるため、保守管理の重要性は高まります。
ホームページ作成費用を安く抑える方法
ホームページを作成する際には、費用をできるだけ抑えながらも、必要な機能やデザインを確保することが重要です。ここでは、ホームページ作成費用を安く抑える方法を紹介します。
素材は自社で用意する
ホームページに使用する画像やテキストを自社で準備することで、制作コストを大幅に削減できます。
プロのカメラマンに撮影を依頼すると、数万円~数十万円の追加費用がかかることもあります。自社で写真を撮影したり、フリー素材を活用することで費用を抑えられます。また、テキストをライターに依頼すると、1文字あたり0.5円~数円の費用が発生します。
必要なコンテンツを整理し、社内で作成すれば、コストを抑えつつ自社の強みを正確に伝えることが可能です。
テンプレートを活用する
オリジナルデザインをゼロから作成すると、デザイン費用やコーディング費用が高くなります。そのため、テンプレートを活用することで制作費を削減することが可能です。
特に、WordPressのテーマや、ノーコードツールを利用すれば、数万円程度でデザイン性の高いホームページを作ることができます。ただし、テンプレートを使用するとデザインの自由度が低くなるため、カスタマイズが必要な場合は追加費用が発生する点に注意が必要です。
最初から完璧を求めない
ホームページを作る際に、すべての機能を最初から盛り込もうとすると、制作費用が膨らむ原因になります。
そのため、初期段階では最低限の機能に絞り、必要に応じて後から追加する方法が有効です。たとえば、まずは基本的な情報を掲載するシンプルなサイトを作成し、運用しながら追加機能を検討するというステップを踏むことで、無駄なコストを抑えることができます。
3社から5社に見積もりを取る
ホームページ制作の費用は、依頼先によって大きく異なります。
そのため、複数の制作会社やフリーランスに見積もりを依頼し、適正な価格を見極めることが重要です。1社だけに依頼すると、相場より高い価格で契約してしまう可能性があります。3社~5社程度に見積もりを依頼し、提案内容やコストを比較することで、最適な選択ができます。
また、見積もりを取ることで、各制作会社の強みや対応範囲を比較できるため、目的に合った依頼先を見つけやすくなります。
見積もりの根拠を確認する
見積もりの項目を細かく確認し、不要なコストが含まれていないかをチェックすることも重要です。
例えば、必要のないシステム開発や過剰なSEO対策など、実際には不要な項目が追加されているケースもあるため、見積もりの詳細をしっかりと確認しましょう。不明点があれば、この費用はどの作業にかかるのか?、省略するとどれくらいコストが下がるのか?と制作会社に確認することで、適正な価格で契約しやすくなります。
ホームページ作成の費用相場のまとめ
ホームページの作成費用は、依頼先・目的・規模・種類の要素によって大きく異なります。また、作成費用だけでなく、レンタルサーバーやドメイン、SSL、保守管理といったコストも考慮する必要があります。
コストを抑えるためには、素材を自社で用意する、テンプレートを活用する、複数の制作会社から見積もりを取るなどの工夫が有効です。
ホームページ制作の目的や予算に応じて、最適なプランを選び、無駄のない費用で効果的なホームページを制作しましょう。