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ホームページ制作の見積書の項目と見るときの注意点
ホームページ制作会社に何かを依頼すると見積書の作成が行われます。
お客さまは見積書を見る際に、単に総額だけを見るのではなく、なぜその総額になっているのかまでを理解して、適切な見積書を提出しているホームページ制作会社に依頼しなくてはなりません。
当ページでは、ホームページ制作の見積書とは、項目、注意点、相見積もりを取るポイントを解説します。
目次
ホームページ制作の見積書とは
ホームページ制作の見積書とは、単に総額を把握するものではありません。
見積書を見れば、制作会社がどんなホームページを制作しようと考えているかを知ることができます。
例えば、ホームページ制作会社は、作業時間と難易度によって、単価が定まるのですが、Webデザイン作成費が高い場合は、それだけ時間をかけていることを意味しており、お客さまの期待以上のWebデザインに仕上がる可能性があります。
さらに、ページを作成するコーディング費が高い場合は、ピクセルパーフェクトの実施やSEOへの最適化を行っているため、単価が高くなっている可能性があります。
このように、ホームページ制作の見積書を見れば、それぞれの項目で、どれ暗い時間をかけて作業を行い、結果を得られる可能性が高いかを判断することができるのです。
ホームページ制作の見積書の項目
当社の場合ではありますが、見積書に掲載する項目を紹介します。
他のホームページ制作会社の見積書を確認したことがありますが、多くの場合で項目名などは違いますが、内容としては同じケースがほとんどです。
企画・設計・調査・進捗管理費
ホームページ制作は、ウェブデザイナーやコーダー、プログラマーだけでは行うことができず、ディレクターや営業も必要になります。ディレクターや営業の人件費として見積書の項目に入ってくるのが、企画・設計・調査・進捗管理費です。
ホームページは闇雲に制作しても効果を出すことができず、見込み顧客のニーズやライバルサイトの調査を行い、調査結果を活かしたホームページの設計を行っており、それらの内容をお客さまに理解ができるように企画書や提案書にまとめます。
また、ホームページ制作には納期が存在しているので、そのためのスケジューリングを行い、制作者の進捗を管理する進捗管理も必要です。
一般的に、企画・設計・調査・進捗管理費は、以下で紹介する各項目の20%程度の料金が必要になっており、成果が出るホームページを制作するには必須の項目と言えます。
デザイン作成費
ホームページのデザインは、お客さまの確認が必要になっています。
そのため、ホームページ制作の見積書には、全ページのワイヤーフレームや、主要なページのJPGデザイン、JPGデザインを作成しなかったページのパーツデザイン作成費が必要になります。
ワイヤーフレームとは、建築で言う設計図になっており、デザイン要素が一切なく、ホームページで作成するすべてのページのコンテンツが分かるページの線画のことを言います。
ワイヤーフレーム完成後に、企画段階で提案している主要なページのJPGデザインを作成することで、お客さまはどのようなデザインのホームページになるかを想像することが可能です。
JPGデザインを作成しなかったページは、JPGデザインのイメージを持ってワイヤーフレームを確認することで、具体的にどんなデザインのページになるかを容易に想像することが可能です。
当社のホームページ制作の見積書のデザイン作成費は、トップページは100,000円、JPGデザインを作成する下層ページが10,000円、JPGデザイン作成をしなかったページは5,000円の見積書を提案しています。
コーディング費
コーディングとは、JPGデザインやワイヤーフレームをサイト化する作業のことを言います。
コーディングでは、JPGデザインと1pxの狂いもないピクセルパーフェクトを実現することが大切になっており、Google ChromeやMicrosoft Edge、Firefox、Operaなど、どのブラウザで見ても、デザインがずれていないことが大切です。
また、当社ではコーディングとSEOは密接な関係にあると考えていて、検索エンジンが認識しやすいコーディングを心掛けています。
昨今の検索エンジンは、コーディングが分かりづらくても、コンテンツを正確に把握しようと努力はしてくれますが、完ぺきなものではありません。ページによってはコンテンツ以上に高い評価を受けることがあったり、逆に低い評価をされるケースもあります。
ウェブマスターとしては、仮にコンテンツ以上に高いSEO効果を出しているページが多かったとしても、それは良い状態ではなく、どのような文章を作成すれば検索エンジンから高い評価を受けることができるのかを知らなくてはなりません。
当社のホームページ制作の見積書のコーディング費は、トップページが50,000円、下層ページが10,000円の見積書を提案しています。
スマートフォン対応費
昨今のホームページでは、スマートフォンユーザーへの意識が必要で、どのような業界のホームページであったとしても、スマートフォンユーザー数が50%以上は存在しています。
そんな中で、スマートフォン対応を行っていないホームページは、スマートフォンで閲覧すると、パソコンで表示されたデザインが縮小表示されてしまうので、テキストが読みづらいやリンクがクリックしづらい状況になってしまいます。
スマートフォン対応には、レスポンシブデザインの対応とスマホサイト制作があるのですが、当社では100%のお客さまにレスポンシブデザインを提案しています。レスポンシブデザインに対応することで、1枚のページなのに、パソコンとスマートフォンのそれぞれで、最適なレイアウトで表示させることができます。
当社のホームページ制作の見積書のスマートフォン対応費は、デザインとコーディング費用の6掛けの予算になり、スマホサイト制作であればパソコンと同じページ数だった場合は2倍になっています。
また、レスポンシブデザインについて詳しくはこちらのページをご覧ください。
WordPress実装費
昨今のホームページ制作では、WordPressを実装することが当たり前になり、ほぼすべてのホームページ制作の見積書に含まれるのがWordPress実装費です。
WordPressとは、オープンソースのCMSで、現在のホームページ制作で高い成果を実現するためには、運営の重要性が高くなっているので、お客さま自身でホームページの更新ができるWordPressが必須となります。
CMSではオリジナルシステム開発もあるのですが、WordPressはオープンソースであるため、基本的なシステムを無料でダウンロードができ、ホームページ制作会社がチューニングを行うだけで良いので、制作料金を抑えることが可能です。
当社のホームページ制作の見積書のWordPress実装費は、ドメインにインストールするのに100,000円、そこからどんな機能性を持たせるかで変わりますが、1コンテンツあたり10,000円からの見積書を提案しています。
ホームページ制作の見積書を確認するときの注意点
ホームページ制作の見積書を確認するときの注意点を解説します。
内容をあいまいなまま話を進めない
見積書の内容を見て分からない箇所は、ホームページ制作会社に確認するようにしましょう。
見積書の項目名が理解できなかった場合は、この項目は何をしてもらうための費用かを確認したり、複数のホームページ制作会社に見積書を依頼していて、明らかに単価が異なる場合は、なぜその単価になっているかを確認します。
ホームページ制作の見積書の単価は、人件費で算出されていることが多いので、高い会社は時間がかかり、安い会社は短時間で実行できることを意味しています。
そのため、見積書の内容をあいまいなまま進めずに、ホームページ制作会社に確認することで、ぼったくりの予防になったり、ホームページから成果を出せる可能性が高くなるのです。
総額だけでホームページ制作会社を選ばない
総額だけでホームページ制作会社を選ばないようにしましょう。
見積書の総額を見ただけでは、どのようなホームページを制作してくれるか分からないので、内訳までをチェックして、どのポイントに力を入れているかを把握しなくてはなりません。
例えば、見積書の総額は想定通りだったけれども、御社はSNSからの集客を考えているので、ソーシャルボタンの設置やSNSの運用サポートを行って欲しいと考えていたとします。しかし、ホームページ制作会社はSEOに特化した見積書を提出していることもあり得ます。
このように、総額だけでは、どのように考えてホームページ制作が行われているのかを把握することができないので、内訳までをチェックして、どこに予算を使っているのかを明確にすることが重要です。
備考欄にも目を通す
ホームページ制作の見積書を作成するうえで、重要なポイントは必ず備考欄に記載されているので、お客さまが見積書を確認する際には、備考欄まで目を通すようにしましょう。
当社のホームページ制作でよく備考欄に記載するのが、「画像を購入する際には、お客さま自身で購入をお願いします」になり、もちろん極力は当社が保有している画像を利用しますが、お客さまの要望次第では購入する可能性もあります。
備考欄を見ていないと、お客さまが行おうとしている対策が実は有料だったというケースもあるので、正確に見積書を把握するためには、備考欄のチェックまで行っておく必要があります。
ホームページ制作で相見積もりを取る時のポイント
ホームページ制作で相見積もりを取る時のポイントを解説します。
相見積を依頼するホームページ制作会社の数
相見積もりを取るホームページ制作会社は何社くらいがベストかでお悩みの方も多いと思います。
これまでの経験で見ると、ホームページ制作会社のホームページやSNS、ホームページ制作会社年鑑などを確認して、自社のニーズに合った3から5社に相談するのがベストです。
なぜ3から5社になっているかと言うと、ホームページ制作会社に相談をすると、必ずヒアリングとプレゼンテーションが行われるので、過剰に相見積もりを取ったホームページ制作会社が多いと、発注までに多くの時間がかかってしまいます。
また、過剰に少ないと、提案内容に満足できるホームページ制作会社がなかったや、間違えた知識で提案されてしまっているかどうかの判断が付きづらくなります。
そのため、お客さまの状況次第ではありますが、当社では相見積もりを取るべきホームページ制作会社の数は、3から5社がベストであると考えています。
提案内容の精査
相見積もりの中から、御社の希望を実現できるホームページ制作会社を選ぶ際には、見積書の総額だけを見るのではなく、提案内容を精査して判断するようにしましょう。
提案内容では、どのようなホームページを制作するのかだけではなく、運営も含めたお客さまの作業内容が具体的である方が良いでしょう。
ホームページ制作会社はホームページを制作すれば売上になりますが、お客さまは成果を出さなければ売上になりません。昨今のホームページで成果を実現するためには、良質な運営が必須になっています。
そのため、提案段階で成果が出るための具体的な運営法を確認したうえで、適切なホームページ制作会社を選ぶようにしなくてはなりません。
見積書の内訳をチェック
ホームページ制作の見積書は、総額だけで判断するのではなく、内訳まで含めたチェックが必要です。
見積書の内訳を見ることで、それぞれのホームページ制作会社の強みや弱みを明確に理解することができたり、さらには提案内容は優れているけれども総額が高すぎた場合には、内訳があることで、価格交渉をスムーズに行うことが可能です。
相見積もりで価格の最適化ができ、さらに、それぞれの会社がどのようなホームページを制作するつもりかまでを知ることで、期待通りのホームページを制作することができます。
まとめ
ホームページ制作の見積書について解説しました。
お客さまからするとホームページ制作の見積書は理解が難しいとは思いますが、いい加減に発注するホームページ制作会社を決めてしまうと、後から後悔する羽目になります。
ホームページ制作会社に見積書の作成を依頼しようとお考えの方の参考になれば幸いです。