ホームページのページ数の調べ方とは?カウントツールを紹介
ホームページにはどれくらいのページがあるのかを正確に把握できていますか。ページ数を知ることは、思っている以上に大切です。特にSEOを意識した運用を行ううえでは、自社サイトの規模感を把握したり、競合との違いを見極めたりする手がかりになります。
この記事では、ホームページのページ数を確認する方法や、手軽に使えるカウントツールについて紹介します。自社サイトの状態を客観的に知る第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ホームページのページ数を調べる目的はSEO
ホームページのページ数を調べるのは、SEOの観点でサイトの現状を把握するためのひとつの方法です。ページ数が多いからといってそれだけで評価が上がるわけではありませんが、サイト全体がどれくらいの情報量を持っているかを見極める指標になります。
たとえば、自社と同じテーマを扱う競合サイトと比較して、ページ数に大きな差があれば、コンテンツの網羅性や深さに違いがあります。SEOでは、検索ユーザーの疑問に幅広く答えることが求められるため、サイト全体でどれだけ丁寧にテーマを掘り下げているかは、評価に関わるポイントになります。
ただし、ページ数だけに注目するのは危険です。仮にページ数が多くても、内容が薄かったり重複していれば、逆にマイナス評価を受けてしまいます。重要なのは、コンテンツの品質と量のバランスを意識することです。
ページ数を把握することで、サイトのボリューム感や構造を客観的に見直すきっかけになります。SEOを進めていくうえで、改善点や強化すべきエリアを見つけるための出発点として、ページ数のチェックは役立ちます。
ホームページにあるページ数の調べ方
ホームページのページ数を調べるには、いくつかの方法があります。簡易的に確認できるものから、専門ツールを使った詳しい分析まで、目的に応じて使い分けることが大切です。
XMLサイトマップを確認する
最も手軽にページ数を把握する方法の一つが、XMLサイトマップを確認することです。
XMLサイトマップとは、検索エンジンにページの存在を伝えるための一覧表のようなもので、基本的にはすべての公開ページがリスト化されています。
多くのWebサイトでは、https://example.com/sitemap.xmlのようなURLでアクセスできることが多く、ブラウザ上から中身を確認することが可能です。このファイルには、各ページのURLが列挙されているため、行数を数えることでページ数の目安が分かります。
ただし、XMLサイトマップに記載されていないページが存在する場合もあるため、あくまでも参考数値として考えるのがよいでしょう。
Google検索演算子を使う
Googleの検索演算子を使えば、検索エンジンにインデックスされているページ数を確認することができます。
使い方は簡単で、Googleの検索窓に【site:example.com】と入力するだけです。これにより、そのドメイン内でGoogleに登録されているページ一覧が表示され、検索結果の上部にあるツールをクリックすることで、約〇〇件といった形で件数が表示されます。この数字がインデックスされているページ数の目安になります。
ただし、この方法にも注意点があります。表示される件数はあくまで推定であり、正確な数とは限りません。また、noindex設定がされているページやクロールをブロックしているページはカウントされないため、すべてのページを把握するには不十分なこともあります。
とはいえ、競合サイトのインデックス状況をざっくり把握したいときなどには有効な方法です。
クローリングツールを使う
より正確なページ数を把握したいときは、クローリングツールの活用が効果的です。これらのツールは、検索エンジンのクローラーのようにサイト内を巡回し、内部リンクをたどりながらすべてのページ情報を収集します。
簡易的な調査方法とは異なり、実際のページ構造をもとにして情報を可視化できるため、精度の高い確認が可能です。ツールによっては、ページ数の集計だけでなく、サイトマップの作成やリンク構造の把握、ステータスコードのチェックなどにも対応しており、SEO施策の分析にも活かせます。
ホームページのページ数を把握できる無料のカウントツール
ページ数を効率よく調べたい場合は、無料で使えるツールを活用するのが便利です。ここでは、実際に使いやすく、SEOにも役立つ無料のカウントツールを紹介します。
Google Search Console
Google Search Consoleは、自社サイトの状態を把握するために欠かせないGoogle公式の無料ツールです。
ページ数の確認という目的においても、ある程度の把握が可能です。具体的には、カバレッジレポートを利用することで、GoogleにインデックスされているURLの数や、クロール済みだがインデックスされていないページの状況などが確認できます。
注意点としては、このツールで確認できるのはあくまで自分が管理しているWebサイトに限られるということです。他社サイトのページ数は調べられません。しかし、自社サイトの構造やページ管理状況を把握するという意味では非常に有効で、SEO対策にもつながる情報が得られます。
Screaming Frog SEO Spider
Screaming Frog SEO Spiderは、サイト全体を自動でクローリングし、詳細な情報を取得できる本格的なSEOツールです。無料版でも最大500ページまでのクロールが可能で、手軽に導入できるのが魅力です。
このツールを使えば、ただページ数をカウントするだけでなく、各ページのタイトルタグ、メタディスクリプション、ステータスコード、canonical設定なども一覧で確認できます。また、noindexが付与されたページや重複するページも抽出できるため、インデックスの最適化にも役立ちます。
クローリング結果はCSVファイルとしてエクスポートできるので、Excelなどで整理・分析するのにも便利です。ページ数の把握だけでなく、サイト構造の見直しやコンテンツ改善に活かしたい場合にもおすすめです。
XML Sitemaps Generator
XML Sitemaps Generatorは、ホームページのURLを入力するだけで、簡単にXML形式のサイトマップを自動生成できるオンラインツールです。
作成されたサイトマップには、ページごとのURLがリスト化されており、それを確認することでページ数を把握することができます。操作も簡単で、ブラウザだけで完結するため、ツールに不慣れな方であったとしても扱いやすいのが特長です。
ホームページのページ数に関するよくある質問
ここでは、ホームページのページ数に関して多くの人が気になる疑問についてまとめています。SEOや運用の視点から役立つ内容です。
WebサイトやECサイトの平均ページ数はいくつですか?
Webサイトのページ数は業種や運用スタイルによって大きく異なります。かつては、一般的な中小企業のコーポレートサイトであれば、トップページや会社概要、サービス紹介、問い合わせページなどを含めて30〜50ページ前後がひとつの目安とされていました。
しかし現在では、ブログや事例紹介、よくある質問などを継続的に追加していく運用が一般的となり、ページ数が100〜1000を超えるケースも珍しくありません。特に情報発信型のサイトやSEOを重視した構成では、自然とページ数が増えていく傾向にあります。
一方、ECサイトの場合はさらにページ数が多くなりがちです。商品ごとに個別ページが生成されるうえ、カテゴリ別ページ、レビュー、関連商品なども含まれるため、数千ページ規模になることもあります。
いずれにせよ、平均的な数にとらわれすぎる必要はありません。大切なのは、自社の目的に合った構造で情報が整理されているかどうかです。
ページ数が多ければSEO効果は出てきますか?
ページ数が多いこと自体が直接的にSEO評価を高めるわけではありません。Googleは量よりも質を重視しており、意味の薄いページや重複したコンテンツが多いと、むしろ評価を下げる原因になることもあります。
ただし、テーマに対して多角的な情報を提供しているサイトは、検索意図に合ったコンテンツが見つかりやすく、結果的にSEO上の評価につながりやすくなります。つまり、ページ数はコンテンツの網羅性や専門性の裏付けとなることもあるのです。
したがって、SEO効果を高めたい場合は、ただ数を増やすのではなく、ユーザーの疑問やニーズに応えられるような質の高いコンテンツを増やしていくことが重要です。
ページ数が多いことによるデメリットはありませんか?
ページ数が多くなることで、サイト運用や管理が煩雑になるデメリットがあります。たとえば、更新漏れが発生しやすくなったり、情報の古いページが残ったままになったりすると、ユーザー体験が損なわれてしまいます。
また、内部リンクの整理やカテゴリ構成が複雑になり、クローラーが正しく巡回しにくくなるケースも考えられます。結果として、インデックス漏れやSEOのパフォーマンス低下を招くこともあります。
そのため、ページ数が増えてきた段階では、定期的にコンテンツの棚卸しを行い、不要なページの削除や統合、リライトなどを検討することが大切です。運用の負担を軽減しながら、サイト全体の品質を維持する視点が求められます。
まとめ:SEOを行うなら自社やライバルサイトのページ数をカウントしよう
ホームページのページ数は、単なる数字ではなく、コンテンツの充実度やサイト構造を見直す手がかりとなります。とくにSEOの視点から見ると、自社と競合サイトを比較し、どれだけの情報量を扱っているかを客観的に把握することは非常に有効です。
そのためには、Google検索演算子やXMLサイトマップ、クローリングツールなど、誰でも使える共通の方法で調査することが大切です。競合と同じ基準でページ数を調べれば、差分も見えやすくなり、改善すべき点も明確になります。
SEO対策を進めていく上で、まずは今のページ数を正しく知ることが第一歩です。今回紹介したツールや手法を活用して、自社サイトの現状を把握し、より質の高いサイト運営につなげていきましょう。