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リンクが青色の理由とは?大手サイトのカラーとCSSでの変更方法

Webページのリンクは青色が一般的ですが、それにはきちんとした理由があります。なぜ青が使われているのか、他にはどのような色が選ばれているのか、自分のサイトにはどんな色が合うのかを考えることが大切です。

この記事では、大手サイトの事例やCSSでの設定方法も紹介しながら、リンクカラーの基本を解説します。

リンクが青色の理由とは

Webページ上でリンクが青色で表示されるのは、特別な理由があるというより、実は最初からそう決まっていたことに由来しています。1990年代、インターネットが一般に広まり始めた頃、Netscape Navigatorなど初期のブラウザでは、リンクの標準色として青(カラーコードでいうと#0000EE)が採用されていました。

なぜ青が選ばれたのかについて明確な公式文書は存在していませんが、当時のブラウザ設計者が視認性やディスプレイの制約を踏まえた結果だったと言われています。

背景が白であることが多かったため、青は他の文字と自然に区別しやすく、さらに下線付きで表示することで、ここはクリックできると直感的に分かるようにしていたのです。その仕様が広く普及し、結果的にリンク=青という認識がユーザーの中に定着しました。

現在ではスタイルの自由度が高まり、リンクカラーも自由にカスタマイズできますが、青がデフォルトとして長く使われてきた経緯を知っておくと、色を変更する際にも判断の助けになります。

リンクに青色を使うメリット

リンクが青色で表示されることには、技術的な理由だけでなくユーザー視点での利点もあります。ここでは、青色が今も使われ続けている主なメリットを紹介します。

ユーザーが見慣れている

リンクの青色は、インターネット黎明期から長く使われてきたこともあり、多くのユーザーにとってこれはリンクだとすぐに認識できる存在になっています。特に初めて訪れるサイトでは、青色のリンクがあることで情報への導線が明確になり、迷わずクリックできるという安心感も生まれます。

リンクの色を自由に変更できる今でも、この見慣れているという感覚は、ユーザビリティを考えるうえで大きな意味を持っています。

視認性が高い

青は、白背景とのコントラストが強く、視認性が高い色です。とくに標準的なリンクカラーである#0000EEや、それに近い濃い青は、文字の中にあっても自然に目立ち、ユーザーの視線を誘導するのに適しています。

リンクのクリック率に関わる要素として、単にデザイン性だけでなく、見つけやすいかどうかは極めて重要です。意図的にリンクを目立たせたい場面には、青系の色が効果的に働きます。

信頼感を打ち出す色になる

色彩心理の観点から見ると、青は誠実さや信頼感を連想させる色とされています。企業のロゴや銀行・公共サービスのWebサイトで青が多く使われているのも、こうした印象の影響が大きいと言われています。

リンクの色に青を採用することで、単にクリックされやすいだけでなく、コンテンツそのものにも落ち着きや信頼性を感じてもらえる効果が期待できます。ビジネス系や情報提供系のサイトでは、特に信頼感を打ち出すメリットが大きく働きます。

大手サイトのリンクカラー

リンクカラーを決めるときに、デザイン性だけでなくユーザーの認識しやすさや信頼性も重要な要素になります。そういった点で、大手サイトがどのようなリンクカラーを使っているのかを参考にすることは、自社サイトの設計において有効なヒントになります。

検索系・ポータルサイトのリンクカラー

サイト名 スマホのリンクカラー PCのリンクカラー
Google #1558d6 #1a0dab
Yahoo!JAPAN #0b62e5 #000d99
Bing #671bc7 #671bc7
エキサイト #0000cc #193ecf
goo #0033cc #1a0dab
BIGLOBE #0033cc #1a0dab

多くの検索・ポータル系サイトでは、濃いブルー系がリンクカラーとして使われています。視認性が高く、コンテンツを邪魔せずにユーザーの視線を誘導できる色合いが選ばれている点が共通しています。

情報サイト・メディア系のリンクカラー

サイト名 スマホのリンクカラー PCのリンクカラー
Wikipedia #3366cc #3366cc
Google検索セントラル #1a73e8 #1a73e8
Yahoo!ニュース #006ccc #0033cc
note #08131a #08131a
価格.comニュース #011b8f #006cc7

情報系サイトでは、落ち着いたトーンのブルーが多く見られます。視認性を確保しつつ、読みやすさや信頼感も重視して選ばれたカラーが多いのが特徴です。noteのようにブランドカラーを活かしてリンク色が控えめなケースもあり、全体のデザインとの調和が意識されています。

CSSでリンクの色を変更する方法

リンクの色は、CSSを使って自由に変更することができます。ここでは、基本的な指定方法から、デフォルトの青色を消す方法、クリック済みやホバー時の色変更まで、実践的な書き方を紹介します。

リンクの色を指定する基本的なCSS

リンクの色を変えるには、aタグに対してcolorプロパティを使います。以下のようにCSSを記述することで、任意のカラーコードを設定できます。

a {
color: #ff6600;
}

この例では、リンクの文字色をオレンジ系に変更しています。サイト全体で統一感を出したい場合は、ブランドカラーに合わせて設定するのが効果的です。また、ユーザーがリンクであることを認識しやすくするために、下線を引くtext-decoration: underline;を併用するケースも多く見られます。

a {
color: #ff6600;
text-decoration: underline;
}

リンクカラーは視認性やクリック率にも影響するため、見た目だけでなくユーザビリティも考慮して選ぶことが重要となります。

クリック済みリンクやホバー時の色を変える方法

CSSでは、ユーザーがクリックした後のリンクや、マウスを重ねたときの見た目も細かく制御できます。以下のセレクタを使うことで、状態ごとにリンクカラーを設定できます。

a:visited {
color: #660066;
}
a:hover {
color: #ff0000;
}
a:active {
color: #003366;
}

a:visitedはクリック済みのリンクに対して適用され、通常のリンクとは異なる色で表示することで、ユーザーがすでにリンクをクリックしたかどうかを判断しやすくなります。また、a:hoverはマウスを載せたとき、a:activeはクリックしている瞬間の状態に対して使われます。

これらのスタイルを適切に設定することで、リンクの視認性やインタラクションの快適さが向上します。特にクリック済みリンクの色を変えることは、ユーザーの利便性を高める上でも効果的です。

ただし、a:visitedに適用できるスタイルには制限があるため、colorのみの変更に留めるのが基本です。

まとめ:リンクカラーは青系が最も使われている

リンクの色は自由に変更できますが、多くのサイトでは今もなお青系が使われています。これは視認性が高く、ユーザーが見慣れていて、信頼感を与えるという理由があるからです。

実際に、GoogleやYahoo!などの大手サイトでも濃い青を基調としたリンクカラーが採用されています。もちろん、サイトのデザインやブランドカラーに合わせてカスタマイズすることも大切ですが、ユーザビリティを損なわない範囲で調整するのが理想的です。

リンクとしての分かりやすさを保ちながら、自社に合った色を選ぶことが、結果的にユーザーにとっても親切な設計につながります。

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