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低品質ページがSEOに与える影響!対策別に効果が出るまでの期間
SEOは、ホームページのパフォーマンスを向上させ、検索エンジンでの可視性を高めるための重要な施策です。
しかし、どんなに効果的なSEOを行っても、サイト内に低品質なページが存在することで、サイト全体の評価を大きく下げる可能性があります。低品質なページは、ユーザーエクスペリエンスを損ねるだけでなく、検索エンジンからの評価も悪化させる要因となります。
この記事では、低品質なページがSEOに与える悪影響や、どのような対策を講じるべきかについて詳しく解説します。また、各対策がどのくらいの期間で効果を発揮するのかについても紹介します。
目次
低品質ページがSEOに与える悪影響
低品質なページとは何かについては、低品質コンテンツとは?のページをご確認ください。
低品質なページは、検索エンジンやユーザーに悪影響を与えます。Googleは各ページの質を評価し、検索順位を決定します。低品質なページが多いと、サイト全体の価値が低いと判断され、結果として他のページの順位も下がる可能性があります。
具体的に低品質なページがSEOに与える影響として、以下のような問題があります。
- 検索エンジンによる評価低下
検索エンジンは、コンテンツの質、関連性、ユーザーの滞在時間などの要素を評価します。低品質なページがサイト内に多く存在すると、「このサイト全体のコンテンツはあまり価値がない」と判断され、検索結果での表示順位が下がる可能性があります。 - 直帰率の増加
ユーザーは、ページを開いた瞬間に内容が薄い、もしくは使いにくいと感じると、すぐに離脱してしまいます。この直帰率の増加は検索エンジンに「このページはユーザーの期待に応えられていない」と解釈され、結果的にSEOの評価が低下します。 - インデックスの無駄遣い
検索エンジンはサイト全体のページをクロールし、インデックス化しますが、低品質なページが多いと、それらが検索エンジンのクロールバジェットを浪費してしまい、本来評価されるべき高品質なページのインデックス化が遅れたり、十分に評価されないことがあります。 - コンバージョン率の低下
低品質なページが増えると、ユーザーの満足度が下がり、コンバージョンに結びつく機会が失われることがあります。これも間接的にSEOに悪影響を与える要因の一つです。
これらの問題は、サイト全体のパフォーマンスを大きく損なう可能性があり、早急に対応が必要です。
低品質ページへの対策とSEO効果が現れるまでの期間
低品質なページの改善方法とSEO効果が現れるまでの期間について解説します。
ページのリライト
低品質なページのリライトを行った方法とSEO効果が現れるまでの期間を解説します。
対策内容
低品質なページを発見し対策を行った方法は以下です。
- サイト全体の読み直し
Webマスターがサイト全体を目視でチェックし、誤字脱字の修正や古い情報の更新、内容の整理でコンテンツの質を向上させました。 - Googleサーチコンソールの確認
Googleサーチコンソールを活用して、平均掲載順位が低いページを特定。そのページをリライトすることで、検索エンジンからの評価を高めることを目指しました。
SEO効果が現れるまでの期間
リライトでは、成功したページと改善が進まなかったページがありましたが、サイト全体としては訪問者数の増加が確認されています。
東京の治療院サイトでは、リライトを継続した結果、3ヶ月で1日のGoogleからの訪問者数が300から500に増加しました。新規ページを作成せず、既存ページのリライトを行ったことで、1ヶ月ごとに効果が現れてきたことを確認しています。
このように、低品質なページを1ページ単位ではなく、サイト全体に対してリライトすることで、SEO効果を高めることができる事例です。約1ヶ月ほどの取り組みで、大きな改善が見込めます。
ページの削除と301リダイレクト
低品質なページの削除と、関連するページへの301リダイレクトを行った際のSEO効果が現れるまでの期間について解説します。
対策内容
目視とGoogleサーチコンソールを使って低品質なコンテンツを特定しました。ビジネスと関連性が薄いページや、重複しているページを削除し、適切な関連ページがある場合は、301リダイレクトを行いました。
SEO効果が現れるまでの期間
ページの削除と301リダイレクトの対策を行った結果、劇的な変化は見られなかったものの、Googleからの訪問者数はわずかに増加しました。
非公開案件のため会社名は控えますが、2024年8月と9月の比較では、訪問者数が約200増加し、合計表示回数は約10万回増加しています。ページ数や被リンクの数に変化はなく、今回の成果は、低品質ページの削除および関連ページのリライトによるものと考えられます。
結果として、大幅なSEO効果は見られませんでしたが、1ヶ月ごとに一定の成果が確認でき、今後の改善に向けた有益なデータを得ることができました。
noindexの設定
低品質なページにnoindexを設定した場合のSEO効果が現れるまでの期間を解説します。noindexについて詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
対策内容
目視とGoogleサーチコンソールで低品質ページを特定し、noindexを設定して検索エンジンから除外しました。
SEO効果が現れるまでの期間
noindexの設定後、サイト全体の訪問者数は減少傾向にあります。
ANAとJALの株主優待券を格安販売するネットショップにおいて、3ヶ月の推移を確認したところ、訪問者数が200から150に減少しています。この結果は、多くのページにnoindexを設定したことが原因と考えられます。
ただし、これはnoindexの設定による一時的な影響であり、後にnoindexを解除することで、検索順位は元に戻ることが期待されています。
この経験から、低品質と思われるページに対して過剰にnoindexを設定すると、SEO効果が徐々に低下する可能性があることが確認できました。noindexの設定は慎重に行い、適切なページにのみ適用することが重要です。
低品質ページがSEOに与える影響と対策別の期間のまとめ
低品質ページがSEOに与える影響と、各対策による効果が現れるまでの期間について解説しました。
当社が実施したのは、ページのリライト、削除と301リダイレクト、noindexの設定の3つの対策です。その中で最も効果が高いと感じたのは、コンテンツの品質を向上させるリライトです。
低品質なページは放置せず、早めに適切な対策を講じることが、長期的なSEO効果の向上に繋がります。