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製造業のホームページ制作法!役割や必要なコンテンツ、参考サイトを紹介
当社では、これまでさまざまな製造業のホームページを制作してきました。
製造業のWebマスターと打ち合わせると、「ホームページは制作すべきだけど、どんなデザインやコンテンツを作成すれば良いか分からないので、お任せしたい」と言われることが多いです。
しかし、ホームページから成果を出すには、自社の強みや魅力を打ち出すことが重要になるので、お任せだけでは、成果を最大化することは難しいです。
当ページでは、製造業のホームページの役割、基本的な対策、必要になるコンテンツ、参考サイト、集客対策を解説します。
目次
製造業のホームページの役割
製造業のホームページ制作で重要な役割を解説します。
ターゲットにコンテンツを配信
これまでの経験で見ると、製造業のホームページのターゲットは以下です。
- 新規の見込み顧客
- 既存顧客
- 求職者
他にも、大手の製造業であれば、社員や株主などのステークホルダーが含まれますが、当社がこれまで制作してきたホームページでは、上記3点をターゲットと定めることが多いです。
新規の見込み顧客、既存顧客、求職者では、それぞれが求めるコンテンツが異なります。
例えば、新規顧客は製品の概要に興味を持ち、既存顧客はより専門的な情報やサポートを必要とする傾向があり、求職者は専門用語を多用しすぎると理解されにくく、結果として応募者が減少する可能性もあります。
そのため、ターゲットを明確に定め、それぞれに最適なコンテンツを提供することが、ホームページの成果に直結します。
Webブランディングの実現
Webブランディングを活用することで、より多くの訪問者を御社のファンにすることが期待できます。
Webブランディングを成功させるためには、まずは露出回数を増やすことが重要です。
例えば、SNSを活用したり、Web広告に出稿することでユーザーへの認知を広げることが可能です。
また、ユーザーにとって操作が簡単で分かりやすいデザインを採用し、さらにストーリー性のあるコンテンツを作成することで、訪問者を引きつけ、ファンになってもらうことが期待できます。
これらの施策は、長期的な視点で取り組むことが成功の鍵です。
製造業のホームページ制作で基本的な対策
製造業のホームページ制作で必要な基本的な対策法を解説します。
SSL化
SSL化とは、ホームページの安全性を高める対策の1つです。
SSL化を行うことで、URLがhttpからhttpsへと変更され、訪問者が行ったアクションがインターネット網を通過する際に暗号化されます。
暗号化によって、悪意のある第三者が、情報を容易に閲覧することができなくなり、訪問者が安心してホームページを利用することができます。
ホームページのSSL化は、どの業種でもほぼ必須の対策です。
レスポンシブWebデザイン
昨今のホームページはスマホ対応のレスポンシブWebデザインが当たり前になっています。
製造業の場合、スマートフォンで閲覧することはないと思われるかも知れませんが、実は昨今ではBtoB企業であったとしても、スマホユーザー数が多くなります。
例えば、ある製造業のホームページにおけるスマホユーザーの割合は以下です。
4人に1人がモバイルを使ったアクセスになっており、モバイルユーザーに対して最適化することで、ホームページのコンバージョン率を高めることが可能です。
そのため、製造業においても、レスポンシブWebデザイン対応は必須になり、すべての媒体でアクセスするユーザーが扱いやすいホームページを目指すことが重要です。
レスポンシブWebデザインの詳細な解説はこちらからご確認ください。
WordPressの実装
ホームページで期待通りの成果を出すためには、継続した運営が必要です。
そのため、サイト更新システムの実装が必須となり、おすすめできるのがWordPressになります。
WordPressは、世界で最も利用者数が多いサイト更新システムのことを言い、管理画面の操作性は初心者であっても簡単に行える仕様になります。
WordPressを活用して、ユーザーに価値あるホームページへと成長させることで、期待していた以上の集客と成約力へと成長します。
表示速度の向上
ホームページの表示速度を意識しましょう。
アクセスしたときに、表示に時間がかかるホームページだと、ユーザーが離脱する可能性が高まったり、ページを遷移するとまた時間がかかると考えられてしまい、1ページだけで離脱される可能性が高まります。
そのため、Webマスターが目視をして、遅いと感じれば、表示速度を速める対策を行う必要があります。
さらに、Webマスターが目視をするだけではなく、Googleが提供するPageSpeed Insightsというツールを利用して、表示速度を100点満点で採点してもらうことも重要です。
Googleは、ホームページの表示速度を人間が判断しているのではなく、クローラーと呼ばれるプログラムが確認をして、検索順位を決定しています。
PageSpeed Insightsは、このクローラーが見たときの表示速度を点数化してくれているので、最適化することによって、ホームページのSEO効果が高まるのです。
PageSpeed Insightsの詳しい解説はこちらからご覧ください。
製造業のホームページ制作で必要になるコンテンツ
製造業のホームページ制作で必要になるコンテンツを解説します。
会社の強み
訪問者から選ばれるホームページとするためには、会社の強みを打ち出すことの重要性が高いです。
昨今では、ビジネスを行うのであれば、ホームページが必須の時代と言われており、多くのライバルサイトが存在しています。
そのため、訪問者は、複数サイトを比較検討したうえで、コンバージョンを行うホームページを定めているので、ライバルサイトとの差別化を行う必要があります。
例えば、技術力の高さをアピールしたホームページを制作した場合に、なぜ技術力が高いのかの根拠になるコンテンツを会社の強みで作成することが差別化の1つです。
製品情報
自社が提供する製品情報を打ち出しましょう。
自社の製品情報を魅力的に表現したコンテンツを作成することによって、訪問者に「自分が求めていたのはこの製品だ」と感じさせることが重要になります。
そのためには、単にテキストで長々と文章を書くのではなく、写真や動画を活用して自社製品を最大限アピールしていくことが重要です。
また、製品情報コンテンツの下部にFAQなどを掲載することによって、ユーザーにとってさらに詳しい情報提供が可能になるので、ホームページのコンバージョン率を最大化させることが可能です。
実績紹介
これまでの実績を紹介するコンテンツを作成します。
製品を探している方は、製品が欲しいわけではなく、自分が抱える課題や悩みを改善したいと考えています。
そのため、実績紹介コンテンツで、具体的な顧客の悩みから、導入した結果どんな効果を得られたのかまでを紹介することで、ユーザーニーズを満たすことができます。
施設・設備の紹介
製造業を探しているユーザーは、安心できる会社に依頼をしたいと考えています。
そのため、施設や設備を紹介するコンテンツを作成して、ユーザーの安心感を高めることも重要になります。
また、単に施設や設備の写真を掲載しているコンテンツを作成している製造業を見かけることが多いですが、それぞれの施設や設備のスペックもしっかりと記載してアピールすることで、訪問者の安心感をさらに高めることができます。
会社情報
サイバーエージェントの調査で、ネット検索をするユーザーの87%が内容に疑いを持つことが分かりました。
顔の見えないインターネットだからこその結果になっており、この疑いを晴らすためには、自社の会社情報をしっかりと打ち出し、ユーザーに信頼してもらう必要があります。
例えば、会社概要はもちろん、アクセスマップや支店一覧、経営者からのメッセージなど、訪問者に自社が安心できる製造業であることを適切にアピールしましょう。
もちろん、会社案内があるだけで、ユーザーは100%信用してくれることはなく、コンテンツの品質やWebデザイン性など、サイト全体への意識も重要になります。
採用情報
求職者に向けて、採用情報を掲載しましょう。
募集要項を掲載して、エントリーはこちらというリンクを設置するだけでは、ユーザーに御社の魅力を十分に伝えることはできないので、求職者が読みやすく理解がしやすいコンテンツを作成します。
例えば、求職者が会社の魅力を理解しやすくするため、働く環境や社内の雰囲気を具体的に伝えるコンテンツ作りが重要です。
当社の実績として、ある求職者は採用情報ページで社内文化に共感し、入社後も長く活躍しているという事例があります。
このように、求職者に会社の内容をしっかりと伝えることで、エントリー数を増やすだけでなく、離職率の低下にも繋がります。
製造業のホームページ制作の参考サイト
製造業のホームページ制作における参考サイトを解説します。
株式会社TKS
技術/開発や製品情報、導入実績など打ち出すべきコンテンツを網羅的に打ち出しており、さらにはそれぞれのページがユーザーを考えて適切なコンテンツを配置しています。
水色と白を利用した清潔感があり、さらにはコンテンツも全体的にすっくきりとしていて、見やすくまとめられたWebデザインになっていて、魅力的なホームページと言えます。
さらに、ホームページだけではなく、製品情報などでYouTube動画を活用して、商品の魅力を最大限にアピールしており、コンバージョン率も高いことが予測されます。
株式会社アストリム
強みや設備案内、受託品目、自社開発商品、管理体制など、ユーザーの信頼性を高めるために必要なコンテンツが網羅されているホームページです。
ロゴの青を基調として利用し、濃淡での配色を活用したスッキリまとまったWebデザインに仕上がっています。
さらに、トップページのファーストビューでは、動画を活用してインパクトが強くユーザーの興味・関心を十分に集めることができていると思います。
また、単にインパクトを打ち出すだけではなく、強みのなどで利用されている図を使った説明なども魅力的になっており、ユーザーフレンドリーな製造業のホームページの代表と言っても良いでしょう。
製造業のホームページ制作で行いたい集客対策
製造業のホームページ制作で行いたい集客対策を解説します。
製造業のホームページ制作でWebブランディングを実現するためには、集客力の向上が必須になるので、Webマスターは力を入れて取り組みましょう。
SEO
製造業のホームページ制作で、優先的に考える集客対策はSEOです。
SEOとは、狙ったキーワードで上位表示をさせる対策のことを言い、検索順位を高めるためには、ビジネスに関する新規ページ作成と、サイト全体の良質化に取り組むことが重要です。
例えば、実績紹介やスタッフブログなどのコンテンツを用意して、良質なページを作成し続けていれば、少しずつ検索順位が高まっていきます。
SEOは、現在のホームページの集客対策の基本とも言え、取り組みは必須と言えるでしょう。
ホワイトペーパーの活用
ホワイトペーパーとは、自社が独自に調査した結果のレポートのことを言います。
もちろん、ホワイトペーパーのために調査を行う必要はなく、例えば製造業であれば、商品や受託開発についての資料をお持ちだと思いますが、その資料にはさまざまなデータが掲載されています。
この資料の体裁を整えて、PDF化した後にホームページに掲載するだけでも十分に高い効果を見込めます。
PDFは、検索エンジンも認識することができるので、良質であれば、SEO効果を高めることができます。
さらにホワイトペーパーに、会社名やホームページのURL、電話番号などを掲載しておくことで、資料として印刷した人が、後からリピート訪問をしてくれる可能性もあります。
このように、製造業のホームページでは、ホワイトペーパーを活用することで、多くの集客メリットを得ることができるのです。
Web広告
予算に余裕がある製造業であれば、Web広告に出稿しましょう。
Web広告で代表的なものには、リスティング広告とSNS広告の2つがあります。
どちらのWeb広告に出稿する場合であっても、ランディングページを作成することがおすすめです。
ランディングページがあることで、広告を入口にした訪問者だけに限定することができるので、アクセス解析を使った問題点の抽出や改善が行いやすくなります。
さらに、広告側の文言を最適化することで、見込み顧客に絞った集客対策となり、費用対効果の向上を実現することができます。
製造業のホームページ制作法のまとめ
製造業のホームページ制作法を解説しました。
製造業のホームページで高いコンバージョンを獲得するには、ユーザーに価値あるコンテンツを提供することに取り組みながら、訪問者数を増やしたり、Webブランディングの実現を目指すことが重要です。
どんなホームページを制作したらいいのか分からない製造業の参考になれば幸いです。