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インターネットで見るSEO情報は過剰すぎる
インターネットでSEOについて調べると、多くの手法や対策法が紹介されています。
当社でも、お客様のホームページ制作において集客の一環としてSEOを提案しており、定期的に最新情報をインターネットで調べていますが、中には過剰な対策が見受けられることもあります。
このページでは、インターネット上でよく見かけるSEOは過剰という点や、制作実績のホームページや当サイトで試した過剰なSEO事例について詳しく紹介します。
目次
インターネットで見るSEO情報は過剰すぎる
インターネットでSEOに関する情報を調べると、過剰に感じる対策も少なくありません。
例えば、「ページタイトルを変更しただけで検索順位が上がり、見込み顧客数が倍増した」や、「文章の語尾に変化を持たせたことでSEO効果が出た」などの情報があります。これらは確かにSEOに一定の効果があるかもしれませんが、これだけで検索順位が大幅に改善することは期待できません。
最近、GoogleがTwitterで、「100%SEOに最適化されたページは存在せず、サイト全体で評価される」と発言がありました。そのため、ページタイトルや語尾の変更がSEOに寄与することは事実でも、それだけで大きな順位向上は見込めません。
インターネットでSEO情報を探す際は、まずGoogleスターターガイドなどの公式情報を参照することが重要です。また、企業や個人のホームページが発信するSEO情報を参考にする場合は、情報の根拠がGoogleに基づいているかを確認する必要があります。
ホームページ制作会社やSEO会社が行うSEO提案の多くは、Googleの公式情報に基づいています。したがって、検索順位を上げるためにSEO情報を集める際には、Googleの公式発表に基づく情報を優先的に収集することが大切です。
実際に過剰だったSEOの事例
当社が実際に試みたSEO施策の中で、過剰だと感じた事例について解説します。
多くの文字数を書くこととSEOの関係性
文字数とSEOの関連性について、インターネット上では「文字数が多いほど検索順位が上がる」という情報が見受けられます。当社でも、過去にこの情報を基に各ページの文字数を1,000文字ほど増やし、1ページあたり5,000文字にしたことがありました。
確かに、ページの内容を充実させることでユーザーにとって有益な情報を提供できる可能性はありますが、文字数を増やすこと自体が目的化してしまうと、関連性のない情報まで追加されるリスクがあります。
その結果、Googleサーチコンソールでは、同じ検索クエリで複数のページが表示されるようになり、かえってSEOパフォーマンスが不安定になってしまいました。
そのため、文字数とSEOには関係性がなく、検索エンジンはページの内容を重視して評価するため、文字数を意識するよりも、ユーザーにとって価値のある情報を優先する方が効果的です。
検索エンジンはキーワードの出現頻度を見ていない
キーワード出現頻度を調整することでSEO効果を高めるという情報は、今でもよく見られます。
2015年ごろまでは、ページ内で重要なキーワードを3%〜5%に設定することで効果があるとされていましたが、当社が2018年に行った実験では、キーワードの頻度を調整しても検索順位に変化はありませんでした。
現在は、ユーザーが求める情報を提供することが重要であり、キーワードを意識的に増やすよりも、自然な文章でユーザーに価値を提供することがSEO効果を高める鍵となります。
構造化データの実装は検索順位を上げる効果はほぼない
当社では、SEO対策の一環として構造化データを実装しました。
ある大手SEO会社のTwitterで「構造化データの実装がサイト全体の検索順位を向上させる」との情報を見たことがきっかけです。しかし、構造化データを入れても、重要なキーワードやGoogleサーチコンソール上の数値には大きな変動は見られませんでした。
構造化データは、Googleに正確な情報を伝えるためには必要ですが、検索順位を直接的に向上させる手段ではないようです。
共起語の利用は重要だが検索順位を上げる効果はない
2023年にTwitter上で、SEOの専門家やアフィリエイターが「共起語を利用すればSEO効果が高まる」と言っていたため、当社でも実際に共起語を活用した実験を行いました。
共起語とは、上位表示しているページで頻繁に使われているキーワードのことを言います。しかし、共起語を意識的に使用した場合でも、ホームページの検索順位に顕著な変化は見られませんでした。むしろ、ユーザー目線に基づいたコンテンツの方が、SEO効果を持続させるうえで重要であると感じます。
インターネットで見るSEO情報は過剰すぎるのまとめ
インターネット上には多くのSEO対策法が紹介されていますが、中には効果が誇張されていたり、実際には過剰な施策も少なくありません。
本ページで紹介した事例からもわかるように、文字数の増加やキーワードの頻度調整、構造化データの実装など、特定の施策に過度な期待を寄せるのは得策ではありません。SEOの本質は、ユーザーにとって価値のある情報を提供し、自然なサイト運営を行うことにあります。
Googleの公式発表を基に、正確な情報に基づいたSEO対策を取り入れることが、長期的な検索順位の向上につながります。過剰な情報に惑わされず、効果的かつ持続可能なSEO対策を目指しましょう。