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  • 2024.06.18

ページ削除が与える検索順位への良い影響と悪い影響

昨今のホームページは、サイト全体が良質でなければ検索順位が上がらないと言われています。

検索順位が期待通りに上がっていないWebマスターが、サイト全体が良質でなければSEO効果が出ないという情報を見たときに、思いつく対策は低品質と思われるページの削除になると思います。

しかし、ページを削除することは、検索順位を上げる効果もありますが、下げる効果もあるため、慎重に行わなくてはなりません。

当ページでは、ページ削除と検索順位の関係性やページ削除の良い影響、悪い影響、削除時の対策法について解説します。

ページ削除と検索順位の関係性

ページを削除すると、これまで積み上げてきたSEO効果が失われてしまい、検索順位が低下してしまいます。

では、ページ削除と検索順位の関係性について解説します。

ページ削除と検索順位の関係性

ページ削除をご検討の方は、ページ削除と検索順位の関係性を理解することから始めましょう。

ページを削除すると、削除したページは検索結果に出てこなくなるので、該当ページに訪れていたサーチエンジンからの訪問者数は0になります。

さらに、サーチエンジンはサイト全体でもSEO評価を行っているので、削除したページがサーチエンジンから普通以上の評価を得ていた場合、関連したページのSEO効果を落としてしまいます。

ただし、サーチエンジンが低品質と判断しているページを削除すれば、該当ページと関連していたページの検索順位を上げる効果があります。

しかし、残念ながらサーチエンジンはページのSEO評価に関する数値データを提供してくれていないので、Webマスターが低評価を受けていると感じても、サーチエンジンが高評価している可能性は十分にあるのです。

そのため、SEOのためのページ削除は、できる限り行わない方が良い対策と言えます。

ページ削除よりもリライトに取り組む

ページ削除を行うのであれば、リライトに取り組みましょう。

Googleから低品質と判断されているページが分かるのであれば削除したほうが良いですが、しかしGoogleはSEOの品質に関する数値データを提供してくれていないので、Webマスターが低品質だと感じても、Googleからは良質と判断されている可能性があります。

また、過去にWeb担当者フォーラムが、低品質コンテンツは削除すべき? 改善すべき? ゲイリーの正論vsランドの現実という記事を公開しており、ここでGoogleは明確に低品質なページでも削除ではなくリライトに取り組むべきと発言しています。

そのため、まずは低品質なページを見つけたら、リライトで品質を高められないかを検討して、どうしようもない場合だけ、ページ削除を行うようにしましょう。

なるべく301リダイレクトを行う

ページ削除を行う際には、関連ページへと301リダイレクトを行いましょう。

301リダイレクトが過剰に増えることも、SEOでは推奨しづらい対策と言え、さらには301リダイレクトを行ったとしても検索順位が下がる可能性がありますが、ページを削除して404 NOT FOUNDが増える方がSEOでマイナスになると感じます。

そのため、ページ削除の数を減らしつつ、削除したページは404 NOT FOUNDにするのではなく、関連ページへと301リダイレクトを行いましょう。

関連ページがない場合は、404 NOT FOUNDにすることが大切で、関連性がないページに301リダイレクトを行ってしまうと、検索順位を落としてしまう結果になります。

検索順位に良い影響があるページの削除

どのようなページを削除すれば検索順位に良い影響があるのかを紹介します。

低品質なページを削除

昨今のサーチエンジンは、良質でなければSEO効果が出ないので、低品質なページを削除すれば、サイト全体の検索順位を高めることができます。

低品質なページというのは、ページタイトルに対してユーザーに役立つコンテンツがないや、ページタイトルと関係がないコンテンツが多いページのことを指しています。

これらのページを削除することで、該当ページと関連したページの検索順位を高めることができます。

カニバリゼーションが発生しているページを削除

カニバリゼーションとは、1つの検索クエリに対して、2ページ以上が表示されている状態を指します。

カニバリゼーションのサンプル

上記は、検索クエリに社名を入れているので、2ページ以上が出てきてしまいますが、一般的な検索クエリで2ページ以上が結果に出てきている場合は、削除対象になります。

カニバリゼーションが発生することで、検索結果に表示された2ページ共に少しずつ検索順位を落とされており、さらにはサイト全体で多くなってしまうと、カニバリゼーションの有無に関係なく、検索順位が落とされてしまいます。

そのため、どちらか一方のページに内容をまとめるリライトを行ってから削除することで、サイト全体の検索順位を高めることが可能です。

重複コンテンツを削除

重複コンテンツとは、自社または他社サイトのコピー&ペーストで作成されたページのことを言います。

これらのページは、短期間で見れば、多くのページを公開することで一気に検索順位が高くなりますが、数ヶ月後には検索結果に表示されなくなるくらい、サイト全体のSEO評価を下げられます。

重複コンテンツであれば、どのページが該当するかは予測がつくと思うので、削除することによって、サイト全体の検索順位を高めることが可能です。

検索順位に悪い影響があるページの削除

どのようなページを削除すれば検索順位に悪い影響があるのかを解説します。

SEO評価が普通以上のページを削除

ページ削除を検討されている方が気を付けるべきは、SEO評価が普通以上のページを削除してしまうことです。

サーチエンジンのSEO評価は、数値データが一切公表されていないので、Webマスターが低品質と感じるページを削除したとしても、サーチエンジンは普通以上のSEO評価をしている可能性があります。

実際に、あるお客さまの事例として、1,000ページ以上あったホームページで、Webマスターがページを目視で低品質なページを発見して、さらに該当ページが集客していた検索クエリは必要がないと判断して、約50ページを削除したところ、サイト全体の検索順位を落としてしまいました。

現在は、元の検索順位に戻すことができていますが、検索順位を戻すのに半年くらいの期間がかかっています。

そのため、Webマスターが低品質と判断をしても、サーチエンジンがどのように評価しているか分からないので、安易な削除は控えるようにしましょう。

被リンクを受けているページを削除

ページ削除に取り組む際には、Googleサーチコンソールのリンクから該当ページが被リンクを受けていないのかを確認することが大切です。

Googleサーチコンソールで被リンクを受けているページを探す

昨今のサーチエンジンは、大半の被リンクを無効化してはいますが、中には効果がある被リンクも存在しており、効果がある被リンクを受けているページを削除するとサイト全体の検索順位に悪影響があります。

そのため、必ずページ削除を行う際には、Googleサーチコンソールから「上位のリンクされているページ」を確認して被リンクがないかをチェックして、被リンクがある場合は削除を控えた方が良いでしょう。

文字数が少ないページを削除

Webマスターが感覚的に、文字数が少ないページを低品質と認識して削除してしまうケースがありますが、現在ではSEOと文字数に関係性がありません

そのため、少ない文字数のページであったとしても、サーチエンジンから評価されている可能性もあるので、ページを削除すると検索順位が下がる可能性が高いです。

もし、文字数が少ないページが低品質と判断されていそうな場合は、該当ページのコンテンツボリュームを増やすリライトに取り組むことが大切になり、文字数が少ないという理由でページ削除は絶対に辞めましょう。

検出- インデックス未登録やクロール済み - インデックス未登録のページを削除

過去にお客さまが、検出 - インデックス未登録とクロール済み - インデックス未登録のページをすべて削除したことがあり、その時の結果として、サイト全体の検索順位が大きく落ちています。

検出 - インデックス未登録とクロール済み - インデックス未登録はGoogleに登録されていないページになるので、削除しても検索順位は変わらないと思っていたのですが、結果検索順位が落ちています。

そのため、検出 - インデックス未登録とクロール済み - インデックス未登録のページだからという理由で削除してはいけません。

検索結果に出てきていないまたは検索順位が低いページを削除

サーチエンジンの評価は複雑で、検索結果に出てきていないや、検索順位が低いからという理由でページを削除してしまうと、サイト全体の検索順位を落とす結果になります。

検索結果に出てこないや検索順位が低いということは、SEO評価も低いはずですが、それはページとしてのSEO評価が低く、サイト全体としては低くない可能性があります。

そのため、単純に、検索結果に出てこないや検索順位が低いという理由からページ削除は行ってはなりません。

ページ削除を行うときは検索順位への影響を考えて対策を行う

ページ削除は検索順位に良い影響も悪い影響も与えるので、万が一悪い影響を受けた場合のリスクを考えて対策を行うことが必要です。

半年はバックアップを置いとく

削除したページは、完全に削除するのではなく、CMSであればゴミ箱、HTMLであればファイルのバックアップデータを保存しましょう。

保存期間は、万が一に備えるためにも、半年をおすすめしており、半年後に大きく検索順位が下がっていなければ、完全に削除しても問題ありません。

削除後は検索順位や訪問者数を計測する

ページを削除した後から、毎日サイト全体の検索順位を計測することが大切です。

検索順位の計測は手作業で行うのではなく、検索順位チェックツールを利用して、多くのキーワードで計測することがおすすめです。

また、併せてGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのアクセス解析を活用して、サーチエンジンからの訪問者数も計測しましょう。

検索順位や訪問者数が減っている場合は、悪い影響を受けたことが推測されるので、バックアップを使って、ページを公開状態に戻しましょう。

まとめ

ページ削除が与える検索順位への良い影響と悪い影響を解説しました。

SEOに取り組んでいるホームページであれば、ページ削除はできる限り控えた方が良い対策になっており、まずはリライトで対応ができないかを考えましょう。

ページ削除をご検討中の方の参考になれば幸いです。