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パーマリンクとは?WordPressでの決め方やおすすめの設定方法
パーマリンクは、サイト内の各ページに設定されるURLのことです。適切に設定することで、URLを見ただけでページの内容が分かりやすくなり、検索エンジンにも評価されやすくなります。特にWordPressでは、初期設定のままでは最適とは言えないため、運用に適した形へ変更することが重要です。
このページでは、パーマリンクの基本、URLとの違い、設定のメリット、適切な決め方、WordPressでの設定方法、変更時の注意点を解説します。パーマリンクの正しい設定を理解し、サイト運営に活かしましょう。
目次
パーマリンクとは
パーマリンクとは、Webページごとに設定される固有のURLのことです。各ページが一意のURLを持つことで、Webサイトの構造が整理され、検索エンジンが適切にページを認識できるようになります。
適切なパーマリンクを設定することで、URLを見ただけでページの内容が分かりやすくなり、検索エンジンからの評価やユーザーの利便性に良い影響を与えます。そのため、どのような形式を採用するかを慎重に決めることが重要になります。
パーマリンクとURLの違い
パーマリンクとURLはどちらもWebページを識別するためのアドレスですが、それぞれには違いがあります。
URLは、Webページごとに設定されるアドレスの総称です。ブログやCMSを利用している場合、デフォルトではhttps://example.com/category/blog/1234/のように、カテゴリ名が含まれるURLが自動生成されます。このようなURLでは、カテゴリの変更やサイトの設定によってURLが変わる可能性があります。
一方で、パーマリンクは、特定のページに割り当てられた固定のURLを指します。例えば、https://example.com/permalink-settings/のようにパーマリンクを設定すれば、カテゴリやサイトの設定が変更されてもURLが変わることはありません。
つまり、パーマリンクはサイトの運用を考慮して設計され、URLが変更されるリスクを抑える役割を持ちます。
パーマリンクを設定するメリット
パーマリンクは、単なるURLではなく、サイト運用やSEOにおいて重要な役割を果たします。適切に設定することで、検索エンジンに評価されやすくなり、ユーザーにとっても利便性の高いサイト構造を作ることができます。ここでは、パーマリンクを適切に設定することで得られるメリットを解説します。
間接的なSEO効果がある
パーマリンクの設定は、直接的なSEO要因ではないものの、検索エンジンの評価に影響を与える要素です。
適切に設計されたパーマリンクは、ページの内容を明確に伝える手がかりとなり、検索エンジンがコンテンツの関連性を判断しやすくなります。また、関連するキーワードをURL内に適切に含めることで、検索クエリとの関連性が高まり、検索結果での上位表示に良い影響を与えることが期待できます。
URLを手入力しやすくなる
パーマリンクを適切に設定することで、URLが短く分かりやすくなり、ユーザーが直接入力しやすくなります。
例えば、デフォルトではhttps://example.com/?p=1234のようなランダムな数値を含んだURLですが、パーマリンクでhttps://example.com/permalink-settings/と設定すれば、必要な情報が一目で分かる形になります。
URLが分かりやすければ、ブラウザのアドレスバーに直接入力する際にも迷わずアクセスしやすくなります。
URLを見るだけでページの内容が分かる
適切に設定されたパーマリンクは、ページの内容をURLだけで把握しやすくします。
例えば、https://example.com/permalink-best-practices/といったURLであれば、そのページがパーマリンクの最適な設定方法について説明していることが明確です。外部サイトやSNSで共有された際にも、ユーザーがリンク先の内容をイメージしやすくなるため、クリック率の向上に貢献します。
パーマリンクの決め方
パーマリンクは、WebページのURLを構成する重要な要素です。ここでは、パーマリンクを設定する際に意識すべきポイントを紹介します。
英語で記述する
パーマリンクには、日本語ではなく英語表記を使用するのが一般的です。日本語を含むURLは、エンコード処理されることで文字列が長くなり、リンクを共有する際に見づらくなることがあります。
例えば、https://example.com/日本語/のようなURLは、エンコードされると以下のようになります。
https://example.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/
このような長いURLは、SNSでの共有時に視認性が悪くなり、場合によってはリンク切れの原因にもなります。そのため、パーマリンクには英語を使用するのが適切です。
ユーザーにとって分かりやすい構造にする
パーマリンクは、ページの内容が一目で分かるように設定することが重要です。
例えば、ブログ記事の場合、https://example.com/blog/seo-tips/のように、カテゴリ名と記事タイトルを組み合わせることで、URLを見ただけでページの内容を推測しやすくなります。不要な数字や記号を含めず、直感的に理解しやすいURLにすることで、クリック率の向上やシェアのしやすさにつながります。
短くてシンプルなURLにする
パーマリンクは、できるだけ短く、シンプルにすることが推奨されます。長すぎるURLは、不要な情報を含むことで分かりにくくなり、ユーザーにとって視認性が低下します。
また、SNSで共有する際にも、短いURLの方が扱いやすくなります。
例えば、https://example.com/category/2024/02/best-seo-practices/のように長いURLは理解しづらく入力ミスのリスクが発生します。
URLのシンプル化は、検索エンジンにとってもページの内容を把握しやすくする一要素となるため、不要な日付やカテゴリ情報を省き、簡潔な構造にすることが重要です。
小文字とハイフンを使う
パーマリンクの構成では、小文字を使用し、単語の区切りにはハイフンを用いるのが一般的です。
大文字を含むURLは、意図しないエラーやリダイレクトで問題が発生する可能性があります。また、単語の間をアンダースコアではなくハイフンで区切ることで、検索エンジンが単語を正しく認識しやすくなります。
WordPressのパーマリンク設定方法とおすすめの構造
WordPressでは、パーマリンクの設定を適切に行うことで、URLの可読性を高め、SEOにも良い影響を与えることができます。デフォルトの設定のままでは最適とは言えないため、サイト運用に適した構造へ変更することが重要です。ここでは、WordPressのパーマリンク設定方法とおすすめの構造を解説します。
パーマリンク設定を変更する
WordPressの初期設定では、パーマリンクは日付と投稿名の形式になっており、URLが長くなりがちです。日付が含まれることで、記事の内容よりも公開日が強調されてしまい、視認性が低下することがあります。
そのため、投稿名形式に変更するのがおすすめです。
設定→パーマリンク設定から投稿名を選択すると、URLが短くなり、ページの内容が分かりやすくなります。
投稿ページ・固定ページのパーマリンクを編集する
投稿ページや固定ページでは、スラッグを適切に設定することで、より分かりやすいURLを作成できます。
投稿を作成する際、編集画面のパーマリンク欄でURLスラッグを自由に変更可能です。例えば、記事タイトルが長い場合でも、スラッグを短くすることで、簡潔で分かりやすいURLにすることができます。
カテゴリーやタグのパーマリンクを設定する
WordPressでは、カテゴリーやタグのURLにもプレフィックスが付きますが、これを適切に設定することで、より分かりやすくすることができます。
カテゴリーのスラッグは投稿→カテゴリーから、タグのスラッグは投稿→タグから変更できます。
不要な文字列を省き、簡潔な表現にすることで、ユーザーにも検索エンジンにも分かりやすいURLにすることが可能になります。
パーマリンクを途中で変更するときの注意点
パーマリンクを設定した後に変更すると、SEOやユーザーの利便性に影響を与える可能性があります。適切な対応をしないと、検索エンジンの評価が下がったり、ユーザーが目的のページにアクセスできなくなったりすることがあります。ここではパーマリンクを途中で変更するときの注意点を解説します。
SEO効果が損なわれる可能性がある
パーマリンクの変更は、検索エンジンのインデックスに影響を与える要因の一つです。
変更後のURLが検索結果に反映されるまで時間がかかることがあり、その間に検索順位が下がるリスクがあります。また、以前のURLに対する被リンクの評価がリセットされる可能性もあるため、SEO面でのデメリットが生じることを理解しておく必要があります。
リンク切れやブックマーク切れが発生する
パーマリンクを変更すると、過去に設定された内部リンクや外部サイトからのリンクが無効になります。
特に、ユーザーがブックマークしていた場合、アクセスできなくなり、利便性が低下します。また、サイト内で古いURLのままリンクが残っていると、クリックしても404が発生し、ユーザーの離脱を招く原因になります。
パーマリンクを途中で変更するときは301リダイレクトを設定する
どうしてもパーマリンクを変更する必要がある場合は、301リダイレクトを設定することが必須です。
301リダイレクトを適切に設定することで、検索エンジンに新しいURLへ恒久的に移動したことを伝え、旧URLのSEO評価を引き継ぐことができます。また、ユーザーがブックマークしていた場合や、外部サイトからのリンクがある場合でも、新しいURLへ自動的に転送されるため、利便性を損なわずに済みます。
301リダイレクトは、.htaccessファイルやプラグインを使用して設定できます。WordPressの場合は、Redirectionなどのプラグインを活用すると、コードを編集せずに簡単にリダイレクト設定が可能です。
パーマリンクのまとめ
パーマリンクは、WebページのURLを決定する重要な要素です。
適切に設定することで、SEOの向上やユーザーの利便性の向上に貢献できます。特にWordPressを使用する場合、デフォルト設定のままでは最適とは言えません。適切なパーマリンク構造を選択し、不要な要素を省きながら、分かりやすくシンプルなURLを設定することが重要です。
また、途中でパーマリンクを変更する際には、301リダイレクトを設定し、SEO評価の低下やリンク切れを防ぐことが重要になります。
パーマリンクを適切に設定することで、検索エンジンとユーザーの双方にとって最適なサイト構造を構築できます。運用目的に合った形で設定し、効果的に活用していきましょう。