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検索順位チェックツールおすすめ11選!無料版と有料版の違いや選び方
検索順位チェックツールは、自社サイトの検索順位を把握し、SEOを改善する方向性を見つけるために欠かせない存在です。しかし、検索順位チェックツールには、無料版・有料版、さらにクラウド型やインストール型、ブラウザ型があり、どれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。
この記事では、検索順位チェックツールの基本やメリット、無料版と有料版の違い、選び方を解説したうえで、おすすめツール11選をご紹介します。
目次
検索順位チェックツールとは
検索順位チェックツールとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおける特定キーワードの順位を自動で計測し、画面上で確認できるツールです。
手動で検索して順位を確認する方法もありますが、検索環境や位置情報によって結果が変わるうえ、複数のキーワードを毎日確認するのは非常に手間がかかります。
検索順位チェックツールを使えば、設定したキーワードの順位を正確かつ効率的に把握できます。さらに一部のツールでは、過去の順位データをグラフで確認できたり、PC・スマホ別や競合サイトの順位も取得できるため、SEO対策の効果測定や改善計画の精度が飛躍的に向上します。
つまり、検索順位チェックツールは、現状把握と戦略立案に必要なデータを提供してくれるSEOに欠かせない重要なツールと言えます。
検索順位チェックツールを使うメリット
検索順位チェックツールは、単に順位を確認できるだけではありません。手間を大幅に削減しつつ、精度の高いデータを得られることで、SEO対策のスピードと質の両方を高められます。ここでは、導入する3つのメリットを紹介します。
狙ったキーワードの検索順位をすぐに把握できる
手動で検索して順位を調べる場合、ブラウザや位置情報による差異が出やすく、正確な順位をつかみにくいという課題があります。
検索順位チェックツールを使えば、設定したキーワードの順位を自動で取得でき、短時間で正確な結果を確認できます。これにより、SEO対策の効果をタイムリーに評価でき、成果が出ているキーワードと改善が必要なキーワードを迅速に仕分けできます。
特に複数キーワードで上位表示を狙っている場合、手作業の何十倍もの効率で順位の確認が行えます。
競合サイトとの差を把握し戦略に活かせる
自社サイトの順位計測だけでは、競合がどのキーワードで順位を伸ばしているのかや、どのページを強化しているのかまでは分かりません。検索順位チェックツールでは、自社と同じキーワードで競合サイトの順位を計測できるため、市場内での立ち位置を明確に把握できます。
このデータを基に競合ページを分析することで、順位を上げている要因や、自社が追い抜くために強化すべきポイントが見えてきます。たとえば、競合ページの検索順位が高い場合、自社サイトとの差異を確認することで、SEOに効果的な対策を行うことが可能になります。
PC・スマホ別の検索順位を把握できる
検索順位はPCとスマホで異なります。
たとえば、スマホに最適化されていてもPC版の表示速度やレイアウトが最適化されていなければPCで順位が下がるケースがあります。逆に、PCでは上位でもスマホで順位が伸び悩む場合は、モバイルページの改善が必要だと判断できます。
検索順位チェックツールを使えば、同じキーワードでもPCとスマホそれぞれの順位を確認でき、端末ごとの課題を正確に把握できます。
アルゴリズムの更新タイミングが分かる
検索順位の大きな変動は、多くの場合Googleのコアアップデートに関連しています。
検索順位チェックツールで長期的に順位を記録しておけば「この時期から特定ジャンルの順位が全体的に下がっている」「一部のページだけ急上昇している」といった傾向をいち早く掴めます。これにより「何が評価されるようになったのか」「どの要素が下がった原因なのか」を分析しやすくなり、柔軟にSEO戦略を修正できます。
アルゴリズムの変動に後手で対応するのではなく、早めに打ち手を考えられるのは大きなメリットになります。
検索順位チェックツールの無料版と有料版の違い
検索順位チェックツールには無料版と有料版があります。
無料版は「まず試したい人」や「小規模サイトの確認」に適していますが、機能に制限があります。一方、有料版は「本格的にSEO対策を進めたい企業」に向いており、より正確で多角的な分析が可能です。
自社の状況に合わせてどちらを使うか選ぶために、以下の違いを押さえておきましょう。
なお、無料版・有料版ともに機能はツールやプランによって異なります。以下はあくまで一般的な違いを整理したものとしてご覧ください。
項目 | 無料版 | 有料版 |
キーワード数 | 1〜10個程度までの制限 | 1〜数千キーワードを管理可能 |
検索方法 | 手動のみ | 手動or自動 |
端末別の順位確認 | PCのみ | PCとスマホの両方を計測できる |
計測できるドメイン数 | 1つに限定 | 1~数百ドメイン |
履歴管理 | 履歴機能なし | 履歴が保存されグラフで表示される |
検索順位チェックツールの選び方
検索順位チェックツールは種類や機能が幅広いため、自分の環境や目的に合ったものを選ぶことが重要です。誤った選択をしてしまうと後から移行に手間がかかるため、最初に適切なツールを選ぶことが効果的です。ここでは、自社にあったツールの選び方を解説します。
キーワード数とドメイン数から選ぶ
最初に確認すべきなのは、どれくらいの規模を検索順位チェックツールで調査したいのかです。
個人ブログや小規模サイトであれば、10〜50キーワード程度でも十分ですが、企業などが大規模なホームページを運営している場合は、数百〜数千のキーワードが必要になることもあります。
また、確認したいドメイン数も重要です。自社サイトだけでなく競合サイトも同時に確認できると、順位をより客観的に分析できます。
そのため、自社が調査したいドメイン数を扱えるツールを選ぶのがおすすめです。
ツールの種類から選ぶ
検索順位チェックツールは大きく分けて、インストール型・クラウド型・ブラウザ型の3種類があります。それぞれに特徴があり、使用環境や目的に応じて適した形式を選ぶことが大切です。
インストール型 | PCにソフトをインストールして使用するタイプです。大量のキーワードを高速かつ安定的に取得できる反面、Windows限定のツールが多いや、順位の確認にはPCを起動する必要があります。 |
クラウド型 | ブラウザ上で利用でき、デバイスを選ばずどこからでも確認することができたり、順位の取得が自動で行われます。さらに、アカウント管理機能も充実しており、複数人での運用にも向いています。 |
ブラウザ型 | ブラウザで手軽に使えるツールで、機能は限られるものの、無料で使いたい人には適しています。 |
コスト、操作性、環境などを踏まえて、自社に最適なタイプを選びましょう。
必要な機能から選ぶ
自社が確認したい項目や内容に合わせて検索順位チェックツールを選ぶことも重要です。主に確認したいポイントは以下の通りです。
端末別の順位計測 | PCとスマホのそれぞれの順位を把握できる |
AIアドバイス | AIが適切なアドバイスを行ってくれる |
履歴の保存とグラフ化 | 過去の履歴が蓄積されグラフ化してくれる |
レポート自動生成 | 社内やクライアントへの報告を効率化できる |
これらの機能を確認したうえでツールを選ぶことで、SEO対策をより効果的に進めることができます。
無料版のおすすめ検索順位チェックツール5選
費用をかけずに順位を確認したい方には、無料で使えるツールがおすすめです。ここでは、初心者にも扱いやすい無料の検索順位チェックツール5選を紹介します。
SEO検索順位チェッカー(ブラウザ型)
種類 | ブラウザ型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo! |
調査可能なデバイス | PC |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで |
調査キーワード数 | 最大5キーワードまで |
調査可能なURL数 | 1URL |
SEO検索順位チェッカーは、無料で利用できるブラウザ型の検索順位チェックツールです。
1ドメインにつき5キーワードまで計測可能で、GoogleとYahoo!の順位をPC環境で最大100位まで確認することができます。
SEOチェキ!(ブラウザ型)
種類 | ブラウザ型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo! |
調査可能なデバイス | PC |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:10位まで |
調査キーワード数 | 最大3キーワードまで |
調査可能なURL数 | 1URL |
SEOチェキ!は、無料で利用できるブラウザ型の検索順位チェックツールです。
GoogleとYahoo!に対応しており、Googleは100位、Yahoo!は10位までを確認できです。
一度に調査できるキーワード数は3つまで、URLは1つまでという制限がありますが、ちょっとした確認には十分対応できます。
さらに、インデックス状況、ページタイトル、meta情報、発リンク数といった基本的なSEO分析機能に加え、ページ内のキーワード出現頻度も解析可能です。これにより、自社コンテンツがターゲットキーワードに対して適切に最適化されているかを把握できます。
順位の確認だけではなく、コンテンツの質を見直したいときにも役立つツールです。
ohotuku.jp(ブラウザ型)
種類 | ブラウザ型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo! |
調査可能なデバイス | PC |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:10位まで |
調査キーワード数 | 最大3キーワードまで |
調査可能なURL数 | 1URL |
ohotuku.jpは、無料で利用できるブラウザ型の検索順位チェックツールです。
GoogleとYahoo!に対応し、Googleは100位まで、Yahoo!は10位まで確認できます。キーワードは最大3つまで、URLは1つのみが調査可能です。
このツールの特徴は、検索履歴の保存機能がある点で、前回の順位も確認できるため効果測定が可能です。
初めて順位を確認する方でも、直感的に使える使いやすさがポイントです。
検索順位チェッカー(ブラウザ型)
種類 | ブラウザ型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo! |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで |
調査キーワード数 | 最大5キーワードまで |
調査可能なURL数 | 1URL |
検索順位チェッカーは、無料で利用できるブラウザ型の検索順位チェックツールです。
最大5つのキーワードと1つのURLに対して、GoogleとYahoo!の順位を100位まで確認できるツールです。モバイルとPCの両方に対応しており、それぞれの端末での順位を比較したいときに便利です。
特筆すべきは、検索条件の保存機能です。「この条件を保存」ボタンを利用すれば、検索条件を1年間保存でき、次回以降は再入力の手間なく同じ条件で検索できます。また、CSV形式でのダウンロードにも対応しており、日々の変動を記録して分析する用途にも最適です。
操作性もシンプルなため、初心者におすすめしたいツールです。
Serposcope(インストール型)
種類 | インストール型 |
対象の検索エンジン | |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで |
調査キーワード数 | 無制限 |
調査可能なURL数 | 無制限 |
Serposcopeは、無料で利用できるインストール型の検索順位チェックツールです。
キーワードとURLの登録数は無制限で、大規模なホームページにも対応できます。Googleの順位を最大100位まで確認可能です。
このツールの特徴は、順位の変動をグラフや表で視覚的に把握できる点にあります。さらに国の指定をすることも可能です。多言語サイトを運営している場合は、国ごとの順位を分析する際に役立ちます。
ただし、英語表記のインターフェースである点、日本語のサポートがない点には注意が必要です。インストールはWindows・Mac・Linuxに対応していますが、英語表記であるため、ある程度のIT知識がある方やSEOを本格的に分析したい方におすすめです。
有料版のおすすめ検索順位チェックツール6選
本格的にSEO対策を行う場合は、有料の検索順位チェックツールを活用するのがおすすめです。精度の高いデータ取得や管理機能の豊富さなど、無料版にはないメリットが多数あります。ここでは、おすすめの有料ツール6選を紹介します。
GMO順位チェッカー(クラウド型)
種類 | クラウド型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo! |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで |
調査キーワード数 | ずっと無料プラン:10キーワードまで プロ100:100キーワードまで プロ300:300キーワードまで プロ1000:1,000キーワードまで |
調査可能なURL数 | ずっと無料プラン:1URLまで プロ100:5URLまで プロ300:15URLまで プロ1000:50URLまで |
月額料金 | ずっと無料プラン:0円 プロ100:550円 プロ300:1,650円 プロ1000:5,500円 |
GMO順位チェッカーは、有料で利用できるクラウド型の検索順位チェックツールです。
GoogleとYahoo!の順位を100位まで確認でき、キーワード数やURL数に応じたプランが用意されています。さらに、 順位の急変動を知らせるアラート機能や、AIによるアドバイスなどの便利な機能も備わっています。
無料プランでも10キーワードまで確認できるため、まずは無料プランで使い心地を試してから有料プランへ移行するのもおすすめです。
価格は月額550円(税込)からと手頃で、導入しやすいのも魅力です。
キーワードファインダー(クラウド型)
種類 | クラウド型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo! |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで |
調査キーワード数 | 無料(デモ):500キーワードまで スタンダード:2,000キーワードまで プロフェッショナル:5,000キーワードまで エンタープライズ:15,000キーワードまで |
調査可能なURL数 | 無料(デモ):1URLまで スタンダード:3URLまで プロフェッショナル:10URLまで エンタープライズ:30URLまで |
月額料金 | 要問い合わせ |
キーワードファインダーは、有料で利用できるクラウド型の検索順位チェックツールです。
調査できるのは、GoogleとYahoo!の結果を100位まで確認でき、キーワード数は2,000〜15,000と多く、大規模なホームページやSEO会社に適した設計となっています。分析機能も豊富で、ターゲットキーワードの選定からコンテンツ設計、競合サイトとの比較まで幅広く対応しています。
さらに、導入時のサポートも充実しており、無料コンサルティングなどが受けられる点も安心です。高価格帯ですが、費用に見合う機能性を備えたプロ向けのツールといえます。
Rank Tracker(インストール型)
種類 | インストール型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo!・Bing |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで Bing:100位まで |
調査キーワード数 | 無制限 |
調査可能なURL数 | 無制限 |
月額料金 | Professional:3,917円 Enterprise:6,667円 |
Rank Trackerは、有料で利用できるインストール型の検索順位チェックツールです。
Google・Bing・Yahoo!に対応し、無制限のキーワードとURLを登録できる点が大きな特徴です。順位の履歴をグラフで可視化したり、キーワードをグループごとに管理したりと、細かな分析にも対応しています。
確認のスケジュール設定も可能で、手間なく順位の変動をモニタリングできます。競合の順位を追跡する機能や、ドメインの権威性を測る機能も搭載され、SEO全体の戦略設計に役立つ情報が得られます。
BULL(クラウド型)
種類 | クラウド型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo!・Bing |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで |
調査キーワード数 | BULL30:30キーワードまで BULL50:50キーワードまで BULL100:100キーワードまで BULL200:200キーワードまで BULL500:500キーワードまで |
調査可能なURL数 | BULL30:30URLまで BULL50:50URLまで BULL100:100URLまで BULL200:200URLまで BULL500:500URLまで |
月額料金 | BULL30:1,150円 BULL50:1,850円 BULL100:3,500円 BULL200:6,550円 BULL500:15,400円 |
BULLは、有料で利用できるクラウド型の検索順位チェックツールです。
Google・Yahoo!・Bingに対応し、最大500キーワード・500URLまで調査可能なプランが用意されています。料金も月額1,150円〜とリーズナブルになるので、初心者でも導入しやすい価格帯となっています。
SEO初心者から中級者にとって使いやすく、手軽に始められるツールとしておすすめです。
Gyro-nSEO(クラウド型)
種類 | クラウド型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo! |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで |
調査キーワード数 | スターター:10キーワードまで ライト:40キーワードまで スタンダード:160キーワードまで プレミアム:300キーワードまで |
調査可能なURL数 | スターター:1URLまで ライト:1URLまで スタンダード:2URLまで プレミアム:3URLまで |
月額料金 | スターター:500円 ライト:4,500円 スタンダード:9,600円 プレミアム:16,800円 |
Gyro-nSEOは、有料で利用できるクラウド型の検索順位チェックツールです。
GoogleとYahoo!に対応し、1キーワードから300まで対応可能な柔軟な料金プランが用意されています。スタータープランは月額500円と手頃で、無料トライアルも3ヶ月用意されています。
強みは、自動で順位の確認が行える点と、競合調査やページ分析まで対応している点です。登録しているキーワードが、どのページで何位に表示されているのかを確認でき、SEOの精度を高めるのに役立ちます。
小規模から大規模サイトまで、幅広いユーザーに支持されています。
Nobilista(クラウド型)
種類 | クラウド型 |
対象の検索エンジン | Google・Yahoo!・Bing |
調査可能なデバイス | PC・モバイル |
調査の範囲 | Google:100位まで Yahoo!:100位まで Bing:100位まで |
調査キーワード数 | パーソナルプラン:150キーワードまで ビジネスプラン:200~1,000キーワードまで エンタープライズプラン:1,000キーワード以上 |
調査可能なURL数 | パーソナルプラン:3URLまで ビジネスプラン:10URLまで エンタープライズプラン:10URLまで |
月額料金 | パーソナルプラン:990円 ビジネスプラン:1,290円~5,990円 エンタープライズプラン:要問い合わせ |
Nobilistaは、有料で利用できるクラウド型の検索順位チェックツールです。
毎日自動で順位を取得し、手間なく最新データを把握できるのが最大の特徴です。インストール不要で、複数のデバイスからアクセス可能なため、チームでSEOを管理する場合に適しています。
検索順位チェックツールに関するよくある質問
検索順位チェックツールを導入する際に、よく寄せられる疑問をまとめました。初心者から中級者まで役立つ具体的なポイントを解説します。
無料版でも十分ですか?
初めてであれば無料版で十分です。
当社ではホームページ制作後にお客様へ必ず検索順位チェックツールの導入を提案していますが、その際にはまず無料版をおすすめしています。実際に使ってみて「これなら役立つ」と感じていただいたタイミングで、有料版の紹介を行う流れです。
また、多くのお客様には、検索順位チェックツールだけでなくGoogleサーチコンソールも併用していただいています。サーチコンソールは無料で平均掲載順位やクリック数を確認できる便利な公式ツールですが、特定キーワードの順位を追いかけるには向いていません。
そのため、無料版とサーチコンソールで十分なケースもありますし、より多くのキーワードを追跡したい場合には、有料版を導入すると効率的です。
キーワード数が多い場合のおすすめは?
扱うキーワード数が多い場合は、管理機能が充実している有料版が必須です。 たとえば、キーワードファインダーやGMO順位チェッカーなどは、数百から数千のキーワードをまとめて管理でき、順位の変動をグラフ化して長期的な傾向を把握できます。
さらに、CSV形式でのエクスポートやレポート自動生成にも対応しているため、社内報告やクライアント向けレポートに活用可能です。
無料版は多くても10キーワードの制限があるため、調査キーワードが多いホームページでは非効率です。
複数の検索順位チェックツールを併用するよりも、最初から大量のキーワードに対応したツールを導入したほうが、工数削減と正確性の両方でメリットが大きくなります。
GRCは現在使えますか?
以前は日本で非常に人気のあった検索順位チェックツールGRCですが、2025年1月頃にGoogleの仕様変更から、Googleの順位を取得できなくなったという状況が続いています。
公式にも、現在のところ、Googleの仕様変更が原因でエラー解除の目処が立っていないと明記されています。
そのため、現時点ではGoogleの順位取得にはGRCは使えない状態であり、完全に正常動作する状態に戻る見通しも立っていません。
順位の確認はどれくらいの頻度ですればいいですか?
順位の確認は毎日することが理想です。検索アルゴリズムの更新や競合サイトの動きによって順位は日々変化するため、毎日データを取ることで小さな変化にも早く気づけます。
そこで、できる限りクラウド型の検索順位チェックツールを利用することをおすすめします。 クラウド型であれば、自分のPCを立ち上げていなくてもデータが自動的に更新され、チームでの共有もスムーズです。
たとえば、GMO順位チェッカーであれば無料版でも10キーワードまで毎日自動計測できるため、初めて検索順位チェックツールを導入する方にとって手軽で実用的な選択肢となります。
まとめ:SEOを行うなら検索順位チェックツールは必須
SEOは成果が出ているかどうかを数字で把握できなければ、正しい改善の方向性を見極めることができません。アクセス数や問い合わせ件数は結果にすぎず、その前段階である順位を継続的に追いかけることが、戦略的なSEOの第一歩です。
検索順位チェックツールを導入すれば、日々の小さな変化を数値で記録でき、対策の効果検証や競合との差分分析を確かな根拠をもって進められます。
特にクラウド型であれば、自動でデータを蓄積し、チームでの共有も容易です。無料版であっても最低限の確認は可能であり、SEOの初心者から企業のWeb担当者まで幅広く活用できます。
つまり、検索順位チェックツールは「あると便利」ではなく「なければ成果が見えない」存在です。SEOに本気で取り組むのであれば、まずは無料版からでも導入し、データを資産として積み上げていくことが成功の近道と言えるでしょう。