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検索順位が下がった原因と確認したい内容、対処法を解説
検索順位が下がってしまうと、ホームページのコンバージョンに悪影響を与えます。
そのため、早急に対策したいと考えると思いますが、焦った対策は逆効果になるので、まずは原因を理解して、そのうえで効果的な対処を行うことが重要です。
当ページでは、検索順位が下がった原因は何か、下がったときに確認したいこと、対処法、当ページのどのパターンも該当しなかった場合の対策法を解説します。
検索順位が下がった原因
検索順位が下がってしまった原因を解説します。
Googleコアアルゴリズムアップデート
Googleコアアルゴリズムの影響を受けると、サイト全体で大きく検索順位が下がります。
Googleコアアルゴリズムアップデートとは、Googleが年に3,4回開催している検索順位を決定するアルゴリズムの中心部のバージョンアップのことを言います。
Googleコアアルゴリズムアップデートの影響を受けるホームページは、ユーザー目線になっていなかったり、Googleが認識しづらいホームページになっていることが原因と言われています。
手動ペナルティを受けた
Googleは、自動的にホームページを確認して、検索順位を定めていますが、手動での確認も行っています。
手動で確認したときに、ホームページが明らかにGoogleスパム行為を行っていた場合は、手動ペナルティを付与して、ホームページを検索結果から除外、または大きく検索順位を下げています。
手動ペナルティは、大量に低品質なページを増やしているや、大量に低品質な被リンクを獲得していない限りは影響がないので、普通にホームページを運営している会社では問題がない原因になります。
日々のアップデート
Googleは、毎日AIを活用してアルゴリズムの小さな改善を行っています。
日々のアップデートの影響を受けると、ページ単位で少し検索順位が下がってしまいます。
ライバルサイトが良質になった
Googleは、検索結果を検索キーワードに対して、良質なページのランキングにしたいと考えています。
そのため、ライバルサイトがホームページの良質化に取り組んでいると、自社サイトの評価が下がったわけではなく、相対的に検索順位が下がります。
検索意図の変化
Googleは、検索キーワードごとに、なぜユーザーが、そのキーワードで検索を行っているかを理解してから、検索順位を決定しています。
ユーザーがそのキーワードを利用した理由のことを検索意図と言い、検索意図は時代とともに変化するので、検索意図とページの内容が変わってしまうと検索順位が下がってしまいます。
検索順位が下がったと思ったら確認したいこと
検索順位が下がった場合に、闇雲に対処するのではなく、まずは状況確認を行いましょう。
サイト全体の検索順位はどうなったのか
検索順位が下がったら、まずサイト全体の検索順位がどうなったかを確認しましょう。
確認方法は、Googleサーチコンソールにアクセスして、検索パフォーマンス>検索結果から平均掲載順位をチェックします。
Googleサーチコンソールの平均掲載順位は、一般的に2日前までのデータしか見れないので、今日検索順位が下がっている場合は、2日後まで待つ必要があります。
平均掲載順位のタブの下に折れ線グラフが表示されているので、検索順位が下がったと思った日付から先の日付の検索順位を見ることが大切です。
もし、サイト全体で大きく検索順位が落ちている場合は、Googleコアアルゴリズムアップデートの影響または手動ペナルティの影響の可能性があります。
ページ単位の検索順位はどうなっているか
検索順位が落ちたと思ったページだけに絞った調査も行いましょう。
調査方法は、検索結果のパフォーマンスの文字の右下に「+新規」というボタンがあるのでクリックをして、「ページ」を選択し、そこに該当ページのURLを貼り付けて、「適用」をクリックします。
そうすると、そのページに絞った検索順位のチェックができるので、ページとしての検索順位が落ちていない場合は、そのキーワードだけの検索順位が落ちた可能性があり、キーワードの強調の仕方を変更するだけで元に戻すことができます。
ページの検索順位が大きく落ちている場合は、ページ全体のリライトが必要になる可能性があります。
検索順位が下がったときに行いたい対処法
検索順位が下がったときに行いたい対処法を順に解説します。
1. Googleコアアルゴリズムアップデートの確認
Googleコアアルゴリズムアップデートの影響を受けていないかを確認しましょう。
いつアップデートがあったのかを確認する方法は、Google Search Status Dashboardで公開されていて、期間内に検索順位が大きく落ちている場合は、Googleコアアルゴリズムアップデートが原因です。
Googleコアアルゴリズムアップデートは、開催タイミングによって、対策法が異なってくるので、落ちたタイミングのアップデート名でGoogle検索を行えば、対策法を紹介しているホームページが公開されています。
2. 手動ペナルティの確認
Googleサーチコンソールのセキュリティと手動による対策>手動による対策のページを確認して、手動ペナルティを受けていないかを確認しましょう。
当社では、手動ペナルティの画面を見たことがないのですが、具体的な原因が書かれているので、対策が行いやすくなっています。
ただ、対策を行ったあと、手動による対策のページからGoogleに対処したことを伝えなければ、手動ペナルティが解除されることはないので、必ずGoogleに送信までを行いましょう。
3. 低品質なリンクが増えた
ホームページに低品質な被リンクが増えたため、検索順位が落ちた可能性があります。
もし、自作自演で被リンク対策を行っている場合は、被リンク元サイトをリライトして良質なホームページへと育てたり、1サイトから大量にリンクを行っている場合は、リンク本数を減らしましょう。
対応が大変な場合は、被リンク元サイト自体を削除することも考えられますが、一気に被リンク本数を減らすと、さらに検索順位が落ちる可能性があるので、段階的に減らしていくことをおすすめします。
また、自作自演ではなく、悪意のある第三者から低品質なリンクが大量に行われていないかも確認しましょう。
確認方法は、Googleサーチコンソールのリンクを開き、上位のリンク元サイトをチェックします。
悪意のある第三者から大量なリンクを行われているかどうかの判断法は、リンク元ページにアクセスして、以下のホームページかどうかを確認します。
- リンク目的のホームページ
- コピー&ペーストで作成されているホームページ
- よく分からない海外サイト
これらのホームページがあった場合は、リンク否認ツールを活用して、Googleにリンクの無効化を依頼することで、検索順位を戻せる可能性があります。
4. 重複コンテンツとみなされた
サイト内外問わずに、コピー&ペーストで作成されたページは、重複コンテンツに該当します。
重複コンテンツは、少しくらいであれば問題ありませんが、数が多くなると、ヘルプフルコンテンツアップデートの影響を受けてしまい、検索順位が下がる可能性があります。
コピー&ペーストで作成されたページがある場合は、リライトすることで、検索順位を戻すことができます。
5. 301リダイレクトのミス
301リダイレクトを行っているホームページでは、301リダイレクトのミスが多いと、検索順位が下がります。
301リダイレクトは、関連性が重要になり、関連性がないページに行うと、サイト全体の検索順位が下がってしまいます。
ただ、301リダイレクトを闇雲に解除すると、逆に検索順位が落ちてしまうので、Wayback Machineを利用して、リダイレクト元ページの内容を確認し、正しいリダイレクト先に変更しましょう。
6. 低品質なページが増えた
ヘルプフルコンテンツアップデート以降、低品質なページの検索順位は下がる仕様になっています。
ユーザーの役に立たないページは、リライトを行い、品質を高めることで、検索順位を戻すことができます。
5. 過剰なSEOを行った
過剰なSEOを行っているホームページは、検索順位が下がる可能性があります。
Googleは、SEOを行っているページを上位表示したいわけではなく、ユーザーに価値あるページを上位表示したいと考えています。
ユーザーのためではなく、SEOのために更新しているホームページは、いつ検索順位が下がってもおかしくありません。
そのため、SEOのために作成したページをユーザー目線でリライトし、ユーザーのためにホームページ運営を継続することで、検索順位が改善されます。
6. WordPressのバージョンアップで不具合が発生した
WordPressを実装したホームページでは、バージョンアップで不具合が発生している可能性があります。
WordPressのバージョンアップには、メジャーアップデートとマイナーアップデートの2つがあり、不具合が発生する可能性が高いのは、メジャーアップデートです。
メジャーアップデートは、自動では行われないので、もし検索順位が下がった前日にバージョンアップをしている場合は、ブラウザでホームページを確認して、さらにソースコードに不具合がないかを確認しましょう。
これまでの経験上、WordPressのバージョンアップで検索順位が落ちている場合は、改善を行えば、4日もあれば検索順位を戻すことができます。
7. 検索エンジンの不具合
検索エンジンのランキングアルゴリズムに不具合が発生すると、一時的に検索順位が落ちます。
不具合があった場合は、Google Search CentralのXアカウントで公表されるので、検索順位が下がったタイミングに不具合が起きていないかを確認しましょう。
もし不具合が発生していた場合は、Googleの対応が終われば、元通りの検索順位に戻ります。
どれにも該当せずに検索順位が下がったときの対策法
上記のどれにも該当せずに検索順位が下がっているときの対策法を解説します。
良質なホームページへと成長させる
良質なホームページへと成長させましょう。
良質なホームページとは、各ページの品質を高めるリライトだけではなく、検索順位を戻したいキーワードと関連したタイトルで新規ページを作成することを言います。
Googleは、品質が高いページを上位表示させている他、サイト全体でどれくらい詳しいかもSEOに影響を与えているので、良質なホームページへと成長させれば、少しずつ検索順位を戻すことができます。
内部リンクを充実させる
サイト全体で内部リンクを充実させましょう。
もちろん、検索順位が下がったページの内部リンク数を増やすことも大切ですが、そのページだけに内部リンクを行うだけでは、検索順位を戻しづらい傾向があります。
SEOでは、検索順位が上がりやすいタイミングが存在しており、サイト全体で検索順位が上がり始めた段階で、検索順位が落ちたページに大量の内部リンクを行うことで、一気に検索順位を高めることができます。
検索順位が上がりやすいタイミングは、Googleサーチコンソールの検索パフォーマンス>検索結果で、「合計クリック数」と「合計表示回数」、「平均掲載順位」の3つが伸び続けている状態になります。
404 NOT FOUNDを減らす
404 NOT FOUNDとは、公開していたページを削除した場合に表示されるページです。
Google曰く、404 NOT FOUNDとSEOには関係がないそうですが、過剰に404 NOT FOUNDが多いホームページは、ユーザーエクスペリエンスが低いと判断され、サイト全体のSEO効果が落とされています。
そのため、Googleサーチコンソールの「インデックス作成>ページ>見つかりませんでした(404)」を確認して、404 NOT FOUNDの数を減らしましょう。
減らす方法は、同じURLを利用して似たテーマのページを作成するか、関連するページに301リダイレクトを行うかのどちらかです。
関連性がないと、Googleを混乱させてしまい、さらに検索順位を落とす可能性があるので、404 NOT FOUNDのURLをWayback Machineで確認して、関連性を重視したページ作成を行いましょう。
検索順位が下がった原因のまとめ
検索順位が下がった原因と対処法を解説しました。
上記を参考にしても、検索順位が改善されない場合は、検索順位を改善するSEOチューニングサービスのページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
また、ケース別に見る検索順位の改善法のページも公開しているので、情報収集に取り組んでいる方で、上記が参考にならなければ、あわせてご覧ください。
検索順位を戻すためには、理由を見極めて、適切な対処を行うことが大切です。
検索順位が下がって対処法を検討されているWebマスターの参考になれば幸いです。