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SEOにユーザー行動は関係ある?重要な指標を解説

SEOとユーザー行動の関係性

SEO対策というと、キーワードの選定やコンテンツの作成、リンクの獲得に意識が向きがちです。しかし、ユーザー行動も検索順位に影響する可能性があると考えられています。

本記事では、なぜユーザー行動がSEOに影響するのかを解説し、さらに注目すべき指標を紹介します。

なぜユーザー行動がSEOに影響するのか

検索エンジンは、ユーザーにとって有益な情報を提供することを最優先としています。そのため、実際のユーザー行動を評価に取り入れることで、検索結果の質を高めようとしています。ここではなぜユーザー行動がSEOに影響するのかを紹介します。

Googleはユーザー目線を追求している

Googleは検索アルゴリズムの改善において、ユーザーの満足度を重視してきました。コンテンツの品質だけでなく、それを見たユーザーの行動も、SEO評価の材料として活用されています。

たとえば、あるページが検索結果でよくクリックされ、ユーザーがそのページに長く滞在している場合、Googleはそのページを有益と判断します。一方、クリックされてもすぐに離脱されるページは、満足度が低いと判断されます。実際に、ユーザー行動の変化が検索順位に影響したと感じるケースは少なくありません。

こうした傾向から、ユーザー行動はSEOのヒントとして無視できない要素だといえます。

Bingはかつてユーザー行動を考慮すると公表していた

Bingはかつてウェブマスター向けの公式ガイドラインにおいて、ユーザー行動をランキング要因として考慮していると明記していました。

ガイドラインの中では、ユーザーが検索結果で、どのリンクをクリックしたか、クリックした後にそのページにどのくらい滞在したか、あるいはすぐに検索結果に戻ったかなどを観察することで、ユーザーエンゲージメントを測っていると述べられていました。

この記載は現在、公式サイトからは削除されています。ただし、当時の方針からは、Bingも一貫してユーザー行動をランキング要因として捉えていたことが読み取れます。

SEOに影響するユーザー行動の指標

検索エンジンは、ユーザーがページでどのような行動をしているのかを手がかりに、そのページがどれだけ役に立っているかや、ユーザーが満足しているかどうかを判断しようとしています。ここでは、SEOに影響を与えるとされる代表的なユーザー行動の指標について解説します。

検索結果でのクリック数とCTR

検索結果に表示されたページが、実際にどれだけクリックされたかを表すのがクリック数です。これは単純な数字で、あるページが何回クリックされたかというユーザー行動の結果そのものを示します。

一方、CTRは、表示回数に対してどれだけクリックされたかという割合を示す指標です。たとえば、100回表示されて10回クリックされれば、CTRは10%になります。CTRはそのページがどれだけユーザーの注目を集めているか、つまり選ばれやすさや魅力の強さを測る手がかりとなります。

Googleはクリック数やCTRを直接的なランキング要因とは明言していませんが、ユーザーの検索意図にマッチしているかどうかを示す間接的な評価要素として、検索順位に影響を与えている可能性が高いと多くのSEO専門家は指摘しています。

これらの指標はGoogleサーチコンソールやBingウェブマスターツールで簡単に確認することができます。ページ単位での表示回数、クリック数、CTRを把握できるため、効果的な改善点の抽出がスムーズに行えます。

直帰率

直帰率とは、ユーザーが最初にアクセスしたページだけを見てホームページを離れてしまう割合のことを言います。特に検索エンジン経由で訪問したユーザーが、ページにアクセスしてすぐに離脱している場合、そのページが検索意図を満たしていない可能性があると判断されることがあります。

検索エンジンは明確に直帰率をランキングに使うとは述べていませんが、ユーザー満足度を測るひとつの参考値として重視していると考えられています。

エンゲージメント時間

エンゲージメント時間とは、ユーザーが実際にサイト上でアクティブに行動していた時間を示す指標です。ページを開いているだけでなく、スクロールやクリック、操作などを伴っていた時間のみがカウントされるため、従来の単純な滞在時間よりも、ユーザーの関心をより正確に反映しています。

この指標は、ユーザーがコンテンツをどれだけしっかり読んでいるか、あるいは関心を持って滞在しているかの目安になります。検索エンジンも、こうしたエンゲージメントの高いページを評価する傾向があると考えられており、一定時間しっかり閲覧されているページの方が、有益と判断されやすいとされています。

サイト内のページ回遊率

サイト内のページ回遊率とは、ユーザーが訪問したあとに、他のページにも遷移しているかを示す指標です。

複数ページが閲覧されていると、サイト全体の構成や導線が適切で、ユーザーにとって魅力的な内容が揃っていると、検索エンジンに評価されやすくなります。特に、リンク元とリンク先のコンテンツに明確な関連性があり、ユーザーが違和感なく次の情報へ移動できている場合、サイト全体の価値や専門性が高いと見なされます。

外部サイトからの流入数

外部サイトからの流入数は、SNSや他のホームページからリンクを通じて訪問したユーザー数を示す指標です。

被リンクはSEOにおいて重要な要素ですが、単にリンクされているだけでなく、実際にそのリンクがクリックされてユーザーが流入していることがより重要です。ユーザーがリンクを経由してサイトを訪れているということは、そのコンテンツが外部からも信頼され、関心を集めている証拠といえます。

検索エンジンも、外部サイトからの流入が多いページを有益な情報源として評価する傾向があります。

まとめ:SEOにおいてユーザー行動の重要性は非常に高い

検索エンジンは、ユーザーにとって有益なコンテンツを上位に表示するために、コンテンツの質だけでなく、実際のユーザー行動にも注目していると広く考えられています。

公式には明言されていないものの、クリック数やCTR、直帰率、エンゲージメント時間などの指標が、ユーザーの満足度や検索意図との一致を示す重要なヒントになりうるというのが、多くのSEO関係者の共通認識です。

SEOでは、検索順位の変動や表面的なテクニックに頼るのではなく、ユーザー行動をもとに課題を見つけ、改善につなげる視点が求められます。検索アルゴリズムやユーザー環境が変化していく中で、ユーザー行動を意識したサイト運用の重要性は今後さらに高まっていくでしょう。

SEOの重要性が高まる中で、単なるテクニックだけでは成果を出しづらくなっています。当社では、ユーザー行動と検索意図を踏まえた内部対策やコンテンツの改善を軸に、成果につながるSEO対策サービスを提供しています。検索順位だけでなく成果までを見直したい方は、ぜひご相談ください。

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