株式会社セブンデザイン 大阪市都島区のホームページ制作会社

  • 公開日: 最終更新日:

ホームページの構成とは?基本的な考え方や構成要素を解説

ホームページを作る上で、構成の設計は欠かせない要素です。どのようなページを用意し、どの順番で情報を配置するかによって、ユーザーの理解や行動が大きく変わります。

この記事では、ホームページ構成の基本的な考え方から、構成図の作成方法、構成要素の種類、業種別のテンプレート例までを解説します。初めて構成を考える方にもわかりやすく整理していますので、制作やリニューアルを検討している方は参考にしてください。

ホームページの構成の基本的な考え方

ホームページの構成には、全体のページ設計と、各ページ内の情報配置という2つの視点があります。どちらもユーザーにとって見やすく、わかりやすいサイトを作るために重要です。

ページ構成

ページ構成とは、ホームページ全体でどのようなページを用意し、それらをどのような関係性で配置するかを決める設計のことです。

たとえば、トップページを起点に、サービス紹介、料金案内、会社概要、お問い合わせといった目的ごとのページを整理し、それらを適切な階層構造でつなぐ必要があります。特に、カテゴリページの下に詳細ページをまとめて配置するなど、ユーザーが段階的に情報を理解できるようにすることが大切です。

また、検索エンジンにとっても、明確なページ構成はサイト全体の内容を把握しやすくなり、SEOの評価につながります。ユーザーと検索エンジンの双方にとってわかりやすい構成を意識することが、成果の出るホームページには欠かせません。

レイアウト構成

レイアウト構成とは、各ページの中で情報をどの順序で、どのように見せていくかを設計することです。

ユーザーがページを開いたときにまず目に入る情報、スクロールして次に目に入る内容、最終的に行動につなげるための要素配置など、視線の流れや情報の優先度を踏まえて構成していきます。

たとえば、冒頭にキャッチコピーや特徴的な画像を配置し、その下に詳しい説明やサービスの詳細、最後にお問い合わせや資料請求ボタンなどのCTAを置くことで、ユーザーの理解とアクションを自然に導けます。

さらに、スマートフォンなどモバイル端末でも快適に読めるよう、レスポンシブデザインや縦長の情報構造にも配慮したレイアウトにすることが重要です。レイアウトの工夫は、ユーザーの離脱防止やコンバージョンの向上にも大きく影響します。

ホームページの構成図の作り方

構成図は、ホームページ全体の構造を可視化するための設計図です。ページの目的や流れを整理しながら、順を追って作成しましょう。

目的からページのタイトルを定める

ホームページの構成図を作る際には、まずどのようなページが必要かを洗い出すことから始めます。その際に重要なのが、各ページが果たすべき目的をはっきりさせることです。

たとえば、サービスの内容を伝えるページなのか、料金を案内するページなのか、資料請求やお問い合わせを促すページなのかといった役割を考えながらページを設計していきます。

ページの目的が明確になれば、どのようなタイトルをつけるべきかも見えてきます。たとえば、サービス紹介と漠然としたタイトルではなく、〇〇サービスの特徴と料金といった具体的なタイトルにすることで、ユーザーにも検索エンジンにも伝わりやすくなります。

このように、ページの目的とタイトルはセットで考えることで、構成図の中でページごとの役割が整理され、全体の設計がスムーズに進みます。

検索需要を調査する

構成図を作成する際には、想定している各ページに対してユーザーが実際にどれだけ情報を求めているかを確認することが重要です。Googleキーワードプランナーやラッコキーワードなどのツールを使い、ページごとの検索需要を調査しましょう。

もし作成を予定していたページにほとんど検索されていないキーワードしか見つからなければ、ページのタイトルや切り口を再検討する必要があります。場合によっては、そのページ自体の作成を見送る判断も有効です。

ただし、検索需要が少なくても、企業として掲載すべき内容であれば、そのまま構成に含めるという判断もあります。たとえば、会社概要やお問い合わせページなどがそれにあたります。

検索需要はあくまで判断材料のひとつであり、ユーザーの利便性や企業側の伝えるべき情報とのバランスを考えながら、ページ構成を見極めていくことが大切です。

ページをカテゴライズする

作成するページをジャンルごとに分類し、情報のまとまりを意識した構成を心がけます。たとえば、サービス一覧・料金案内・導入事例・会社情報といったカテゴリに分けてページを配置することで、ユーザーが必要な情報を探しやすくなります。

カテゴライズは単なる並べ替えではなく、ユーザーの行動導線に配慮した整理です。視覚的に構成図に落とし込むことで、階層構造や情報のつながりが明確になります。

重複したページをなくす

ページ構成を見直す中で、内容が重複しているページや役割が似ているページが存在することがあります。そういった場合は、内容を統合するか、役割の違いを明確にして差別化を図る必要があります。

重複ページが多いと、ユーザーが混乱するだけでなく、SEO評価が分散してしまう恐れがあります。構成図を使って全体を俯瞰し、重複ページや似通ったコンテンツを整理することが、質の高いサイト設計につながります。

サイトマップを作成する

ページ構成が整理できたら、最後にサイトマップとして図にまとめます。サイトマップは、ページ同士の関係性や階層構造を視覚的に整理したもので、ホームページ全体の設計を把握するうえで欠かせない資料です。誰が見ても分かるように構成を図にすることで、社内での共有や制作チームとの意思疎通がスムーズになります。

また、実際のページ制作やコンテンツ設計を進める際の基準としても活用できます。見落としや抜け漏れがないかを確認する工程としても有効なので、構成図の仕上げとして丁寧に作成しましょう。

ページごとのレイアウト構成の作り方

ページごとに情報をどの順番で、どのように配置するかを考えることで、ユーザーにとってわかりやすく伝わるページを設計できます。ここでは、ページごとのレイアウト構成の作り方を紹介します。

ページタイトルから良質なコンテンツを検討する

ページごとのレイアウトを考える第一歩は、そのページにどんな内容を載せるべきかを明確にすることです。ページタイトルは、そのページの目的やテーマを表しています。タイトルに対してどんな情報を求められているのかを想像し、それに応えるコンテンツを設計していきましょう。

たとえば、〇〇サービスの料金と特徴というタイトルであれば、料金表だけでなく、サービスのメリットや活用事例なども合わせて掲載することで、ページ全体の価値が高まります。ユーザーが知りたい情報を網羅できているかを意識しながら、コンテンツ構成を検討することが大切です。

論理的な文章になるように表示順を定める

情報をただ並べるだけでは、読みにくく伝わりにくいページになってしまいます。ページ内の情報を、どういった順番で見せるかによって、ユーザーの理解度や反応が大きく変わります。

一般的には、結論を先に伝えてから理由を述べる結論先行型や、問題提起から解決策に進むストーリー型の流れが効果的です。また、関連性のある情報を近くに配置したり、視線の流れを意識した段落構成にすることで、ページ全体の論理性が高まります。

ユーザーにとって無理のない自然な流れを意識して、ページ内の情報の順番を決めましょう。

ワイヤーフレームを作成する

コンテンツの中身や表示順が固まったら、実際のワイヤーフレームを作成します。ワイヤーフレームとは、テキストや画像、ボタンなどをどこに配置するかを大まかに示した設計図のようなものです。

ワイヤーフレームを使えば、実際のページ構成を視覚的に確認しながら修正ができ、チーム内での共有もスムーズに進みます。特にPCとスマホなど、複数デバイスでの見え方を意識しながら構成を考えることが大切です。

情報の優先度に応じて、配置をしっかり考えることで、ユーザーが迷うことなく、知りたい内容にたどり着けるページに仕上がります。

ホームページにある構成要素

ホームページは、いくつかの基本的なパーツによって構成されています。それぞれの役割を理解しておくことで、効果的なページ設計につながります。

ヘッダー

ヘッダーは、ページの最上部に表示されるエリアで、サイト全体の第一印象を左右する重要なパーツです。

ロゴやサイト名、グローバルナビゲーション、問い合わせボタンなどが配置されます。ユーザーがどのページを見ていてもヘッダーが一貫していることで、サイト全体の一体感が生まれ、迷わず移動しやすくなります。

また、会社の信頼性やブランドイメージを伝える役割も担い、デザインと情報の両面で工夫が求められます。

ナビゲーション

ナビゲーションは、ユーザーがサイト内をスムーズに移動できるようにするための導線です。

主にグローバルナビゲーションと呼ばれる横並びのメニューがヘッダーに設置されることが多いですが、ハンバーガーメニューやサイドメニュー形式など、デバイスやサイト構造に応じて使い分けが必要です。

ナビゲーションの設計次第で、ユーザーが目的の情報にたどり着けるかどうかが大きく左右されるため、階層の深さや表現など細部まで配慮しましょう。

メインコンテンツ

メインコンテンツは、ページごとに異なる情報を掲載する中心的なエリアです。

商品やサービスの紹介、実績、料金プラン、FAQなど、訪問者が求めている内容がここに集約されます。特にファーストビューの設計は重要で、最初に目に入る情報の質が、離脱率やスクロール率に大きく影響します。

また、適切な見出し構成や画像の活用により、視覚的にも読みやすく、理解しやすいコンテンツを意識することが求められます。

サイドバー

サイドバーは、メインコンテンツの横に配置される補助的なエリアで、関連情報やバナー、最新記事、キャンペーン情報などを表示することが一般的です。

ユーザーにとって次にとるべき行動を提示するスペースとして活用されることが多く、ページごとに表示内容を変えることで、より高い導線設計が可能になります。ただし、情報を詰め込みすぎるとノイズになりやすいため、内容の取捨選択と視認性に注意が必要です。

CTA

CTAは、ユーザーに次のアクションを促すための要素で、お問い合わせはこちら・資料を請求するなどのボタンやリンクが該当します。

CTAの配置や文言、デザインによってコンバージョン率が大きく変わるため、ページ内での流れと連動させて設置することが大切です。特に、ユーザーが迷わず押せるように、視認性と誘導性を意識して設計しましょう。

フッター

フッターは、ページの最下部に表示される部分で、全ページ共通の情報を掲載するエリアです。

会社情報、プライバシーポリシー、サイトマップ、SNSリンクなどがよく含まれます。ユーザーがサイトを見終わったあとにとる次の行動を示す場としても有効で、信頼性を補完する要素としても活用できます。

ヘッダーと同様、サイト全体の一貫性を保つための設計が求められます。

ホームページの構成を作る時の注意点

ユーザーにとって使いやすい構成を維持するためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

階層を深くし過ぎない

ホームページにおける階層とは、ページ同士の上下関係や構造の深さを表すもので、トップページを起点として、どのページがどこに属しているかを整理する考え方です。

たとえば、トップページの下にサービス紹介、その下にサービスAの詳細というようにページを段階的に配置していくことで、情報に優先順位や意味づけを持たせることができます。

ただし、この階層が深くなりすぎると注意が必要です。ユーザーが目的の情報にたどり着くまでに何度もクリックする必要があると、操作の手間が増え、離脱の原因になってしまいます。特にスマートフォンなどのモバイル端末では、クリックやタップの煩雑さがユーザー体験に大きく影響します。

そのため、基本的にはトップページから3クリック以内で主要な情報にアクセスできるような構成を目指すのが理想です。また、パンくずリストや明確なナビゲーションを設けることで、ユーザーが自分の現在地を把握しやすくなり、迷いにくい構造になります。

シンプルで直感的な階層構造を設計することは、ユーザー満足度を高め、サイト全体の使いやすさを向上させる鍵になります。

定期的に見直しを行う

ホームページの構成は、一度作ったら終わりではありません。時間が経つにつれて、サービスの内容が変わったり、ユーザーの求める情報が変化したりします。

そのため、定期的に構成を見直すことが大切です。たとえば、あるページにアクセスが集中している場合は、そこをさらに強化したり、関連ページを追加するという対応が考えられます。

逆に、あまり見られていないページがあるなら、内容を整理して他のページと統合するなどの対応も必要です。また、新しいサービスやキャンペーンを追加するたびにページを増やしていくと、気づかないうちにサイト全体が複雑になり、ユーザーが迷いやすくなってしまいます。

ときどき構成を棚卸しして、必要なページ・不要なページを見直すことで、ホームページをすっきりと使いやすい状態に保てます。

ホームページの構成のテンプレート

業種によって、よく使われるホームページ構成には一定のパターンがあります。ここでは、コーポレートサイト・ECサイト・採用サイトの基本的な構成例を紹介します。

コーポレートサイトの基本構成

コーポレートサイトは、会社の信頼性や事業内容を伝える役割を持つため、情報の網羅性と分かりやすさが求められます。基本的には以下のような構成がよく見られます。

  • トップページ(企業イメージや導線のハブ)
  • 会社概要(理念、沿革、代表挨拶など)
  • 事業内容(サービスや商品紹介)
  • お知らせ(ニュースリリース、更新情報)
  • 採用情報(募集要項、社員紹介)
  • お問い合わせ

トップページから各主要ページへスムーズにアクセスできる導線設計がポイントです。また、更新性の高いお知らせページを設けて、サイト全体に動きを持たせる工夫も重要です。

ECサイトの基本構成

ECサイトは商品を買ってもらうことが目的のため、ユーザーが迷わず購入まで進める構成が重要です。代表的な構成例は以下の通りです。

  • トップページ(注目商品やキャンペーンの案内)
  • 商品一覧ページ(カテゴリごとの商品整理)
  • 商品詳細ページ(スペック、画像、レビュー、価格など)
  • カート・購入ページ(数量選択、支払い方法)
  • マイページ(注文履歴、会員情報)
  • よくある質問・サポート

特に商品詳細ページには、画像や説明文のクオリティが重要になります。また、カートから購入完了までのステップを短く保ち、離脱を防ぐ工夫も欠かせません。

採用サイトの基本構成

採用サイトは、企業の魅力を伝え、求職者にここで働きたいと思ってもらうための構成が求められます。主に次のようなページで構成されます。

  • トップページ(企業の雰囲気やメッセージ)
  • 仕事内容(職種ごとの業務紹介)
  • 社員インタビュー(実際の声で親近感を伝える)
  • 働く環境(福利厚生、オフィス紹介)
  • 募集要項(エントリー方法、待遇など)
  • よくある質問

視覚的に魅力が伝わるデザインや、実際の社員の声を掲載することが、応募意欲を高めるポイントになります。求職者が不安を感じないよう、情報の網羅性と親しみやすさが求められます。

まとめ:ホームページの構成はコンバージョンに影響する

ホームページの構成は、見た目のデザインだけでなく、ユーザーの行動やサイトの成果に直結する重要な要素です。どのページを設けるか、どうつなげるか、どんな順番で情報を見せるかといった構成の工夫ひとつで、ユーザーの理解度や満足度、最終的なコンバージョン率が大きく変わってきます。

また、構成は一度決めて終わりではなく、ユーザーニーズや事業内容の変化に応じて、柔軟に見直していくことも必要です。基本の考え方や構成要素をしっかり押さえておくことで、自社にとって効果的なホームページを長期的に育てていくことができます。

成果を出すホームページを作るために、まずは構成を丁寧に設計するところから始めましょう。

関連サービス

大阪のホームページ制作会社
適切なサイト構成を提案する大阪のホームページ制作会社
サイトリニューアル
現在の構成を見直し問題点を改善するサイトリニューアル
記事一覧に戻る