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電話番号をホームページに載せるか迷ったときの判断基準

ホームページに電話番号を載せるかどうかで迷うケースは少なくありません。業種や運用体制によっては、電話を受け付けない方が効率的なこともありますし、逆に信頼性や利便性の面で必要になることもあります。

このページでは、電話番号を載せるか載せないかの判断に役立つ視点や、載せる場合の見せ方、HTMLでの基本的な書き方について解説します。

ホームページに電話番号を載せるかどうかの判断方法

電話番号をホームページに載せるかどうかを決めるには、いくつかの視点から現状を整理しておくことが大切です。ここでは、判断の基準となるポイントを紹介します。

電話対応にかかる業務負担を確認する

電話での問い合わせを受けるには、専任のスタッフを配置したり、営業時間中に対応体制を整えたりと、一定のリソースが必要です。

特にECサイトでは、問い合わせが集中しやすく、注文内容や発送状況に関する対応が日常的に発生します。そのため、電話を載せたことで業務が圧迫されてしまうケースも少なくありません。さらに、電話でのやり取りは記録に残しにくく、情報共有や対応履歴の管理が煩雑になりがちです。

こうした背景を踏まえると、社内の体制に応じて電話番号を載せるかどうかを判断することが現実的です。無理に電話対応を行って品質が落ちるよりも、フォームやチャットなど他の手段でカバーできるなら、その選択肢を取る方がユーザーにとってもプラスになる場合があります。

ユーザーが電話を必要としているかを見極める

電話番号を載せるべきかどうかは、ユーザーの特性やニーズによっても変わります。

たとえば、比較的高年齢層をターゲットにしたサービスや、信頼性を重視されやすい業種では、電話があることで安心感を与えやすくなります。一方で、若年層やネット慣れしたユーザーを対象としたサービスであれば、チャットや問い合わせフォームなどの非対面ツールで十分に対応できることもあります。

また、ユーザーがそもそも電話を使う状況が少ない場合、電話番号を載せていても活用されない可能性があります。アクセス解析や問い合わせ履歴などを参考に、実際に電話での対応がどれくらい必要とされているのかを把握することで、無理のない判断につなげることができます。

ホームページに電話番号を載せるおすすめの場所

ホームページに電話番号を載せると決めた場合、どこに表示するかによってユーザーの行動にも影響があります。ここでは、見つけやすさと使いやすさの観点から、代表的な掲載場所を紹介します。

ヘッダー

ヘッダーは、ユーザーがページを開いた瞬間に目に入る場所であり、特に電話による問い合わせを重視したいサイトでは有効な表示位置です。

電話番号を目立たせることで、すぐに連絡したいと考えるユーザーの行動をスムーズに促すことができます。スマートフォンで閲覧する場合は、タップできるリンクにしておくと利便性が高まり、ユーザー満足度の向上にもつながります。

ただし、電話対応を前面に押し出したくない場合や、問い合わせの方法を絞りたい場合には、別の場所に配置した方がバランスがとれるでしょう。

フッター

フッターに電話番号を載せるのは、ページを最後まで見たユーザーへの補助的な案内として効果的です。

すぐに電話したいわけではないものの、問い合わせの選択肢として電話番号を確認したいというユーザーにとって、自然に目に入る場所でもあります。また、会社情報や所在地、営業時間などと一緒に電話番号を掲載すれば、信頼性の面でもプラスに働きます。

全ページ共通で表示されることが多いため、どのページからでも連絡先にアクセスできるのも利点です。

問い合わせページ

問い合わせページに電話番号を載せるのは、フォームやチャットなど他の連絡手段と並列して案内したい場合に適しています。

ユーザーにとっても、どの手段で問い合わせるかを選びやすくなるため、複数の導線を提示したいサイトに向いています。ただし、問い合わせページまで遷移しないと電話番号が見えない設計の場合、緊急性の高い問い合わせやすぐに連絡したいユーザーにはやや不親切になる可能性もあります。

電話番号を強調したい場合は、問い合わせページだけに頼らず、他の場所にも載せることを検討しましょう。

ホームページに電話番号を載せる時のHTMLの書き方

スマートフォンユーザーの利便性を考えると、電話番号にはタップしてそのまま発信できるリンクを設定するのが一般的です。ここでは、その基本的なHTMLの書き方と、PCやタブレットでの挙動を制御する方法について解説します。

tel:リンクの書き方

電話番号リンクを設定する際には、HTMLの<a>タグを使い、href属性にtel:スキームを記述します。たとえば、以下のようなコードです。

<a href="tel:0123456789">0120-123-456</a>

このように記述することで、スマートフォンでページを閲覧したユーザーは、電話番号をタップするだけで発信画面に移動できます。数字はハイフンなしでも動作しますが、表示上の視認性を考慮してハイフン付きのテキストを使うことが一般的です。

tel:リンクはスマートフォンではタップするだけで通話が始められる便利な仕組みです。ただし、PCやタブレットでもリンクとして表示されるため、通話ができない環境でリンクが誤ってクリックされる可能性があります。

そのため、スマートフォン以外の端末ではリンクを非表示にするなど、ユーザー環境に応じた表示の工夫を行うことが望ましいです。

PCとタブレットのリンクを無効化する書き方

tel:リンクをスマートフォンでのみ有効にし、PCやタブレットでは非表示にしたい場合は、CSSのメディアクエリを使って制御する方法があります。以下はその一例です。

HTMLの記述
<a href="tel:0123456789" class="tel-link">0120-123-456</a>

CSSの記述
/* 初期状態では非表示 */
.tel-link {
display: none;
}
/* スマートフォン向けに表示 */
@media screen and (max-width: 768px) {
.tel-link {
display: inline;
}
}

この方法では、画面幅768px以下をスマートフォンとして想定し、それより広いPCやタブレットではリンクが表示されないようにしています。

スマホ用ナビゲーションなどと同様に、表示を切り替えることで、誤操作や無意味なリンク表示を防ぐことができます。環境によってはあえて非表示にせず、PCでも電話番号を表示して別の連絡手段として活用するケースもありますので、サイトの目的やターゲットユーザーに応じて調整してください。

最近は電話番号を載せないホームページが増えている

近年、電話番号をあえて目立たせない、もしくはまったく載せていないホームページが増えてきています。その背景には、ユーザーの行動様式の変化や、企業側の対応コストへの配慮など、さまざまな理由があります。

たとえば、Amazonのような大規模なECサイトでは、電話番号自体は一応掲載されていますが、トップページや商品ページなどからはすぐに見つけることができません。多くのユーザーは、問い合わせの際にまずチャットやFAQを利用するよう設計されており、電話は最後の手段という位置付けになっています。

このように、電話番号を前面に出さなくてもユーザー対応が成り立つように、チャットボットや問い合わせフォーム、FAQの充実が重視される傾向が強まっています。

特に若い世代のユーザーは、そもそも電話を好まない傾向があり、自己解決できる情報があれば電話番号を探すことすらしないというケースもあります。企業側から見ても、電話対応には人的コストがかかり、記録が残りにくいなどのデメリットがあります。

そのため、あえて電話をメインの問い合わせ手段とせず、ユーザーの満足度を下げないようにしながら、他の手段に誘導するという考え方が一般的になってきています。

とはいえ、電話番号を完全に非掲載にする場合でも、ユーザーの利便性を損なわない工夫が不可欠です。問い合わせ導線がわかりづらいと、かえって不信感を持たれる恐れもあるため、FAQやチャットボットを用意するだけでなく、目的別に案内を整えるなどの配慮が求められます。

ホームページの電話番号に関するFAQ

ホームページに電話番号を載せるかどうかを検討する中で、よくある疑問をまとめました。信頼性や業種ごとの対応について、不安に感じるポイントを事前に整理しておきましょう。

電話番号を載せないと信頼性は下がる?

電話番号が載っていないことで、不安を感じるユーザーが一定数いるのは事実です。特に初めてアクセスするユーザーにとって、連絡手段が限られていると、万が一のときにどうすればいいのかといった疑念につながりやすくなります。

とはいえ、すべてのホームページで電話番号が必須というわけではありません。たとえば、問い合わせフォームが使いやすく、返信も早い、FAQがしっかり用意されているといった対応が整っていれば、電話番号がなくても信頼を損なうとは限らないでしょう。

大切なのは、ユーザーにとって、安心できる連絡手段が明示されていることです。

どういう業種では電話番号が必須になる?

電話番号の掲載が重要視されやすいのは、ユーザーが即時の対応や相談を求める場面が多い業種です。

たとえば、不動産業や士業、医療・介護関連などでは、電話での問い合わせが想定されやすく、番号の有無が信頼性に直結する傾向があります。また、比較的年齢層が高めのユーザーを対象とするホームページでは、電話による連絡を好む方が多いため、電話番号の記載があった方が問い合わせのハードルを下げられます。

一方で、オンライン完結型のサービスやECサイトなど、チャットやフォームでの対応が一般的な業種では、必ずしも電話番号が求められるとは限りません。

ターゲット層やサービス内容に応じて、柔軟に判断することが大切です。

まとめ:電話番号の掲載は分かりやすさがカギ

電話番号をホームページに載せるかどうかは、業種やターゲットユーザー、対応体制によって最適な判断が変わってきます。必ずしもすべてのサイトに電話番号が必要というわけではありませんが、載せる場合はユーザーが迷わず見つけられる位置に設置することが重要です。

一方で、電話を載せない場合でも、問い合わせフォームやチャット、FAQなどの導線をわかりやすく整えることで、ユーザーの不安を解消し、信頼感を損なわずに対応することが可能です。

いずれの場合も、ユーザーの目線に立って、すぐに連絡手段が理解できる構成になっているかを意識することが、ホームページ全体の印象を大きく左右します。

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