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Webマスターからよく受ける相談で気にしなくて良いこと
当社では、ホームページ制作後のサポートに力を入れているため、運営中にさまざまな相談や質問を受けることがあります。この中には、現状を理解することが重要である一方で、必要以上に気にしなくても良い項目も多く含まれています。
当ページでは、当社のこれまでの経験から、Webマスターが気にしなくても良い相談を紹介します。これらを理解することで、スムーズなホームページ運営を実現することが可能です。
目次
気にしなくて良いWebマスターからの相談
Webマスターって何?とお思いの方は、Webマスターとは?のページからご覧ください。
Webマスターから相談をいただくことが多いけれども、気にしなくて良い相談内容を紹介します。
適切な運営を行っているのに検索順位が下降気味
多くのWebマスターから、「良質なホームページ運営を行っているのに、Googleサーチコンソールで検索順位が下降気味だがどうすれば良いか?」という相談をいただきます。
基本的に検索順位は日々変動するもので、短期間ではなく、中長期的な視点での判断が大切です。急激な順位の低下やブラックハットSEOを行っている場合は改善が必要ですが、少しずつの順位低下や良質なホームページ運営を続けている場合は、心配する必要はありません。
検索エンジンはサイト全体の関連性を重視しており、多くのページの作成やリライトを行うことで、サイト全体の再評価が行われることがあります。再評価期間中は一時的に検索順位が落ちることが一般的です。
そのため、少なくとも3ヶ月程度は様子を見ながら、良質な運営を継続することで、元以上の順位に改善する可能性があります。
Googleからの訪問者数が伸び悩んでいる
「良質な新規ページ作成を継続しているにもかかわらず、Googleからの訪問者数が伸び悩んでいる」という相談も多く寄せられます。
例えば、当社がSEOサポートを行っている寺院のホームページの事例をご紹介します。このホームページでは、新規ページ作成を始める前は1日のGoogleからの訪問者数が10人前後でした。しかし、良質な新規ページ作成を継続することで、300人まではスムーズに増加しました。
その後、どれだけ新規ページを作成しても訪問者数が300~500人を行き来する状況が続きました。しかし、良質なページ作成を続けた結果、約半年後にGoogleからの訪問者数が大幅に増加し、現在では1日1,000人前後となっています。
このように、新規ページ作成にはすぐに効果が出る場合と、時間を要する場合の2つのパターンがあります。
したがって、WebマスターはGoogleからの訪問者数に過度にこだわるのではなく、良質な新規ページ作成を継続することに注力することが大切です。即効性はないこともありますが、継続することで確実に効果が得られるでしょう。
新しいページがGoogleにインデックスされない
インデックスって何?と思いの方は、インデックスとは?のページをご覧ください。
「新しいページがGoogleにインデックスされないけど、どうすれば良いか?」という相談もよくあります。ややこしいのは、Googleが過去に「すべてのページをインデックスするわけではない」と発言している点です。
Googleは低品質なページのインデックスを避けているため、Webマスターは「品質が低いためにインデックスされていないのでは?」と不安に思うことがあります。しかし、良質なページを意識している場合、インデックスに時間がかかっているだけであることがほとんどです。
もちろん、XMLサイトマップの送信や内部リンクの充実などの対策は必要ですが、過度に心配する必要はありません。不安な場合は、ホームページ制作会社やSEO会社にインデックス対策が適切かを確認しましょう。
ただし、Googleサーチコンソールでは、「クロール済み - インデックス未登録」や「検出 - インデックス未登録」のステータスを確認することが重要です。これらに問題があれば、適切な改善を行う必要があります。
ユーザー目線でSNSを運用しているのに訪問者数が伸びない
最近では、SEOに続く集客対策としてSNS運用を行う企業が増えていますが、「ユーザー目線でSNSを運用しているにもかかわらず、ホームページの訪問者数が伸びない」という相談も多く寄せられます。
SNSの初期設定や投稿自体が適切に行われているWebマスターも多いですが、「適切ならばすぐに成果が出るはず」と期待するケースが少なくありません。
SNS運用で成果を出すには、良質な投稿に加えて、見込み顧客のフォロワー数を増やすことが重要です。ただし、フォロワー数の増加には時間がかかるのが一般的で、即効性のある対策を求めることはあまりお勧めできません。
良質な投稿が続いており、フォロワー数が順調に増加している場合は、時間の経過とともにホームページの訪問者数も次第に増えていく可能性が高いので、過度に心配する必要はありません。一方で、フォロワー数が増えていない場合は、さらに質の高い投稿やフォロワー獲得のための施策を強化することが求められます。
Googleアナリティクスの数値が少し低下した
Googleアナリティクスを定期的にチェックしているWebマスターから、「滞在時間が低下した」や「直帰率が高くなった」という相談がよく寄せられます。
基本的に、滞在時間や直帰率はサイト全体の品質に影響される指標です。もし良質なホームページ運営を続けているのであれば、短期的な変動を過度に気にする必要はありません。むしろ、この変動幅を把握することで、自社サイトにおける滞在時間や直帰率の範囲を理解することができます。
もちろん、極端な数値低下が見られる場合には原因を調査し、適切な改善が必要です。しかし、多くの場合、これらの変動は許容範囲内であり、過剰に心配する必要はありません。
気にしなくて良いWebマスターからの相談のまとめ
Webマスターとしてホームページを運営する際に、さまざまな数値や変動に直面し、不安に感じることも多いかもしれません。
しかし、SEOや訪問者数、インデックス状況など、短期的な変動は自然なものであり、良質なホームページ運営を継続している場合は、過剰に気にする必要はありません。短期間の変動ではなく、中長期的な視点を持つことが大切です。
しっかりとしたコンテンツの充実やユーザー目線を重視した運営を続けることで、結果的に検索順位や訪問者数の向上につながる可能性が高まります。適切な対応をしつつも、必要以上に焦ることなく、長期的な成果を見据えた運営を心掛けることが、最も効果的な方法です。