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AIライティングとは?メリットやデメリット、ツールの紹介
今や、AIライティングツールを利用していない方は、あまり見かけなくなりました。
AIライティングツールは、提案書やメールなど、さまざまなシーンで利用されていますが、当ページで解説するのは、ホームページの文章作成で利用する場合に限ります。
当ページでは、AIライティングツールとは何かや、メリット、デメリット、当社が利用した経験があるツールの紹介、ホームページに利用する際の注意点、SEO効果を解説します。
目次
AIライティングとは
AIライティングとは、人口知能(AI)を利用して文章作成を行う技術のことを言い、AIライティングツールとはAIに文章を作成してもらうツールのことを言います。
AIが大量のテキストを学習することで、自然な言語パターンを理解して、ユーザーが疑問や課題を投げかければ、まるで人間が書いたような適切な回答を自動生成してくれます。
ホームページにおいてAIライティングが利用されることが多いのは、主にブログ記事の作成になり、人間がブログ記事を作成すると、企画と構成の組み立て、情報収集、執筆、校正の5つのフェーズがあるので、多くの時間がかかりますが、AIライティングツールであれば、すべての工程を短時間で行ってくれます。
また、AIライティングツールが生成した文章の品質は、現在で言えば、あくまで人間のサポートを行うものになっており、AIライティングツールが生成した文章を人間が確認して修正が必要になります。
AIライティングツールを使うメリット
ホームページでAIライティングツールを使うメリットを解説します。
効率的に文章作成が行える
人間が文章作成を行うと1ページ作成するのに数時間が必要ですが、AIライティングツールを使うことで、これまでの経験で見ると20分程度で1ページが完成します。
企画と構成の組み立て、情報収集、執筆、校正のそれぞれのフェーズで、AIライティングツールに確認が必要ですが、それぞれのフェーズで回答時間が数秒になっているので、短時間での文章作成を行うことができます。
自社が苦手な分野でも文章を作成できる
業界ごとにテーマはありますが、その中でも苦手分野があると思います。
例えば、当社で言えば、ホームページ制作というテーマについてブログを更新していますが、ホームページ制作の中にもSEOは得意なのでスムーズに文章作成が行えますが、デザインは少し苦手になるので意識をしていないと、デザインに関する情報がないブログになってしまいます。
得意や不得意があっても良いかも知れませんが、デザインについての記載がないホームページ制作会社へ問い合わせをしたいと感じるユーザーはあまりいません。
そういった場合にAIライティングツールを利用することで、自社の業界についての情報を網羅させることが可能になるので、多くのユーザーから選ばれるホームページへと成長します。
ただし、AIライティングツールが生成した文章と自社のサービスがイコールでなくてはならないので、必ず読み直しを行って、問題がある場合は、別の案をAIライティングツールに生成してもらうようにしましょう。
SEO効果を出しやすい
当社の経験では、お客さまがホームページ運営に使える時間は、1日当たり1時間前後が一般的です。
SEOは、品質だけではなくボリュームも重要になるので、ボリュームがないホームページでは絶対にSEO効果を発揮することができず、1時間でできる限り多くのページを作成しなくてはなりません。
そこでAIライティングツールを利用することで、毎日多くのページを公開することが可能になるので、より早く確実に高いSEO効果を発揮できるようになります。
AIライティングツールを使うデメリット
ホームページでAIライティングツールを使うことには多くのメリットがありますが、デメリットもあり、デメリットを理解してから使うようにしましょう。
自社の魅力や経験が含まれない
AIライティングツールが生成した文章には会社の魅力や経験が含まれてきません。
すなわち、表現が悪いですが、どこにでもある文章が生成されてしまい、AIライティングツールでは、仮にSEO効果を発揮できたとしても、コンバージョン率は低くなってしまいます。
AIライティングツールでは、魅力や経験が含まれた文章を生成する方法はないと思われ、実際に当社が自社の魅力は経験を伝えたうえで文章作成を行ってもらいましたが、日本語が変になったり、魅力や経験は含まれていますが、まったく強調されておらず、読み飛ばされる可能性が高い文章が生成されました。
そのため、現段階ではAIライティングツールが自社の魅力や経験を含んだ文章を作成することは難しく、高いコンバージョン率の獲得はできないかもしれません。
ただし、当社ではなく、AIライティングツールを使いこなしているSEO会社などであれば、優れた文章を生成させることができるかもしれません。
文章が不自然なことがある
AIライティングツールは、AIと言っても機械的な文章作成を行っているので、自然な文章を作成できないケースが見られます。
人間であれば自然な文章を心掛けて作成するところを、AIライティングツールは機械的に判断をして、回りくどい表現を利用することがあります。
回りくどい表現は、冗長的と言えるので、ユーザーが理解しづらい文章であると言え、SEOとしてもコンバージョンとしても最適な文章ではありません。
事実と異なる場合がある
AIライティングツールは、学習したタイミングの膨大なデータから文章作成を行っています。
例えば、ChatGPTが最後に学習したのは、2023年9月でそれ以前の情報から文章を生成しています。
すなわち、学習したタイミング以降の情報を持っていなかったり、さらには考え方が変わってしまうと、間違えた回答をされてしまいます。
そのため、AIライティングツールが生成した文章は、必ずしも正しいわけではなく、ファクトチェックを行うことが必須になっているのです。
重複コンテンツになる可能性がある
AIライティングツールが生成した文章は、他のホームページと重複コンテンツになる可能性があります。
もちろん、まったくAIライティングツールを利用していない業界であれば重複コンテンツになることはありませんが、AIライティングツールの利用が活発な業界であれば注意をしましょう。
AIライティングツールは使っているソフトの違いはありますが、質問する内容の日本語が少し違うくらいでは、同じような文章を生成してきます。
そのため、競合他社のホームページがAIライティングツールを利用している場合は、競合が利用していなさそうなAIライティングツールを利用するか、質問内容を具体的なものにするかのどちらかを選択しましょう。
使い方を間違えるとSEOスパムになる
AIライティングツールは、使い方を間違えるとSEOスパムになります。
GoogleはAIライティングツールはスパムではないとホームページに記載があり、AIであろうが人間であろうがユーザーのためになるコンテンツであれば評価してくれます。
しかし、ユーザーのためにならない低品質なコンテンツを量産してしまうと、SEOスパムになってしまうので、ここは注意が必要です。
AIライティングツールは文章を短時間で作成してくれるので、利用しているうちに、確認作業をさぼってしまうようになるケースもあるので、必ず人の手を介したうえで、文章を公開するようにしましょう。
AIライティングツールの紹介
AIライティングツールには有料や無料など、さまざまなツールがリリースされています。
世に出回っているAIライティングツールは、利用目的に応じて、カスタマイズされているのですが、その大半がChatGPTを搭載しています。
つまり、ChatGPTを利用すれば良いと判断して多くのお客さまに推奨しています。
ただ、他にも、Googleが提供しているGeminiの利用も推奨しており、GoogleSEOを行うのであれば、Googleツールに確認するのがもっとも正解に近い回答を提示してくれると考えているからです。
さらに、人によってはChatGPTよりも優れていると言われることがあるCopilotを利用するケースもあります。
上記3つのAIライティングツールであれば、どれを利用しても高品質な文章を生成してくれるので、あとは自分が扱いやすいものを利用したら良いでしょう。
ChatGPT | OpenAIが提供するAIライティングツール。 無料版でも高性能だが月20ドルの有料版はさらに高性能なツール。 |
Gemini | Googleが提供するAIライティングツール。 無料でも利用ができる月額2,900円の有料版もある。 |
Copilot | Microsoftが提供するAIライティングツール。 無料版の他に月20ドルの有料版もある。 |
また、当サイトにはChatGPTを利用したホームページ制作・運営についての記事があるので、興味がある方は、ChatGPTとは?のページもご覧ください。
AIライティングツールを利用する際の注意点
AIライティングツールを利用するときの注意点を解説します。
プロンプトの作成に時間をかける
AIライティングツールを利用する際に、質問文になるプロンプトの作成に時間をかけることで、生成される文章の品質が大きく変わってきます。
では、どのようなプロンプトを作成すれば良いかですが、何を行って欲しいかで異なり、当ページでは、新規で文章を生成して欲しい場合のプロンプトを紹介します。
前提条件を定める
「当社は大阪のホームページ制作会社で、あなたはSEOに強いWebライターです」
この記述は大切で、どんな会社の文章を作成するのか、どんな文章を望んでいるのかを明確に定めます。
見出しを出してもらう
「当社サイト内にAIライティングツールに関する記事を書きたいのですが、候補の見出しを出してください」
「気に入った見出しがなかったので別の案を出してください」
候補の見出しを出してくださいと依頼をすると、見出しが出てきますが、1回ではなく、複数回行い、Webマスターが候補の見出しの中から、自分が理想通りの見出しのピックアップと順番の並び替えを行いましょう。
本文を作成する
「AIライティングツールについての記事で、(見出し)という見出しを作成するのですが、見出し内の文章を作成してください」
上記記述を行うことで、見出しに対する文章を作成してくれます。
ここで大切になるのが、一般的には上記のプロンプトだった場合に、500文字前後の文章が生成されると思いますが、もっと文字数を増やしたい場合は、「1,000文字で記述してください」といったプロンプトを追加しても無視されるだけです。
そのため、細分化した質問を投げかけて、Webマスターがその回答をつなぎ合わせる必要があります。
画像の設置やリンクの設置を行う
AIライティングツールは、文章を生成してくれるだけです。
文章だけでも良いのであれば、そのまま利用しても良いですが、より高いSEO効果を実現するためには、Webマスター自身で内部リンクや画像の設置が必要になります。
AIライティングツールが生成した文章をリライトしてから公開
AIライティングツールが生成した文章は、Webマスターが必ず読み直しを行って、必要に応じてリライトをしてから公開しましょう。
AIライティングツールは、年々高性能にはなっていますが、まだまだ完璧なものではないと思われるので、ファクトチェックや表現の使い方、内容などをWebマスターが確認して、修正してから公開しなければ、SEOとしてマイナス評価を受けたり、場合によってはホームページのコンバージョン率を下げる可能性もあります。
AIライティングツールのSEO効果
当社がSEOサポートを行っているお客さまで、AIライティングツールを利用して高い成果を実現したホームページがあります。
当社に相談をいただいた段階での状態は、ホームページを公開して1年が経過しており、その間に2日に1ページを作成していましたが、Googleサーチコンソールのデータを見ると、1日に10人未満のアクセスでした。
当社の提案としては、各ページで上位表示キーワードが定まっていないので、1つのテーマについて記事を書いて欲しいと依頼をしたところ、もう文章作成はしたくないと言われ、そこでAIライティングツールを紹介しています。
その後、AIライティングツールを利用して、月に100ページほどを作成していただいたのですが、半年後に一気に検索順位を高めており、現在では、【重要なキーワード 地域名】で地域名は日本全国の都道府県名、主要な市名と区名、駅名で5位以内にランクインしています。
こちらのホームページが特に意識したポイントは2点あります。
まず1点目が、東京都と大阪府などの都道府県名のページを作成するのであれば、同じプロンプトを利用しているのですが、市名を作成する場合は、市名用のプロンプト、区名は区名用のプロンプトを作成しています。
都道府県名と市名で検索するユーザーの悩み具合や問い合わせに繋がる可能性から、それぞれでプロンプトを変更して、適切な文章生成を行いました。
2点目が、カニバリゼーションを意識したページタイトルの作成です。
お客さまにお願いしたのが、AIライティングツールで大量に良質なページを作成することになっているので、ページ数が多くなるに連れてカニバリゼーションが発生する可能性がありました。
そのため、AIライティングツールが明らかに異なる文章を作成してくれるように、東京都と大阪府でも異なるページタイトルを定めてからAIライティングツールを利用しています。
その結果、当社にSEOサポートを依頼いただいて1年が経過した段階で、Googleからのアクセスは多く、月間の訪問者数としては17,000人を超えるSEO効果へと成長しました。
AIライティングのまとめ
AIライティングツールについて解説しました。
ホームページの文章作成で、AIライティングツールを利用しない企業は年々減少傾向が見られており、AIライティングツールの需要は高くなっています。
当社も昔はAIライティングツールの利用には否定的だったのですが、昨年ごろからお客さまがAIライティングツールを利用したいと言われることが多くなったので、意識をしてChatGPTとGemini、Copilotを利用するようにしています。
文章作成が苦手な方は、当ページをご覧の機会にAIライティングツールを利用してはいかがでしょうか。