• 公開日：2024.08.02 最終更新日：2024.08.02

AISCEASの法則とは？特徴やホームページでの活用法、関連用語を紹介

Webマスターは消費者の購買行動を理解することが大切です。

従来の消費者の購買行動においてはAIDMAと呼ばれるモデルが一般的でしたが、昨今ではAISCEASでなければ効果を発揮することができなくなっています。

当ページでは、AISCEASの法則とは何かや、特徴、活用する方法、関連した用語を紹介します。

AISCEASの法則とは

AISCEASの法則とは、2005年に有限会社アンヴィコミュニケーションズの望野和美氏が提唱した消費者の購買行動モデルのことを言います。

従来の消費者の購買行動モデルはAIDMAの法則と言われていましたが、AIDMAの法則はインターネット時代に最適化されていない消費者の購買行動モデルになり、そこでインターネット時代に対応するためにAISASやAISCEASの法則が生まれています。

AISASの紹介は以下で行いますが、ここではインターネット時代に最適化されていないのがAIDMAの法則、AISASの法則をより細分化したのがAISCEASの法則と理解しておけば問題ありません。

AISCEASの法則の特徴

AISCEASの法則は以下の7つのステップの頭文字を取った略語のことを言います。

• Attention（注意）：商品・サービスに気が付く
• Interest（興味）：商品・サービスに興味を持つ
• Search（検索）：商品・サービスについて検索する
• Comparison（比較）：競合の商品・サービスと比較する
• Examination（検討）：商品・サービスを購入すべきか検討する
• Action（購買）：商品・サービスを購入する
• Share（情報共有）：商品・サービスを評価し共有する

特に、AISCEASの法則で重要になるステップは、Compparision（比較）とExamination（検討）、Share（情報共有）になります。

昨今では、多くの会社が複数のホームページを制作している時代になっているので、1つの事柄について調べているユーザーは、必ず御社のホームページだけではなく、ライバルサイトと比較検討を行っています。

また、SNSが流行っていることが影響して、優れたコンテンツはShare（情報共有）される時代です。

そのため、WebマスターはCompparision（比較）とExamination（検討）、Share（情報共有）の3点を意識したホームページ制作や運営を行うことが重要と理解しなくてはなりません。

AISCEASの法則をホームページで活用する方法

ホームページでAISCEASの法則を活用する方法を解説します。

見込み顧客の興味を引く

AISCEASの法則では、Attention（注意）とInterest（興味）に該当する箇所です。

見込み顧客に対して、御社やホームページに興味を持ってもらうようにしましょう。

例えば、TVCMでホームページを紹介するや、営業活動で自社の宣伝を行う、Q&Aサイトで自社サイトのコンテンツを紹介する、広告に出稿するなど、どういった内容でも問題ありません。

見込み顧客の興味を引くために、自社やホームページを露出することに注力しましょう。

SEOやSNS運用を行う

AISCEASの法則では、Search（検索）に該当する箇所です。

興味を持った見込み顧客は検索エンジンやSNSで検索を行うので、検索を行った見込み顧客に、自社のホームページへアクセスしてもらうために、SEOやSNS運用を行いましょう。

昨今のSEOやSNS運用で成果を出すためには、サイト内や自社アカウントのSNSで良質なコンテンツを作成することが大切になり、品質を意識したホームページ制作・運営とSNS運用に取り組めば、検索したユーザーをホームページへと誘導することが可能です。

ライバルサイトよりも優れたホームページ

AISCEASの法則では、Comparison（比較）とExamination（検討）に該当する箇所です。

昨今では、多くの会社がホームページを制作しているので、仮に検索を行った見込み顧客をホームページに集客することができたとしても、必ずライバルサイトとの比較・検討が行われます。

すなわち、ライバルサイトよりも魅力的なホームページでなければ、ユーザーが購買する会社やホームページの候補から外れてしまいます。

そのため、闇雲に新規ページを作成したり、SNSを運用するのではなく、ライバル会社を意識した新規ページ作成やコンテンツの品質が高まるリライトに取り組みましょう。

購買しやすい仕組みを構築

AISCEASの法則では、Action（購買）に該当する箇所です。

比較・検討のうえ、御社のホームページで購買しようと定めたユーザーは、問い合わせフォームやショッピングカートからコンバージョンを行ってくれますが、その際にコンバージョンがしやすい仕組みの構築が大切です。

というのも、比較・検討で御社のホームページの方が優れていると感じたユーザーであったとしても、購買がしづらいホームページだと、途中でコンバージョンを辞めてしまい、ライバルサイトでコンバージョンを行う可能性があります。

そのための対策としては、メールフォームをユーザー目線に改善するためにEFO対策の実施や、コンバージョンページへと誘導ができる内部リンクの設計が必要になります。

せっかく購買直前までいった見込み顧客がホームページから離脱してしまうことは、もったいない状態と言えるので、購買しやすい仕組みの構築を意識するようにしましょう。

SNS運用を実施

AISCEASの法則では、Share（情報共有）に該当する箇所です。

昨今では、SNSの普及により、購買したユーザーはSNSを利用して、御社の情報をより多くの方に共有してくれるケースが多くなります。

そのため、WebマスターはSNSでの拡散を意識するようにしなくてはなりません。

SNSでは、良質なSNS運用を行い、ファンを獲得することも重要ですが、なかなかSNS運用の時間が取れない会社であれば、例えばサンクスページにソーシャルボタンを設置するだけでも高い効果を生み出せます。

また、SNSではなく、Googleビジネスプロフィールなどの口コミを利用するユーザーも多いので、自社のGoogleビジネスプロフィールは定期的に確認をして、口コミが書かれている場合は、適切な返信を行うようにしましょう。

これらの対策を適切に行っていくことで、新たな見込み顧客へのアプローチができたり、またその方がリピーターとなってくれる可能性があるので、売上向上を実現しやすくなります。

AISCEASの法則と関連した用語

AISCEASの法則と関連した用語を解説します。

AIDMAの法則

AIDMAの法則とは、まだインターネットが主流ではなかった時代の消費者の購買行動になります。

• Attention（注意）：商品・サービスに気が付く
• Interest（興味）：商品・サービスに興味を持つ
• Desire（欲求）：商品・サービスが欲しいと思う
• Memory（記憶）：商品・サービスを記憶する
• Action（購買）：商品・サービスを購入する

上記の頭文字を取って、AIDMAの法則と言います。

現在でもAIDMAの法則が役立つ業種や会社もありますが、ホームページを利用している会社においては、役に立たない消費者の購買行動と言えるでしょう。

AISASの法則

AISASの法則とは、AISCEASの法則の前に出てきた消費者の購買行動になるのですが、AISCEASの法則を簡略化した考え方です。

• Attention（注意）：商品・サービスに気が付く
• Interest（興味）：商品・サービスに興味を持つ
• Search（検索）：商品・サービスについて検索する
• Action（購買）：商品・サービスを購入する
• Share（情報共有）：商品・サービスを評価し共有する

上記の頭文字を取って、AISASの法則と言います。

AISCEASの法則との違いは、Comparison（比較）とExamination（検討）が存在していないことになり、確かにユーザーの中には、比較・検討を行わない方もいますが、それでは十分なコンバージョンを獲得することができないでしょう。

そのため、初めて消費者の購買行動について学ばれている方であれば、AISASの法則でも良いですが、AISASの法則に慣れてきたらAISCEASの法則を活用することがおすすめです。

AISCEASの法則のまとめ

AISCEASの法則について解説しました。

昨今のホームページから成果を出すためには、Webマスターはもちろん、ホームページ制作会社もAISCEASの法則を理解しておくことが大切です。

AISCEASの法則って何？とお思いの方の参考になれば幸いです。