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canonicalタグとは?URLの正規化を行わないとSEO評価が落ちる
canonicalタグは、訪問者ではなく、検索エンジン向けに設定します。
canonicalタグを設定することで、URLが正規化されるため、検索エンジンが適切にホームページを認識できるようになり、SEO効果を高めることができます。
当ページでは、canonicalタグとは何かや、SEOに取り組むすべての企業が行いたいURLの正規化法、利用するケース、記述法、注意点を解説します。
目次
canonicalタグとは
canonical(カノニカル)タグとは、URLを正規化できるHTMLタグのことを言います。
canonicalタグを設定することは、訪問者のための対策にはならず、検索エンジン対策として利用され、適切に活用することで、SEO効果の最大化を狙うことが可能です。
canonicalタグを利用すれば、重複した複数のコンテンツがある場合に、検索エンジンの評価を1ページに集約することができます。
検索エンジンは、同じ内容のページが複数あった場合は、重複コンテンツと認識するので、SEOペナルティを付与してきます。
そのため、例えば、/a/と/b/という重複したページがあった場合に、/b/のcanonicalタグを/a/に向けることによって、検索エンジンは/a/だけを表示させます。
canonicalタグを使っても、ホームページを閲覧しているユーザーからは、内部リンクを使って/b/へと移動することができるので、検索結果ページにだけ影響を及ぼすことができます。
検索エンジンは、1つのクエリに対して、どちらのページを上位表示させれば良いか分からなかった場合、両方のSEO評価を落としているので、canonicalタグを使い、1つのページと認識してもらえば、高い効果を発揮することができます。
ただ、重複コンテンツを量産するようなホームページは、データベース型サイト以外であれば滅多にないので、自己参照canonicalを利用することが一般的です。
SEOに取り組むすべての企業が行うcanonicalタグを使ったURLの正規化
SEOを行うすべての企業が行うべきURLの正規化として自己参照canonicalがあります。
自己参照canonicalとは、該当ページのURLをそのまま利用することを言います。
インターネットの仕組み上、1ページを作成したつもりでも、8ページが量産されるのですが、これらのページを自己参照canonicalを使うことによってURLが正規化され、1ページと認識してもらうことができるようになり、適切なSEO効果を得ることができます。
この対策を行っていないと、10ページのホームページでも80ページとして認識されてしまい、さらには70ページが重複コンテンツになるので、SEOペナルティが付与される可能性が高いです。
ちなみにGoogleペナルティについて詳しくはこちらをご覧ください。
canonicalタグを利用するケース
重複コンテンツの回避と被リンクの譲渡ができるcanonicalタグをどんな場面で利用するかを解説します。
URLの打ち間違いやパラメーターを正規化する場合
URLの打ち間違いやパラメーター付きURLを正規化する場合に、自己参照canonicalを利用します。
例えば、外部のホームページからのリンクが、https://sample.comというように最後の/が記述されなかった場合に、検索エンジンは/のありなしで別ページと認識します。
また、外部のホームページが?=0001などのパラーメーター付URLでリンクを行っている場合、これらのURLも別ページと認識されてしまいます。
そうなると、大量に重複コンテンツが発生してしまい、サイト全体のSEO効果が落ちる可能性があります。
一般的に、ホームページ制作会社は、自己参照canonicalを設定してくれていると思いますが、もし設定されていなければ、すぐにホームページ制作会社に設定してもらいましょう。
PCとスマホサイトで異なるURLを正規化する場合
PCとスマホサイトを別のURLで制作している場合は、canonicalタグで正規化を行い、検索エンジンに1つのホームページと認識してもらうようにしましょう。
内容が異なる場合は、canonicalタグは不要ですが、同じ原稿を利用している場合は、検索エンジンから重複コンテンツとみなされ、SEOでマイナス評価を受けてしまいます。
スマホサイトは該当のPCサイトのページに向け、PCサイトは自己参照canonicalを設定することが一般的です。
A/Bテストでほとんど同じ内容のページを正規化する場合
A/Bテストを行っている場合に、一部のコンテンツ以外は同じコンテンツの複数ページが存在しているケースはよくあると思います。
これらもすべて重複コンテンツとみなされ、サイト全体のSEO効果を落とす可能性があります。
A/Bテストを行っているページの中で、もっとも重要なページに向けてcanonicalタグを設定し、URLを正規化することで、適切なSEO評価を行ってもらうことができます。
ネットショップなどで重複したページを正規化する場合
ネットショップやメーカーサイトなどで、色違いやサイズ違いのページが複数ある場合は、メインとなるページに向けてcanonicalタグを設定して、URLを正規化しましょう。
色やサイズの表記が違うだけのページは、重複コンテンツとみなされる可能性が高く、SEOでマイナス評価を受けるので、canonicalタグの設定が必須になります。
canonicalタグの記述法
canonicalタグを導入する際の記述法を解説します。
また、Google検索セントラルにもcanonicalタグの利用法が掲載されているので、興味があればそちらもご覧ください。
HTMLの場合
HTMLの場合は、<head>・・・</head>内に以下のタグを記述しましょう。
<link rel="canonical" href="(http://example.com/)">
HTMLで制作されたホームページの場合は、全ページに記述する必要があるので、大変な労力が必要です。
WordPressの場合
WordPressでは、All in One SEOなどの検索エンジン対策系プラグインを実装することで、好きなページに対してURLの正規化が行えるようになります。
All in One SEOをインストールすると、WordPressの管理画面の投稿ページの下部に、AIOSEO設定という項目が出てくるので、高度な設定にある正準URLにcanonicalタグを向けたいページのURLを記載すれば完了です。
canonicalタグを利用するときの注意点
canonicalタグを利用するときの注意点を解説します。
関連性が重要
canonicalタグを向けるべきページは闇雲に定めてはいけません。
canonicalタグはURLの正規化のことを言うので、異なる内容に対して実施することは明らかに訪問者を騙し、SEOのための対策となっています。
必ず関連性のあるページに設定しなければ、検索エンジンからスパムと認識されてしまい、サイト全体のSEO効果を落とされる可能性があります。
間違えたページに設定しない
canonicalタグを設定する際には、正しいURLのページに設定しましょう。
404 NOT FOUNDのページに対してURLを正規化してしまうと、ページ自体を削除したことと変わらないので、削除ページが多いとサイト全体のSEO効果を落とされる可能性があります。
必要になるケースはほとんどない
基本的にはcanonicalタグを触ることはほとんどありません。
自己参照canonicalを設定していれば、当社の経験上では、メーカーサイトとネットショップで色やサイズ違いの商品が多数あった場合に設定したくらいです。
そのため、canonicalタグは基本的には触る必要がなく、自己参照さえ設定していれば、大半のホームページで問題がないと認識することが大切です。
下手に、SEO効果を高めるために、canonicalタグを触ってしまうと、逆に検索順位を落としてしまう可能性が高いです。
canonicalタグのまとめ
canonicalタグについて解説しました。
canonicalタグが必要になるケースは滅多になく、よほどの理由がない限りは、自己参照を行いましょう。
canonicalタグって何?とお思いの方の参考になれば幸いです。