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CTAとは?思わずクリックしたくなるCTAボタンの作り方
CTAは、訪問者に具体的なアクションを促すための重要な要素で、クリックやコンバージョンを生み出すうえで欠かせません。
思わずクリックしたくなるCTAボタンを設置することで、ユーザーの行動を引き出し、ホームページの成果を高めることが可能です。しかし、ただ目立つボタンを配置すれば良いわけではなく、位置や色、サイズ、テキストなど、細部にこだわった設計が求められます。
本記事では、ホームページのコンバージョン数を増やしたいとお悩みの方に向けて、成果を効率的に実現するために重要なCTAの設計や改善方法を解説します。
目次
CTAとは
CTAは、訪問者に「次にどうすればよいか」を明確に示し、自然な流れでアクションを導くために設置されるリンクボタンやテキスト、画像のことで、コンバージョンを高める重要な要素です。Call To Actionの頭文字を取った略語であり、日本語では「行動喚起」という意味になります。
CTAが効果的に配置されることで、訪問者が次のステップに迷わず進むことができ、ホームページの成果を最大化することが可能です。
CTAにはさまざまな種類があり、問い合わせボタンや資料ダウンロード、セミナー申し込みなど、ページの目的に応じて工夫された設計が求められます。
当サイトでも、ページ下部に問い合わせ用のCTAボタンを設置しており、電話番号や問い合わせページへのリンクボタンを用意しています。
これは、訪問者がページのコンテンツを読み進め、興味を持った上で行動を起こすようにするための工夫です。実際に、当サイトのCTAボタンは、複数ページを閲覧した後に問い合わせにつながっているので、期待通りの効果を上げています。
CTAボタンの設置は単なる装飾ではなく、訪問者の行動を意図的に導くものであり、コンバージョン率に大きな影響を与えるため、ホームページには欠かせない要素です。
コンバージョン数を高めるCTAボタンの作り方
コンバージョンを向上させるためには、魅力的で効果的なCTAボタンの作成が欠かせません。CTAボタンの設置を検討中の方に向けて、コンバージョン率を高めるための重要なポイントを、「位置」「カラー」「サイズ」「テキスト」に分けて解説します。
これらの要素を最適化すれば、訪問者の行動が促しやすくなり、サイトの成果を高めることが可能です。
位置
CTAの位置は、コンバージョン率に大きな影響を与える重要な要素です。訪問者の目に自然に留まり、分かりやすい場所に配置することで、次の行動を促しやすくなります。
ページの上部やコンテンツ内の目立つ部分にCTAボタンを設置すると、訪問者が情報を読み始めた段階から行動を意識させる効果が期待できます。
また、フッターにCTAボタンを設置することで、訪問者がページをスクロールしてもいつでも行動が取れる状態を保てます。
サイドナビに配置する場合は、視線の流れに沿ってボタンが自然に目に入るため、他のコンテンツと同時に行動を促しやすくなります。
コンテンツの流れに沿って、訪問者の関心が高まるタイミングでCTAが視界に入るよう設計すると、より高いクリック率が期待できます。
カラー
CTAのカラーは、ボタンがページ内で視覚的に目立つように工夫することが重要です。
ボタンの色は、ページの背景や周囲のカラーとコントラストを付けることで、訪問者の目を引く効果が高まります。たとえば、ページの背景が白の場合は、濃い青や赤などの色が効果的で、逆に背景が暗めであれば、黄色や白のボタンが視覚的に目立ちます。
さらに、ブランドカラーを基調としながらも、CTAの色だけはわずかに目立つ配色にすると、違和感なくクリックを促すことが可能です。また、ボタンに使用する色がサイト全体のテーマに合っていることも重要で、視覚的な調和を保ちつつ注目を集めるデザインを目指しましょう。
サイズ
CTAのサイズは、コンバージョンに直結する要素です。
適切なサイズに設定することで、訪問者が直感的にクリックしやすくなり、ユーザー体験が向上します。小さすぎると見逃されやすく、大きすぎると押しにくく感じるため、デバイスに応じてサイズを調整しましょう。
デスクトップの場合は、他のコンテンツとのバランスを考慮し、自然に目に留まるサイズを選びましょう。モバイルの場合は、指で簡単にタップできるサイズ(一般的に44×44ピクセル以上)が推奨されます。
また、ボタンのサイズがサイト内で統一されていると、ユーザーが迷わずに行動を取れるため、サイト全体のデザインに一貫性を持たせることもポイントです。
テキスト
CTAのテキストは、訪問者に具体的なアクションを促す言葉を使うことで、次のステップを直感的に理解させることが重要です。シンプルでありながら、行動のメリットを強調する表現を心がけましょう。「今すぐ試す」「無料でダウンロード」「資料を請求する」など、行動を明確に示す言葉が効果的です。
また、テキストが具体的な内容を示すことで、訪問者がクリック後に何が得られるかを予測できるようになります。たとえば、「詳細を見る」よりも「製品の特徴を確認」のように具体的にすると、期待感が高まります。
さらに、緊急性を伝える「限定」「今だけ」などのキーワードを使用することで、行動を促す効果も高まります。ただし、誇張しすぎず、信頼感を持たせる表現に留めることが大切です。
CTAボタン作成の注意点
CTAを作成する際には、訪問者にとってクリックしやすく、明確な意図を伝える設計が求められます。単にボタンを目立たせるだけでなく、ユーザー体験を意識し、効果的にコンバージョンへ導くためのポイントを押さえておくことが重要です。
ここでは、CTAボタンを作成する際に注意すべきポイントについて、「CTAボタンの選択肢を減らす」「効果測定を行う」の2つの視点から解説します。
CTAボタンの選択肢を減らす
CTAボタンが多すぎると、訪問者はどのボタンをクリックするべきか迷ってしまい、結果的にどれもクリックされないというリスクが生じます。ボタンの数を絞り込み、1ページ内に1つか2つの明確なCTAを配置して、訪問者が迷うことなく行動できる環境を整えましょう。
特に、主要な行動に集中したボタン設計によって、訪問者が迷わずに行動できるため、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
また、ページ内のCTAが問い合わせカテゴリーであれば、問い合わせページへのリンクと電話番号などの同じカテゴリーを促すものに統一されているかを確認し、異なるCTAが複数ある場合は、行動を分散させないよう注意することが大切です。
効果測定を行う
CTAボタンの効果を最大化するには、設置後にそのパフォーマンスを定期的に測定し、改善を繰り返すことが欠かせません。
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使い、ボタンのクリック率を確認することで、効果の高い配置やデザインがわかります。また、A/Bテストを実施してボタンのテキストや色、位置を比較することで、最適なバリエーションを見つけることも重要です。
データに基づいた改善を行うことで、CTAボタンの効果が一層向上します。
CTAの分析法
CTAの効果を最大化するには、定期的に分析を行い、必要に応じた改善が欠かせません。CTAの分析方法には主に「アクセス解析を使う方法」と「A/Bテストの実施」の2つがあります。それぞれの方法を解説します。
アクセス解析を使う
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用して、CTAボタンのクリック率や訪問者の動きを分析する方法です。
CTAボタンのクリック数やコンバージョン率を把握することで、CTAがどの程度成果に結びついているかを確認できます。たとえば、クリック数が多いにもかかわらずコンバージョンにつながらない場合、CTAの配置や文言を見直す必要があるかもしれません。
また、アクセス解析で、CTAが機能しているページや位置を特定し、効果的な要素を他のページに流用するなどを行えば、ホームページのコンバージョン率は最大化します。
A/Bテストの実施
A/Bテストは、異なるバージョンのCTAを比較して、どちらがより効果的かを検証する方法です。
ボタンの色、テキスト、サイズ、配置場所などをそれぞれ少しずつ変更し、どのバージョンが高いクリック率を得られるかをデータで確認します。たとえば、CTAのテキストを「今すぐ登録」と「無料体験を試す」に変更してテストすることで、どちらがより多くのユーザーに行動を促せるかを測定できます。
A/Bテストを継続的に行うことで、CTAボタンの最適なデザインや表現が見つかり、コンバージョン率の向上につながります。
CTAの改善例
これまでの経験から、CTAボタンの改善によってホームページのコンバージョン率を高めた事例をご紹介します。
ページの上部にCTAボタンを設置
この事例は、双子用抱っこ紐を製造・販売するネットショップでの改善です。
もともとページ上部にはCTAボタンがありませんでしたが、商品の販売をさらに促進するため、ヘッダー右側に「ご購入・お問い合わせ」というCTAボタンを新たに設置しました。このボタンをクリックすると、商品紹介のコンテンツへとスムーズにスライドする仕組みになっています。
この改善により、コンバージョン率が0.2%向上しました。
CTAボタンをページの上部に配置したことで、訪問者がページの下部までスクロールする手間を省くことができ、スムーズに購入や問い合わせを行えるようになったため、離脱率が減少しています。
また、CTAボタンがファーストビューに表示されることで、訪問者がページを開いた瞬間に「購入できる場所がある」とすぐに理解できるようになり、購買意欲の高い訪問者に対して早期にアクションを促す効果を生み出しました。
このように、訪問者がすぐに目的の行動を取れるようにすることで、購入へのハードルが下がり、結果としてコンバージョン率が向上したのです。
CTAボタンを具体的な内容に変更
次に、ANAやJALの株主優待券を格安で販売するネットショップでの改善事例をご紹介します。
このショップでは、会員登録者数を増やすため、CTAボタンをより具体的な内容に変更しました。もともとトップページ上部には「会員登録」のCTAボタンが1つだけ設置されていましたが、見込み顧客に対してより強くアピールするため、メイン画像内に「会員登録で100ポイントプレゼント中!」と記載したCTAを追加しました。
このショップでは期間限定で会員登録によるポイントプレゼントを実施していたため、そのメリットを明示することで、会員登録のメリットをわかりやすく伝えるように改善しました。
この変更により、会員登録者数が倍増し、さらにネットショップの売上も1.3倍に向上しました。具体的なメリットを示したことで、訪問者が登録する動機を持ちやすくなり、結果としてコンバージョンの向上につながったと考えられます。
CTAのまとめ
CTAは、訪問者に具体的な行動を促し、ホームページの成果を向上させるために欠かせない重要な要素です。
CTAボタンの位置やカラー、サイズ、テキストの工夫により、ユーザーの関心を引き、スムーズに次のアクションへと導くことが可能です。また、アクセス解析やA/Bテストを活用して、CTAを継続的に改善することで、より高いコンバージョン率を目指せます。
本記事では、CTAボタンの設計ポイントや成功事例を紹介しましたが、最も重要なのは、ユーザー目線に立ち、訪問者が迷わず行動できるようなデザインやメッセージを意識することです。
適切に設計されたCTAは、ホームページの目標達成の強力な武器となり、ウェブサイト全体のパフォーマンス向上につながります。