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重複コンテンツとは?SEOに影響がある理由や対策法を解説
重複コンテンツとは、サイト内外問わずに、同じ文章のコンテンツのことを言います。
重複コンテンツがあると、Googleからマイナス評価を受ける恐れがあるので、SEOを行っているホームページでは、重複コンテンツの作成は行ってはなりません。
当ページでは、重複コンテンツとは何かや、SEOでマイナス影響を受ける理由、確認する方法、対策法、注意点を解説します。
重複コンテンツとは
重複コンテンツとは、自社あるいは他社サイトと同じコンテンツのことを言います。
Googleが定義する重複コンテンツは、Google検索セントラルブログに、重複コンテンツとは、同じコンテンツが複数のURL(同一のドメインにある/なしを問わず)に存在することを指しています。と記載されています。
つまり、サイト内外問わずに、まったく同じ文章が利用されているコンテンツが重複コンテンツと言えます。
重複コンテンツがSEOにマイナス影響を与える理由
重複コンテンツがSEOにマイナス影響を与える理由を紹介します。
ユーザーの混乱を招く
ホームページに重複コンテンツが存在していると、ユーザーがどちらのページにアクセスすれば良いかが分からなくなるので、ユーザーエクスペリエンスが低下します。
SEOでは、ユーザーエクスペリエンスが高いホームページほど検索順位が高くなる傾向があるので、重複コンテンツが多いホームページは、サイト全体でSEO効果を落とされている可能性があります。
SEO評価の分散
検索エンジンは、例えば、AとBのページに「重複コンテンツとは」というコンテンツがあると、AとBのそれぞれのページの「重複コンテンツとは」の評価を半々にしてくる傾向があります。
そうなってしまうと、本来は1ページだけにしか「重複コンテンツとは」というコンテンツがなければ、【重複コンテンツとは】で検索したときに1位表示ができていたのに、評価が分散されてしまうので、5位や10位表示されてしまいます。
クローラーの巡回に無駄が発生する
Googleは、各ページのSEO評価を行うために、クローラーと呼ばれる自動巡回プログラムを利用して、Googleのデータベースにホームページのコンテンツを格納しています。
クローラーは、1度の訪問でサイト全体のページを収集してくれているわけではなくページ単位で収集していて、さらには1度の訪問ではソースコードの2、3行しか収集をしてくれません。
このクローラーの訪問頻度には上限があるので、重複コンテンツが多いほど、クローラーが同じコンテンツを何度も収集しなくてはならず、重要なコンテンツを収集できなくなるので、サイト全体のSEOでマイナス影響を受ける恐れがあります。
重複コンテンツを確認する方法
重複コンテンツを発見する3つの方法を紹介します。
Googleサーチコンソールのステータスから
Googleサーチコンソールにログインして、左メニューにあるインデックス作成>ページを開くと「重複しています。Googleにより、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」というステータスが表示されます。
ここにリストアップされたURLは、重複コンテンツと判断をされているので、適切な対応を行うことで、重複コンテンツを回避することができます。
ただし、これまでさまざまなホームページの「重複しています。Googleにより、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」を確認してきた経験で言うと、過剰に多い場合は対策が必要ですが、10未満であれば気にする必要がないケースがほとんどです。
ウェブマスターが目視しても重複コンテンツになっていないのに、重複コンテンツとして表示されているケースでは、時間が経過すれば、0になる可能性が高いので、目視でチェックをして、問題がないと判断をすれば、無視していても良いでしょう。
GoogleサーチコンソールのURL検査から
GoogleサーチコンソールのURL検査を利用することで重複コンテンツを発見できます。
Googleサーチコンソールの左メニューにあるURL検索をクリックして、ページ上部のURL入力欄に、重複コンテンツになっている可能性があると判断したページのURLを貼り付けて検索を行います。
そうすると上記のような画面が表示されて、重複コンテンツになっている場合は、ページのインデックス登録の右に「ページはインデックスに登録されていません: 重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」と表示されます。
Googleサーチコンソールのステータスは反映に時間がかかるので、気になるページがある場合は、URL検査から重複チェックを行うことがおすすめです。
ウェブマスターが目視で確認する
当社がお客さまに重複コンテンツの相談を受けた場合に、強くおすすめする方法がウェブマスターが目視で確認する方法です。
Googleサーチコンソールを利用すれば、Googleが判断できている重複コンテンツを発見することが可能ですが、Googleサーチコンソールはすべてのデータを表示してくれているわけではなく、Googleサーチコンソールでは重複コンテンツになっていないコンテンツも、実は重複コンテンツになっており、SEOにマイナス影響を与えている可能性もあるのです。
そのため、Googleサーチコンソールが示す重複コンテンツの改善は優先すべきですが、それだけで期待通りのSEO効果を得られると考えるのではなく、日々ウェブマスターが目視で重複コンテンツを探しましょう。
重複コンテンツの対策法
重複コンテンツが分かったあとの対策法を紹介します。
重複コンテンツをリライトや削除する
おすすめの対策法として、AとBのページで重複コンテンツがあった場合は、どちらかのページの重複コンテンツをリライトあるいは削除を行いましょう。
ただし、削除をする場合には、削除をしてもページの内容が薄くならないことが前提になってくるので、場合によっては、全文リライトが必要なケースもあります。
301リダイレクトでURLを統一する
重複コンテンツが多いページの場合は、リライトをするよりも、そのページを削除して、301リダイレクトで統合するようにしましょう。
過剰に301リダイレクトが多いホームページは、SEOでマイナス影響を受ける可能性が高いので、301リダイレクトで統合しすぎないように注意が必要です。
canonicalタグを使用する
Googleが推奨している重複コンテンツの回避法は、canonicalタグの利用です。
canonicalタグの利用は、重複コンテンツだけれども、重要な内容になっているのでコンテンツのリライトや削除ができず、ページの削除もできない場合におおすすめの対策です。
canonicalの利用法は、Google検索セントラルのrel="canonical" などを利用して正規ページを指定する方法のページからご確認ください。
重複コンテンツの注意点
重複コンテンツは、SEOにマイナス影響があるので、改善すべきコンテンツですが、改善する前に理解しておきたい注意点を紹介します。
重複コンテンツはコピー&ペーストのことを言う
重複コンテンツは、似た内容について書かれているのではなく、完全なコピー&ペーストのことを言います。
期待通りにSEO効果が出ない方は、重複コンテンツを疑うケースが多いですが、SEOを行っているホームページでは、各ページをオリジナルの文章で作成しているので、他のページからコピー&ペーストを行っておらず、重複コンテンツには該当しません。
そのため、オリジナルで文章を書いているホームページで期待通りのSEO効果が出ない場合に、疑うべきはキーワードカニバリゼーションになっています。
キーワードカニバリゼーションは、1つの検索ワードで2ページ以上が表示されている状態のことを言い、この場合は、ページごとに完全に違うテーマでの文章作成が必要になります。
自社サイト内の重複コンテンツでペナルティを受ける心配はない
重複コンテンツを作成しても、Googleからペナルティを受ける心配はなく、Google検索セントラルにサイト上で重複コンテンツが発生することは通常のことであり、Google のスパムに関するポリシーの違反にはなりませんと記載があります。
ただし、重複コンテンツがあると、ユーザーエクスペリエンスが低下してしまい、本来の検索順位よりも低い検索順位で表示されるので、改善は必要になっています。
ページの内容として必要な重複コンテンツなら気にしなくて良い
Google自体もホームページには重複コンテンツが存在していると記載しており、さらには高いSEO効果を得ているホームページを見ても、重複コンテンツが多いホームページをよく目にします。
これらのホームページの重複コンテンツは、ページタイトルに対して、必要なコンテンツを重複させており、決して文字数を稼ぐために、重複コンテンツを作成しているわけではありません。
関係がない内容を重複させてしまうと、Googleが正しくページの評価を行えなくなるので、狙ったキーワードでのSEO効果を発揮できませんが、文字数を稼ぐだけの重複コンテンツでなければ、重複コンテンツがSEOで悪い影響を与えることはありません。
他のホームページとの重複コンテンツはブラックハットSEO
他のホームページから文章をコピー&ペーストして重複コンテンツを作成することはブラックハットSEOに該当してしまい、大きく検索順位を落とす結果になります。
他のホームページとの重複コンテンツは、SEO以前に著作権違反になっているので、他のホームページのウェブマスターが気が付いた段階で、Googleの著作権侵害ページから通報されてしまい、認められてしまうと、御社のホームページが検索結果から消えてしまいます。
また、検索結果だけの話ではなく、サーバー会社に通報されてしまうと、ホームページ自体が閉鎖されてしまったり、また悪質な場合は裁判になる恐れもあるので、絶対に他のホームページとの重複コンテンツは避けるようにしましょう。
重複コンテンツのまとめ
重複コンテンツについて解説しました。
多くの方は重複コンテンツを勘違いされているように感じますが、ホームページに少しくらい重複コンテンツがあったくらいでは、SEO的には100点ではありませんが、大したマイナス影響を受ける心配はありません。
そのため、SEOに取り組んでいるホームページは、過剰に重複コンテンツを意識するのであれば、その時間を使って、ホームページの良質化に取り組んだ方が、高いSEO効果を発揮することが可能です。
当社では、重複コンテンツの調査や改善サービスも提供しているので、どうしても重複コンテンツが気になる場合は、お気軽に問い合わせください。