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ホームページのフッターとは?役割やSEO効果を高める作成法、注意点
ホームページのフッターは、意識をしなければ、注力して確認する機会はないと思います。
しかし、フッターを最適化することには、SEO効果やホームページのコンバージョン率を高める効果があり、成果を高めたいWebマスターは意識をして確認と改善を行う必要があります。
当ページでは、ホームページのフッターとは何かや、役割、選び方、SEO効果を高める作成法、入れるコンテンツ、参考サイト、作成の注意点を解説します。
目次
ホームページのフッターとは
ホームページのフッターとは、ページの下部に表示されるロゴや内部リンク、会社情報、SNSアカウントへのリンクが設置されたコンテンツのことを言います。
ホームページの訪問者は、上から順番に読み進めているので、フッターに適切なコンテンツを配置することで、文章を読み終えたユーザーに期待通りのアクションを行ってもらうことができ、コンバージョン率の向上や、さらにはGoogleが認めるフッターだとSEO効果を得ることも可能です。
フッターは、基本的にはページごとにデザインやコンテンツを変えるケースはなく、サイト全体で共通になっていることが一般的になり、フッターは1ファイルを編集すれば、すべてのページが改善されるように制作されています。
ホームページのフッターの役割
ホームページのフッターの役割を解説します。
ナビゲーションとしての役割
こちらは、制作実績の航空株優★買取りターミナルのホームページにあるフッターです。
サイト全体の内部リンクを掲載することで、ページを下部まで読んだユーザーが、サイト内の別ページに興味・関心があれば移動を促すことを目的としたフッターになります。
ナビゲーションとしての役割を持つフッターは、効果の高さから、多くのホームページで採用されています。
導線としての役割
こちらは、制作実績のカナダ留学を支援する会社のホームページにあるフッターです。
内部リンクがあるという点では、ナビゲーションの役割と同じと思われるかも知れませんが、導線としてのフッターでは、グローバルナビゲーションにある内部リンク以外が設置されています。
グローバルナビゲーションは、サイト全体で重要なリンクを設置することが一般的で、重要度は低いけれどもユーザーに見て欲しいページへの内部リンクを設置します。
ページの右下に、上部に戻るボタンがあるので、グローバルナビゲーションにある内部リンクに興味がある方は、ページの上部に戻るボタンで移動をしてもらうことを狙っています。
カナダ留学を支援する会社が、導線としてのフッターを採用した理由には、もう一つあり、それはフッターのコンテンツ量を減らすことを目的としています。
カナダ留学をサポートする会社は、基本的には読み物系コンテンツが多いので、長文を読んだユーザーが大量の内部リンクがあるフッターを見ると、それだけで嫌気がさしてしまうことがあります。
さらに、内部リンク数が少ないので、内部リンクの上にある会社名やお問い合わせ、SNSボタンも目立つようになり、多くのユーザーをコンバージョンへと誘導することに成功しています。
役割ごとのフッターの選び方
当社の考えとしてご覧ください。
当社では、役割ごとのフッターを選ぶ基準として、コンテンツ量をベースにしています。
例えば、当サイトだと、もともとは、ナビゲーションの役割として、すべてのページへの内部リンクを設置したフッターを採用していたのですが、Googleサーチコンソールの内部リンクを確認すると、現在は大きく改善しているのですが、トップページへの内部リンク数が10位になっていました。
しかし、当サイトでは、トップページの検索順位を高めることが大切になっているので、導線が役割のフッターに変更した結果、現在はトップページの内部リンク数が3位にまで向上しています。
制作実績のホームページで見ても、トップページのSEO効果が高い会社であるほど、トップページの内部リンク数は1位または2位になっているので、SEO効果が出るとは言い切れませんが、ディレクトリ数が少ないホームページであれば、ナビゲーションではなく、導線が役割のフッターをおすすめします。
ディレクトリ数が多いホームページだと、ナビゲーションが役割のフッターであったとしても、トップページの内部リンク数が上位になるので問題ありません。
SEO効果を発揮するホームページのフッター作成法
SEO効果を発揮するフッターの作成法を解説します。
以下の対策の効果は飛躍的ではありませんが高くなり、フッターの最適化だけを行った結果、1日の訪問者数を増やすことに成功しています。
トップページへのリンクは必須
フッターにはトップページへのリンクを掲載しましょう。
下層ページを見ているユーザーがページ下部まで文章を読んだときに、一定数の見込み顧客はトップページのリンクがあると、トップページへと訪問してくれます。
さらに、Googleは、サイト内で重要なページには内部リンクが集まると考えているので、トップページの内部リンク数を増やすことは、トップページSEOにも効果的です。
グローバルナビゲーションと同じリンク先は辞める
同じページに対して内部リンクを行うことは、SEOで見るとあまり良い状態ではありません。
Googleの解説では、1ページに同じページへのリンクを掲載すると、どちらのリンクからもページランクは流れるそうですが、奇妙なことであると解説をしています。
また、海外SEO情報ブログにはGoogleは最初のリンクだけを評価するとも記載があります。
さらに、ソースは見当たりませんでしたが、あるSEOコンサルタントのXでの投稿を紹介します。
現在のGoogleの仕様として、1ページに同じページへのリンクがあると、1つであればリンク先ページが1ポイントを獲得できていたけれども、2つあることで、重要性が高いリンクは0.6、重要性が低いページは0.1というように、少しだけ低めにページランクが譲渡される仕様になっている。
つまり、Googleの発言を加味すると、1ページに複数同じページへのリンクは奇妙なので回避した方がSEO効果が高く、グローバルナビゲーションにはないリンクだけに限定することが大切です。
アンカーテキストを分散させる
フッターのアンカーテキストは、グローバルナビゲーションやパンくずリストとは、異なるアンカーテキストを用意しましょう。
アンカーテキストが同じだと、Googleはテンプレートとして処理してしまうので、グローバルナビゲーションとフッター、パンくずリストにリンクがあったしても、1つと認識してしまう恐れがあります。
ホームページのフッターに入れるコンテンツ
ホームページのフッターに入れるコンテンツを解説します。
会社名と電話番号
ホームページのフッターには会社名と電話番号を含めましょう。
社名ではなくロゴでも問題はありませんが、ページを下部まで読んだユーザーが、どの会社のホームページになるのか、連絡先はどこになるのかを自然に閲覧できる環境を用意することで、ホームページのブランディングやコンバージョン率の向上に繋がる可能性があります。
ただし、低品質なコンテンツだとマイナスイメージを植え付けてしまうので、良質なコンテンツを公開していることが大切です。
コンバージョンページへのリンク
CTAボタンがない場合は、ホームページのフッターにコンバージョンへの内部リンクを掲載しましょう。
フッターのCTAボタンとは、当サイトだと以下です。
ページを下部まで読んだユーザーに、自然なコンバージョンへのリンクボタンを表示させることで、コンバージョン数の向上を狙えます。
ただし、その際に注意点があり、ホームページのフッターの考え方として、なにも考えずにCTAボタンと内部リンクの両方を設置しても、同じ先ページへのリンクが2つあるだけになるので、目的に応じて使い分ける必要があります。
別ページへの内部リンク
ホームページのフッターリンクには、別ページへの内部リンクを掲載しましょう。
ページを最後まで読んだユーザーを別ページへと誘導する内部リンクを設置することで、1人が見た平均ページビュー数が高まり、ホームページのコンバージョン率を高めることができます。
SNSボタン
SNSを運用している会社であれば、SNSへのリンクを掲載しましょう。
こちらは、制作実績の渋谷の鍼灸師のホームページです。
ホームページのフッターにあるSNSボタンは、意外と多くのユーザーがクリックする傾向があります。
それは、どのホームページもフッターにSNSボタンを設置しているので、自然とユーザーは、SNSを運用している会社であれば、フッターにSNSボタンがあると認識しているからです。
別サイトへのリンク
複数のホームページを運営している会社であれば、フッターに別サイトへのリンクを掲載しましょう。
こちらは、制作実績の伸銅品を扱う専門商社のホームページになり、ユーザーがコーポレートサイトと当サイト間を行き来する必要はありませんでしたが、どの会社が運営しているかを打ち出し、信頼性を損なわないために、コーポレートサイトへのリンクを掲載しています。
当サイトを見たユーザーがライバルサイトを見るのではなく、コーポレートサイトを閲覧して情報収集を行ってもらえれば、より多くの問い合わせ数を獲得できると考えて、リンクを設置しています。
フッターデザインの参考サイト
参考サイトとして、フッターデザインが優れている大手サイトを紹介します。
吉野家 | 全ページへのリンク・SNSボタン・言語切り替えボタン |
松屋フーズ | 会社ロゴ・会社情報ページへの内部リンク・別サイトへのリンク |
日清食品オンラインストア | 購入に関するページへの内部リンク・別サイトへのリンク・メルマガ登録 |
トヨタ自動車 | 関連サイト・関連サービスなどへのリンク・メルマガ登録 |
任天堂 | 主要なページへの内部リンク・別サイトへのリンク |
フッターデザイン作成の注意点
フッターデザイン作成の注意点を紹介します。
すべてのデバイスでデザインを確認する
ホームページのフッターは、Webマスターでも、注力して確認することは滅多にないかも知れません。
しかし、ページを下部まで読んだユーザーは、御社に良い印象を持っているので、そこでフッターのレイアウト崩れが発生していては、せっかく良い印象を持ってくれた訪問者にマイナス影響を与える可能性があります。
そのため、パソコンはもちろん、タブレット、スマートフォンになる、あらゆる媒体のWebブラウザでレイアウト崩れが発生していないかをチェックしましょう。
また、タブレットやスマートフォンの場合は、画面サイズが小さなデバイスで確認してレイアウト崩れが起こっていなければ、大きなデバイスで見たときにもレイアウト崩れが起こっている可能性は低いです。
SEO効果を狙うならシンプルを意識する
フッターはSEO効果がないと言われていますが、当社の経験上はあります。
SEO効果を狙うのであれば、グローバルナビゲーションとは異なりリンク先で、アンカーテキストはグローバルナビゲーションとパンくずリストと異なるものを作成しましょう。
必ず効果が出ると保証はできませんが、制作実績のホームページでは、グローバルナビゲーションとパンくずリスト、フッターのリンクを調整するだけで、以下の効果を実現しました。
こちらのホームページは、当社がSEOサポートを行う霊視を行う寺院のホームページです。
見やすさを重視
ホームページのフッターは、ユーザーの見やすさを意識しましょう。
ユーザーが見づらいフッターデザインを採用すると、クリックしてくれる訪問者は存在しませんし、さらには昨今のSEOではユーザーフレンドリーが重視されているのでSEO効果を高めることもできません。
そのため、フッターを見たユーザーがコンバージョンしたくなることはありませんが、ユーザーが見やすく扱いやすいフッターとすることでホームページのコンバージョンの取りこぼしを回避やSEO効果を高められます。
ホームページのフッターのまとめ
ホームページのフッターを解説しました。
ホームページのフッターは、意識をしなければ、あまり注力して確認しないコンテンツの1つになりますが、適切に利用することで、SEOやホームページのコンバージョンに良い影響を与えます。
ホームページのフッターって何?とお思いの方の参考になれば幸いです。