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オウンドメディアとは?ホームページとの違いやメリット、成功事例

オウンドメディアは、自社の情報発信やブランド価値の向上に活用できる重要なマーケティング手法です。ホームページ制作を検討中の担当者にとって、オウンドメディアの運用がどのような効果をもたらすのか、またホームページとの違いを知ることは重要なポイントになります。

この記事では、オウンドメディアの基本的な概要から、種類や運用のメリット・デメリット、さらに成功事例までを取り上げています。自社のホームページを通じて、認知拡大や信頼獲得を目指したいと考える方に向けて、オウンドメディア活用の具体的な方法を解説します。

オウンドメディアを導入する際の課題や、成功のためのヒントを知りたい方はぜひご覧ください。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、自社が運営し、独自の情報を発信するためのメディアのことです。具体的には、企業が所有するホームページやブログ、メールマガジンなどが該当します。他のプラットフォームに依存しないため、自社の方針や戦略に基づいて自由に運用できる点が特徴です。

オウンドメディアの役割は、主にブランド価値の向上やユーザーとの直接的な接点を作ることにあります。特に、ホームページを活用した情報発信は、ユーザーとの信頼関係を築くうえで重要な手段のひとつです。検索エンジンでの露出を高めながら、自社が伝えたいメッセージを的確に届けることができます。

オウンドメディアは広告やSNSなどと組み合わせることで、さらに高い効果を発揮します。そのため、全体のマーケティング戦略の中で、どのように位置づけるかが重要になります。

オウンドメディアとホームページの違い

オウンドメディアとホームページは、どちらも自社が運営するオンライン上のプラットフォームですが、その役割や目的にいくつかの違いがあります。

ホームページは、主に企業や商品の基本情報を伝える名刺のような役割を持ちます。会社概要、事業内容、サービスの詳細、採用情報など、企業に関する情報を網羅的に掲載することを目的としています。そのため、訪問者が必要な情報を簡単に見つけられるよう、整理された構造とデザインが求められます。

一方で、オウンドメディアは、特定のテーマに基づいた情報を発信し、ユーザーとの継続的な接点を作ることを目的としています。例えば、ブログや事例紹介などを提供することで、ユーザーとの関係性を深めることが可能です。また、検索エンジン経由での流入を増やせば、見込み顧客の獲得やブランド認知の向上にも繋がります。

もう一つの違いは、コンテンツの更新頻度です。ホームページは、基本情報を掲載する性質上、更新頻度が比較的低い傾向にあります。一方、オウンドメディアは、継続的な情報発信が成功の鍵となるため、定期的なコンテンツ制作が重要です。

つまり、ホームページ制作においては、基本情報を整備するだけでなく、オウンドメディアを組み合わせることで、より効果的な情報発信が可能になります。これにより、静的な情報提供だけでなく、動的なユーザーとのコミュニケーションが実現し、企業全体のマーケティング戦略を強化できます。

オウンドメディアの種類

オウンドメディアにはさまざまな種類があり、目的やターゲットに応じて選択肢が異なります。ここでは、それぞれの特徴を解説します。自社のビジネスモデルに合った種類を理解することで、効果的なオウンドメディア運営が可能になります。

コーポレートサイト型

コーポレートサイト型は、企業のブランドや信頼性を高めることを主な目的としたオウンドメディアです。会社概要や事業内容、採用情報などを発信し、訪問者に企業の全体像を伝えます。

このタイプのオウンドメディアは、特にBtoB企業で信頼構築に役立つ形態として利用されることが多いです。

ブログサイト型

ブログサイト型は、専門的な情報や業界のトレンド、ハウツー記事などを定期的に発信するオウンドメディアです。検索エンジンでの露出を高める効果があり、SEO対策にも適しています。

特定のキーワードを意識した記事作成を続けることで、見込み顧客の関心を引き、リード獲得に繋がります。

ECサイト型

ECサイト型は、商品の販売を目的としたオウンドメディアです。製品の詳細やレビュー、使用例などを充実させることで、購入意欲を高めることができます。

また、動画コンテンツを組み合わせて運営することで、商品の価値をより効果的に伝えることが可能です。

ブランドサイト型

ブランドサイト型は、自社のブランドイメージを強調し、ユーザーとの感情的なつながりを築くことを目的としたオウンドメディアです。

魅力的なビジュアルデザインやストーリーテリングを活用し、ブランドの世界観を伝えることで、ユーザーの共感やロイヤルティを高めます。

ポータルサイト型

ポータルサイト型は、特定のテーマや業界に特化した情報を集約し、ユーザーが必要とする情報を包括的に提供するオウンドメディアです。

多様なコンテンツを通じて、訪問者の滞在時間を延ばし、サイト全体の価値を高めることを目的としています。

採用サイト型

採用サイト型は、求人情報や企業の雰囲気を求職者に伝えることを目的としたオウンドメディアです。

社員インタビューや職場風景、企業文化を紹介することで、求職者に魅力を感じてもらうことが可能です。SNSとの連携で情報拡散を図ることが一般的です。

メールマガジン型

メールマガジン型は、登録者に対して定期的に情報を届ける形式のオウンドメディアです。

ターゲット層に直接アプローチできるため、見込み顧客との関係性を深めやすいのが特徴です。ニュースやキャンペーン情報を提供することで、顧客のエンゲージメントを高める効果があります。

オウンドメディアの反対語

オウンドメディアの反対語として挙げられるのが、ペイドメディアとアーンドメディアです。これらは、それぞれ異なる特徴と役割を持つメディアであり、オウンドメディアと比較することで、より具体的な活用方法を理解することができます。

ペイドメディアは、広告費を支払って運用するメディアを指します。検索エンジンのリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などが代表的です。短期間で結果を出したい場合に有効であり、新規顧客の獲得に向いています。しかし、広告費がかかり続けるため、コスト面での負担がデメリットと言えます。

一方、アーンドメディアは、口コミやレビュー、SNSのシェアなど、第三者によって広がるメディアを指します。信頼性が高く、ブランドの評判や知名度を向上させる効果があります。ただし、オウンドメディアやペイドメディアと異なり、直接的にコントロールすることが難しいのが特徴です。

これら3つのメディアはトリプルメディアとして相互に補完し合う関係にあります。オウンドメディアは、自社の基盤となる情報発信の場として、ペイドメディアやアーンドメディアと連携することで、より高い効果を発揮します。詳しくは、トリプルメディアとは?をご覧ください

オウンドメディアは意味がないと言われる理由

オウンドメディアが意味がないと言われる背景には、誤解や期待値のズレが関係しています。特に短期的な成果を重視する場合や、適切な運用体制が整っていない場合、期待する結果が得られず成果に繋がらないと感じられることがあります。

まず、多くの企業がオウンドメディアに即効性を求めがちです。しかし、オウンドメディアは広告のように短期間で目に見える効果を出すことを目的としたものではなく、中長期的にブランド価値を高めたり、信頼性を築いたりするための取り組みです。この特性を理解せずに始めてしまうと、意味がないと判断されてしまうことがあります。

また、コンテンツを作れば自然と集客できると考えるケースも、オウンドメディアが意味がないと誤解される原因です。現実には、綿密な計画とターゲット分析、さらにSEO対策や定期的なコンテンツ更新が必要です。これを怠ると、競合他社に埋もれ、効果が出ないように感じられてしまいます。

さらに、競争が激しい市場においては、検索エンジンで上位表示を目指すために、質の高いコンテンツや専門的な知識が必要です。そのため、競合と差別化できないオウンドメディアは、思ったほど効果がないと評価されることがあります。

これらの理由により、オウンドメディアは意味がないと思われることがありますが、正しい戦略と運用を行えば、中長期的に成果を上げる可能性が十分にあります。

オウンドメディアを運用するメリット

オウンドメディアを運用することで、企業やブランドにさまざまな効果をもたらすことができます。ここでは、オウンドメディアがどのように役立つのか、具体的なメリットを解説します。

認知してもらえる

オウンドメディアは、ターゲット層に自社の情報を広く認知してもらうための有効な手段です。

検索エンジンでの上位表示を目指して記事やコンテンツを継続的に発信することで、特定のキーワードで検索しているユーザーにリーチできます。また、専門的な情報や独自の視点を盛り込んだコンテンツを提供することで、業界内での認知度を高めることができます。

信頼を獲得できる

定期的に有益なコンテンツを発信するオウンドメディアは、ユーザーに信頼感を与えます。

例えば、専門知識を活かした記事や、業界動向を解説するコンテンツは、企業の専門性や信頼性を示すことに繋がります。信頼を獲得することで、見込み顧客との関係を構築しやすくなります。

リードを獲得できる

オウンドメディアを活用することで、リードの獲得が期待できます。

記事やコンテンツにフォームやCTAを設置することで、ユーザーが具体的なアクションを起こしやすくなります。例えば、資料請求や問い合わせ、メールマガジンの登録といったリード獲得につながる施策を取り入れることで、コンバージョン率を高めることが可能です。

コンテンツが資産になる

オウンドメディアで作成したコンテンツは、長期的に価値を持つ資産として活用できます。

一度作成した記事や動画は、検索エンジン経由での流入を促すだけでなく、顧客への情報提供や信頼の構築にも役立ちます。さらに、過去のコンテンツをリフレッシュしたり、メールマガジンやSNSで再活用することで、他のマーケティング施策との相乗効果を生み出します。

広告のように一時的な効果で終わるものではなく、コンテンツは時間をかけてブランド認知やユーザー教育に影響し続けます。このように、オウンドメディアのコンテンツは、長期的に企業の価値を高めるための重要な基盤となるのです。

オウンドメディアの始め方

オウンドメディアを成功させるには、明確な目的や計画が必要です。ここでは、制作を始める前に押さえておくべき重要なポイントについて解説します。これらをしっかりと理解することで、より効果的なオウンドメディアの立ち上げが可能になります。

1. 目的を明確にする

オウンドメディアを運営する目的は企業によって異なります。

たとえば、ブランド認知を高めたいのか、新規顧客を獲得したいのか、それとも既存顧客との関係を強化したいのかを明確にすることが重要です。目的が曖昧なままでは、コンテンツの方向性が定まらず、成果が得られない可能性があります。

2. ペルソナを設計する

ターゲットユーザーの具体像を描くことは、効果的なコンテンツ作成の鍵となります。

年齢、性別、職業、興味関心など、ペルソナを細かく設計することで、ユーザーが求める情報を的確に提供できます。ペルソナを基にコンテンツを作成することで、より深い共感を得ることが可能です。

3. テーマを定める

オウンドメディアで発信するテーマは、ターゲットユーザーの興味や関心に沿ったものを選びましょう。

テーマが一貫していれば、ユーザーの信頼を得やすくなり、リピート訪問にもつながります。たとえば、業界のトレンドや専門知識をテーマにすると、ユーザーのニーズを満たしやすくなります。

4. KPI・KGIを設定する

運営の成果を測るために、KPIやKGIを設定しましょう。

たとえば、月間訪問者数やお問い合わせ件数などを目標値として設定することで、進捗を定量的に把握できます。これにより、運営計画を見直すタイミングも分かりやすくなります。

5. 運用計画を立てる

オウンドメディアは継続的な運営が求められるため、しっかりとした計画が必要です。

コンテンツの投稿頻度や更新スケジュールを決め、関係者間で共有しておくことで、スムーズな運営が可能になります。また、外部リソースを活用する場合は、その役割分担も明確にしておきましょう。

6. サイトを制作する

コンテンツを掲載するサイトの設計と制作も、オウンドメディアの成功には欠かせません。

デザインはユーザーにとって見やすく、操作しやすいものにする必要があります。また、検索エンジンで評価されやすい構造にするために、SEOを意識したサイト設計を行いましょう。

オウンドメディアの運営方法

オウンドメディアを効果的に運営するためには、戦略的な計画と継続的な改善が必要です。ここでは、運営の際に押さえておくべきポイントについて解説します。

固有のキーワードを設定する

オウンドメディアの記事ごとに固有のキーワードを設定することは、SEOの基本です。

検索エンジンで上位表示されるには、ユーザーが検索しそうなキーワードを選び、そのキーワードに関連する具体的で価値のあるコンテンツを作成する必要があります。また、キーワードの設定時には競合分析を行い、競争が激しいキーワードだけでなく、ロングテールキーワードを活用することで、効果的な集客が可能になります。

ユーザー目線を追及する

オウンドメディアの成功には、常にユーザーの視点に立ったコンテンツ作成が重要です。

ユーザーが、何を知りたいのか、どのような情報が役立つのかを理解し、それに応えるコンテンツを提供することで、読者の満足度を高めることができます。特に、明確な答えを示す見出しや、わかりやすい文章構成を心がけることで、ユーザー体験の向上に繋がります。

導線を設計する

オウンドメディアは、ただ情報を提供するだけではなく、アクションを促すことが大切です。

記事内にCTAを設置し、問い合わせや関連コンテンツへ誘導することで、成果に繋げやすくなります。また、サイト全体の導線設計を見直し、ユーザーがスムーズに目的を達成できるようにすることも重要です。

他の施策と連携する

オウンドメディアの運営を最大限に活用するためには、広告やSNS、メールマーケティングなど、他の施策と連携することが効果的です。

例えば、SNSで新しい記事をシェアすることで拡散力を高めたり、メールマガジンで関連コンテンツを紹介することでエンゲージメントを強化したりできます。異なるチャネルを組み合わせることで、より多くのターゲット層にリーチできます。

オウンドメディアの成功事例

オウンドメディアの成功事例を解説します。以下に、企業が自社のブランディングやマーケティングに成功したオウンドメディアの例を紹介します。

トヨタイムズ

トヨタイムズのメディアサイトの画像

トヨタ自動車が運営するトヨタイムズは、同社の最新情報や取り組みを幅広く発信するオウンドメディアです。

経営、スポーツ、クルマ、テクノロジーなど多岐にわたるカテゴリーで、豊田章男会長のインタビューやモータースポーツの最新情報、カーボンニュートラルへの取り組みなど、幅広いコンテンツを提供しています。これにより、トヨタはブランドイメージを高め、顧客との関係をより深めています。

Red Bull

Red Bullのメディアサイトの画像

エナジードリンクで知られるRed Bullは、公式サイトを通じてスポーツや音楽、文化に関する多彩なコンテンツを提供しています。

特に、エクストリームスポーツや音楽イベントの動画、アスリートのインタビューなどを掲載し、ブランドの世界観を強く打ち出しています。これにより、単なる飲料メーカーの枠を超え、ライフスタイルブランドとしての地位を確立しています。

DSPACE

DSPACEのメディアサイトの画像

三菱電機が運営するDSPACEは、宇宙や宇宙開発に関する情報を発信するオウンドメディアです。

宇宙に関する最新ニュースや専門家コラム、天文トピックスなど、専門的な内容を一般読者にも分かりやすく提供しています。これにより、三菱電機の技術力や先進性をアピールし、ブランド価値の向上に貢献しています。

オウンドメディアのまとめ

オウンドメディアは、企業が自ら情報を発信し、ブランド価値の向上や顧客との信頼関係を築くための重要な手段です。ホームページ制作においても、オウンドメディアの考え方を取り入れることで、長期的な集客や成果に繋がる基盤を構築できます。

オウンドメディアで成功するためには、明確な目的設定や戦略的な運用が欠かせません。また、具体的な事例を参考にしながら、自社に合ったオウンドメディアへ育てることがポイントです。

オウンドメディアを活用することで、企業の価値を高め、競争力を持続的に強化していきましょう。

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