- 公開日: 最終更新日:
キーワードカニバリゼーションとは?主な原因と改善法を解説
キーワードカニバリゼーションが発生すると、GoogleからSEO評価を落とされてしまします。
そのため、SEOに取り組んでいるホームページは、キーワードカニバリゼーションを意識しなくてはならないのですが、闇雲に改善を行うのではなく、まずは深く理解することから始めなくてはなりません。
当ページでは、キーワードカニバリゼーションとは何かや、SEOへの影響、良し悪し、発生する原因、発見法、改善法を解説します。
目次
キーワードカニバリゼーションとは
キーワードカニバリゼーションとは、カニバリと呼ばれることもあり、1つの検索クエリで自社サイト内の複数ページが表示されている状態のことを言います。
当サイトの事例で、上記は【インデックス未登録】でGoogle検索をした結果で、4位に「検出 - インデックス未登録とは?」、10位に「クロール済み - インデックス未登録とは?」のページが表示されています。
一見すると、1つの検索クエリで2ページが出てくるのであれば、サイト全体の訪問者数としては増えるのではないかと考えてしまうかもしれません。
しかし、検索結果でのクリック率が高いや、ブラウザバックなどを使って検索結果に戻ってこない、被リンクの獲得がSEOに影響を与えているので、キーワードカニバリゼーションが発生していると、SEO評価が分散していることを意味するのです。
キーワードカニバリゼーションは複雑ですが、以下の3点を抑えておけば問題ないでしょう。
- 1つのキーワードで30位以内に2ページ以上がランクインしている
- 検索する時間帯で上位表示するページが変わってしまう
- 意図しないページが10位以内にランクインしている
この3つの状態をキーワードカニバリゼーションと言い、サイト全体で発生しているページ数が少なければ、該当ページだけの話ですが、数が増えてくると、サイト全体のSEOに悪影響を及ぼします。
キーワードカニバリゼーションのSEOへの影響
キーワードカニバリゼーションが与えるSEOへの影響は大きく分けて4つあります。
- Googleは良くないことと判断
- 被リンクのSEO評価が分散される
- ユーザー行動の分散
- クロールバジェットの消費
つまり、SEOとしては決して良い状態と言えません。
キーワードカニバリゼーションのSEOへの影響についてはこちらで詳しく解説しているので興味があればご覧ください。
キーワードカニバリゼーションの良し悪し
キーワードカニバリゼーションには良いものと悪いものがあります。
良いキーワードカニバリゼーション
良いキーワードカニバリゼーションとは、1位と2位の両方を獲得しているケースです。
こちらはGoogleで【マックブック】と検索した結果になり、1位にMacBook Proのページ、2位にMacのページが表示されています。
また、【セブンデザイン】で検索すると、1位がトップページ、2位に会社概要が表示されます。
1位と2位を獲得している場合では、キーワードカニバリゼーションとして、どちらのページも評価を下げられていますが、評価を下げられたとしても、1位と2位に表示されるくらい高い評価を得ていることが分かります。
そのため、1位と2位表示の場合は、無理に改善する必要はなく、それもよりも悪いキーワードカニバリゼーションの改善に取り組むことが大切です。
悪いキーワードカニバリゼーション
悪いキーワードカニバリゼーションには以下の特徴があります。
- 1つのキーワードで30位以内に2ページがランクインしている
- 検索する時間帯で上位表示するページが変わってしまう
- 意図しないページが10位以内にランクインしている
上記の3つのポイントに該当している場合は、サイト全体の文章や内部リンクと被リンクの見直しなどを行い対応することが求められています。
また、キーワードカニバリゼーションは、サイト全体で数が少なければ該当ページだけの問題ですが、多くなるとサイト全体でSEO評価を落とされるので、なるはやでの対応を行いましょう。
キーワードカニバリゼーションが発生する主な原因
キーワードカニバリゼーションが発生する主な原因を解説します。
似たコンテンツを作成している
もっとも高い可能性は、似たコンテンツを作成している場合です。
例えば、ホームページ制作会社が、すべてのページでホームページ制作の重要性を紹介していると、【ホームページ制作】でキーワードカニバリゼーションが発生する恐れがあります。
Googleは個々のページで固有のコンテンツの作成を推奨しているので、ホームページ制作会社であったとしても、すべてのページでホームページ制作の重要性を紹介することは辞めた方が良いでしょう。
本文でキーワードが利用されている
Googleは、ページのキーワードを拾って検索結果に表示させています。
キーワードカニバリゼーションが発生しているページは、必ず1度はそのキーワードを、本文やURL、ページタイトル、meta descriptionで利用しています。
ただ、ページで1回使っただけで、キーワードカニバリゼーションが発生する可能性があるというのは、回避することが不可能なので、改善する優先順位は低くても問題ありません。
URLが似ている
GoogleはURLの文字や数字を見て検索結果に表示させたりしてきます。
そのため、似たURLのページはキーワードカニバリゼーションが発生する可能性が高くなります。
無料でキーワードカニバリゼーションを発見する方法
無料でキーワードカニバリゼーションを発見する方法を解説します。
Googleサーチコンソールの利用
Googleサーチコンソールにログインして、検索結果のページを開き、下部にあるクエリのタブを開き、気になるキーワードをクリックしましょう。
キーワードで絞り込むと、上部に「検索キーワード:〇〇」と表示されるので、その状態で下部にある「ページ」タブをクリックします。
そうすると、キーワードに対して、検索結果に表示されたすべてのURLがリストアップされるので、それがキーワードカニバリゼーションが発生しているページになります。
ちなみに#が付いているURLは、ページ内リンクになるので無視しても問題ありません。
Google検索を利用
正確性はGoogleサーチコンソールに劣りますが、手軽に発見する方法として、Google検索を利用します。
Googleで、【site:(キーワードカニバリゼーションを発見したいホームページのURL) "(対象のキーワード)"】と検索すると、対象のキーワードを利用しているページがリストアップされます。
ただ、リストアップされたすべてのページがキーワードカニバリゼーションになっているわけではなく、Webマスターが目視で、似たタイトルのページがないかを確認しましょう。
キーワードカニバリゼーションの改善法
キーワードカニバリゼーションを改善する方法を順番に解説します。
1. 本文を調整する
キーワードカニバリゼーションが発生しているページで、重要度が低いページからキーワードを削除します。
ただし、単純にキーワードを削除して文章がおかしくなってしまうと、Googleから低評価を受ける可能性があるので、削除した文章の前後も含めて確認しましょう。
また、同義語やページタイトル、meta descriptionもキーワードカニバリゼーションの原因になっているので、対象のページからはすべて抜いてしまうことがおすすめです。
2. 301リダイレクトを行う
本文の調整が難しいページに対しては、重要性が低いページを削除して、重要性が高いページへ301リダイレクトを行いましょう。
また、URLがキーワードカニバリゼーションの原因になっている場合は、似た内容のページがある場合は、そのページに301リダイレクトを行います。
もし似た内容のページがない場合は、ページのURLを変更して、旧ページから新ページへと301リダイレクトを行うことで解消されます。
3. canonicalタグを使う
キーワードカニバリゼーションは解消したいけれども、ページとしては残しておきたい場合は、重要度が高いページに向けてcanonicalタグを利用します。
canonicalタグは、ページとしては残ってきますが、Googleが認識できなくなってしまうので、キーワードカニバリゼーションを解消することが可能です。
canonicalタグの詳細は、canonicalタグとは?のページからご確認ください。
4. 内部リンクで最適化する
まったく異なった内容を書いているのに、キーワードカニバリゼーションが発生している場合は、内部リンクを利用することで改善される可能性があります。
キーワードカニバリゼーションが発生していて重要度が高いページに、そのキーワードを利用した内部リンクを集めることで、そのページの重要性が高まるので、キーワードカニバリゼーションが解消されます。
ただし、1ページから内部リンクを送ることや、ヘッダーやフッターにリンクを追加するのではなく、多くの関連したページのコンテンツ箇所から送る必要があります。
キーワードカニバリゼーションのまとめ
キーワードカニバリゼーションを解説しました。
キーワードカニバリゼーションの発生を0にすることは不可能ですが、Webマスターは少しでも減らす意識を持つことで、大きく減少させることは可能です。
キーワードカニバリゼーションって何?とお思いの方の参考になれば幸いです。