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長文SEOとは?メリットやデメリット、長文SEOを行うべきかの判断法
SEOに取り組んでいる方であれば、長文SEOという言葉を耳にしたことがあると思います。
昨今では、長文SEOは必要ないと考えるケースが多くなりましたが、まだまだ効果を発揮しているホームページも多く、企業によっては取り組みたいと考えることもあるでしょう。
当ページでは、長文SEOとは何かや、メリット、デメリット、長文SEOを行うべきかの判断法を解説します。
目次
長文SEOとは
長文SEOとは、ホームページにあるすべてのページの文字数を増やして、検索エンジンから高い評価を受ける対策のことを言います。
従来の検索エンジンは、共起語や関連キーワードなどを利用しているだけで上位表示ができていたので、長文SEOを行えば、共起語や関連キーワードなどの利用回数が増えて上位表示を実現できていました。
しかし、現在では、検索エンジンのホームページを解析する能力が高くなり、品質での評価を行っているので、どんなに長文でも低品質と判断されるとSEO効果を発揮できなくなっています。
長文SEOの話をすると、お客さまから「長文って具体的に何文字くらい?」と聞かれることがありますが、具体的な文字数は定められておらず、ページタイトルに対して長文かどうかが判断基準になります。
これまで長文SEOを行っているホームページを見てきた限りで言うと、文字数が多いページでは10,000文字を超えていたり、少ないページでは5,000文字を超えているケースが見られました。
このように、膨大な文字数を作成することが長文SEOでは一般的になっていますが、現在ではその効果が弱いため、不要であると言われることが多いSEO対策法になっています。
しかし、現在でも長文SEOを行うメリットは存在しているので、どんなメリットがあるかを紹介します。
長文SEOのメリット
長文SEOのメリットを閲覧する前に、長文SEOを行ったページが、ユーザーにとって良質でなければならないと理解をお願いします。
検索意図を満たしやすくSEO効果が出る可能性が高い
長文SEOを行うことで、ユーザーの検索意図を満たしやすくなるので、ホームページにあるすべてのページで高い検索順位を獲得できる可能性があります。
検索意図とは、なぜユーザーがそのキーワードで検索をしたのかの根拠のことを言い、昨今のSEOでは検索意図を満たすことが、SEOで高い成果を出すための秘訣とまで言われています。
例えば、現在のGoogleでは、10,000文字のページを作成したときに、7,000文字は検索意図を満たしていなくても、3,000文字が満たしていれば、高いSEO効果を発揮できる仕様です。
ただ、この辺りは今後どうなるかは分からず、昨今のGoogleはホームページの品質を解析することに力を入れているので、もしかすれば検索意図を満たしていないコンテンツがあると十分なSEO効果を得られない仕様に変更されるかもしれません。
検索意図について詳しく知りたい方は、検索意図とは?のページをご覧ください。
1ページでさまざまなキーワードで上位表示が可能
長文SEOを行うことによって、1ページ内にページタイトルに関連するさまざまなキーワードを利用することが可能になります。
すなわち、1ページで上位表示ができる検索キーワード数が増えることを意味しており、ホームページのコンバージョン数を高める対策として効果を発揮します。
SNSと相性が良い
SNSユーザーの大半が情報収集を目的としており、SNSからホームページにアクセスしたユーザーは、多くの情報量を求めているので、長文SEOとの相性が高い傾向が見られます。
長文SEOを行ったページが良質であるほど、成果に繋がるアクションを起こしてくれる可能性があったり、そのページをSNSで拡散してくれる可能性があるので、より多くの見込み顧客を集客することやコンバージョン数を高めることができます。
長文SEOのデメリット
長文SEOを行う際には、メリットではなくデメリットもあるので、デメリットを理解してから取り組むようにしなくてはなりません。
文字数と検索順位は別
長文SEOを行うホームページは、すべてのページで多くの文字数を記述しなくてはなりませんが、文字数が多いことで100%上位表示が実現できるわけではありません。
Google曰く、文字数とSEO効果は別になっているので、頑張って数時間かけて作成したページであったとしても、狙ったキーワードで上位表示できるわけではないのです。
つまり、長文SEOを行ったとしても、検索意図を満たしていなければ低い検索順位になるや、検索エンジンから低品質と感じられると、クロール済み - インデックス未登録になってしまい検索結果に表示されない可能性もあります。
運営時間がかかる
長文SEOを行っているホームページでは、1ページを作成するだけでも多くの時間がかかります。
当社が提案するホームページ制作後にSEOのために行う対策は、良質な新規ページ作成になっているのですが、1ページを作成するだけでも3時間や4時間もかかっていると、運営の継続が難しくなってしまいます。
SEOでは、良質な新規ページ作成の継続が大切になっているので、新規ページ作成スケジュールに支障をきたすような長文SEOであれば辞めるべきだと思います。
文字数が多いとコンバージョン率が下がるリスクがある
訪問者の中には、長文を読みたいと考えている人以外にも、要点だけを効率的に調べたいと考える人もいます。
そういう人たちが長文を見たときに、文章を読まずに、ブラウザバックで検索結果に戻る可能性があります。
Googleは検索行動を重視しているので、検索結果からの訪問者が検索結果に戻ってしまうと、SEOで大きなマイナス影響を受ける可能性があります。
さらに、1ページの文章が長いということは、それだけウェブマスターにライティング能力を求められていることを意味しており、ページの上部と下部で一貫性のない内容を書いてしまった結果、訪問者がホームページから離脱する可能性が高くなります。
当社が個人的に考える長文SEOの最大のデメリットはここにあり、文章作成が得意ではない方が長文SEOに取り組むことはコンバージョン率の低下に繋がりリスクがあるので、できる限り辞めた方が良いと考えます。
長文SEOを行うべきかの判断法
どのような会社であれば長文SEOに取り組みべきかの判断法を解説します。
専属のWebマスターが在籍している
専属のWebマスターが在籍して、ホームページの運営時間を十分に確保できる会社なら長文SEOに取り組むべきと言えます。
長文SEOは、文章作成時間だけでも多くの時間がかかりますし、さらには長文になっているので画像も必要で、1ページを公開するだけでも3時間以上はかかってしまうでしょう。
兼任のWebマスターしかいないと、ページ作成速度が遅くなってしまうので、長文SEOを行っていると言っても、SEO効果が発揮されるタイミングが遅くなるので、専任のWebマスターが在籍している会社のみが長文SEOを行うべきと考えます。
高いノウハウを持っている
お客さまによっては、業界について異常に高いノウハウを持っているケースがあり、そういった会社であれば長文SEOに取り組んでも良いと考えています。
高いノウハウを短文でアピールすることは難しくなるので、高いノウハウを持っている方が無理に長文を避ける必要はなく、時間がかかってでもユーザーに価値あるコンテンツを届けましょう。
高いノウハウであれば、検索順位が十分に上がりきっていなかったとしても、高いコンバージョン率を獲得することができるので、SEO効果として十分な成果を得ることができるでしょう。
長文SEOのまとめ
長文SEOについて解説しました。
多くの文字数を書くこと自体にSEO効果はありませんが、長文SEOに取り組むことで、検索意図を満たせるコンテンツを掲載できるので、上位表示がしやすくなっています。
つまり、長文SEOでなくても、一般的な文字数で検索意図を満たした方が、効率的なホームページ運営とすることができるのです。
長文SEOって何?とお悩みの方の参考になれば幸いです。