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マイクロコピーとは?効果や作成のコツ、事例を解説
ホームページで高い成果を実現するには、品質の高いメインコンテンツを作成することが大切です。
しかし、メインコンテンツだけではなく、マイクロコピーと呼ばれる短い文章の作成にも力を入れることで、ホームページのコンバージョン率を最大化することができます。
当ページでは、マイクロコピーとは何かや、効果、作成のコツ、事例を解説します。
目次
マイクロコピーとは
マイクロコピーとは、メールフォームやリンクボタンの周りにある短い文章のことを言い、短い文章でありながら、ホームページのコンバージョン率を高める効果があります。
具体的にマイクロコピーが利用されるのは以下のコンテンツです。
- リンクボタン
- メールフォーム
- エラーメッセージ
- ログイン画面
- サインアップ画面
- ローディング画面
- メール送信完了画面
他のコンテンツでも利用されますが、一般論としてマイクロコピーが利用されることが多いのは上記です。
マイクロコピーは、ホームページの中でも小さなコンテンツになるので見落としてしまいがちですが、マイクロコピーを最適化することで、ホームページのコンバージョン率を最大化することができ、その活用法を理解することは重要です。
マイクロコピーの効果
マイクロコピーが与える効果を解説します。
ストレスの解消(離脱を防ぐ)
適切にマイクロコピーを作成することで、ユーザーのストレスを解消でき、ホームページからの離脱を防ぐことが可能です。
例えば、申込みを行いたいと考えている方が、分かりづらい申込みボタンのデザインであるために、リンクがどこにあるか分からないと、ストレスを感じてしまい、ホームページから離脱する恐れがあります。
そのため、マイクロコピーを活用して、お申込みはこちらと記載をすれば、ユーザーはスムーズに申込みフォームへと移動できるようになります。
ホームページのコンバージョン率が向上
マイクロコピーを設置することで、ホームページのコンバージョン率を高めることができます。
例えば、単に「申込みはこちら」と書かれたリンクを設置するだけだと、申込みを行いたいと考えていない訪問者からは無視される可能性が高いですが、「申込みはこちら」のリンクボタンの周りに「いつでも解約可能」や「30日無料」などのマイクロコピーを設置すれば、コンバージョン率は大きく高まります。
ユーザーの心理的ハードルを下げるマイクロコピーは、ユーザーに直接響くため、スムーズにアクションを促すことができます。
リピーターの獲得
マイクロコピーを活用することで、訪問者に親切なホームページと認識してもらうことができます。
例えば、訪問者がメールフォームに入力した場合に、エラーがあると送信ができないだけではなく、エラーがあった箇所にスライドさせて、「名前を入力してください」というメッセージを表示させることで、ユーザーにとって親切なメールフォームとなります。
ユーザーが親切なホームページと認識してくれるようになれば、次も利用したいと思ってくれるようになるので、リピーターの獲得に繋がります。
SEO効果の向上
マイクロコピーの導入は、ユーザーエクスペリエンスが向上するので、SEO効果が向上します。
Googleサイトの検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドには、「ウェブサイトの構築時には、ユーザーを念頭に置き、見つけやすく閲覧しやすいサイトになるよう工夫するのが普通です。」という記述があり、Googleはユーザー目線のホームページが重要と考えており、どれだけホームページがユーザー目線かでSEO効果を定めています。
もちろん、マイクロコピーを追加しただけで、一気に狙ったキーワードでの検索順位が上がることはありませんが、Googleはユーザーフレンドリーなホームページを上位表示させているので、検索順位が変わらなかったとしても、SEOとしては大きな加点になっています。
マイクロコピーを作成するコツ
マイクロコピーを作成するコツを解説します。
分かりやすくシンプルな短文を作成
マイクロコピーは、専門用語を多用したり、周りくどい表現を利用するのではなく、分かりやすい言葉でシンプルにまとめた短文であることが基本です。
短文になるので、不要な文章は書いてはならず、「今すぐ登録」や「無料で試してみる」などのメリットだけを打ち出した文章を作成しましょう。
ユーザーの心理的ハードルを下げる
マイクロコピーは、ユーザーの心理的ハードルが下がる言葉を使うことも大切です。
例えば、「いつでも解約可能」や「無料期間あり」などの言葉を利用して、ユーザーの不安を解消してあげることで、ホームページのコンバージョン率を高めることができます。
タイミングワードを用いる
タイミングワードとは、特定のアクションに対して、時間的な制限を付ける文章のことで、例えば「今すぐ申込み」や「まずはお試し」などの文章がタイミングワードになります。
タイミングワードを利用したマイクロコピーはホームページのコンバージョン率を高める効果がありますが、タイミングワードを多用したマイクロコピーは、ユーザーに押し売りのような印象を与えてしまうので、効果的なタイミングでのみ利用することが重要です。
数字を使って具体的に示す
マイクロコピーに具体的な数値を使って示すことも効果を発揮し、例えば、「1分で申込みが完了」や「導入実績300社以上あり」などの文章になります。
数値を使って具体的に示すことで、ユーザーが勘違いをするリスクを大きく減らすことや、明確なメリットと感じる数値を使うことで、高い成果を実現できるマイクロコピーになります。
マイクロコピーの事例
マイクロコピーの事例を紹介します。
行動を促す
Netflixでは、行動を促すマイクロコピーを利用しています。
メールアドレス入力欄の右側にある「今すぐ始める」というマイクロコピーは、「申込む」などの言葉と比べると、ユーザーの行動を促すことに高い効果を発揮します。
ユーザーが自然とメールアドレスの入力と「今すぐ始める」のボタンをクリックしてもらうには、どういったマイクロコピーが効果的かを考えられた文章と感じます。
ユーザー利益を打ち出す
制作実績のANA・JAL株主優待即納サービスでは、トップページのメイン画像に、「会員登録を行うと50ポイント進呈中」というマイクロコピーを利用しています。
ユーザーがこの文章を見たときに、「今、会員登録をしておけば、50ポイントがもらえるなら、今のうちにしておこう」と考えてもらえることを狙ったマイクロコピーになります。
実際に、毎日多くの方が会員登録を行ってくれているので、ユーザー利益を打ち出したマイクロコピーの効果は高いと言わざるを得ません。
親身な対応を行う
制作実績のカナダ留学を支援する会社の申込みフォームでは、記入例を記載することはもちろん、エラーメッセージも丁寧に作成されています。
記入例とエラーメッセージが具体的であるほど、申込みを行うユーザーの入力ミスを減らすことができるので、親切なホームページと感じてもらえ、良い印象で打ち合わせを行うことが可能です。
さらに、カナダ留学を複数回行う方も多いので、親身な対応を行い、ホームページに良い印象を持ってもらうことができれば、リピーターの獲得に繋げることも可能です。
マイクロコピーのまとめ
マイクロコピーを解説しました。
マイクロコピーはちょっとした文章になりますが、ホームページのコンバージョン率には大きな影響を与えるので、すべてのWebマスターはマイクロコピーの作成に注力しましょう。
マイクロコピーって何?とお思いの方の参考になれば幸いです。