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ミラーサイトとは?作られる理由、発見法、対処法を解説

ミラーサイトという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ミラーサイトには、ポジティブとネガティブな利用法が存在していて、ネガティブな目的でミラーサイトを制作されてしまうと、さまざまなデメリットを被る可能性があります。

当ページでは、ミラーサイトとは何かや、作られる理由、発見法、対処法を解説します。

ミラーサイトとは

ミラーサイトとは、すでにインターネットに公開しているホームページと、同じデザインや構成で制作されたホームページのことを言います。

ミラーサイトには、ポジティブとネガティブな利用法が存在しており、ネガティブなミラーサイトはSEOとしてマイナス評価を受けてしまったり、インターネットユーザーが詐欺被害を被る可能性があります。

そのため、Webマスターは、自社のミラーサイトが制作された場合は、自社サイトのSEO効果の向上とインターネットユーザーの安全性を高めるために、見かけたらすぐに適切な対応を行う必要があります。

ミラーサイトが作られる理由

ミラーサイトがなぜ作られるのかの理由を解説します。

SEO目的

過去に、ミラーサイトを制作することで、高いSEO効果を実現できていた時代がありました。

自社で、2つの完全に同じ内容のホームページをインターネットに公開して、Googleの仕様としては、各ページのインデックス状況次第で検索順位が異なってくるので、同じコンテンツでも検索順位が異なってくるのです。

そのため、Googleの判断次第でSEO効果が定まるので、ミラーサイトを量産するだけで、ホームページにより多くの見込み顧客を集客できていたのです。

また、自社ではなく、悪意のある方が上位表示率の高いホームページのミラーサイトを制作して、会社名だけを自社の名称に変更するミラーサイトも流行っていました。

こちらも同様に、Googleの判断次第では高いSEO効果を発揮することができるので、高い成果を実現できる可能性があったのです。

しかし、現在のGoogleは、ミラーサイトを制作すると、重複コンテンツとして処理するので、先にインターネットに公開しているページを評価して、後から公開したホームページを検索結果から除外するようにしています。

そのため、現在ではほとんど効果を出すことができませんが、現在でもミラーサイトではなく、ミラーページを作られると言ったケースはよく目にします。

個人情報を取得するため

Amazonやえきねっととそっくりなホームページを制作して、ユーザーにまるで本物のように感じさせることで、個人情報やログイン情報、クレジットカード番号を盗むミラーサイトが多くあります。

このような悪質なミラーサイトはフィッシングサイトとも呼ばれ、警視庁やフィッシング詐欺協議会などが常に注意喚起を行っています。

アクセスの集中によるサーバーダウンを防ぐため

ポジティブなミラーサイトとして、アクセス数が多いホームページは、サーバーがアクセスに耐え切れなくなってしまい、ホームページが表示されなくなってしまいます。

そういったアクセス過多を回避するために、本体サイトと異なるサーバーでミラーサイトを制作することで、どんなにアクセス数が多くても、常にホームページを表示させることが可能です。

特に、テレビでホームページが紹介された場合などは、一時的に膨大なアクセス数になることが予測されるので、そういった場合に、ミラーサイトを制作することがあります。

ちなみに、適切なcanonicalを設定していれば、GoogleからSEOでマイナス評価を受けることもありません。

テストサイトとして

こちらもポジティブなミラーサイトとして、ホームページ制作会社は、制作するホームページのミラーサイトを制作しています。

これは、テストサイトと呼ばれ、ホームページの安全性を高めるためになり、修正を行う際にテストサイトから修正を行い、問題点を改善した後、本サイトに公開することで、修正ミスを防ぐことが可能です。

ホームページ制作会社であれば、テストサイトの制作は一般的になっていますが、お客さま自身でホームページを制作する場合も、必ずテストサイトを制作するようにしましょう。

また、注意点としては、テストサイトには、ベーシック認証とnoindexタグの記述が必須です。

ミラーサイトの発見法

ミラーサイトの発見はかなり難しいですが、一般的な発見法を紹介します。

Google検索を利用する

自社が上位表示を狙っているキーワードでGoogle検索をして、同じタイトルのページがリストアップされていないかを確認しましょう。

もし同じタイトルのページがあった場合、自社の該当ページと読み比べれば、ミラーサイトかどうかを発見することができます。

また、これまでの経験上ですが、1ページだけがコピー&ペーストで作成されているケースはまれで、一般的には多くのページが御社サイトのミラーで作成されていることが予測されます。

そのため、これらのミラーページを把握しておき、以下で紹介する対策を行うことでミラーサイトを削除できたり、検索結果から除外することができます。

Googleサーチコンソールから発見する

Googleサーチコンソールのリンクからミラーサイトを見つける

Googleサーチコンソールのリンクから上位のリンクされているページの詳細を開き、リンクされているホームページを確認しましょう。

ミラーサイト制作者は、内部リンクも丸々コピーしていることがあり、内部リンクをコピーされていると、自社サイトの被リンクになっています。

もし、ミラーサイトやミラーページが作成されていれば、そのURLをメモするようにしましょう。

ミラーサイトへの対処法

自社サイトのミラーサイトを制作された場合の対処法を解説します。

ミラーサイトの運営会社に連絡する

ミラーサイトを見つけたら、まずはお問い合わせフォームまたは電話で、ミラーサイトの運営会社にコンテンツを削除して欲しいと伝えましょう。

もしくは、自社サイトのテキストや画像を参考にして、異なる原稿や画像だけれども、書いている内容が同じというリライトを行ってもらい、代わりにミラー元ページへのリンクを行ってもらうようにします。

そうすれば、御社サイトは被リンクによるSEO効果を得られる可能性があります。

レンタルサーバー会社に通報する

運営会社が対応をしてくれなかった場合は、レンタルサーバー会社に通報する方法があります。

aguse.jpを使って、ミラーサイトのドメイン名を検索するとレンタルサーバー会社を知ることができます。

aguse.jpでミラーサイトのサーバー会社を調べる

正引きIPアドレスの管理者情報を見れば、どの会社のレンタルサーバーを利用しているのかが分かるので、そこからレンタルサーバー会社に通報することで、ミラーサイトが強制削除されます。

Googleに著作権侵害を報告する

レンタルサーバー会社への通報と合わせて行いたいのが、Googleに著作権侵害を通報することです。

Googleは著作権違反のホームページを通報できるページを用意してくれているので、こちらから「コンテンツが流用されてしまい著作権違反のため対応をお願いします」とメールすると、2週間ほどで、そのホームページは検索結果に表示されなくなります。

ただし、通報すべてに対応してくれることはなく、具体的な内容を伝えるために、自社が公開した日付やコピー元ページのURLなどを送信するようにしましょう。

ミラーサイトのまとめ

ミラーサイトについて解説しました。

ミラーサイトにはポジティブとネガティブな活用法が存在しており、ネガティブな活用法をされている場合は、早急に対応しなくてはなりません。

ミラーサイトって何?とお考えの方の参考になれば幸いです。

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