- 公開日: 最終更新日:
検索意図とは?SEOで重要な理由や3分類、調べ方、コンテンツ作成法
SEOでは、検索意図を満たしたページを作成しなければ、上位表示を実現できません。
検索ユーザーは、検索意図からキーワードを定めているので、それぞれの意図に対して、魅力的なページタイトルやmeta description、コンテンツを作成することで、サイト全体のSEO効果が高まります。
当ページでは、検索意図とは何か、SEOで重要な理由、3つの分類、調べ方、コンテンツ作成法、注意点、成功事例を解説します。
検索意図とは
検索意図とは、ユーザーが検索した目的のことを指し、そのキーワードで検索した理由のことを言います。
例えば、【大阪の鍼灸院】で検索したユーザーは、大阪の鍼灸院を探しているとは思います、他にも想定される検索意図には以下のようなものがあります。
- 肩こりがひどい
- 頻繁に肉離れや捻挫を起こしてしまう
- 交通事故に遭ってしまった
このように、キーワードだけでは見れない隠れたユーザーニーズのことを検索意図と言い、検索意図を理解することで、訪問者の根本的な悩みや問題を解決できるホームページへと成長させることができるので、より高い成果を実現することができます。
検索意図がSEOで重要な理由
Googleは、検索結果をユーザーに価値あるものとするために、日々改善を繰り返しています。
多くのWebマスターは、SEO効果が高いページを作成する方法として、良質なコンテンツが重要というのは理解されていると思いますが、品質が高いというのは、検索意図を満たしているかどうかを指しています。
つまり、プロのWebライターが作成した魅力的な文章や100%正しい文法が検索順位を高めるのではなく、ユーザーがなぜそのキーワードで検索を行ったかを検討して、適切なコンテンツを作成することが良質と言えるのです。
Googleは、ユーザーファーストを理念として掲げており、ユーザーに価値あるコンテンツであることが、SEOのスタートラインになるので、Webマスターはページを作成する際には、そのページのタイトルに対して、ユーザーの検索意図を考えることが重要になります。
検索意図の3分類
検索意図には3つの分類があり、それぞれで適切なコンテンツが必要です。
Goクエリ(ナビゲーショナルクエリ)
Goクエリ(ナビゲーショナルクエリ)は、特定の場所ではなく、どのホームページにアクセスしたいかを示す検索意図です。
例えば、以下のようなキーワードが該当します。
- 楽天市場
- JR東海 時刻表
- Gmail ログイン
- Google ログイン
Goクエリは、比較的容易に上位表示を狙えるキーワードになっていますが、同名の会社がある場合は社名SEOを実施する必要があります。
Knowクエリ(インフォメーショナルクエリ)
Knowクエリ(インフォメーショナルクエリ)は、ユーザーが抱えている悩みを解決するときの検索意図です。
Knowクエリは、コンバージョン率が低い傾向が見られますが、SEOにおいては、サイト全体の関連性を高めることや、ユーザーとの接触が多いクエリになっているので、対策を行う重要性が高くなっています。
例えば、以下のようなキーワードが該当します。
- 化粧水 選び方
- 冷蔵庫 比較
- 自分でホームページを作る方法
- 検索意図とは
Knowクエリは、キーワードによっては難易度が高いので根気よく取り組むことが大切です。
Doクエリ・Buyクエリ(トランザクショナルクエリ)
Doクエリ(トランザクショナルクエリ)は、ユーザーが「したい」や「買いたい」ときの検索意図です。
Buyクエリは、Doクエリに含まれており、「買いたい」は「したい」と同義ととらえることが一般的になるので、Doクエリと認識していて問題ありません。
Doクエリは、コンバージョンに直結する検索意図になっていて、多くの企業がSEOを行っているので、競合他社の多さからSEO難易度も高くなっています。
例えば、以下のようなキーワードが該当します。
- ホームページ制作 外注
- SEO 大阪
- おしゃれな帽子 購入
- スマートフォン 通販
DoクエリでSEOを行う場合は、1ヶ月ではなく半年以上のSEOスケジュールを立てることが大切です。
検索意図の調べ方
どのようにして、検索意図を調べるかを解説します。
検索結果を確認
もっとも簡単に検索意図を調べる方法として検索結果を確認しましょう。
例えば、Knowクエリになる【部屋掃除やり方】で検索をすると、上位にYouTubeがランクインしています。
つまり、【部屋掃除やり方】の検索意図は以下になってきます。
- 具体的な事例を見たい
- 流れを知りたい
- 真似をして正しく掃除をしたい
Webマスターは、【部屋掃除やり方】で上位表示を狙うページを作成する際には、詳しいページを作成するだけではなく、ユーザーの検索意図を満たすことが大切になるので、動画を撮影してページに埋め込むことで、高い検索順位を獲得できる可能性があります。
バーティカル検索を確認
パーティカル検索とは、Google検索を行ったときに、検索ボックスの下に表示されたタブのことです。
パーティカル検索は、Googleが検索ユーザーの履歴などを参考に、検索意図を判断した結果です。
左の方が重要と判断された検索意図になるので、【部屋掃除やり方】という検索キーワードは、動画よりも画像の方が重要度が高いことを意味しています。
そのため、動画よりも画像数の方が多いページを作成したほうが、高いSEO効果を発揮できます。
サジェストキーワードと関連キーワードを確認
サジェストキーワードとは、Googleがユーザーの検索キーワードや回数などを調査して、候補として表示させるキーワードのことを言います。
【部屋掃除やり方】を含んだ、近いフレーズが並んでいるので、これらのフレーズを含んだコンテンツを作成することで、そのページのSEO効果が発揮できる可能性があります。
また、関連キーワードとは、Googleの検索結果に表示される「他の人はこちらも検索」というキーワードのことを言います。
こちらもサジェストキーワードと同様に、ユーザーの検索履歴から表示されているので、検索意図を満たす際に重要な候補と言えます。
共起語を確認
共起語とは、検索を行った際に、そのキーワードで上位表示を実現しているページが、利用することが多いキーワードのことを言います。
検索意図を満たして上位表示を実現しているページが利用しているキーワードであれば、共起語が検索意図を満たすために重要な可能性が高くなります。
共起語は、目視で確認することができないので、共起語検索ツールを利用しましょう。
検索を行うと、共起語リストが表示されるので、そのキーワードを利用することで、検索意図を満たせるページになる可能性があります。
上位表示サイトを確認
上位表示サイトを確認して、Webマスターが検索意図を検討しましょう。
上位表示サイトは検索意図を満たしていますが、御社のホームページでそのままリライトしたコンテンツを作成してもSEO効果は高まりません。
SEOは、ページ単位だけではなく、サイト全体でも評価されているので、他のページとの整合性がない文章作成法を行っていると、検索順位が高まらなくなっています。
そのため、あくまで上位表示サイトを真似るのではなく、参考資料として確認をして、Webマスター自身が思う検索意図を満たしていくことが大切です。
検索意図に沿ったコンテンツ作成法
検索意図に沿ったコンテンツを作成する方法を解説します。
ゴールを明確に定める
ユーザーとホームページのゴールを明確にしましょう。
例えば、【部屋掃除やり方】であれば、具体的な流れを知りたいになるので、動画や画像を利用して詳しく分かりやすいページを作成します。
ただ、単に情報公開だけで終わっては、御社のメリットはありません。
そのため、ユーザーに部屋掃除の具体的なやり方を紹介するとともに、そのコンテンツを見たユーザーに何かしらのアクションを行ってもらえるようにします。
例えば、SNSで拡散してもらうのであればソーシャルボタンを設置したり、問い合わせを獲得したいのであれば、訪問者にそのページだけではなく、ユーザーを説得するために内部リンクを設置しましょう。
Knowクエリは、コンバージョン率が低い傾向があるので、期待通りの効果を得るためには、短期間では無理ですが、中長期的にゴールを考えたホームページへと成長させることで、期待通りの成果を得られます。
ページタイトルや見出しタグで検索ユーザーのニーズに応える
検索意図を調査した結果からページタイトルや見出しを作成しましょう。
例えば、【大阪の鍼灸院】で検索するユーザーの検索意図は、「肩こりがひどい」、「頻繁に肉離れや捻挫を起こしてしまう」、「交通事故に遭ってしまった」などになります。
つまり、検索結果に表示されるページタイトルに検索意図を含めることで、多くのユーザーが自分が探していたページだと判断をしてクリックしてくれるようになるのです。
また、検索意図の調査結果を見出しで利用することで、ユーザーはページを上からすべて読む必要がなくなり、スムーズな情報収集を行うことができ、期待以上のコンバージョンが獲得できます。
自社の経験を含んだコンテンツを作成する
検索意図を満たしていたとしても、コンテンツが一般論しか書かれていないと、ユーザーはコンバージョンを行ってくれません。
ユーザーに、そのホームページでコンバージョンを行う理由を提示してあげることが大切で、その理由となるのが、経験を含んだコンテンツです。
例えば、当ページであれば、検索意図の解説を行っていますが、ただ解説しているだけでは、Knowクエリだとコンバージョンを行ってくれることはありません。
経験を含んだ独自のコンテンツを公開して初めて、ユーザーはコンバージョンを行ってくれます。
検索意図の注意点
検索意図の注意点を解説します。
検索意図を満たすだけでは上位表示はできない
前提として、検索意図を満たすだけでは、上位表示を実現できない可能性があります。
SEOでは、一般論が足りないや、ページタイトルと関係がないコンテンツが多い、読みづらいページなどがSEOに悪影響を及ぼしているので、単に検索意図だけを満たすことを考えたページを作成しても意味がありません。
また、SEOでは、ドメインパワーが重要とも言われているので、サイト全体が良質でなければ、検索順位が高くなることがないのです。
そのため、検索意図はホームページを良質化する手段の1つとして捉え、ユーザーの価値あるページとするために、さまざまな対策を同時に行いましょう。
上位表示サイトを真似るだけでは検索意図は満たせない
検索意図は、公開するタイミングも影響してくるので、上位表示サイトを真似たとしても、検索意図を満たすことはできません。
公開したタイミングの検索意図を満たしていれば、時間の経過とともに検索意図が変わっても、多少は検索順位が落ちますが上位表示を継続できます。
しかし、現在では、5年前の古い検索意図で新規ページを作成しても、SEO効果を発揮することができません。
そのため、上位表示サイトが必ずしも、現在の検索意図を満たしているとは言えず、公開したタイミングで異なってくると理解をしましょう。
検索意図を意識した成功事例
検索意図を意識した成功事例を解説します。
株主優待券を格安販売するネットショップ
株主優待券を格安販売するネットショップのブログでは、主に株主優待券を使った出張日記を公開しています。
出張後に、闇雲にページを公開するのではなく、検索意図を調べてからブログ記事を書いています。
例えば、地域名での検索意図を調査して、その意図に則った内容を書けないかを検討することで、ユーザー満足度の高い記事を作成して高いSEO効果を実現しています。
こちらのネットショップのブログでは、1日に84人の集客効果しかありませんが、見込み顧客が検索するキーワードには、ANAとJALが含まれているや、地域名が含まれている方が、コンバージョン率は高くなります。
今月は少し閑散期になりますが、2023年の売上は3億円になっており、ブログから多くの見込み顧客を集客して、売上の向上に成功しています。
渋谷区にある治療院のホームページ
渋谷区にある治療院のホームページでは症状別治療案内で検索意図を検討しました。
例えば、緊張性頭痛や肩こりで悩んでいる方がどんな検索意図を持っているかを調べて、そのうえでコンテンツ化することで、高いSEO効果を実現しています。
現在でもページ数は増やしてはいませんが、検索意図を調べながら鍼灸師が定期的にリライトを行うことで、着実に訪問者数を増やすことに成功しています。
検索意図のまとめ
検索意図を解説しました。
検索意図を調べることや、コンテンツを作成することは難しい対策になりますが、Webマスターができることから行い続けていくことで、高いSEO効果を実現することができます。
検索意図って何?とお考えのWebマスターの参考になれば幸いです。