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検索キーワードとは?SEOへの影響や使い方、落とし穴、制作事例を解説
適切な検索キーワードの選定と活用は、SEOの成果を大きく左右します。しかし、多くのWebマスターは、検索キーワードの調査に十分な時間を割かずにホームページ制作や運営を進めているのが現状です。
検索キーワードを調査し、それに基づいたコンテンツ作成を行うことで、検索エンジンからのアクセス数やコンバージョン数の向上が期待できます。
この記事では、検索キーワードの基本概念やSEOへの影響に加え、キーワードの使い方やコンテンツ作成時の注意点、よくある落とし穴、さらには具体的な制作事例までを詳しく解説します。
目次
検索キーワードとは
検索キーワードとは、ユーザーが検索エンジンで使用する単語やフレーズのことで、【大阪 レストラン】や【SEO】など、幅広いカテゴリでの用語を指します。
一方、検索キーワードに類似した意味を持つ「検索クエリ」は、ユーザーが検索エンジンに入力する具体的な文章を指します。例えば、【大阪のレストランでおすすめの店】や【SEOで効果が出る対策法】が該当します。
検索キーワード | 検索クエリ |
大阪 レストラン | 大阪のレストランでおすすめの店 |
SEO | SEOで効果が出る対策法 |
どちらも検索ユーザーが使用する単語ですが、ホームページ制作や運営時には「検索キーワード」を意識してページを作成することが重要です。
検索クエリだけに注目すると、検索ボリュームが低くなるため、上位表示の難易度が低くなる一方で訪問者の集客に繋がらないことがあります。したがって、ページ全体の設計は「検索キーワード」を基軸にしつつ、コンテンツ内ではより具体的な「検索クエリ」を意識することが、効果的なアプローチになります。
適切な検索キーワードはSEOで良い影響を与える
SEOでは、網羅性の高いページが評価される傾向があります。
つまり、検索キーワードを調査し、その結果を反映させたページを作成し、コンテンツでは検索クエリを活用することで、ページの網羅性を最大化することができます。
したがって、検索キーワードの活用は、ホームページのSEOにおいて非常に重要です。すべてのページで適切な検索キーワードを設定することで、サイト全体のSEO効果を向上させることが可能です。
検索キーワードの使い方
当社が行うExcelを使った検索キーワードの使い方を解説します。
1. Excelを用意
検索キーワードを効果的に活用するためには、まずはExcelファイルを用意しましょう。ページごとに検索キーワードを記録することで、各ページのコンテンツが固有の内容を持ち、SEO効果が高まります。
もちろん、頭の中で整理されているお客様も多く、ページ数が少ない場合はExcelを使わなくても問題ありません。ただし、100ページ以上ある大規模なホームページの場合は、Excelでの管理をおすすめします。これにより、キーワード管理がよりスムーズになり、効果的なSEO対策が可能になります。
2. Googleキーワードプランナーの利用
Googleキーワードプランナーを利用することで、詳細な検索キーワードの確認が可能です。
リスティング広告を出稿していない場合は、月間平均検索ボリュームが概算値になりますが、それでもキーワード候補の選定には十分有用です。
取得したキーワード候補をもとに、どのページで表示させるべきかを検討します。ページに含めるべきか、新たなページを作成するべきかを考えることで、より効果的なキーワード戦略が立てられます。
3. 競合サイトを分析する
競合サイトを分析して、作成予定のページの内容に対する追加や変更、削除の参考にします。
その際の注意点としては、競合サイトが注力しているキーワードだからといって、すべてを模倣する必要はありません。無理に真似をしてしまうとページの品質が低下する恐れがあり、かえって検索順位が下がる可能性があります。
御社が自信を持って良質なコンテンツを提供できる部分だけを取り入れることが重要です。
4. 関連キーワードの利用
Googleの検索結果に表示される関連キーワードを活用しましょう。Excelに記載した検索キーワードをGoogleで検索し、表示される関連キーワードを確認します。
これらの関連キーワードを、既存のコンテンツに追加するか、新しいページとして作成するかを検討することで、ホームページの網羅性が向上して、SEO効果を高めることができます。
5. 短いキーワードと長いキーワードのバランス
検索キーワードは、ビッグキーワードとミドルキーワード、スモールキーワードに分類されます。ビッグキーワードは競争が激しく、SEO効果が出るまでに時間がかかりますが、スモールキーワードは比較的迅速に効果を発揮しやすいのが特徴です。
これらのキーワードを正確に分類するには、リスティング広告に出稿し、Googleキーワードプランナーを利用することが有効です。ただし、出稿しない場合でも、おおまかな数値を基に、ビッグ、ミドル、スモールをざっくりと振り分けることができます。
スモールキーワードから順に新規ページを作成することで、効率的にSEO効果を高め、段階的にサイト全体の集客力を向上させることが可能です。
6. 検索意図の分析
検索意図とは、ユーザーがなぜそのキーワードで検索を行ったのか、その目的のことを言います。検索意図は以下の4つに分類されます。
- Goクエリ(行きたい):特定のウェブサイトや場所を訪れたい
- Knowクエリ(知りたい):情報を知りたい
- Doクエリ(やりたい):特定のアクションを実行したい
- Buyクエリ(買いたい):商品やサービスを購入したい
各検索キーワードに対して、どの検索意図になるかをExcelに記述することで、ページごとにどのようなコンテンツを作成すべきかが明確になります。この分析により、ユーザーの検索意図に応じたページ作成が可能になり、SEO効果が高まります。
7. 継続的な見直しと改善
ユーザーの検索意図や検索キーワードは変化する可能性があります。そのため、Excelに記録したキーワードを定期的に見直し、必要に応じて修正を行いましょう。継続的な見直しを行うことで、最新の検索意図に沿ったコンテンツ作成が可能になり、長期的なSEO効果の向上につながります。
検索キーワードを使ったコンテンツ作成のコツ
高いSEO効果を発揮する検索キーワードを使ったコンテンツ作成法を解説します。
タイトルタグに使う
タイトルタグには必ず検索キーワードを含めましょう。
タイトルタグは、SEOにおいて重要なタグになるので、検索キーワードが含まれていないと、狙い通りに上位表示を実現することができません。
また、単に検索キーワードを含むだけではなく、タイトルタグは検索結果にも表示されるので、ユーザーが思わずクリックしてしまうことを意識した魅力的なタイトルタグの作成が必要です。
良質なページを心がける
検索エンジンは、良質なページを上位表示し、低品質なページでは狙い通りのSEO効果が得られません。
良質なページと聞くと、プロのWebライターが作成した文章を思い浮かべがちですが、検索エンジンは、タイトルタグに関連する読みやすいページを求めています。
そのため、Webマスターができる最高の品質で文章作成を行うことが大切で、良質なページを作成すれば、狙い通りのSEO効果を得ることが可能です。
自然にキーワードを使った文章を作成する
SEOに取り組んでいる方は、各ページで上位表示を狙う検索キーワードを多く利用しようと考えてしまいますが、検索エンジンは単語の出現頻度は見ていません。
それよりも、自然に利用されていることが大切で、不自然な利用をしていると、SEOペナルティにより検索順位が低下する可能性があります。
関連したキーワードは見出しで利用する
Excelでコンテンツの列に記載したキーワードは、hタグになる見出しでの利用を意識しましょう。
見出しは、ユーザーの読解速度や理解度を高めるために重要になるのですが、検索エンジンもhタグ内に書かれている文章を高く評価する傾向があります。
関連キーワードはライバルサイトが少ないため、見出しに利用することで上位表示が狙えます。
ユーザーに価値のある内部リンクを設置する
ページを公開した後、過去に作成した関連ページから内部リンクを行いましょう。
内部リンクは、ユーザーを誘導する役割があり、内部リンクを使って別ページを閲覧してもらうことで、ユーザーが期待していた以上の情報を提供することができるので、満足度の向上が期待されます。
さらに、検索エンジンは、内部リンクを使って、ページ間の関連性を強化しているので、SEOで高い効果を得られます。
検索キーワードの落とし穴
検索キーワードを効果的に活用することは、SEOの成功に欠かせませんが、いくつかの落とし穴も存在します。
ターゲットが曖昧な検索キーワードを選ぶ
ターゲットが曖昧な検索キーワードの利用は避けましょう。
曖昧な検索キーワードでは、上位表示が難しく、キーワードカニバリゼーションが発生しやすくなります。
キーワードカニバリゼーションとは、1つの検索キーワードで2ページ以上がランクインしている状態のことを言い、キーワードカニバリゼーションが多いホームページは、サイト全体のSEO効果を落とされてしまいます。
競合サイトが多い検索キーワードへの依存
SEOは最終的には競合サイトとの競争です。
つまり、競合サイトが多いビッグキーワードは期待通りのSEO効果が得づらく、特にSEOを行い始めのころだと、上位表示を実現できる可能性が低くなります。
検索キーワードを使った制作事例
検索キーワードを使った制作事例を解説します。
ANA・JALの株主優待券を格安販売するネットショップ
ANA・JALの株主優待券を格安販売するネットショップはこちら
ANA・JALの株主優待券を格安販売するネットショップでは、ホームページを制作中から、検索キーワードを調査して、ブログページの作成に取り組んでいました。
ライバルサイトが金券ショップになっていて、多くのページ数を保有していたので、検索キーワードの調査を行い、ライバルサイトの少ないスモールキーワードでのSEOに取り組みました。
その結果、ホームページを公開してわずか5日で高いSEO効果を発揮し、ページ数が増えるにつれて、メインで上位表示を狙っている検索キーワードでも上位表示ができており、現在では高いSEO効果を得ています。
ただし、ANA・JALの株主優待券を格安販売するネットショップは、ANAとJALという検索キーワードを含まなければならない点があるので、訪問者数としてはそれほど多くはありません。
しかし、検索キーワードの調査を行っているので、訪問者の大半が見込み顧客になり、年間売上は3億円に到達しています。
ちなみに、8月は閑散期になり、他の月よりも低い売上になります。
大阪のカナダ留学サポートセンター
大阪のカナダ留学サポートセンターは、留学体験談やスタッフブログを使って、多くの事例を紹介しているホームページです。
検索キーワードの調査では、定期的にGoogleサーチコンソールやキーワードプランナーを利用して、本文で利用ができる検索キーワードがないかを調査しています。
事例の紹介になるので、検索キーワードをベースにした文章作成はできませんが、それでも本文で利用することで、着実にSEO効果を高めることに成功しています。
また、現在では、少しずつではありますが、ビッグキーワードでの上位表示も実現しており、Googleからの訪問者数を伸ばすことに成功しています。
さらに、大阪のカナダ留学サポートセンターは、SEOだけではなく、SNSやYouTubeなどの運用にも力を入れているので、月間の訪問者数は多く、高いコンバージョン数になっています。
恵比寿にある治療院
恵比寿にある治療院は、効率の良いSEOに成功しています。
恵比寿の治療院は、徹底したキーワード調査と質の高いページ作成により、少ないページ数でも1日500人前後の訪問者をGoogleから集めています。
当社の制作実績としても、65ページで1日にGoogleから500人前後集客できている事例はなく、SEOにおいて検索キーワードの調査と品質の高さは必須であると再認識しました。
検索キーワードのまとめ
検索キーワードについて解説しました。
検索キーワードを意識することによって、サイト全体のSEO効果を高めやすくなります。
検索キーワードって何?とお思いの方の参考になれば幸いです。