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検索キーワードとは?調べ方と選び方、設定方法
検索結果で上位に表示されるには、検索キーワードの理解が欠かせません。多くの人がインターネットで情報を探す中で、どんな言葉が検索されているのかを知ることは、SEO対策において非常に重要なポイントです。
このページでは、検索キーワードに関する基本的な考え方や、使い方のポイントについて紹介します。検索キーワードの基本を押さえて、ホームページの成果やSEO効果につなげたい方は参考にしてください。
検索キーワードとは
検索キーワードとは、検索エンジンで情報を探すときに入力される言葉をもとに、サイト運営者が設定する語句のことを指します。ユーザーがどんな言葉で検索するのかを想定し、それに合わせて発信することで、ページが検索結果に表示されやすくなります。
似た言葉に検索クエリがありますが、これは実際にユーザーが入力した言葉を指します。
検索キーワードはあくまで運営側の視点から考えるものであり、検索クエリはユーザーの行動そのものです。たとえば、旅行業界であれば、【海外ツアー】という検索キーワードに対して、【夏に行ける海外の安いツアー】といった検索クエリが考えられます。
検索キーワードは、検索結果での表示順位やSEOの効果に深く関わります。どの言葉に注目し、どのように伝えるかによって、ユーザーとの接点の持ち方も変わってきます。
検索クエリの意味や活用法については、検索クエリとは?で詳しく解説しています。
検索キーワードの種類
検索キーワードにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴や役割を持っています。ここでは、検索キーワードの種類を紹介します。
サジェストキーワード
サジェストキーワードは、検索エンジンの検索窓に文字を入力した時に自動で表示される候補のことです。
ユーザーがこれから入力しようとする内容に応じて表示されるため、実際の検索動向に近い言葉が多く含まれます。表示されるキーワードは検索エンジン側が予測して提示しており、直接ユーザーが検索した語句とは異なる場合があります。検索キーワードを考える際のヒントとして、よく活用される要素のひとつです。
サジェストキーワードについて詳しく知りたい方は、サジェストキーワードとは?のページをご覧ください。
関連キーワード
関連キーワードとは、検索キーワードに対して、検索エンジンが関連性が高いと判断した語句を指します。検索結果の下部に表示されることが多く、検索された内容に近い視点やニーズを把握するのに役立ちます。
なお、関連キーワードには明確な見出しが表示されていません。そのため、検索結果の一部として自然に表示されており、意識しないと見過ごしてしまうこともあります。
これらは、検索結果の内容や他のユーザーの検索行動をもとに自動生成されており、検索キーワードを検討する際のヒントとして活用できます。ただし、あくまで検索補助的な語句であり、ユーザーが実際に入力した語句とは限らない点に注意が必要です。
関連キーワードについて詳しく知りたい方は、関連キーワードとは?のページをご覧ください。
再検索キーワード
再検索キーワードは、ユーザーが検索したあとに、別の言葉であらためて検索したときに使われるキーワードです。最初の検索で求めていた情報が見つからなかった場合や、さらに詳しい情報を探すときによく使われます。
Google検索では、検索結果からページにアクセスし、ブラウザの戻るボタンで検索結果に戻った際に、ページ下部に他の人はこちらも検索として表示されることがあります。
このようなキーワードは、ユーザーの意図がより明確になった状態で選ばれるため、検索キーワードを深掘りするうえで重要な手がかりとなります。なお、これらはユーザーの検索行動に基づいて表示されるものであり、必ずしも検索された語句とは限りません。
再検索キーワードについてさらに詳しく知りたい方は、再検索キーワードとは?のページをご覧ください。
無料でできる検索キーワードの調べ方
検索キーワードを調べるには、専門的なツールが必要に思えるかもしれませんが、無料で使える便利なツールも多数あります。ここでは、検索キーワードの選定に役立つ代表的な無料ツールを紹介します。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Googleが提供する定番のキーワード調査ツールです。特定の検索キーワードに対する検索ボリュームや広告競合性などを確認できます。
複数の語句を一括で入力できるため、関連キーワードの検索ボリュームを一気に把握するのにも便利です。検索ボリュームは100〜1,000のように幅のある表示となりますが、無料で利用できる範囲としては十分な精度を持っています。
検索キーワードの難易度や需要を大まかに判断するには、まず押さえておきたいツールです。
Googleトレンド
Googleトレンドは、特定の検索キーワードの人気度の変化を、期間・地域・カテゴリなどの条件で確認できるツールです。急激に検索が増えている語句や、季節性のあるキーワードの傾向を把握するのに適しています。
検索キーワードの長期的な推移を見ながら、安定的なニーズがあるか、短期的なブームなのかを判断できる点が特長です。トレンドキーワードを探したいときに活用しやすく、記事やコンテンツの企画に役立ちます。
ラッコツールズ
ラッコツールズは、Webマーケティングに役立つツールを多数提供しているサービスです。中でもラッコキーワードは、入力した単語に対して、複合ワードを大量に抽出できる機能を備えており、検索キーワードの洗い出しに役立ちます。
また、検索結果上位の記事の見出しを一覧で取得できる見出し抽出ツールもあり、競合調査にも活用可能です。登録不要・無料で使える点も魅力のひとつです。
Keyword Tool
Keyword Toolは、Googleをはじめ、YouTube・Amazon・Xなど複数のプラットフォームに対応したキーワード抽出ツールです。検索窓に入力されたキーワードをもとに、サジェスト系の語句を大量に取得できます。
検索ボリュームを確認するには有料プランが必要ですが、無料でもアイデア出しやニッチキーワードの発見に活用できます。他の無料ツールと組み合わせることで、より幅広く検索キーワードを検討することが可能です。
検索キーワードの選び方
検索キーワードをただ思いつきで決めるのではなく、目的や状況に合わせて戦略的に選ぶことが大切です。ここでは、検索キーワードを選定する際に意識すべきポイントを解説します。
1. メインとなるキーワードを定める
まず最初に行うべきは、軸となる検索キーワードを決めることです。
メインキーワードは、ページ全体の内容や目的を象徴する語句であり、SEOの中心となります。幅広いキーワードを並べる前に、このサイトでは何を伝えたいのか、どんな検索で見つかってほしいのかを明確にすることで、ブレのない構成が可能になります。
2. ペルソナを設計する
検索キーワードを選ぶうえで、誰に向けたコンテンツなのかを明確にすることは欠かせません。
ペルソナとは、想定するユーザー像のことです。年齢や職業、検索するシチュエーションなどをイメージすることで、その人が使いそうな言葉を自然に取り入れることができます。ペルソナを設計することで、検索意図に寄り添ったキーワード選定がしやすくなり、結果としてページの評価向上につながります。
3. ライバルサイトを確認する
狙いたい検索キーワードに対して、すでにどのようなサイトが上位表示されているかを調べることも大切です。
ライバルサイトを確認することで、競合の強さやコンテンツの傾向、どのような切り口が求められているのかが見えてきます。上位サイトの内容と差別化できるポイントを探すことで、選ばれる理由を作ることができます。
4. 検索ボリュームを調べる
検索キーワードを決める際は、その語句がどれくらい検索されているかを把握しておくことが重要です。
検索ボリュームがまったくないキーワードを選んでしまうと、どれだけ良質なコンテンツを作っても見られることはありません。一方で、競合が激しいビッグキーワードばかりを狙っても成果が出にくいことがあります。
適切なバランスを見極めるためにも、検索ボリュームは必ずチェックしておきましょう。
5. SEO評価からキーワードを選ぶ
サイト全体のSEO評価によって、狙うべき検索キーワードの難易度も変わってきます。
もしSEO評価がまだ低い場合は、検索ボリュームが少なめで競合が比較的弱いキーワードを選ぶほうが成果につながりやすくなります。逆にSEO評価が高い場合は、検索ボリュームが多く競合も強いキーワードでも十分に戦える可能性があります。
評価の目安としては、Googleサーチコンソールで検索パフォーマンスを確認し、ビジネスに関するクエリで表示されていることや、平均掲載順位が10位前後であるかどうかが参考になります。
検索キーワードの設定方法
検索キーワードは、決めるだけでなく、どこにどう設定するかによって検索順位やクリック率に大きな差が生まれます。ここでは、検索キーワードをWebページ内で正しく設定するためのポイントを紹介します。
タイトルに含める
ページタイトルは、検索結果で最も目立つ要素であり、検索キーワードを設定する上で重要なポイントです。
検索キーワードを自然に含めることで、ユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率の向上や検索順位の改善につながります。ただし、キーワードを不自然に詰め込みすぎると逆効果になる可能性もあるため、意味が通る形で違和感なく組み込むことが重要です。
見出しに含める
見出しに検索キーワードを含めることで、ページ全体の構造とテーマを検索エンジンに伝えることができます。
特にh2やh3は重要度が高いため、狙っているキーワードを適切に配置するとSEO評価に良い影響があります。見出しは読みやすさにも関わるため、過度な詰め込みは避け、ユーザー視点で自然な流れを意識しましょう。
本文に含める
本文には検索キーワードを複数回含めることが望ましいですが、不自然に何度も繰り返すとスパム扱いを受けることもあります。
文章の流れに沿って自然に登場するように配置することで、検索エンジンにもユーザーにも伝わりやすくなります。共起語や関連語もあわせて使用することで、内容の深さや文脈の幅が評価されやすくなります。
メタディスクリプションに含める
メタディスクリプションは、検索結果に表示されるページの説明文です。
SEOへの直接的な影響は小さいとされていますが、検索ユーザーがクリックするかどうかに関わる重要な要素です。検索キーワードを含めることで、検索結果上で太字表示され、視認性が高くなります。魅力的な説明文の中に自然にキーワードを入れることがポイントです。
アンカーテキストに利用する
アンカーテキストとは、他のページへのリンクに使われているテキストのことです。
この部分にも検索キーワードを含めることで、リンク先の内容がより明確に伝わり、内部リンクの最適化につながります。SEOの観点では、リンク元ページとリンク先ページの関連性を高める意味でも効果的です。ただし、やりすぎると不自然なリンク構造になるため、あくまで適度に使用することが大切です。
検索キーワードを設定する時の注意点
検索キーワードは、設定の仕方によっては逆効果になることもあります。ここでは、検索キーワードを設定する際に注意しておきたいポイントを紹介します。
SEOよりもユーザー満足度を考える
検索キーワードを設定する際に、検索エンジンだけを意識して文章を構成してはいけません。仮に、検索順位が上がっても、ユーザーが求めている情報にたどり着けなければ、すぐに離脱されるだけです。
検索キーワードはあくまで手段であり、目的はユーザーの課題を解決することです。SEOの基本はユーザーファーストです。キーワードの含め方にこだわるよりも、ユーザーが読みやすく、理解しやすい構成や表現になっているかを優先することが大切です。
alt属性に詰め込まない
画像のalt属性は、画像の内容を伝えるための代替テキストであり、SEOの補足要素としても使われます。
ただし、検索キーワードを無理に詰め込むのは逆効果になる場合があります。alt属性は、視覚障害を持つユーザー向けの読み上げにも使われるため、本来の役割に沿って画像の内容を簡潔に伝えることが基本です。
検索キーワードを含める場合も、あくまで自然な文脈の中で伝わるように心がけましょう。
検索キーワードのまとめ
検索キーワードは、ユーザーに見つけてもらうための重要な軸です。
検索キーワードの意味を理解し、無料ツールを使って候補を見つけ、目的や状況に合ったものを選ぶことで、効果的なページ作成につながります。また、適切な場所に設定することで、検索結果での順位やクリック率にも良い影響を与えます。
SEO対策の第一歩として、検索キーワードの扱い方をしっかり意識していきましょう。