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シニア向けホームページ制作とは?ポイントや事例を紹介
近年、少子高齢化に伴い、シニア向けのホームページ制作の相談が増えています
シニア向けのホームページ制作では、若い年代をターゲットにしたホームページ制作とは異なり、シニアの方が見やすいホームページとしなければ、コンバージョンを獲得することができません。
当ページでは、シニア向けホームページ制作とは何かや、ポイント、事例を紹介します。
目次
シニア向けホームページ制作とは
シニア向けホームページ制作とは、50歳以上をターゲットにしたホームページを制作することを言います。
一般的にシニア層は、色の見え方や、視力と手や指の操作性が低下しているので、一般的な年代をターゲットにしたホームページ制作よりも気を付けなくてはならないポイントがあります。
これらのポイントを無視してホームページを制作してしまうと、訪問者はコンテンツを読みづらく閲覧しづらいホームページとなってしまうので、コンバージョンを獲得することができないのです。
では、具体的にシニアに配慮したホームページを制作するポイントを解説します。
シニアに配慮したホームページ制作のポイント
シニアに配慮したホームページ制作のポイントを解説します。
大きめの文字サイズを利用する
シニア層は、視力の低下から小さな文字サイズだと文章を読みづらいと感じてしまいます。
一般論で言うと、シニア向けホームページの文字サイズは16pxと言われています。
しかし大切なのは一般論ではなく、Webマスターがホームページを読み直して、シニアでも見やすい文字サイズになっているか、Webデザインとして適切な文字サイズになっているかを確認して、自社サイトに合った文字サイズを採用しましょう。
分かりやすいアイコンを利用する
シニア向けホームページで利用するアイコンは、分かりやすさを追求しましょう。
例えば、見栄えの良さを意識して、リンク先ページの説明になっていないアイコンを利用してしまうと、年齢層の高いシニアは混乱してしまうことがあります。
また、Webデザインにもよりますが、できればアイコンを利用するのではなく、テキストで表示させた方が、シニアに配慮されたホームページと言うことができます。
見栄えの良さも大切ですが、コンテンツが理解できないと、訪問者の離脱が発生してしまうので、見栄えとコンテンツの理解のバランスを取ったアイコンを利用しましょう。
リンクであることが分かりやすいボタンにする
リンクであることが分かりやすいボタンを採用しましょう。
例えば、ボタン内に矢印を付けたり、〇〇はこちらというテキストを設置して、このボタンをクリックすれば、関連した内容のページに移動ができることを強調することが大切です。
リンクであることが分かりづらいボタンは、ホームページ制作では意識されていますが、シニア向けホームページの場合は特に注意しなくてはなりません。
コントラストを強くする
シニア向けのホームページでは、視認性の高いコントラストの採用が大切です。
シニアは、視力が低下しているので、文字と背景色、リンクボタンの色のコントラストを強めに設定しておくことで、見やすいホームページとなります。
また、年齢を重ねると認識できる色数が減るので、色数を理解したWebデザインの作成が求められています。
シニアが認識しづらい色の組み合わせは、日本保健福祉ネイリスト協会の高齢者が見やすい色は何色?なぜ色が見えにくくなるのか理由も解説!のページで詳しく解説されています。
冗長的な文章に気を付ける
冗長的な文章は、特にシニア向けのホームページでは避けるべきです。
シニア向けの場合、長くじっくりと文章を根気よく読んでくれることはなく、認知負荷や視覚的な負担などが多くなっているので、冗長的な文章であるほど、ホームページから離脱されてしまいます。
そのため、冗長的な文章を削り、言いたい内容が分かりやすい文章を作成することで、より高い成果を実現できる可能性があります。
ユーザーの心に刺さるセールスコピーを作成する
シニア向けのホームページでは、長々と文章で解説するのではなく、セールスコピーをうまく活用しましょう。
例えば、実績の数字を含めたセールスコピーを作成することで、その文章の説得力が増し、たった1つのセールスコピーだけでコンバージョンを生み出せる可能性が高いです。
もちろん、老人ホームの有名なコピーに、岩崎俊一氏と岡本欣也氏が作成した「65歳からの、未来。」というものがあったりもするので、実績だけではありませんが、シニアの心に刺さるようなセールスコピーを用意することで、ホームページのコンバージョンを最大化することができます。
理解がしづらい言葉は補足説明する
分かりづらい表現は、それだけでコンテンツの理解を大きく妨げてしまいます。
一般的なホームページ制作でも、専門用語を避けることは当たり前になっていますが、シニア向けのホームページであれば、横文字などを多用することも注意しましょう。
例えば、ホームページ制作の業界で言うと、成果を意味するコンバージョンという言葉がありますが、シニア向けであればお問い合わせや資料請求といった言葉を利用することが大切です。
意味わからない言葉が出てくると、それだけでそのページの内容を理解することを諦めて、ホームページから離脱する恐れがあるので、専門用語と横文字には注意しましょう。
シニア向けホームページ制作の事例
シニア向けホームページ制作の事例を紹介します。
シニアでも見やすく操作がしやすい治療院サイト
50歳以上のシニアがメインの顧客になる治療院サイトの事例です。
文字サイズはもちろん、色使い、リンクの在り方などもお客さまと話し合いながら、シニアでも見やすいホームページを制作しました。
また、スマートフォンでのアクセスが多いホームページになっていて、スマートフォンのハンバーガーメニューには、トップページというリンクを設置して、訪問者がすぐにトップページに戻れるようにしています。
実際に、現在治療院にお話をお伺いすると、多くのシニアのお客さまから使いやすいホームページとお喜びをいただいているそうです。
ユーザーの立場に立った文章を作成した葬儀社サイト
シニアがメインのターゲットになる葬儀社サイトの事例です。
シニアの中でも、精神状態があまりよろしくない方がメインのターゲットになっているので、分かりやすい表現やリンクボタンを意識してホームページを制作しています。
また、葬儀社は、顧客の視点に立ったサービス提供を心掛けており、ホームページでもその魅力が伝わるコンテンツを作成しました。
結果、Webマスターからは、ホームページを使うような世代ではないかも知れないと言われていましたが、多くの方から「ホームページにこういう内容が書いていたんだけど詳しく聞きたい」と相談を受けることができているそうです。
シニア向けホームページ制作のまとめ
シニア向けのホームページ制作を解説しました。
シニア向けのホームページ制作では、一般的なホームページ制作よりも、細部まで注意してユーザーの読みやすさや理解のしやすさを追求することが大切です。
シニア向けのホームページ制作を検討中の方の参考になれば幸いです。