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ずらしキーワードとは?メリットや探し方、SEO効果を出した事例を解説
ホームページにSEOを行っている方は、ずらしキーワードを理解する重要性が高いです。
ずらしキーワードを利用してSEOに取り組むことで、効率よく上位表示を実現できるページ数が増えていくので、ホームページの訪問者数やコンバージョン数を高めることができます。
当ページでは、ずらしキーワードとは何か、利用するメリット、探し方、利用するときの注意点、SEO効果を出した事例を解説します。
目次
ずらしキーワードとは
ずらしキーワードとは、SEOで利用されるキーワード選定法の1つになり、訪問者数は減ってしまうけれども、ライバルサイトの弱いSEOキーワードことを言います。
例えば、【クレジットカード おすすめ】というキーワードで上位表示を狙ったページを作成する際に、Googleの上位表示サイトを見ると、品質が高いことはもちろんですが、サイト全体のページ数も多いので、小中規模のホームページでは、上位表示を狙うことはできません。
そこで、「クレジットカード」を「支払い用カード」や「決済カード」に変更したり、「おすすめ」を「人気」や「推奨」という言葉に差し替えることで、検索数は少なくなりますが、ライバルサイト数も減るので、SEO効果を発揮できる可能性が高くなります。
昨今では、多くのホームページがSEOに取り組んでいて、後発ほど検索順位を高める難易度が高まるので、適切なずらしキーワードの利用法を行うことで、検索エンジンからの集客力とコンバージョン数が向上します。
ずらしキーワードを利用するメリット
ずらしキーワードを利用するメリットを解説します。
ドメインパワーが弱くても下層ページSEOで成功する
ドメインパワーとは、ホームページのSEO効果の出しやすさのことを言います。
難易度が高いキーワードであるほど、ドメインパワーが検索順位に与える影響が高くなるのですが、ずらしキーワードであれば、下層ページSEOで成果を出すことができます。
ずらしキーワードは、ライバルサイトの少ないキーワードで上位表示を狙うので、大手企業を避けることができれば、ドメインパワーの低いホームページでも高い効果を期待できます。
ただし、ドメインパワーの高いホームページがずらしキーワードを利用していると、SEO難易度は高いと言えるので、ずらしキーワードを見つけた後、Google検索を行う習慣をつけましょう。
上位表示ページ数が増えることでトップページSEOで成功する
ずらしキーワードで上位表示を実現したページ数を増やすことでトップページSEOに成功します。
トップページSEOは、検索エンジンからのサイト全体の評価が大切になり、上位表示を実現しているページのSEOキーワードは関係がありません。
ずらしキーワードの利用は、検索エンジンからサイト全体が評価されるためには必須となっており、ホームページを公開した当初であれば強くおすすめできる対策になります。
ずらしキーワードの探し方
ずらしキーワードを見つける方法を解説します。
ただし、ずらしキーワードを見つけた際には、文章の読みやすさを損なってしまわないかを確認しましょう。
ChatGPTを活用
ChatGPTを利用することで、効率よくずらしキーワードを発見できます。
上記は【ホームページ制作】のずらしキーワードを10個リストアップしてもらいました。
ChatGPTは必ず正解を提示してくれるわけではないので、リストアップされた内容を読んで、もし満足ができるずらしキーワードがなければ、さらに10個出してもらいましょう。
自分で考えるのは大変な労力がかかることもあるので、優先的にChatGPTを利用することをおすすめします。
weblio類語辞典を活用
weblio類語辞典とは、言い換えや同義語を調べることができるツールです。
例えば、【おすすめ】で検索をすると、複数の言い換えや同義語をリストアップしてくれるので、その中から希望通りの言葉を選択しましょう。
同義語を活用
同義語とは、単語は異なりますが、同じ意味の言葉のことを言います。
例えば、【歯医者】には【歯科医】があり、【ホームページ制作】には【Web作成】という同義語があります。
同義語の調査ツールには、連想類語辞典: 日本語シソーラスというホームページがあるので、自分で考えても思いつかなかったWebマスターはツールを利用しましょう。
ずらしキーワードを利用するときの注意点
ずらしキーワードを利用するときの注意点を解説します。
キーワードカニバリゼーションを意識
ずらしキーワードを利用するときに、Googleがどちらも同じ意味だと判断していると、キーワードカニバリゼーションが発生する恐れがあります。
キーワードカニバリゼーションが発生すると、発生したページの検索順位が落とされ、さらには発生したページ数が多くなるとサイト全体のSEOに悪影響を及ぼします。
ただし、ずらしキーワードを利用しているくらいでは、キーワードカニバリゼーションは発生せず、本文の内容が同じ場合に発生します。
そのため、ずらしキーワードだけが違うページを量産してはならず、各ページで固有の文章を作成しましょう。
文章が読みづらくなる場合は辞める
ずらしキーワードを利用することで、文章が読みづらくなる場合は、利用を辞めましょう。
ずらしキーワードを利用しているページが、読みづらくなってしまうと、検索エンジンは低い評価をしてくるので、ライバルサイトが弱かったとしても、上位表示が難しくなります。
現在のSEOにおいて大切なのは、ホームページがユーザーにとって読みやすく理解がしやすいことになるので、魅力的な文章を作成できる場合のみに、ずらしキーワードを利用しましょう。
ずらしキーワードでSEO効果を出した事例
制作実績からずらしキーワードを利用してSEO効果を出した事例を解説します。
ANAとJALの株主優待券販売サイトのブログ
ANAとJALの株主優待券販売サイトのブログでは、ChatGPTを利用して、ずらしキーワードの調査を行い、そのキーワードを本文で利用しています。
お客さまのブログでは、難易度の高いSEOキーワードを中心にした記事が多くなっているので、各ページの本文でずらしキーワードを利用して、SEOを実施しています。
もともと、ANAとJALの株主優待券を販売するネットショップになっているので、検索キーワードが限定的であるため、1日に150人前後の訪問者数になります。
しかし、ずらしキーワードの利用法が上手いのか、訪問者のコンバージョン率が高くなっていて、閑散期の8月ですが、1千万円以上の売上を達成しています。
ちなみに、2023年の売上実績は3億円になり、Googleアナリティクスのデータを見ると、今年の方が良い結果になっているので、今年は3億5,000万円を期待しています。
東京・恵比寿の鍼灸師サイトのブログ
東京・恵比寿の鍼灸師サイトのブログでは、鍼灸師の方が同義語を検討してから記事を作成しています。
こちらのホームページは、ページ数が少なく65ページしかないので、ドメインパワーが低いことが予測されているので、ライバルサイトの多いキーワードではSEO効果を出すことが難しくなります。
しかし、現在のGoogleからの集客力を見ると、1日に450人くらいを獲得できています。
突出してアクセス数が多い検索キーワードはないのですが、確実にニッチなキーワードで集客できているので、サイト全体で見れば高いSEO効果になっています。
また、検索エンジンから下層ページの評価が高まっているので、【治療院 恵比寿】や【鍼灸 恵比寿】、【治療院 渋谷】などの検索回数が多いキーワードでも上位表示を実現できるようになってきました。
ずらしキーワードのまとめ
ずらしキーワードについて解説しました。
ドメインパワーが低いホームページが効率的なSEOを行うためには、ずらしキーワードを利用することがおすすめになります。
ずらしキーワードって何?とお悩みのWebマスターの参考になれば幸いです。