セブンデザイン 成果を追求した大阪のホームページ制作会社

  • 2024.06.17

サイトマップとは?2つの種類や作成する理由、作り方を解説

ホームページにはサイトマップと言う2種類のページとファイルが存在しています。

お客さまが想定するサイトマップとは、すべてのページのリンクが掲載されたHTMLサイトマップになり、ホームページ制作会社が考えるサイトマップとは、サーチエンジン用のXMLサイトマップのことを言います。

当ページでは、サイトマップとは何かや、2つの種類、作成する理由、作り方、最近はHTMLサイトマップを作成しないホームページが増えた理由を解説します。

サイトマップとは?

サイトマップとは、日本語で言うと、ホームページの地図のことを言います。

ホームページは1ページではなく、複数ページで構成されていて、サイトマップを見ることで、サイト内にどのようなページが存在しているのかを一目で理解することができます。

すなわち、サイトマップは、デパートで見かけるフロアガイドのようなイメージになっており、何階建てで、それぞれの階にどんな店舗が入っているのかを示しています。

ホームページにおけるサイトマップには、2つの種類があり、訪問者向けのHTMLサイトマップと、サーチエンジン向けのXMLサイトマップが存在しています。

サイトマップの2つの種類

サイトマップには、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの2つの種類が存在し、それぞれを解説します。

HTMLサイトマップ

大阪市のホームページにあるサイトマップ

HTMLサイトマップとは、参考として大阪市のホームページにあるHTMLサイトマップをご覧ください。

ホームページには、さまざまなページが存在しており、自分が見たいページに直接アクセスできた訪問者であれば、知りたい情報を得ることができますが、そうではなく、トップページなどの他のページから訪れたユーザーは、どこに自分の求めているコンテンツがあるのかを探すことが大変です。

そういったときに、HTMLサイトマップがあることで、訪問者が知りたいコンテンツがどのページにあるのかを見つけやすくなっており、ホームページの利便性を高める効果があります。

XMLサイトマップ

XMLサイトマップとは、サーチエンジンに対して、該当のホームページにはどんなページがあるのかを告知することができるXML形式のファイルのことを言います。

サーチエンジン用のXMLサイトマップは、人間が見てもまったく意味が分からないファイルになり、以下は当サイトのXMLサイトマップになります。

当サイトのXMLサイトマップ

XMLサイトマップがあることで、サーチエンジンは、該当のホームページにどんなURLのページが何ページ存在しているのかを把握することができるようになるので、SEO効果を高めることが可能です。

サイトマップを作成する理由

サイトマップを作成する理由は、訪問者のユーザビリティを高めることと、サーチエンジンのクローラビリティを高めることの2つがあります。

HTMLサイトマップはユーザビリティの向上

訪問者がHTMLサイトマップを見れば、そのホームページにどんなページやコンテンツが存在しているのかを一目で知ることができます。

昨今では、ユーザーが求めているページに直接アクセスすることが一般的になってきてはいますが、まだまだ完璧ではなく、トップページから訪問するユーザー数も多いです。

このようなトップページから訪れてしまったユーザーは、サイト全体のページ数が多いと、どこに自分が求めているページやコンテンツがあるのかが分からないので、サイト内を探さなくてはなりません。

すぐに見つけることができれば良いですが、もし探したけど見つからなかったと感じたユーザーは、ホームページから離脱してしまう可能性があります。

この離脱を回避するために、HTMLサイトマップを作成することで、訪問者のユーザビリティを高めることができ、コンバージョン率を高められる可能性があります。

XMLサイトマップはクローラビリティの向上

サーチエンジンがXMLサイトマップを見ることで、そのサイト全体でどんなページがあるのかを一目で知ることができます。

サーチエンジンは、クローラーと呼ばれるインターネットを巡回するプログラムを利用して、ホームページのコンテンツを自社のデータベースに格納し、そこで検索順位を決定したり、そのデータベースから検索結果を表示させています。

すなわち、サーチエンジンが気が付くことができなかったページは検索結果に出てくることはないので、SEOに取り組んでいる会社としては大きな問題です。

そこで、XMLサイトマップを使ってサーチエンジンにサイト全体のページのURLを把握してもらうことで、クローラビリティ(クローラーの巡回効率)が向上して、期待通りのSEO効果を得ることができます。

ただし、Googleによると、500ページ以下の小規模サイトであればXMLサイトマップは必要がないと公表しており、XMLサイトマップを見ずとも全ページを発見することができる可能性が高いようです。

そのため、ホームページの状況に合わせて、XMLサイトマップを作成すべきか不要かを判断しましょう。

訪問者用のHTMLサイトマップの作り方

訪問者用のHTMLサイトマップを作る方法を紹介します。

目的を明確にする

HTMLサイトマップを作成する際には、なぜHTMLサイトマップを作成するのかの目的を明確にしましょう。

目的がないHTMLサイトマップだと、ただサイト内のすべてのページにリンクを行うだけになってくるので、訪問者が利用してくれる可能性が低くなります。

この目的は、サイト内で迷子になっている訪問者を適切なページやコンテンツへと誘導することが一般的になるので、見やすく操作がしやすいことが必須になります。

HTMLサイトマップに掲載するリンクを整理する

HTMLサイトマップに、どのページへのリンクを行うかを考えましょう。

HTMLサイトマップは、サイト内で迷子になっている訪問者を適切なページへと誘導することが目的になってくるので、多くの訪問者が求めているページへのリンクは必須ですし、ニッチなニーズのユーザーでも探すことができるようにしましょう。

HTMLサイトマップに掲載するリンクは、すべてのページを掲載してしまうと、ユーザーがHTMLサイトマップのページを見たときに、見づらいと感じてしまい、探しているページへのリンクを発見することができなくなってしまいます。

HTMLサイトマップに掲載するリンクの考え方

そのため、例えば製品情報であれば、コンテンツトップページへのリンクだけを掲載しておき、AやB、Cなどの詳細ページへのリンクを掲載しないようにすることで、訪問者が探しているページやコンテンツへのリンクを発見しやすくなります。

サイト内検索を付ける

サイトマップを作成する際には、主要なページへのリンクだけではなく、サイト内検索を掲載しておくことで、リンクがなかったページへもユーザーが訪問しやすくなります。

大阪市のホームページにあるHTMLサイトマップのサイト内検索

大阪市のホームページは、サイト全体にサイト内検索があるのですが、サイト全体にサイト内検索がない場合は、HTMLサイトマップにサイト内検索を設置することで、ユーザーが探しているページやコンテンツを発見しやすくなります。

ページ数が少ないホームページでは不要ですが、HTMLサイトマップに掲載していないリンクが多いホームページでは必ず設置するようにしましょう。

リンクをカテゴリーごとに分ける

HTMLサイトマップは、ただリンクが掲載されていれば良いのではなく、訪問者が探しているリンクを見つけやすいことが大切です。

そのための対策として、カテゴリーごとに分けるようにしましょう。

カテゴリーごとに整理されたHTMLサイトマップ

大阪市のホームページのように、ただリンクが並んでいるときよりも、カテゴリーごとに整理されていた方が訪問者にとって見やすいHTMLサイトマップになります。

ユーザーが使いづらいHTMLサイトマップだと、ただページとして存在しているだけになってしまうので、目的を達成するためにも、訪問者のことを考えた整理が重要です。

サーチエンジン用のXMLサイトマップの作り方

サーチエンジン用のXMLサイトマップの作り方を解説します。

ツールで作成

手動でXMLサイトマップを作成する場合には、sitemap.xml Editorというツールを利用することで、ホームページのURLを送信するだけで、自動的にXMLサイトマップの作成が完了します。

sitemap.xml EditorでXMLサイトマップを作成する方法

「PCサイトマップ(sitemap.xml)を作成」の箇所に、XMLサイトマップを作成したいホームページのURLを記述して、ページの下部にある「サイトマップ作成」ボタンをクリックすれば、XMLサイトマップがダウンロードできます。

ダウンロードしたXMLサイトマップは、FTPソフトを利用してルートドメインに設置しましょう。

WordPressのプラグインで作成

WordPressでホームページを制作している場合は、プラグインを実装することで、スムーズにXMLサイトマップを作成することが可能です。

XMLサイトマップを作成できるプラグインでは、Googleが提供しているXML Sitemapsを利用しているホームページが多く見られます。

当社では、SEOを行うために、All in One SEOというプラグインを利用しているので、XMLサイトマップの生成は、All in One SEOで行うことが多いです。

XML SitemapsもAll in One SEOも、不具合が発生した経験がないので、自分が扱いやすいほうのプラグインを利用することがおすすめです。

XMLサイトマップにおけるnoindexの取り扱い

noindexとは、サーチエンジンがインデックスしなくても良いページに記載するタグのことを言い、XMLサイトマップを作成する際には理解が必要です。

まず、XMLサイトマップに、noindexのあるページのURLを記載してはいけません。

noindexが付いているページは、サーチエンジンにインデックスさせないページになるので、サーチエンジンのインデックスをサポートするXMLサイトマップに記載があると、サーチエンジンが混乱してしまい、SEOとして不利になります。

また、XMLサイトマップファイル自体に、noindexを付けることも大切で、XMLサイトマップがGoogleにインデックスされてしまうと、クロール済み - インデックス未登録になってしまいます。

XMLサイトマップをnoindexにする方法は、X-Robots-Tag HTTP ヘッダーを利用する方法になりますが、WordPressにAll in One SEOを導入しているホームページでは、All in One SEO>サイトマップ>サイトマップインデックスを有効化を「有効」から「無効」にすれば設定が可能です。

All in One SEOでXMLサイトマップをnoindexにする方法

Googleサーチコンソールなどからの送信が必須

XMLサイトマップを作成したら、それで終わりではなく、GoogleサーチコンソールとBingウェブマスターツールから送信しましょう。

残念ながらYahoo!Japanには、このようなツールが存在していないので、GoogleとBingだけの送信になります。

Googleサーチコンソールから送信する方法

GoogleサーチコンソールからXMLサイトマップを送信する方法

Googleサーチコンソールにログインをして、左ナビゲーションにあるサイトマップをクリックします。

そうすると上記の画像のページにアクセスすることができるので、そこのURL入力欄に「sitemap.xml」と入力をして「送信」をクリックすれば完了です。

その際に、ドメイン名から記述してはならず、ドメイン名はすでに入力されているので、XMLサイトマップがアップロードされている箇所のみの記載になります。

XMLサイトマップの送信ミス

URLに入力ミスがあったとしても、サイトマップを送信しましたというメッセージが表示されますが、送信ができていないので、必ずURLの記述は正しく行う必要があります。

また、XMLサイトマップの送信と一緒に、RSS/Atomフィードを送信したほうが良く、WordPressでホームページを制作している場合であれば、RSSのURLは/feed/、AtomのURLは/feed/atom/になります。

それ以外のホームページであれば、そのホームページを制作した会社に、「RSS/AtomフィードのURLを教えて欲しい」と問い合わせましょう。

Bingウェブマスターツールから送信する方法

BingウェブマスターツールからXMLサイトマップを送信

BingウェブマスターツールからもXMLサイトマップを送信しましょう。

Bingウェブマスターツールにログインして、サイトマップ>「サイトマップを送信」をクリック>サイトマップのURLをドメイン名から記述>「送信」ボタンをクリックすれば完了です。

Bingの場合は、XMLサイトマップだけ送信で問題がなく、RSS/Atomフィードを送信したとしても、同じものと認識されています。

最近はHTMLサイトマップを作成しないことが増えた

HTMLサイトマップについての補足ですが、昨今では、HTMLサイトマップを作成しないホームページが増えているので、その理由を解説します。

Googleから低品質コンテンツと判断される可能性

HTMLサイトマップは、リンクが掲載されているだけになるので、Googleから低品質コンテンツとみなされてしまい、クロール済み - インデックス未登録になる可能性があります。

さらに、昨今では、サイト構成がシンプルなホームページが増えているので、サイトマップがなくても、訪問者が探しているページを発見しやすくなっています。

そのため、HTMLサイトマップを作成するホームページが減ってはいますが、もし作成するのであれば、訪問者に役立つページとするために、目的の設定やユーザーニーズを把握して、訪問者に価値あるHTMLサイトマップを作成しましょう。

SEO効果がない

従来のSEOでは、HTMLサイトマップから主要なページへと内部リンクを行うことで、SEO効果を高める役割がありました。

しかし、サーチエンジンは内部リンクにおいても関連性の重要性を高めているので、HTMLサイトマップのような内部リンクしかないページからだとSEO効果を得られなくなったのです。

そのため、HTMLサイトマップがSEOのためだけであれば不要になり、サイト構成が複雑なホームページでユーザーのためになるのであれば作成しましょう。

まとめ

サイトマップとは何かや、2つの種類、作成する理由、作り方、最近はHTMLサイトマップを作成しないホームページが増えた理由を解説しました。

サイトマップには訪問者用のHTMLサイトマップとサーチエンジン用のXMLサイトマップがあり、それぞれで作成する目的が異なるので、サイトマップの作成を検討する方は、それぞれの目的や効果を理解することが大切です。

サイトマップって何?とお思いの方の参考になれば幸いです。