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ユーザーフレンドリーなWebサイトとは?特徴やユーザビリティとの違い

現代のWebサイトにおいて、ユーザーフレンドリーであることは重要な要素の一つです。情報を探しやすく、使いやすいと感じてもらえるサイトは、訪問者の満足度を高め、成果につながります。

本記事では、ユーザーフレンドリーなWebサイトの意味や特徴、ユーザビリティとの違い、事例を解説します。

ユーザーフレンドリーなWebサイトとは

ユーザーフレンドリーなWebサイトとは、訪問者が直感的に使いやすいと感じる設計や構成がなされているサイトのことを指します。ページ内での操作や情報の見つけやすさ、読みやすさ、読み込み速度など、ユーザーにとって負担が少ない状態を目指した設計が特徴です。

ユーザーフレンドリーという言葉は直訳するとユーザーに優しいという意味を持ち、日本語では使いやすいや親切なといった表現で置き換えられることが多くあります。

Webサイトにおけるユーザーフレンドリーさは、単に見た目のデザインだけでなく、ユーザーの行動やニーズを正確に理解したうえで設計された体験全体に関係しています。そのため、ユーザーフレンドリーなサイトは訪問者に安心感や信頼感を与え、結果として成果にもつながりやすくなります。

ユーザーフレンドリーの対義語

ユーザーフレンドリーの対義語として、はっきりとした単語が定まっているわけではありませんが、ユーザーアンフレンドリーや不親切な設計、使いにくいWebサイトなどが該当する表現とされています。

どれも共通して、ユーザーにとって負担やストレスが大きくなる設計を指します。

たとえば、目的の情報にたどり着くまでに時間がかかる複雑な構成、意図が伝わりにくいデザイン、スマートフォンで見づらいページレイアウト、リンクやボタンの配置が直感的でない導線などは、ユーザーフレンドリーとは反対の特徴を持つといえるでしょう。

このようなユーザー視点が欠けたWebサイトは、離脱率が高くなり、滞在時間やコンバージョン率にも悪影響を与えます。ユーザーフレンドリーなサイトを目指すためには、まずその反対の例を知ることが大切です。

ユーザーフレンドリーとユーザビリティの違い

ユーザーフレンドリーとユーザビリティは、どちらも使いやすさや快適な体験に関連する言葉ですが、意味や使われ方には明確な違いがあります。

ユーザーフレンドリーは、ユーザーにとって親切、分かりやすい、誰にでもやさしい設計といった感覚的な使いやすさを重視した表現です。一般的には、直感的に操作できることや、デザインの見やすさ、導線の分かりやすさなどが含まれます。

一方で、ユーザビリティは有効性・効率性・満足度といった操作性の評価基準に基づく概念です。ISOなどの規格でも定義されており、ユーザビリティテストなどによって客観的に評価されることが多いのが特徴です。

つまり、ユーザーフレンドリーは印象や体験ベースの言葉であり、ユーザビリティは測定可能な性能指標に近い言葉といえます。どちらか一方だけでなく、両方を意識してWebサイトを設計することで、ユーザーにとって本当に使いやすい体験を提供できます。

また、ユーザビリティについて詳しくは、Webユーザビリティとは?のページで解説しています。

ユーザーフレンドリーなWebサイトが求められる理由

近年、Webサイトにおいてユーザーの使いやすさがより重視されるようになってきました。その背景には、ユーザー行動の変化や検索エンジンの評価基準の変化など、いくつかの要因があります。ここでは、ユーザーフレンドリーなサイトが求められる理由を解説します。

UX重視のトレンド

近年のWeb業界では、デザインや機能面よりもユーザー体験(UX)の質が重視される傾向が強まっています。

従来は、見た目が整っていれば評価されることもありましたが、現在ではユーザーがストレスなく目的を達成できるかどうかが、Webサイトの価値を決定づけるポイントになっています。特にスマートフォンの普及により、ユーザーの行動が多様化しているため、どのデバイスでも快適に閲覧・操作できることが求められます。

また、SNSなどを通じて情報の拡散が速くなったことも、使いやすさを意識した設計が求められる一因です。ユーザーフレンドリーなWebサイトは、ユーザー満足度を高めるだけでなく、ブランディングや再訪率の向上にもつながります。

離脱率・CV率への影響

ユーザーフレンドリーでないWebサイトは、目的の情報にたどり着けず、早期にページを離脱してしまう原因となります。例えば、導線が複雑で何をすればよいか分からない、読み込み速度が遅くてストレスを感じる、スマートフォンで表示が崩れているといったケースでは、ユーザーはその場で離れてしまう傾向にあります。

こうした状況は、コンバージョン率にも大きく影響します。Webサイト内で商品購入や問い合わせなどのアクションを期待している場合、ユーザビリティの悪さがその機会を奪うことになりかねません。

ユーザーフレンドリーな設計は、離脱率の低下とコンバージョン率の向上という両面で効果を発揮します。

SEOにもプラスになる

Googleをはじめとする検索エンジンは、ユーザー体験を評価指標の一つとして重視しています。ページの表示速度やモバイル対応、直帰率の低さなどは、すべて検索順位に影響する要素とされています。つまり、ユーザーフレンドリーなWebサイトを制作することは、SEOにおいても大きなメリットになります。

また、ユーザーが長く滞在し、複数のページを閲覧するようなWebサイトは、コンテンツが役に立っていると検索エンジンから判断されやすくなります。結果として、より多くの流入が見込めるようになり、集客面で優位に立つことができます。

ユーザーフレンドリーなWebサイトの特徴

ユーザーフレンドリーなWebサイトには、共通するいくつかの設計上のポイントがあります。ここでは、その特徴について解説します。

ターゲットを明確にしている

ユーザーフレンドリーなWebサイトを設計するうえで最も重要なのが、誰に向けたサイトかを明確にすることです。ターゲットが曖昧だと、ユーザーニーズと情報提供がかみ合わず、使いにくさを感じさせてしまいます。

ターゲットが明確であれば、必要な情報の取捨選択や、導線の設計、デザイントーンなどすべてに一貫性が生まれます。たとえば、初心者向けであれば専門用語を避け、購入検討者向けであれば比較情報や導入事例を充実させるなど、設計方針に違いが出てきます。

ターゲットに対してファーストビューを最適化している

ファーストビューとは、ユーザーがWebサイトに訪れて最初に目にする画面のことです。

ユーザーフレンドリーなWebサイトでは、この部分にユーザーの知りたい情報や行動のヒントを明確に配置します。ファーストビューで伝えるべきなのは、誰向けのサイトなのか、何ができるのか、どんなメリットがあるのかといった要素です。

これにより、ユーザーはそのWebサイトが自分にとって有益かを瞬時に判断でき、離脱を防ぐことができます。

スマートフォンに対応している

現在のWeb閲覧は、スマートフォン経由が主流です。そのため、PC用のデザインしか考慮していないWebサイトは、モバイルユーザーにとって使いにくいものとなってしまいます。

ユーザーフレンドリーなWebサイトは、画面幅に応じたレスポンシブデザインやタップ操作のしやすいUI設計を取り入れており、スマートフォンでもストレスなく閲覧・操作できるようになっています。文字サイズやボタン配置など、細かな配慮がユーザー体験を左右します。

シンプルなレイアウトを採用している

情報量が多すぎたり、構成が複雑だったりすると、ユーザーは目的の情報にたどり着く前に疲れてしまいます。ユーザーフレンドリーなWebサイトでは、必要な情報を絞り込み、シンプルで見やすいレイアウトが採用されています。

メニュー構成やページ内の情報配置が整理されていることで、初めて訪れたユーザーでも直感的に操作できる設計が実現できます。必要な情報へのアクセスがスムーズであるほど、ユーザーの満足度は高まります。

視覚的に魅力のあるWebデザインを作成している

ユーザーは第一印象でWebサイトの良し悪しを判断する傾向があります。視覚的に整っていて魅力的なデザインは、ユーザーに安心感や信頼感を与える効果があります。

色使いやフォント、画像の品質、余白の取り方など、細かなビジュアルの積み重ねが全体の印象に大きく関わります。ただし、装飾にこだわりすぎて使いづらくなるのは本末転倒なので、デザインとユーザビリティのバランスが求められます。

表示速度を改善している

Webサイトの表示速度は、ユーザー体験に直結する重要な要素です。ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーは離脱してしまう可能性が高くなります。

ユーザーフレンドリーなWebサイトでは、画像の最適化や不要なスクリプトの削減、キャッシュの活用などにより、ページ表示をできる限り高速化しています。また、表示速度はSEOにも影響するため、検索エンジン対策の観点からも優先的に対応すべき項目です。

ユーザー導線を最適化している

ユーザーが目的の情報やゴールにスムーズにたどり着けるようにするには、Webサイト全体の導線設計が重要です。リンクやボタンの配置、メニューの階層構造、遷移先のわかりやすさなどが、ユーザーフレンドリーなサイトには求められます。

たとえば、次に何をすればいいかが明確な構成になっていれば、ユーザーは迷うことなく行動を起こすことができます。導線の最適化は、コンバージョン率の向上にもつながる重要なポイントです。

見ているページの階層が分かりやすい

現在自分がWebサイト内のどこにいるのかが分からないと、ユーザーは不安を感じてしまいます。ユーザーフレンドリーなサイトでは、パンくずリストや明確なタイトル・見出し構成によって、ページの位置関係を把握しやすくなっています。

とくに情報量の多いWebサイトでは、どのカテゴリに属しているか、どのページに戻ればよいかといった情報がすぐに分かる工夫が重要です。これにより、サイト内での回遊性が高まります。

定期的にアクセス解析を利用している

ユーザーフレンドリーなWebサイトは、作って終わりではなく、ユーザー行動をもとに改善を重ねていくことが大切です。Googleアナリティクスやヒートマップツールなどを活用し、離脱の多いページや滞在時間の短いページを分析することで、課題を見つけて対応できます。

ユーザーの変化に合わせて改善を続ける姿勢こそが、真の意味でのユーザーフレンドリーなWebサイト運用といえるでしょう。

ユーザーフレンドリーなWebサイト事例

ここでは、実際に制作したWebサイトの中から、ユーザーフレンドリーを意識して設計した3つの事例をご紹介します。ターゲット層や用途に応じた工夫をどのように取り入れたのか、参考にしていただけます。

カナダへの留学支援を行う会社のホームページ

カナダへの留学支援を行う会社のホームページの画像

BtoC向けの事例です。

メインターゲットである大学生に向けて、情報を整理しながらも、ワクワク感を感じられるWebデザインを意識して制作しました。

構成やレイアウトはシンプルに保ちつつ、トップページでは一部に特別なフォントを使うなど、視覚的なアクセントを加えています。また、閲覧体験を楽しめるようにインタラクション要素も取り入れており、ユーザーが自然にコンテンツを読み進められるよう設計しています。

加えて、トップページ以外はお客様自身で更新できるようCMSを導入し、誤字や表現の見直しを柔軟に行える仕様にしました。運用面でもユーザーフレンドリーを追求することで、実際に問い合わせや資料請求、申し込み数が想定以上の成果につながっています。

インクジェット印刷を行う会社のホームページ

インクジェット印刷を行う会社のホームページの画像

こちらはBtoB向けの事例です。

法人向けサービスを扱っているため、信頼感や専門性を伝えるWebデザインに仕上げつつ、あえて文章を長くせず、箇条書きや図を活用して視覚的に分かりやすい構成としました。

とくにファーストビューでは、提供サービスの概要がすぐに理解できるように工夫し、多くのユーザーがメインビジュアル内のリンクから目的のページへと遷移しています。導線設計もシンプルかつ直感的で、ユーザーが迷うことなく必要な情報にたどり着ける構成です。

その結果、ユーザー満足度の高いWebサイトとして、多くの問い合わせにつながる成果を出しています。

双子用抱っこ紐を販売するネットショップ

双子用抱っこ紐を販売するネットショップの画像

ネットショップにおけるユーザーフレンドリーの成功事例です。

ターゲットは双子育児中の女性であるため、感覚的に使いやすく、視覚的にも楽しく感じられるデザインを心がけました。親子で楽しめるようなやさしいカラーリングやイラストを採用し、訪問者が安心して閲覧できる工夫を加えています。

また、安全に商品を使ってもらうための情報提供を徹底し、長文になりがちな説明文も読みやすく整理しました。お客様と何度も調整を重ねながら、ユーザー目線で情報を構成しました。

コンテンツ量は多めですが、目的の情報にたどり着きやすいナビゲーションとレイアウトを整えることで、結果的に高いコンバージョンを実現しています。1ページ構成とスタッフブログのみというシンプルなWebサイトでありながら、大きな成果を上げたユーザーフレンドリーな事例となっています。

ユーザーフレンドリーなWebサイトのまとめ

ユーザーフレンドリーなWebサイトとは、ユーザーにとって使いやすく、分かりやすく、安心して操作できるように設計されたWebサイトのことです。ユーザビリティとの違いや対義語を理解することで、その重要性がより明確になったのではないでしょうか。

近年はUXを重視する流れが加速しており、ユーザー視点に立った設計が求められています。実際に、サイト構造やファーストビュー、デザイン、導線設計などを工夫することで、離脱率の低下や成果の向上が期待できます。

今回ご紹介したような事例のように、目的やターゲットに応じてユーザーフレンドリーを実現することは、ビジネスの成果につながります。今後Webサイトのリニューアルや改善を検討している場合は、ユーザーフレンドリーの視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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