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Webアクセシビリティとは?ホームページ制作への活かし方
ホームページは誰でもどのような環境の方でも利用ができることが理想です。
特定の人物だけしか利用できないホームページは、見込み顧客を取りこぼしてしまう恐れがあったり、さらには他のユーザーからの信頼を勝ち取ることが難しくなるので、成果が出ない可能性が高くなります。
当ページでは、Webアクセシビリティとは何かや、ガイドラインの紹介、ホームページ制作に活かす考え方について解説します。
目次
Webアクセシビリティとは
ホームページを制作する際に、国籍や性別、障害の有無などに関係がなく、「誰でもアクセスがしやすく、使いやすいことへの配慮」を行うことは成果を出すためには大切なポイントになります。
この誰でもアクセスしやすく使いやすいという概念のことをWebアクセシビリティと言います。
昨今では、さまざまな環境や状況の方がホームページにアクセスすることが当たり前の時代になっているので、全員がストレスを感じずにコンテンツを閲覧できるようにホームページを制作することは、社会的な責任とまで言われることがあります。
もちろん、Webアクセシビリティは、闇雲に考えていても最適化することが難しく、ガイドラインが存在しているので、Webアクセシビリティを考慮したホームページを制作したいとお考えの方は、まずはガイドラインを閲覧することがおすすめです。
Webアクセシビリティのガイドライン
Webアクセシビリティは、漠然とユーザーがアクセスしやすく利用しやすいというものではなくガイドラインが明確に定まっています。
そのガイドラインとは、WCAGというWebアクセシビリティに関する世界的な基準のガイドラインになり、このガイドラインに則ってホームページを制作すれば準拠が可能です。
このガイドラインに準拠すれば、年齢や国籍、障害など、さまざまな状況や環境の方であっても、ホームページにアクセスして利用することが可能になりますが、注意点として、自社サイトは、障害を持っている人はターゲットにならないと思っても、Webアクセシビリティを無視してはならず、ホームページは誰でもいつでも閲覧ができるという、基本的な考え方があります。
そのため、ホームページの見込み顧客として、障害をお持ちの方は見込み顧客になる可能性が低い場合であっても、しっかりとWebアクセシビリティのガイドラインに準拠しなくてはなりません。
Webアクセシビリティのガイドラインは、単に概念だけを紹介しているだけではなく、適合レベルをしっかりと設定しています。
WCAGに記載されたWebアクセシビリティでは、以下3つの適合レベルがあります。
- レベルA
- レベルAA
- レベルAAA
レベルAは、最低限の基準であり、この基準を達成できていないと、ホームページを閲覧できない人が多く出てきてしまいます。
レベルAAは、望ましい基準、すなわちホームページを制作する際に目指すべき基準になっています。
レベルAAAは、すべての人が閲覧できる状態を指し、適合レベルとして、もっとも良い状態です。
現在の公的機関サイトでは、レベルAAが最低ラインになっていますが、レベルAAは、難易度が高いケースもあるので、企業サイトであればレベルAの達成を目標にするのがベストでしょう。
ホームページ制作に活かすウェブWebアクセシビリティ
当社がホームページを制作する際に実施するWebアクセシビリティ対策を紹介しますが、一般的なホームページ制作会社であれば、普通に実施する内容です。
また、デジタル庁もWebアクセシビリティ導入ガイドブックというページを公開しているので、興味があれば当社とデジタル庁のホームページの両方を閲覧しましょう。
検索結果を意識したページタイトルとmeta descriptionの作成
昨今では、集客ルートの8割以上が、検索エンジンになっているホームページが多く見られます。
検索エンジンの検索結果に表示される内容は、以下の画像のように、ページタイトルとmeta descriptionになり、2点を最適化することで、検索ユーザーがアクセスしやすいホームページとなります。
各ページで上位表示キーワードを定め、そのキーワードが適切に利用されているページタイトルやmeta descriptionを作成することによって、ユーザーの悩みや課題とマッチしていればアクセスでき、異なる場合はアクセスしないで済むようにすることで、ユーザーが選択できるようになるので、検索ユーザーが安心してアクセスできるホームページとなります。
altタグの実装
全盲や色弱などの視覚障害がある方は、音声読み上げソフトを利用しているケースが多いです。
音声読み上げソフトは、画像がある場合は画像と読み上げてしまいますが、altタグを実装している場合には、altタグ内のテキストを読み上げてくれます。
そのため、視覚障害をお持ちの方を意識して適切なaltタグを実装することが重要になり、altタグを視覚障害の方の立場に立って作成することで、Webアクセシビリティに最適化されたホームページとなります。
リンク先の内容がイメージできるアンカーテキスト
リンクをクリックしないと、リンク先ページがどんな内容か分からないというのは、ユーザーにとって扱いづらいホームページと言えます。
そのため、アンカーテキストをこちらや詳細を見るなどの文言にしていることは、ユーザーが扱いづらいホームページと感じてしまう可能性が高くなります。
Webアクセシビリティにおいては、リンク先の内容をまとめた短文のアンカーテキストを作成することが重要になり、アンカーテキストでリンク先をイメージできるようにすることで、訪問者に寄り添ったホームページとすることができます。
見やすい文字色と背景色を意識
ホームページの背景色や文字などを高齢者や視覚障害の方であっても見やすい色味にすることが大切です。
どんなに優れたテキストを作成していたとしても、色味が原因で見ることができなければ、そのテキストは存在していないことと変わりがありません。
そのため、すべての方がホームページのコンテンツを正確に閲覧できるように見やすい文字色や背景色を利用するようにしましょう。
環境依存文字を避ける
環境依存文字とは、特殊な記号や半角カナなどの特定のデバイスにしか存在しない文字になり、対応していないデバイスでは文字化けした状態で表示されます。
昨今では、環境依存文字自体が存在していないデバイスの方が多くなっているので、そこまで気にする必要はありませんが、それでも注意だけはしておいた方が良いでしょう。
動画の自動再生を避ける
動画を掲載しているホームページでは、動画の自動再生は辞めるようにしましょう。
例えば、仕事場でホームページを見ている方がいれば、ページを開いただけで動画が再生されてしまうと、突然音声が流れてしまうので、ユーザーが焦ってしまう可能性があります。
自動再生をしていなかったとしても、その動画に興味があり、音声が流れても問題がない場所にいれば、再生ボタンをクリックしてくれます。
Webアクセシビリティのまとめ
Webアクセシビリティについて紹介しました。
今やWebアクセシビリティ対策は、ホームページ制作の現場では当たり前に行われる内容になっており、Webアクセシビリティを適切に行うことで、コンバージョン率の最大化を実現することが可能です。
さらに、Webアクセシビリティは、ホームページのコンバージョン率を高めるだけではなく、検索エンジンも重要と考えているのでSEO効果を高めることが可能です。
Webアクセシビリティって何?やどうやって対策をすれば良いの?とお思いの方の参考になれば幸いです。