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WordPressとは?制作会社が利用する理由や自分で作る方法、成功事例
今やホームページ制作の大半がWordPressを実装しています。
WordPressを実装することで、お客さま自身でホームページを更新することができるので、公開後に継続して良質なコンテンツを作成していれば、多くのコンバージョンを獲得することができます。
当ページでは、WordPressとは何かや、メリット、デメリット、使い方、ホームページ制作会社が利用する理由、自分で作る方法、成功事例を解説します。
目次
WordPressとは
WordPressとは、オープンソースのサイト更新システム(CMS)のことを言い、WordPressでホームページを制作することで、管理画面が生成されるので、HTMLやCSSなどの言語を知らなくても、ホームページの更新が行えます。
現在、WordPressは、世界でもっとも利用されているサイト更新システムになっていて、W3Techsが公表した2024年のWordPressの利用率を見ると43.5%になり、他のサイト更新システムと大きく差をつけて1位になっています。
WordPress | 43.5% |
Shopify | 4.5% |
Wix | 2.8% |
Squarespace | 2.1% |
Joomla | 1.6% |
そのため、WordPressはホームページ制作において、一般的に利用されるサイト更新システムといえ、その理由はメリットが大きくデメリットが小さいからです。
ちなみに、WordPressのダウンロードはWordPressサイトから行うことができます。
WordPressのメリット
WordPressのメリットを解説します。
無料で利用ができる
WordPressはオープンソースのサイト更新システムになるので無料で利用することが可能です。
自分でホームページを制作するのであれば、完全に無料で更新システムを実装したホームページを制作することができ、ホームページ制作会社に依頼した場合には、WordPress自体は無料ですが多少のカスタマイズ費用がかかります。
ただ、ホームページ制作会社に依頼した場合でも、他のサイト更新システムを実装するときと比較をすると大きく予算を下げることができます。
ユーザー数が多いのでカスタマイズ法を調べやすい
WordPressは、世界でもっとも利用されているサイト更新システムになっているので、多くの方がWordPressのカスタマイズ法をホームページやSNSで紹介しています。
もちろん、システム上できないカスタマイズは存在していますが、大半のカスタマイズであれば、GoogleやSNS検索を行えば、調べることができます。
プラグイン数が豊富
WordPressは、ユーザー数が多いので、多くの方が追加機能になるプラグインの開発を行っています。
プラグインには無料もあれば有料もありますが、大半のホームページで実現したい内容は、無料プラグインでも対応することが可能です。
ただし、プラグインを利用する際には、定期的にバージョンアップが行われているプラグインを選定することが大切で、運用されていないプラグインを利用してしまうと、セキュリティ上の問題点や、WordPressと他のプラグインをバージョンアップしたときに、不具合が発生する可能性があります。
デザインテーマが多く販売されている
WordPressでは、多くのデザインテーマが販売されています。
デザインテーマを購入することで、ホームページ制作会社に依頼したり、自分でWebデザインの作成とカスタマイズ法を学ぶ必要がなくなります。
実際に、当社が運営サポートを行っている会社の中にも、自分でデザインテーマを使ったWordPressサイトを制作して、高い効果を発揮している会社もあります。
管理画面の操作が簡単にできる
WordPressの管理画面は、扱いやすくなっています。
こちらは当社のホームページのWordPressの管理画面になっているのですが、左メニューから更新したいコンテンツ名を選択すると、編集画面が表示されます。
また、カスタマイズを行っていれば分かりませんが、すべてのコンテンツで同じ見た目のになっているので、サイト全体をスムーズに更新することができます。
レンタルサーバー会社がインストールをサポートしている
多くのレンタルサーバー会社が、WordPressのインストールをサポートしています。
レンタルサーバー会社のコントロールパネルにアクセスすると、WordPressの簡単インストールなどのボタンが設置されており、そのボタンをクリックするだけで、自動的にサーバーにWordPressをインストールすることができます。
そのため、WordPressのインストール法を学ぶ必要がありません。
ただし、すべてのレンタルサーバー会社に、簡単インストールボタンがあるとは言えないので、自社が契約しているレンタルサーバー会社のヘルプページを確認したり、コントロールパネルにWordPressのインストールボタンがないかを確認しましょう。
ネットショップの作成ができる
WordPressはコーポレートサイトやサービスサイト、オウンドメディアの制作だけではなく、ネットショップの作成も可能です。
通常のWordPressだけでは、ネットショップの作成は無理ですが、プラグインのWelcartなどを実装すれば、ショッピングカートシステムの作成が行えます。
ネットショップの作成ができるという点も、WordPressの利用者数が多い理由の1つです。
SEOを追求できる
WordPressは、元Googleのウェブスパムチーム・品質管理チームの責任者であるマット・カッツ氏が、「WordPressは素晴らしい選択だ。WordPressはSEOの80〜90%に対応している。」と発言をしています。
しかし、一方で、現GoogleのWebマスタートレンドアナリストになるジョン・ミューラー氏は、Xで、「WordPressだろうとHTMLだろうとページはページだ」と発言をしています。
A page is a page.
— John 🧀 ... 🧀 (@JohnMu) May 2, 2019
つまり、WordPress自体がSEOに強いのではなく、WordPressは内部SEOに最適化できる仕様やプラグインが豊富にあるので、SEO効果を発揮しやすいだけと言えます。
そのため、SEOを追求するホームページを制作する場合は、HTMLやCSSなどをSEOに最適化するための知識を身に着ける必要がありますが、WordPressであれば、デフォルトで機能が備わっていたり、プラグインで最適化することができるので、コンテンツの品質さえ高ければ、SEOで成功させることができるのです。
WordPressのデメリット
WordPressにはデメリットもあるので解説します。
細かなカスタマイズは知識が必要
WordPressは、基本的なホームページ制作やコンテンツの更新は、専門知識がなくても行えますが、レイアウトやデザイン性にこだわり始めると、HTMLやCSS、PHPの知識が必要になります。
そのため、WordPressの仕様に則った範囲でのレイアウトやデザイン性でなければ対応が難しいと理解をしておく必要があります。
WordPress公式のサポートがない
WordPressはオープンソースになるので、公式サポートがありません。
また、レンタルサーバー会社などもWordPressの仕様については回答をしてくれないので、サポートが必要な場合は、ホームページ制作会社に相談する必要があります。
継続的なバージョンアップが必要
WordPressは、PHPのサイト更新システムになり、さらには世界でもっとも利用者数が多いので、セキュリティの脆弱性を狙われるリスクがあります。
そのため、定期的にWordPressやプラグインは、新バージョンをリリースしており、バージョンアップを行わなければ、ウイルス感染してしまう可能性があります。
WordPressやプラグインのバージョンアップを行うと、プラグイン同士の互換性がなくなったり、ホームページのレイアウト崩れが発生する可能性があります。
そのため、WordPressやプラグインのバージョンアップは、定期的にホームページ制作会社に依頼することをおすすめします。
また、WordPressやプラグインをバージョンアップする際には、PHPのバージョンアップもあわせて行うことで、ホームページの表示速度が速くなったり、よりセキュリティに強いホームページへと成長します。
SEOは自分で行う必要がある
WordPress自体は、SEOに強いわけではないので、SEOは自分で行わなくてはなりません。
WordPressサイトにSEOを行うためには、SEO系のプラグインを実装することと、日々新規ページ作成や品質の低いページをリライトして、サイト全体を良質にすることが必要です。
WordPressの使い方
WordPressには、固定ページと投稿ページがあり、それぞれの使い方を解説します。
固定ページ
WordPressで複数ページがないディレクトリーは固定ページで作成されることが一般的です。
固定ページは、WordPressの管理画面の左ナビゲーションにある固定ページを選択することで、「現在ある固定ページの一覧」と「新規固定ページの作成」画面が表示されます。
修正する場合には、こちらから修正したいページを選択することで編集画面に移動します。
新規固定ページを作成をする場合の作成画面は、編集画面と同じ見栄えになっており、以下のようになります。
基本的には、大きなフリースペースがあり、そこに自分で文章を作成したり、内部リンクの設置、画像の貼り付けなどを行うことで、ページとしてインターネットに公開することができます。
投稿ページ
投稿ページの見栄えも、固定ページと同じですが、一般的には左ナビゲーションに、どのコンテンツを編集したいかが表示されるようになります。
ただし、ホームページ制作会社がWordPressサイトを制作している場合は、編集画面の操作を行いやすいようにカスタマイズすることが一般的で、参考として制作実績のインクジェット印刷を行う会社のインクジェット出力サービスページのWordPressの管理画面を紹介します。
ホームページ制作会社がWordPressを利用する理由
ホームページ制作会社がWordPressを利用する理由を解説します。
当社でも積極的にWordPressサイトを制作しており、当社のサービスの中でもWordPress制作サービスは人気が高いです。
制作予算を下げることができる
WordPressを実装することで、ホームページ制作にかかる予算を下げることができます。
昨今のホームページで多くのコンバージョンを獲得するためには、サイト更新システムが必須になり、サイト更新システムの実装費を下げることができるのは、ホームページ制作会社としても大きなメリットです。
新規のお客さまからのホームページ制作の依頼では、自社だけに問い合わせを行われるケースはほとんどなく、複数社に問い合わせを行われることが一般的です。
つまり、相見積もりになっているので、できる限り制作料金を抑えつつ、お客さまに魅力的なサービス提供を行う必要があるので、WordPressは魅力的なサイト更新システムと言えます。
お客さまの希望を実現しやすい
WordPressサイトは、ホームページの更新を簡単に行うことができるのですが、さらには細かなお客さまの希望にも実現しやすくなっています。
その理由は、ソースコードをカスタマイズするにしても、インターネットで調べればすぐに出てきますし、料金を抑えた機能追加をしたいのであれば、プラグインを実装することで、低価格でお客さまの希望通りの仕様になります。
もちろん、無作為にプラグインを実装することはいけませんが、WordPressであれば、お客さまのニーズや状況に合わせた希望通りの仕様を実現することができます。
簡単な更新は自社で行ってもらえる
WordPressサイトは、簡単な修正であればお客さま自身で行っていただくことができるので、ちょっとした作業をホームページ制作会社が行う必要がなくなります。
ホームページ制作会社は、多くの複数の案件を抱えているので、もちろん修正依頼をいただけることは喜ばしいことですが、ちょっとした更新依頼に手を回す余裕はそれほど多くありません。
そのため、ちょっとした修正をお客さま自身で行っていただけるというのは、他の会社のホームページ制作効率を高めることができるので、実はありがたいと思っているホームページ制作会社も多いと思います。
もちろん、お客さまとしても、すぐに対応してもらえないや、依頼するたびに予算がかかるという点を解消することができるので、WordPressを実装することは、お客さまとしてもホームページ制作会社としても大きなメリットになっています。
SEO効果が出る可能性が高い
ホームページ制作会社がWordPressを実装する理由は、SEO効果を発揮した事例が多いからだと思います。
つまり、内部SEOに最適化したホームページを制作して、納品後にお客さまが良質を意識した新規ページ作成を行うことで、高い成果を実現することができるのです。
このSEOで成功した事例の多さから、当社はもちろん他のホームページ制作会社も、他のサイト更新システムではなく、WordPRessが選ばれています。
自分でWordPressサイトを作る方法
自分でWordPressサイトを作る方法を解説します。
1. レンタルサーバー会社の契約
自分でWordPressサイトを作る場合は、まずはレンタルサーバー会社の契約を行いましょう。
レンタルサーバー会社の契約は、Webマスターの希望で良いのですが、当社がホームページ制作でおすすめするレンタルサーバー会社はこちらで、当社がおすすめするレンタルサーバー会社であれば、ホームページやWordPressに問題が発生したことはありません。
また、おすすめのレンタルサーバー会社の中でも特におすすめなのがエックスサーバーになります。
2. ドメインの契約
レンタルサーバー会社が定まれば、ドメインの契約を行いましょう。
ドメインとはインターネット上の住所のようなものになり、ドメインがないとレンタルサーバー会社が支給したドメインでホームページを公開しなくてはなりません。
また、レンタルサーバー会社を契約した後に、ドメインを契約するのは、できればレンタルサーバー会社でドメイン契約を行うことがおすすめだからです。
例えば、エックスサーバーであれば、定期的にレンタルサーバーを契約したらドメインを永久無料でプレゼントといったキャンペーンを行っているので、この期間にレンタルサーバー会社を契約することで、ドメイン費用を0にすることができます。
3. レンタルサーバーとドメインの紐づけ
レンタルサーバーとドメインを契約したら紐付けを行う必要があります。
紐付けの細かな仕様は、提供会社によって異なりますが、ドメイン側とレンタルサーバー側の両方の管理画面から設定しなくてはなりません。
4. 独自SSLを設定
独自SSLを申し込みましょう。
SSLとはホームページのセキュリティレベルを高める設定で、独自とは独自ドメインのことを指しています。
昨今のレンタルサーバー会社は、無料の独自SSLサービスを提供していることが多く、無料であったとしてもセキュリティレベルに問題はないので、予算を心配する必要はありません。
5. サーバーにWordPressをインストール
WordPressのインストールを行いましょう。
レンタルサーバー会社のコントロールパネル内に簡単インストールの機能がある場合は、1クリックでインストールすることができます。
コントロールパネル内に簡単インストールの機能がなければ、自分でWordPressサイトからダウンロードしてサーバーにアップロードしなくてはなりません。
また、他にも、多くの初期設定が必要になるので、知識のないWebマスターであれば、WordPressの簡単インストールができるレンタルサーバーを選ぶことがおすすめです。
6. デザインテーマの購入と細かな設定
WordPressはデフォルトだと、ブログになっているので、カスタマイズが必要になるのですが、カスタマイズを自動で行ってくれるのが、WordPressのデザインテーマになります。
WordPressのデザインテーマの購入で、当社がおすすめすることが多いのが、複数のデザインテーマがあるTDCや、SEOに強いSWELLです。
もちろん、他のデザインテーマでも問題はありませんので、自社で気に入ったデザインテーマがある場合は、そのデザインテーマを購入しましょう。
そして、購入したデザインテーマをWordPressの管理画面からインストールして有効化すれば、そのテーマのホームページが完成します。
7. 必要なプラグインをインストール
ホームページが完成した後、必要なプラグインをインストールしましょう。
例えば、バックアップの取得や、WordPressのセキュリティレベルを高める、SEO関係など、Webマスターが必要と感じるプラグインを実装します。
8. 分析ツールの実装
WordPressにGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール、Bingウェブマスターツールを実装します。
Googleアナリティクスは、ホームページのアクセス解析ツールになっていて、無料で利用ができるので、必ず実装することをおすすめします。
Googleサーチコンソールは、SEOの分析ツールになっていて、SEO上の問題点の発見や、Googleの検索結果にどのように表示されているかを確認することができます。
最後のBingウェブマスターツールもSEOの分析ツールになっていて、SEO上の問題点の発見や、Bingの検索結果にどのように表示されているかを確認することができます。
これらの分析ツールを実装することで、ホームページが抱える問題点を直感ではなく数値データとして把握することができるようになるので、より多くのコンバージョンを獲得できる可能性があります。
9. ホームページの更新
WordPressの設定が終わったら、管理画面からホームページの更新を行いましょう。
分析ツールを見ながら、良質なコンテンツ作成を繰り返していくことで、ホームページの集客やコンバージョン率は少しずつ高まっていきます。
WordPressを使ったホームページの成功事例
最後に、WordPressを使ったホームページの成功事例を紹介します。
自分でWordPressサイトを作って成功した事例
当社がSEOをサポートしているお祓いや除霊に強い寺院は、自分でWordPressサイトを作られています。
現在は、当社がSEOサポートを行っているのですが、主に原稿作成法や、デザインテーマの範囲での改善提案になっているので、当社が何かカスタマイズを行ったことはありません。
現在のGoogleからの訪問者数としては以下になります。
結果としては、1日に500人前後の集客に成功していて、さらにはYouTubeやアメブロも運用しているので、多くの見込み顧客を集客し、コンバージョンを獲得することに成功しています。
当社がWordPressでネットショップを作成した成功事例
当社がWordPressにプラグインのWelcartを実装したANAとJALの株主優待券を格安で販売するネットショップの成功事例です。
ネットショップ公開当初は、SEOを意識していましたが、現在ではSEOよりもユーザーの購買率を高めるためにホームページの改善に取り組んでいます。
Googleからの集客力としては以下になります。
アクセス数としては、200弱になるので、高いSEO効果とは言えませんが、ANAとJALの株主優待券を格安で販売するネットショップでは、さまざまな対策を行っているので、2023年の年間の売上は3億円を超えています。
今月は売上が低い月になるのですが、Googleアナリティクスのデータを見ると、ホームページの状態は良くなっているので、2024年の売上は3億5,000万円に到達する見込みです。
また、ANAとJALの株主優待券を格安で販売するネットショップについて詳しくは、ANAとJALの株主優待券を販売するネットショップ作成法のページでも解説しているので興味があればご覧ください。
WordPressのまとめ
WordPressについて解説しました。
WordPressサイトを制作することは大きなメリットになっているので、当ページをご覧で、ホームページ制作を検討中の方は、WordPressの利用を候補に含めることがおすすめです。
WordPressって何?とお思いの方の参考になれば幸いです。