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WordPressのバージョンアップとは?方法、リスク、注意点を解説

WordPressを使ったホームページは、定期的なメンテナンスが欠かせません。その中でも重要なのがバージョンアップです。バージョンアップを適切に行うことで、SEOの改善やセキュリティの強化といったメリットを得られますが、プラグインとの互換性の問題といったリスクも伴います。

この記事では、WordPressのバージョンアップがなぜ必要なのか、どんな手順で行えばよいのか、注意すべきポイントについて解説します。バージョンアップの頻度や自動更新を停止する方法、費用の目安についても触れているので、ホームページ制作を依頼中の方もぜひ参考にしてください。

WordPressのバージョンアップとは

WordPressのバージョンアップとは、WordPress本体のシステムを最新の状態に更新する作業のことです。新しいバージョンには、不具合の修正や新機能の追加が含まれることが多く、システムを最新に保つことで、トラブルを未然に防ぎ、サイト運用をスムーズにすることができます。

バージョンアップは、ホームページを長期間安全に利用するための重要なメンテナンスの一つです。ただし、プラグインが更新に追いついていない場合、不具合が発生することもあるため、適切な準備が必要です。

WordPressのバージョンアップが必要な理由

WordPressのバージョンアップは、サイト運営を安定して行うために欠かせない作業です。古いバージョンのまま放置すると、セキュリティリスクやSEOパフォーマンスの低下を招く可能性があります。

ここでは、バージョンアップを行うことで得られる主なメリットを解説します。

SEO効果が高くなる可能性がある

WordPressのバージョンアップでは、検索エンジンが重視するサイトパフォーマンスの向上や、新しいSEO対応機能が導入されることがあります。

例えば、バージョンアップによってサイトの読み込み速度が改善されたり、最新の検索アルゴリズムに対応した機能が追加されたりすることで、検索順位の向上が期待できます。

サイトのセキュリティが強化される

古いバージョンのWordPressには、既知のセキュリティ脆弱性が存在していることが少なくありません。バージョンアップでは、これらの脆弱性が修正され、外部からの攻撃を防ぐ強化策が追加されます。

特に、個人情報を扱うサイトやビジネス用途のサイトでは、セキュリティの強化は避けて通れない重要な要素です。さらに、最新バージョンにすることで、プラグインのセキュリティ向上とも連動し、より安全な運営環境を維持できます。

WordPressのバージョンアップを行う頻度

WordPressのバージョンアップは、理想的には毎月行うことが推奨されます。頻繁な更新によって、新しいセキュリティ対策や機能改善がすぐに反映され、サイト運営の安全性が高まるためです。

ただし、実際の運用ではリソースや状況に応じて対応が難しい場合もあるでしょう。その場合は、半年に1度のバージョンアップを行うことで、主要なセキュリティリスクやトラブルを未然に防ぐことが可能です。

更新頻度を決める際には、サイトの重要度や用途を考慮することが大切です。例えば、企業のコーポレートサイトやオンラインショップのように顧客情報を扱うサイトでは、頻繁な更新が特に重要です。一方、比較的更新が少ないサイトであれば、半年に一度のバージョンアップでも大きな問題は発生しにくい場合もあります。

WordPressのバージョンアップを行うリスク

WordPressのバージョンアップには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのリスクも伴います。

その中で特に注意すべきなのが、プラグインとの互換性が失われる可能性です。新しいバージョンがリリースされると、既存のプラグインが更新に追いついていない場合があり、これが原因でサイトのレイアウトが崩れたり、機能が正常に動作しなくなることがあります。

サイトに動作不良が発生すると、ユーザー体験が損なわれるだけでなく、SEOにも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、読み込みエラーや機能停止が続くと、検索エンジンからの評価が下がり、検索順位の低下につながることがあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、バージョンアップ前に事前準備をしっかりと行うことが重要です。テスト環境を用意して、プラグインが新しいWordPressのバージョンで正しく動作するかを確認する手順を欠かさないようにしましょう。

こうした対策を講じれば、サイトの安定性を保ちつつ、安全にバージョンアップを進めることができます。

WordPressのバージョンアップを行う方法

WordPressのバージョンアップは、正しい手順で行えば、安全かつスムーズに完了します。特に重要なサイトでは、事前準備や確認作業を徹底することで、リスクを最小限に抑えられます。

ここでは、具体的なステップを順を追って説明します。

1. データのバックアップを取る

バージョンアップの第一歩は、現在のサイトデータをバックアップすることです。万が一、バージョンアップ後に問題が発生しても、バックアップがあれば以前の状態に戻すことができます。

データベースとファイルを丸ごと保存することがポイントです。バックアップには、プラグインやホスティングサービスのバックアップ機能を活用しましょう。

2. テストサイトを制作する

本番サイトで直接バージョンアップを行うと、問題が発生した際に大きな影響を及ぼします。そのため、テスト用の環境を用意し、事前に影響を確認することが大切です。

WP StagingやDuplicatorなどのプラグインを活用すれば、簡単にテスト環境を構築できます。特に、WP Stagingは初心者でも使いやすく、本番サイトを複製してテスト環境を作成することが可能です。

3. プラグインのバージョンアップを行う

WordPress本体を更新する前に、使用しているプラグインを最新バージョンにアップデートします。

古いプラグインは、互換性の問題を引き起こす可能性があります。事前にすべて更新しておくことで、バージョンアップ後のトラブルを回避できます。

4. すべてのプラグインを無効化する

WordPressのバージョンアップでは、プラグインが原因でエラーが発生することがあります。互換性の問題が新しいバージョンで顕在化することがあるため、アップデート前に一時的にすべてのプラグインを無効化しておくと、安全性が高まります。

プラグインの無効化は、管理画面のプラグインセクションから一括で行うことができます。この準備により、アップデート後に発生する可能性がある問題を特定しやすくなります。

5. WordPress本体のバージョンアップを行う

管理画面の更新セクションから、最新バージョンへのアップデートを実行します。

アップデート作業は自動で進みますが、途中でエラーが発生した場合は、落ち着いてエラーメッセージを確認し、適切に対処してください。

6. プラグインを有効化して確認する

バージョンアップが完了した後、無効化していたプラグインを一つずつ有効化して動作確認を行います。

一括で有効化するのではなく、1つずつ慎重に確認することが重要です。この手順を取ることで、どのプラグインが問題を起こしているかを特定することができます。

もしエラーが発生した場合は、そのプラグインを無効化した状態で代替プラグインを検討するか、プラグインの開発者に問い合わせて対応を確認してください。

この確認作業を行うことで、サイト全体の安全性を確保しながらスムーズに運用を続けることができます。

7. 本番サイトのバージョンアップを行う

テスト環境で問題がないことを確認したら、本番サイトで同じ手順を繰り返します。本番サイトの更新後も、すべてのページや機能を確認して、不具合がないことをチェックしてください。

WordPressのバージョンアップの注意点

WordPressのバージョンアップは、サイト運営において欠かせない作業ですが、実施する際にはいくつかの注意点があります。これらを事前に把握しておくことで、トラブルを未然に防ぎ、より安全にアップデートを進めることが可能です。

ここでは、注意すべきポイントについて解説します。

自動更新を停止する

WordPressには、自動でバージョンアップする機能がありますが、予期しないタイミングでの更新が原因でプラグインが正常に動作しないことがあります。この問題を防ぐために、自動更新を完全に無効化する設定を行うことが重要です。

wp-config.phpファイルを編集し、以下のコードを追加することで、すべての自動更新を無効化できます。

define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true );

この設定を行うことで、WordPressのコア更新、プラグイン、テーマのすべての自動更新を停止できます。手動での更新作業に切り替えることで、サイトの状態を確認してから安全にアップデートを行うことができます。

PHPのバージョンアップも一緒に行う

WordPressのバージョンアップに伴い、PHPのバージョンも最新の状態に保つことが重要です。PHPは動作基盤となるプログラミング言語であり、最新バージョンにすることでパフォーマンスの向上やセキュリティの強化が期待できます。

ただし、PHPのバージョンを変更すると、古いプラグインが正常に動作しない恐れがあります。そのため、PHPをアップデートする前に、プラグインが最新バージョンに対応しているか確認してください。

PHPのバージョンアップについて詳しく知りたい方は、PHPのバージョンアップとは?のページをご覧ください。具体的な手順や注意点を解説しています。

制作会社に依頼する場合は予算を見ておく

WordPressのバージョンアップを制作会社に依頼する場合は、作業内容に応じた費用が発生します。特に、テスト環境の構築やエラー対応、PHPのバージョンアップなどを含めると、作業範囲によっては料金が高くなります。そのため、依頼前に、どの作業を含めるかを明確にし、見積もりを取ることをおすすめします。

制作会社に依頼することで、プロの知識と経験を活かして安全にバージョンアップを進めることができるため、費用対効果を考慮して判断するとよいでしょう。

WordPressのバージョンアップ履歴

WordPressは定期的に新しいバージョンがリリースされており、それぞれのバージョンで機能の改善やセキュリティの強化が行われています。過去のバージョンアップ履歴を確認することで、どのタイミングでどのような変更が加えられたのかを把握することができます。

特に、サイトのトラブルシューティングやプラグインとの互換性を確認する際には、以前のバージョン情報が役立つことがあります。

これまでのバージョンアップ履歴は、WordPress公式リリースアーカイブページで確認できます。

このページでは、各バージョンのダウンロードリンクが提供されており、過去のバージョンを取得してバージョンダウンを行うことも可能です。バージョンアップに伴い問題が発生した場合には、この履歴を活用して以前のバージョンに戻すことで、一時的にトラブルを回避することができます。

ただし、バージョンダウンは一時的な対応であり、根本的な問題解決も必要です。

WordPressのバージョンアップに関するよくある質問

WordPressのバージョンアップに関する疑問やトラブルは、サイト運営中にしばしば発生します。ここでは、バージョンアップに関連するよくある質問とその対応策について解説します。

バージョンアップ後に画面が真っ白になった

バージョンアップ後に画面が真っ白になることがあります。これが発生した場合、まず試すべきことはバックアップからの復元です。

バックアップがあれば、問題が発生する前の状態に戻すことができます。もしバックアップを取得していなければ、制作会社に相談して、適切な対策を取ることをおすすめします。

年間の予算をいくらくらい見ておけば良い?

にかかる費用は、更新頻度や運用状況によって異なります。

月に一度バージョンアップを行う場合、制作会社に依頼すると月額2万円程度が目安となります。年間で約24万円程度の予算を見ておくと良いでしょう。ただし、具体的な料金は依頼内容や会社によって異なるため、事前に見積もりを取ることが重要です。

バージョンアップをしたくない

バージョンアップを行わないという選択も可能ですが、セキュリティの観点からは推奨できません。

古いバージョンを使用し続けると、セキュリティリスクが増し、サイトが攻撃される可能性があります。バージョンアップを避ける場合でも、セキュリティ対策を行い、定期的にサイトの状態をチェックしましょう。

WordPressのバージョンアップのまとめ

WordPressのバージョンアップは、サイトの安全性や機能性を保つために欠かせない作業です。定期的にアップデートを行えば、セキュリティリスクを最小限に抑え、最新の機能を活用した快適な運用が可能になります。

ただし、リスクや注意点もあるため、適切な手順を踏んで進めることが重要です。もしバージョンアップの方法や注意点に不安がある場合は、専門知識を持つ制作会社に相談するのも一つの選択肢です。

安心してWordPressを運用するために、今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。

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