- 公開日: 最終更新日:
XMLサイトマップとは?作成方法や作成後の対策、SEO効果を解説
XMLサイトマップは、ウェブサイトの構造を検索エンジンに効率よく伝えるための重要なツールです。サイト内のすべてのページを整理し、クローラー(検索エンジンの巡回ロボット)がページをスムーズにインデックスできるようにするために、XMLサイトマップの作成は必須です。
本記事では、ホームページのSEO効果を高めたいとお考えのWebマスターに向けて、XMLサイトマップの基本的な役割から、具体的な作成方法、作成後に行うべき対策、そしてSEOへの効果までを詳しく解説します。
XMLサイトマップは、運用の手間がほとんど発生しないので、当ページをご覧の機会にぜひ作成しましょう。
目次
XMLサイトマップとは
XMLサイトマップは、ウェブサイト内のページ構造を検索エンジンに効率よく伝えるためのファイルです。このファイルには、ウェブサイト内で公開されているすべてのページのURLがリストアップされており、検索エンジンのクローラーがサイトを正しくクロール(巡回)し、インデックス(検索結果に表示)する手助けをします。
上記は当社のXMLサイトマップです。検索エンジンは、このサイトマップを通じてサイト内の重要なページをスムーズに認識し、インデックスすることができます。これにより、新しく作成したページや更新されたページが迅速に検索結果に反映されます。
特に、ページ数が多いサイトや階層が深いサイトでは、XMLサイトマップを利用することで、検索エンジンがサイトの構造を正確に理解し、インデックスを迅速に行うことができます。
XMLサイトマップには、各ページのURLや更新頻度、優先順位、最終更新日時が記載されることが大切ですが、特に重要なのが、URLと最終更新日時となっています。
通常、XMLサイトマップは「sitemap.xml」という名前で保存され、サイト内の重要なページへのリンクが網羅的に記載されます。
XMLサイトマップを正しく活用すれば、ウェブサイトのSEO効果を最大化し、検索順位の向上に貢献します。
XMLサイトマップの作成方法
XMLサイトマップを作成する方法は主に2つあります。
WordPressならプラグインを利用
WordPressを使用したホームページの場合は、プラグイン「XML Sitemap Generator for Google」を活用するのが簡単で便利です。このプラグインをインストールして有効化することで、サイトのXMLサイトマップが自動的に生成されます。
なお、優先順位の設定やカテゴリーページをサイトマップに含めるなど、カスタマイズが必要な場合は、プラグインの初期設定を行う必要があります。詳しい初期設定方法については、「XML Sitemap Generator for Googleの最新設定方法と正しい使い方について解説」にて紹介されています。
その他のサイトはsitemap.xml Editorを利用
WordPressを使用していない場合は、sitemap.xml Editorを使用するのが便利です。
使い方は非常に簡単で、「PCサイトマップを作成」にトップページのURLを入力し、更新頻度を「毎週」に設定後、「サイトマップ作成」をクリックするだけで、XMLサイトマップが生成されます。
ただし、作成したXMLサイトマップは、FTPソフトを使用してトップページと同じ階層に設置する必要があるため、設置方法に注意が必要です。
作ったXMLサイトマップのチェック方法
XMLサイトマップを作成した後は、適切にインターネットに公開できているか確認することが重要です。確認方法は非常に簡単で、「https://(ドメイン)/sitemap.xml」にアクセスするだけです。
このURLをブラウザに入力してアクセスした際に、XMLサイトマップが正しく表示されれば、インターネット上に公開されています。もし設置に問題があれば、404エラーページが表示されます。この場合、XMLサイトマップの設置場所やURLに誤りがないか再確認し修正する必要があります。
XMLサイトマップ作成後の対策
XMLサイトマップを作成した後は、検索エンジンに正しく認識させるためのいくつかの対策を行うことが重要です。ここでは、サイトマップ送信の方法や、robots.txtの設定について解説します。
Googleサーチコンソールから送信
XMLサイトマップを作成したら、まずはGoogleサーチコンソールを使って送信しましょう。
送信手順は簡単で、サーチコンソールにログイン後、左側のナビゲーションメニューから「サイトマップ」をクリックします。そこにXMLサイトマップのURLを入力し、送信するだけです。送信が正常に完了すると、ステータスが「成功しました」と表示されます。
送信後は、翌日の確認を必ずを行い、問題がないかチェックすることをお勧めします。
また、もしRSSまたはAtomフィードを作成している場合は、それらも同時に送信することで、Googleのクローラーがホームページをより頻繁にクロールしやすくなります。
Bingウェブマスターツールから送信
Bingウェブマスターツールでも、XMLサイトマップを送信できます。
こちらも送信手順は非常に簡単で、Bingのウェブマスターツールにログインし、左側のナビゲーションメニューから「サイトマップ」を選びます。そこにXMLサイトマップのURLを入力し、送信を行いましょう。
送信後、翌日に必ず状態を確認し、問題がないことを確認します。
また、RSSやAtomフィードも送信することで、Bingクローラーがスムーズにホームページを巡回します。
robots.txtにXMLサイトマップのURLを記載
robots.txtは、検索エンジンのクローラーに対して指示を出すためのファイルです。このファイルにXMLサイトマップのURLを記載することで、GoogleやBingにサイト全体のページが確実にインデックスされるようになります。
記述方法は非常に簡単で、robots.txtファイルに「Sitemap: (XMLサイトマップのURL)」と書き加えるだけです。これにより、検索エンジンが自動的にサイトマップを認識し、効率的にクローリングを行ってくれます。
ちなみに、当サイトのrobots.txtファイルは以下です。
XMLサイトマップのSEO効果
XMLサイトマップは、検索エンジンにウェブサイトの構造を正確に伝えるための重要なツールです。XMLサイトマップを作成・送信することで、SEOにおいてさまざまな効果を得ることができます。特に、ウェブサイト内のすべてのページが検索結果に表示される可能性が高まる点や、検索順位の向上が挙げられます。
すべてのページが検索結果に表示される可能性が高まる
XMLサイトマップは、サイト内のすべてのページのURLを検索エンジンに提供します。これにより、深い階層にあるページやリンクが不足しているページでも、検索エンジンが見落とすことなくインデックスしてくれます。
XMLサイトマップを使用することで、サイト全体が正しくクロールされ、より多くのページで見込み顧客を集客するチャンスが広がります。
サイト全体の検索順位が高くなる
XMLサイトマップは、検索エンジンによるインデックスを促進する効果があります。
XMLサイトマップを設置することで、サイト全体のページが検索エンジンに認識されやすくなり、結果としてサイト全体の関連性が高まります。
この関連性の向上は、SEOにおいて非常に重要な要素です。ホームページの関連性が競合サイトよりも高くなれば、狙ったキーワードでさまざまなページの検索順位が向上します。
XMLサイトマップの注意点
XMLサイトマップを作成する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを守ることで、検索エンジンが正確にホームページをインデックスし、SEO効果を最大化することができます。
存在しないやnoindexのページのURLは含めない
XMLサイトマップには、実際に存在するページのみを記載するようにしましょう。
noindexタグが付いているページや存在しないページを含めると、検索エンジンが不要な情報をクロールしてしまい、サイト全体の評価に悪影響を与える可能性があります。
これらのページは、XMLサイトマップに含めないように注意しましょう。
CSSやJava ScriptのURLは含めない
XMLサイトマップには、ページのコンテンツを構成するHTMLファイルをリストアップします。CSSやJavaScriptファイルは、インデックスが必要ないため、サイトマップに含めないようにしましょう。
これにより、クローラーがWebページの内容に集中して効率的にクロールできるようになります。
XMLサイトマップの作成とSEO効果のまとめ
XMLサイトマップは、ウェブサイトのページを検索エンジンに正しく伝えるための重要なツールです。
サイト内の全ページをリストアップすることで、検索エンジンはホームページの構造を効率的に把握し、インデックスすることができます。これにより、サイト全体の検索順位向上や、深い階層のページも検索結果に表示される可能性が高まります。
作成後は、GoogleサーチコンソールやBingウェブマスターツールに送信することで、検索エンジンに素早く認識させることができます。
XMLサイトマップの正しい管理と送信は、SEO効果を最大化し、検索結果での可視性を高めることができます。