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YMYLとは?該当ジャンルやSEO対策法を紹介
YMYLとは、Your Mony or Your Lifeの頭文字を取った略語になり、日本語で言うと、お金や人生に関する重要なコンテンツのことを指しています。
YMYLに該当するホームページは、一般的なホームページと比べて、その正確性や信頼性の高さが問われているので、Googleからも厳しい目でチェックをされており、SEO難易度が高いと言われています。
当ページでは、YMYLとは何かや、該当するジャンル、導入された背景、SEO対策法について解説します。
目次
YMYLとは
YMYLとは、Your Mony or Your Lifeの頭文字を取った略語になり、直訳すると「あなたのお金、あなたの生活」で、すなわちお金や人生に関する重要なコンテンツのことを指しています。
YMYLについては、Googleの検索品質評価ガイドラインにも記載があり、ガイドラインの中では、「人々の健康、経済的安定、安全、または福利に重大な影響を与える可能性がある話題」と定義されています。
すなわち、YMYLコンテンツに正確性や信頼性がないと、訪問者が閲覧をして、そこに書かれている内容を信じてしまうと、暮らしや生命に深刻な影響を与える恐れがあるのです。
そのため、Googleは、通常のホームページと比べて、YMYLジャンルのホームページをより詳しく精査しているので、YMYL領域のホームページのSEO難易度が高いと言われているのです。
YMYL領域で、もし正確性や信頼性が低いコンテンツを公開してしまうと、正確性や信頼性が低いページ数が少なければ、該当ページが検索結果に表示されづらくなり、サイト全体で多くなると、検索結果にサイト全体が表示されなくなるので注意が必要です。
では次に、YMYLにはどのようなジャンルのホームページが関係するかを紹介します。
YMYLが該当するジャンル
YMYLが該当するジャンルは、ニュースや時事問題と市民権・政府・法律、金融・財産、買い物・ショッピング、医療・健康・安全、人々の集団・グループ(人種・宗教・国籍など)、その他(サプリメントや就職など)の7ジャンルになります。
それぞれのジャンルについて詳しく解説します。
ニュースや時事問題
国際的な出来事やビジネス、政治、科学などの重要な話題を取り扱うページはYMYLに該当します。
ニュースや時事問題に関するページは、人の暮らしや意思決定に大きな影響を与えるジャンルになっており、Googleは間違えた情報をインターネットに公開されていないかを厳しい目でチェックしています。
ただし、芸能やスポーツ、テンタメなどは、ニュースに関する話題であったとしても、人の暮らしや意思決定に大した影響力がないので、YMYLに該当するジャンルではないと判断される可能性もあります。
市民権・政府・法律
選挙や政府、公的機関、社会福祉、法律に関するコンテンツを公開しているページは、YMYLに該当するジャンルになります。
これらのコンテンツは、誤った情報を配信していると、正しい行政サービスを受けることができないなど、人の生活の妨げになってしまう恐れがあり、権利上の不利益が発生する可能性があるので、Googleは厳格に取り扱っています。
金融・財産
株や為替などの投資や税金、退職後の生活設計、ローン、銀行、保険、仮想通貨などに関する情報を取り扱うページはYMYLに該当するジャンルです。
お金に関する情報は、人の暮らしに大きな影響を与え、間違えた情報を配信していると、大きな損失を生んでしまうので、Googleは厳格に取り扱ってします。
買い物・ショッピング
商品やサービスの購入や決済ができるネットショップ、オンラインで送金や決済ができるページはYMYLに該当するジャンルです。
特に、お金や人生に大きな影響を与えやすい高額商品やサービスはGoogleから厳格に取り扱われています。
医療・健康・安全
健康や病気などの医療や薬品、緊急時の備え、活動の危険性に関するアドバイスや情報提供を行うページはYMYLに該当するジャンルです。
医療・健康・安全に関する情報は、人の命に係わる内容であるため、YMYLの中でも特に厳格に取り扱われており、情報の正確性や信頼性がもっとも問われるジャンルになっています。
人々の集団・グループ(人種・宗教・国籍など)
国籍や人種、民族、宗教、性別、地位などに基づいてグループ化された情報や主張を取り扱うページはYMYLに該当するジャンルです。
人種や宗教、国籍などの情報は、誤解や差別を招く恐れがあるので、争いやトラブルを起こす恐れがあります。
人々の権利や平等にかかわるジャンルであるため、厳格に取り扱われています。
その他(サプリメントや就職など)
その他、フィットネスやサプリメント、住居情報、大学の選択、就職など、人生において大きな決定や重要な局面に関する情報を取り扱うページはYMYLに該当します。
また、その他にも、ウェブマスター自身が、一般的なページよりも情報の正確性が必要だと感じるトピックは、すべてYMYLと判断するようにしましょう。
YMYLの考え方が導入された背景
YMYLの考え方が導入された背景は、WELQ事件が原因であると言われています。
WELQ事件とは、現在は閉鎖していますが、DeNAが運営する医療情報サイトWELQが起こした事件になり、WELQは他のホームページからコピー&ペーストで記事を大量に作成し、その記事に対してSEOテクニックだけを施していたホームページになります。
その結果、ホームページのコンテンツは、情報の信ぴょう性はもちろん、根拠も中途半端で、薬事法にも違反している状態になっており、それでも高いSEO効果を得ていたので、多くの方から批判の対象となってしまいました。
そこでGoogleは、WELQをターゲットにしたアップデートを行い、専門性のないライターが執筆した医療や健康系のコンテンツを検索結果から排除して、専門家が執筆した信頼性の高いコンテンツを高く評価アップデートを導入しています。
これがYMYLのスタートになっており、2024年5月27日時点では、YMYLの内容は上記になりますが、今後YMYLに関するアップデートが行われるたびに、厳しい基準が設けられることが予測されます。
YMYLジャンルのSEO対策法
YMYLに該当するジャンルのホームページが意識したいSEO対策法を紹介します。
著者の情報を明確にする
YMYL領域では、必ず誰が書いたコンテンツなのかを明確に打ち出すようにしましょう。
著者の情報を充実させることは、E-E-A-Tにおいても重要な要素になっているので、サイト全体のSEO効果を高める効果も見込めます。
単に著者の名前だけを打ち出すだけではなく、著者がその分野の専門家であることや、出版している場合は書籍の紹介、所属、SNSアカウントを持っている場合はSNSへのリンクを行うなどをして、信頼できる情報であることをアピールしましょう。
正確な情報を掲載して裏付けを行う
YMYL領域のホームページでは、不正確であいまいな情報を掲載すると人の暮らしやお金に大きな影響を与えてしまうため絶対に行ってはいけません。
そのため、ホームページに掲載しているすべてのコンテンツで根拠が明確でなくてはならず、その根拠は個人が運営しているホームページではなく、公的機関や専門家などの信頼性が高いホームページへとリンクを行うことが大切です。
ただし、引用を行う際には著作物に対するルールを守る必要があるので、無断転生やコピペだけを行うのではなく、必ず引用した情報であることを明確にすることが必要です。
良い評判のサイテーションを増やす
YMYL領域においては、サイテーションもSEOに大きな影響を与えます。
Googleの検索品質評価ガイドラインによると、「ホームページで自分で説明している内容と、外部の評価に相違がある場合は、外部の評価を信頼すべき」と記載されています。
そのため、外部のサイトから良い言及を受けることは、SEOで高い効果を生み出せるものになっており、特にYMYL領域のホームページでは、サイテーションの獲得に力を入れることが大切です。
コンテンツを適切にメンテナンスして更新日を掲載する
YMYL領域のホームページでは、コンテンツの正確性が求められています。
そのため、時代の経過とともにコンテンツの品質が落ちてしまった場合は、リライトを行い、ユーザーに価値あるコンテンツへと成長させなくてはなりません。
ただ、ページ数が多いホームページの場合は、常にリライトを行い続けることは難しいと思うので、その場合は、いつの情報なのかが分かるように、更新日を掲載しておくと良いでしょう。
YMYLのまとめ
YMYLについて解説しました。
YMYL領域のホームページは、通常のホームページよりもGoogleから厳格に取り扱われているので、ウェブマスターも単にSEOのための対策を行うのではなく、ユーザーに価値あるコンテンツを届けることに注力しましょう。
YMYL領域で重要になるポイントは、当ページの内容にプラスアルファとして、E-E-A-Tの考え方になっており、ユーザー目線でホームページを成長させていれば必ず高いSEO効果を実現することが可能です。
YMYL領域のビジネスを展開されていて、SEOでお困りの方の参考になれば幸いです。