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WordPressの脆弱性とは?生じる原因や対策法
WordPressは、世界で最も人気のあるCMSですが、100%安全というわけではなく、脆弱性があるため外部からの攻撃を受けてしまうリスクがあります。
WordPressサイトは定期的に脆弱性をチェックし、適切なセキュリティ対策を施すことが重要です。
当ページでは、WordPressの脆弱性とは何か、生じる原因、解消する方法を解説します。
目次
WordPressの脆弱性とは
WordPressの脆弱性とは、プログラムのエラーやバグが発生している箇所のことを言い、システムが抱えるセキュリティ上の欠陥のことで、セキュリティホールと呼ばれることもあります。
悪意のある第三者が、セキュリティ上の欠陥を狙うことで、管理画面に不正アクセスされてしまったり、コンテンツの改ざんなどの攻撃を受けてしまうことがあります。
このシステムの弱点は、WordPress本体だけではなく、デザインテーマやプラグインにも存在しているので、対策を行う際には、それぞれについても対策を講じなくてはなりません。
WordPress側も脆弱性が発生しないようにプログラムを開発していますが、完全に穴のないプログラムを作成することは難しいので、実現には至っていません。
そのため、WordPressを実装したら、適切なセキュリティ対策を行うことが重要です。
WordPressに脆弱性を生じる原因
WordPressに脆弱性が生じる原因を解説します。
ユーザー数が多いから
WordPressは世界で最もユーザー数の多いCMSです。
WordPress専用のホスティングサービスを提供しているKinstaが調査したWordPressの市場シェアを見ると、インターネット全体での市場シェアは43.5%を占めており、CMS導入サイトの62.7%が利用しています。
これだけ多くのユーザーがいるため、ハッカーにとってWordPressの脆弱性を狙う絶好の機会となっています。
前述したように、完璧なシステムを構築することは非常に難しく、WordPressは利用者の多さから、システムの弱点が発見されやすい環境にあるのです。
オープンソースだから
WordPressはオープンソースのシステムで、誰でも簡単にソースコードをダウンロードすることができます。
その結果、プログラムの解析や脆弱性の発見が容易であるため、ハッカーがセキュリティ上の欠陥を発見やすい環境になっています。
オープンソースであることはWordPressの普及に貢献していますが、同時にセキュリティ面でのリスクも伴っているのです。
WordPressの脆弱性を解消する対策法
WordPressの脆弱性を解消する対策法を解説します。
セキュリティホールを発見するには、WordPressのサイトヘルスをチェックすると、セキュリティを強化する方法を提案してくれます。
システムのバージョンアップを行う
WordPressの脆弱性を解消する最も効果的な対策は、WordPressやプラグイン、デザインテーマのバージョンアップを定期的に行うことです。
WordPressのバージョンアップは、月1回くらいのペースで開催されており、毎月行う必要はないにしても、メジャーアップデートは必ず対応するようにしましょう。
また、WordPressをバージョンアップする際には、プラグインやテーマもバージョンアップを行いましょう。
さらに、2,3年に1度は、PHPのバージョンアップを行うスケジュールを立てておくことで、セキュリティリスクの少ない安全なホームページへと成長します。
ログインを難しくする
WordPressのログインを難しくすることで、乗っ取りの防止に繋がります。
- ログインURLをデフォルトにしない
- ユーザー名は少しだけアレンジする
- パスワードは英数字、小文字、大文字、記号を織り交ぜる
特にパスワードが難解であるほど不正ログインを防止することができるので、最低でも8文字以上のパスワードを設定するようにしましょう。
また、WordPressのログインを複雑化できるSiteGuard WP Pluginなどの利用もおすすめです。
プラグインを減らす
WordPressのプラグインにもセキュリティホールが存在しているので、定期的にバージョンアップが行われているプラグインでなければ、脆弱性を狙われる可能性があります。
そのため、ホームページ制作時には、むやみにプラグイン数を増やさないように意識することや、「無効化」しているプラグインは、アンインストールを行いましょう。
無効化していたとしても、サーバーにアップロードしていると、セキュリティ上のリスクが発生している状態になるので、必ずサーバーから削除する習慣をつけることが大切です。
ホームページのSSL化
ホームページをSSL化することで、セキュリティが強化され、ハッカーのターゲットになりづらくなります。
SSLとは、ホームページの安全性を高める対策の1つになり、URLがhttpではなくhttpsで始まります。
SSLは、現在のホームページ制作では必須になっているので、もし対応をしていなければ、当ページをご覧の機会に実装しましょう。
データのバックアップ
万が一、ホームページが攻撃されてコンテンツが改ざんされた場合に備えて、ホームページの定期的なバックアップを行いましょう。
ホームページが改ざんされると、訪問者をフィッシング詐欺サイトに転送するタグが埋め込まれたり、閲覧者がウイルスに感染するコードが挿入される可能性があります。
バックアップデータを使うことで、安全な状態に戻すことができます。
また、万が一突破された場合には、WordPressの管理画面のログイン情報を変更し、セキュリティ関連のサービスやプラグインを導入して、安全性を強化する必要があります。
WordPressの脆弱性のまとめ
WordPressの脆弱性を解説しました。
世の中に完璧なシステムは存在しない以上、どのようなプログラムであったとしても、セキュリティホールは存在するのですが、WordPressは利用者数が多いので、ハッカーがあら捜しをしています。
そのため、ホームページの管理者は、定期的に脆弱性を解消するための対策が必要です。
WordPressの脆弱性って何?とお思いのWebマスターの参考になれば幸いです。